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きみ【君・公】🔗🔉

きみ君・公】 [一]〔名〕 ➊人のかみに立って支配する者。 ①国家の元首。帝王。君主。万葉集18「天の日嗣と知らし来る―の御代御代」。源氏物語若菜下「次の―とならせ給ふべき御子」 ②自分が仕える人。主人。主君。竹取物語「命を捨てても、おのが―の仰せ事をばかなへむ」 ➋人を敬って言う語。 ①自分に優越する人。(古語で男から女をいう時には、多くはこの意)古事記「白玉の―が装ひしたふとくありけり」。万葉集8「わが―にわけは恋ふらし」 ②女から男を、親しみをこめて言う語。古事記「わがせの―は涙ぐましも」。古今和歌集「―にけさあしたの霜のおきていなば」 ③(「…の君」の形で)敬称的に使う。源氏物語紅葉賀「中将の―」。源氏物語若菜上「内侍のかんの―には」 ➌古代の姓かばねの一つ。主として継体天皇以後の諸天皇の後裔と称する「公」姓の13氏は、天武天皇の時に真人まひとと賜姓され、八色姓やくさのかばねの第一等となった。「君」姓の者は多く朝臣あそみと賜姓。 ➍遊女の異称。遊君。 [二]〔代〕 男の話し手が同輩以下の相手を指すのに使う語。あなた。おまえ。 ⇒君君たらずとも、臣臣たらざるべからず ⇒君君たり、臣臣たり ⇒君辱めらるれば臣死す ⇒君は舟、臣は水

広辞苑 ページ 4949 での単語。