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こ【小】🔗⭐🔉
こ【小】
〔接頭〕
体言・形容詞などの上に付く。
①物の形・数量の小さい意を表す。万葉集4「佐保河の―石践ふみ渡り」。万葉集11「―菅の笠をきずて来にけり」。源氏物語松風「―鷹」。源氏物語若紫「―柴」。「―島」「―船」「―人数」
②事物の程度の少ない意を表す。万葉集11「―雨雰ふりしきしくしく思ほゆ」。「―太り」
③年が若い。幼い。枕草子300「陰陽師のもとなる―わらはべこそ」。「―犬」
④数量が足りないが、ややそれに近い意を表す。浮世床初「半年か―半年ゐる内には」。「―一里」「―一時間」
⑤半分の意を表す。「―半斤」「小半こなから」
⑥いうにいわれない、何となく、の意を表す。また、その状態を憎む意を表す。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「定めしゆふべ平様と手を引き合うてでござんせう。―にくいことや」。「―ぎれい」「―ざっぱり」「―ぎたない」「―うるさい」
⑦軽んじあなどる意を表す。日葡辞書「コセガレ」。歌舞伎、三十石艠始さんじっこくよふねのはじまり「―ざかしい青蠅めら」。浮世草子、御前義経記「―童わっぱなみの草履をつかみ」。「―利口」「―役人」
⑧(体の部分を表す語に付いて)その動作を軽く行う意を表す。「―耳にはさむ」「―腰を屈める」
⑨語調を整える。「夕焼け―焼け」「おお寒―寒」
広辞苑 ページ 6465 での【小】単語。