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○後先見ずあとさきみず🔗🔉

○後先見ずあとさきみず 前後の事情を考えないさま。理非・利害を考えずに事をするさま。無分別。後先なく。 ⇒あと‐さき【後先】 あと‐さく後作】 ある作物の収穫後、その地に栽培すること、およびその作物。↔前作ぜんさく あと‐ざん後産】 胎児の娩出べんしゅつのあと、分娩の第3期に胎盤などが胞衣えなとして娩出されること。のちざん。こうざん。 あとさん‐なんぼ (「あとさん」は月の意)児童の言語遊戯。「お月さんいくつ…」などと唱えて遊ぶ類。 あと‐しき跡式・跡敷・跡職】 被相続者の遺領・所職・家禄。家督と財産。跡目。 ⇒あとしき‐そうろん【跡敷争論】 あとしき‐そうろん跡敷争論‥サウ‥ 家督争い。 ⇒あと‐しき【跡式・跡敷・跡職】 あと‐しざり後退り】 (アトシサリ・アトジサリとも) ①前を向いたまま後方へさがること。あとずさり。あとびさり。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「平兵衛色かはり、只はゝはゝと斗ばかりにて―にぞ成りにけり」 ②〔動〕 ㋐アリジゴクの別称。〈[季]夏〉 ㋑カニムシの別称。 あと‐して後仕手】 (後仕手のちじての誤読) ⇒のちじて あと‐しまつ後始末・跡始末】 事のすんだあとの処置。あとかたづけ。「―をつける」 あと‐じょうり後じょうり】 あとしざり。浄瑠璃、生玉心中「―して入れかはり」 あと‐しょり後処理】 中心的な作業のあとに行う処理。 あと‐しらなみ跡白浪】 ①船の通った後に立つ白波。跡の白波。 ②(「白浪」を「知らない」にかけて)行方のわからないこと。消えて見えなくなること。 あと‐じり跡尻】 江戸時代に、吉原の遊郭で、遊女が居並ぶ見世と勝手との間を仕切って襖ふすまを立てた所。 あと‐じろ後白】 後脚の白い馬。神聖視して神馬に選ぶ。 アトスAthos】 ギリシア北東部、アクティ半島を指す名称。東方正教会の修道院を中心とした自治領の所在地。ヘシュカスム(静穏主義)の行で有名で、ビザンチン美術の宝庫。 あと‐すえ後末‥スヱ 過去と未来。 あと‐ずさり後退り(→)「あとしざり」に同じ。 あと‐すぼまり後窄まり】 後の方が次第に狭くなっていること。比喩的に、はじめの勢いや出来具合にくらべて後がふるわず調子の落ちること。 あと‐すぼり後窄り(→)「あとすぼまり」に同じ。 あと‐ずり後刷・後摺】 初めに刷った版木を使い、のちに刷ること。また、その印刷物。後印こういん。のちずり。↔初刷しょずり あと‐せ後世】 相続人。 あと‐ぜめ後攻め(→)後攻こうこうに同じ。 あと‐ぞなえ後備え‥ゾナヘ 後方に備える軍勢。あとおさえの軍勢。のちぞなえ。 あと‐ぞめ後染め】 白生地に織り上げた後、染色加工すること。色染め・友禅・小紋の類。↔先染め あと‐だし後出し】 じゃんけんで、相手より遅れて手を出す不正行為。 あと‐たち後太刀】 刀で人を斬る時、先太刀の次に手を下すこと。 あと‐だのみ後頼み】 後の事を依頼すること。また、後の事について頼みとすること。 あと‐た・ゆ後絶ゆ・跡絶ゆ】 〔自下二〕 ①子孫が絶える。 ②人跡が絶える。人の往来がない。源氏物語末摘花「いまは浅茅わくる人も―・えたるに」 ③ゆくえをくらます。また、浮世を捨てて隠遁する。浜松中納言物語2「そむきては吉野の山に―・えて浮世を見じと思ひしものを」 あと‐た・る跡垂る】 〔自下二〕 (「垂迹すいじゃく」の訓読語) ①仏・菩薩が、衆生済度しゅじょうさいどのために、仮に神となってわが国に現れる。玉葉集神祇「一つにぞ世をまもるらし―・るるよもの社の神の心は」→本地ほんじ垂迹説。 ②模範を示し残す。 あと‐ち跡地】 ①建物を取りこわしたあとの土地。「ビルの―」 ②輪作で、ある作物を作ったあとの土地。 あと‐ぢえ後知恵‥ヱ 事のすんだあとに出る知恵。 あと‐つぎ跡継ぎ・後継ぎ】 ①家督をつぐこと。また、その人。あととり。継嗣。 ②前人の学問・技芸・官職などをつぐ人。後継者。 あと‐つけ後付け・跡付け】 (アトヅケとも) ①客を乗せた馬の尻に荷をつけること。また、その荷。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「与作は荷物も―もそこそこに投げおろし」 ②後から付き添って行くこと。また、その人。特に、遊女などの護衛や監視を兼ねて付き添う者やたいこもちなど。好色一代男3「―の男を待ち合せ」 ③他人の詠じた詩歌の末の字を首字においてよむこと。 あと‐づけ後付】 書籍の本文のあとにつける、後記・索引など。 あと‐づ・ける跡付ける】 〔他下一〕 跡をたどって調べ、確かめる。「日本語の歴史を―・ける」 あと‐づれ後連れ】 後妻。のちぞい。 あと‐と・う跡訪ふ‥トフ 〔自四〕 遺跡をたずねる。亡き人をとむらう。新後撰和歌集「―・ふ袖に露ぞこぼるる」

広辞苑 ページ 461 での○後先見ず単語。