複数辞典一括検索+

け【気】🔗🔉

】 (「気」の呉音ケに由来するか。一説に訓とも。→気) [一]〔名〕 ①実体を手にとることはできないが、その存在が感じられるもの。蜻蛉日記「東面の朝日の―」。「火の―」「全くその―は見られない」 ②様子。けはい。宇津保物語楼上上「さがなう心こはく、なまめかしき―もはべらず」 ③心もち。ここち。源氏物語夕顔「おそろしき―もおぼえず」 ④気力。心身の力。蜻蛉日記「―やあがりぬらん、心地いとあしうおぼえて」 ⑤病気。枕草子188「病は…脚の―」。倭名類聚鈔3「疫、衣夜美、一云度岐乃介」 ⑥その味わい・匂いなどのあること。その成分を含むこと。今昔物語集1「米の―なれば吉き物なり」 ⑦生れつき持っているもの。持ちまえ。筑波問答「其の人の―に対して教へかけられ侍るにや」 [二]〔接頭〕 動詞・形容詞に冠して「様子が…である」の意とし、または「何となく」の意を添える。「―おされる」「―ぢかし」「―おそろし」「―だるい」 [三]〔接尾〕 そのような様子、傾向が感じられること。「寒―さむけ」「人―ひとけ」「女っ―」 ⇒気も無い

広辞苑 ページ 6006 での単語。