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○雲行きが怪しいくもゆきがあやしい🔗🔉

○雲行きが怪しいくもゆきがあやしい ①天気が次第に悪くなりそうな様子だ。 ②転じて、物事のなりゆきがおだやかでなく、悪いことが起こりそうである。 ⇒くも‐ゆき【雲行き】 くも‐よ雲夜】 雲のたちこめた夜。土御門院集「夕立の―の蛍数見えて風吹きすさぶ庭の夏草」 くもら・う曇らふクモラフ 〔自四〕 (クモルに接尾語フの付いた語)一面に曇る。万葉集10「天つみ空は―・ひにつつ」 くもら・す曇らす】 〔他五〕 ①曇るようにする。 ②表情をくらくする。「顔を―・す」 くもらわ・し曇らはしクモラハシ 〔形シク〕 ①暗くて曇っているようである。源氏物語「夕闇過ぎておぼつかなき空の気色の―・しきに」 ②くすんでいる。源氏物語澪標「空色の紙の―・しきに書い給へり」 くもり曇り】 ①空がくもること。雲のかかること。 ②雲が空を覆っている天気。ふつう雲量9〜10をいう。「―のち晴」 ③光・色・声などが分明でないこと。続猿蓑「名月に麓のきりや田の―」(芭蕉) ④うしろぐらいこと。嫌疑。源氏物語須磨「われは春日の―なき身ぞ」 ⑤心がはれないこと。ここちよくないこと。 ⇒くもり‐かすみ【曇り霞】 ⇒くもり‐がち【曇り勝ち】 ⇒くもり‐ガラス【曇り硝子】 ⇒くもり‐ぐさ【曇草】 ⇒くもり‐ごえ【曇り声】 ⇒くもり‐ぞら【曇り空】 ⇒くもり‐よ‐の【曇り夜の】 くもり‐かすみ曇り霞】 少しの曇り。わずかな陰。また、うしろぐらいこと。くもりかかり。滑稽本、続膝栗毛「こつちが―もないといふものだから大丈夫なものさ」 ⇒くもり【曇り】 くもり‐がち曇り勝ち】 曇ることが多いさま。曇りやすいさま。後拾遺和歌集「すむとても幾夜もあらじ世の中に―なる秋の夜の月」。「―の天気」 ⇒くもり【曇り】 くもり‐ガラス曇り硝子(→)「つやけしガラス」に同じ。 ⇒くもり【曇り】 くもり‐ぐさ曇草】 松の異称。 ⇒くもり【曇り】 くもり‐ごえ曇り声‥ゴヱ はっきりしない声。くぐもりごえ。 ⇒くもり【曇り】 くもり‐ぞら曇り空】 曇った空。 ⇒くもり【曇り】 くもり‐よ‐の曇り夜の】 〔枕〕 (暗くて見えないことから)「たどきも知らず」「迷まとふ」「下延したばへ」にかかる。万葉集12「―たどきも知らぬ山越えて」 ⇒くもり【曇り】 くもり‐わた・る曇り渡る】 〔自五〕 一面に曇る。 くも・る曇る】 〔自五〕 (「雲」を活用させた語) ①雲などで空がおおわれる。かげる。伊勢物語「立ちゐる雲やまず。あしたより―・りて昼晴れたり」。日葡辞書「テンキガクモル」。「空がどんよりと―・る」 ②光や色などがぼんやりする。つやがなくなる。源氏物語初音「御容貌かたちなど、いと花やかにここぞ―・れると見ゆる所なく」。平家物語4「霞に―・る有明の月は猶おぼろなり」。日葡辞書「カガミガクモル」。「窓ガラスが―・る」 ③目がかすんではっきりしなくなる。源氏物語夕霧「恋しさの慰めがたき形見にて涙に―・る玉の箱かな」。「涙で目が―・る」 ④㋐心や顔つきが暗くなる。日葡辞書「ココロガクモル」。「不安に顔が―・る」 ㋑考えなどがはっきりしない。正常に機能しない。こんてむつすむん地「われらが思案工夫にもかならず―・る事あり」。「理性が―・る」 ⑤(「面おもて曇る」の略)能楽で、顔面の伏目になるのをいう。↔照る くもわけ‐まゆ雲分け眉】 眉をそったあとに薄墨で小豆あずきほどの形にかいた作り眉。江戸時代、奥女中などの間に行われた。 くも‐わた雲腸】 タラのはらわた。特に、白子しらこ。多く澄まし汁にする。菊腸きくわた。雲子。菊子。〈[季]冬〉

広辞苑 ページ 5776 での○雲行きが怪しい単語。