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○鼯鼠の五技ごそのごぎ🔗🔉

○鼯鼠の五技ごそのごぎ [荀子勧学「梧鼠は五技にして窮す」]いろいろな能力があってもたいしたことはなく、どれも役に立たないこと。ムササビは、飛べるが屋根までは上れない、木に登るが先端までは登れない、泳ぐが谷を渡りきることはできない、穴を掘るが身を隠すほど掘ることはできない、走るが人より速くはないとされる。鼯鼠の五能。「螻蛄けらの五能」も同趣意。 ⇒ご‐そ【鼯鼠・梧鼠】 こそば・い 〔形〕 (→)「こそばゆい」に同じ。日葡辞書「コソバイ、また、コソバイイ」 こそばゆ・い 〔形〕[文]こそばゆ・し(ク) くすぐったい。「背中が―・い」「ほめられて―・い」 こそべ‐やき古曾部焼】 摂津国古曾部(大阪府高槻市)で作られた陶器。江戸後期、寛政(1789〜1801)頃の開窯で、「古曾部」の印を用いる。 こ‐ぞめ濃染】 色濃く染めること。また、その色。万葉集7「くれなゐの―のころも」 ⇒こぞめ‐ぐさ【濃染草】 ⇒こぞめ‐づき【濃染月・木染月】 こそ‐め・く 〔自四〕 ①こそこそと音を立てる。今昔物語集27「長き沓を履きて―・き行くに」 ②こそこそとふるまう。仮名草子、百物語「一生―・き逃げまはりて」 ごそ‐め・く 〔自四〕 ごそごそと音がする。〈日葡辞書〉 こぞめ‐ぐさ濃染草】 萩の異称。 ⇒こ‐ぞめ【濃染】 こぞめ‐づき濃染月・木染月】 樹木の紅葉する月。陰暦8月の異称。 ⇒こ‐ぞめ【濃染】 こ‐そめつけ古染付】 明末清初の頃、中国景徳鎮民窯で焼かれた青花(染付)磁器。茶の湯の器として、口縁の虫食いが日本の茶人にもてはやされ、その多くが日本に伝世。 こそり 人目につかないように静かに物事をするとき立てる音。また、そのさま。 ごそり ごそごそと音のするさま。 こ‐ぞりは小反刃】 小さいなぎなた。また、刀身の反りの少ないなぎなたとも。義経記6「長刀なぎなた―の間に四つ切りおとし」 こぞ・る挙る】 [一]〔自五〕 ①(その場にいる者、それに関係する者が)一致した行動をする。いっせいにする。伊勢物語「舟―・りて泣きにけり」。島崎藤村、夜明け前「一家―・つて逃げなければならない騒ぎ」 ②ことごとく集まる。残らずそろう。皇極紀「国―・る民おおみたから」 [二]〔他五〕 ことごとくそろえる。残らず集める。「国を―・って歓迎する」 こ‐そん孤村】 ぽつんと離れたさびしい村。 こ‐そん胡孫・猢猻】 猿の異称。椿説弓張月後編「賓雁の伴をうしなひ―の枝に離れたるここちしつ」 こ‐そん枯損】 植物が枯れてそこなわれること。 ご‐ぞんじ御存じ・御存知】 ①「存じ」の尊敬語。知っていらっしゃる。徒然草「おのれらよりは、中々―などもこそさぶらはめ」 ②存じている人。しりあい。知己。→存じ⇒ごぞんじ‐より【御存じより】 ごぞんじ‐より御存じより】 艶書などで差出人の名を伏せておく場合に用いる語。 ⇒ご‐ぞんじ【御存じ・御存知】 コダーイKodály Zoltán】 ハンガリーの作曲家。バルトークとともに民謡を研究、国民音楽と音楽教育の体系を確立。作「ハーリ=ヤーノシュ」など。(1882〜1967) ゴダードRobert Hutchings Goddard】 アメリカの工学者。液体燃料を用いた史上初のロケット発射に成功。(1882〜1945) ゴダールJean-Luc Godard】 フランスの映画監督。ヌーヴェル‐ヴァーグの旗手。作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「中国女」など。(1930〜) こ‐たい古体】 ①昔のさま。古い形式。昔風。 ②漢詩で、四言・五言・七言の古詩および楽府がふの総称。↔近体 こ‐たい固体】 物質の状態の一つ。一定の形状と体積とを有するもの。結晶質と非晶質に大別。 ⇒こたい‐エレクトロニクス【固体エレクトロニクス】 ⇒こたい‐ねんりょう【固体燃料】 ⇒こたい‐ぶつりがく【固体物理学】 こ‐たい固態】 固体の状態。 こ‐たい故態】 もとのままの姿。昔ながらのさま。 こ‐たい個体】 ①〔哲〕(individuum ラテン) ㋐個物。個人。↔普遍↔種。 ㋑他の事物と比較しえない唯一性をもつもの(実存)。 ㋒自己特有の存在と性格とを質的に有する統一体。大小にかかわらず、それだけで一つの有機的全体としてそれ自身のまとまりを保有するもの。 ②〔生〕生活に必要な完全な機能をもち、不可分な1個の生物。 ⇒こたい‐がいねん【個体概念】 ⇒こたい‐ぐん【個体群】 ⇒こたいぐん‐せいたいがく【個体群生態学】 ⇒こたい‐しゅぎ【個体主義】 ⇒こたい‐はっせい【個体発生】 ⇒こたい‐へんい【個体変異】 こ‐だい古代】 ①過ぎ去った古い時代。むかし。 ②ふるめかしいこと。昔風であること。蜻蛉日記「―なる人ありて」 ③歴史の時代区分の一つ。三分法に立ち、中世・近代に対する。世界史的には原始時代のあとをうけて、文明と階級とが成立しながら、しかも封建社会には進んでいない段階、主として奴隷制を土台とする社会をいう。日本史では一般に奈良・平安時代を指し、大和政権時代(原始古代)を含めてもいう。 ⇒こだい‐ぎれ【古代切・古代裂】 ⇒こだい‐サラサ【古代更紗】 ⇒こだい‐まい【古代米】 ⇒こだい‐むらさき【古代紫】 ⇒こだい‐もよう【古代模様】 こ‐だい誇大】 実際より大げさに言ったり見せたりするさま。夏目漱石、道草「彼の様子は幾分か―に傾むきがちであつた」。「―な宣伝」 ⇒こだい‐こうこく【誇大広告】 ⇒こだい‐もうそう【誇大妄想】 ご‐たい五体】 ①身体を構成する五つの部分、すなわち筋・脈・肉・骨・毛皮、または頭・両手・両足、あるいは頭・頸・胸・手・足の称。転じて、全身。平家物語2「―に汗を流いて」 ②書体で、篆てん・隷れい・真・行ぎょう・草の称。また、古文・大篆・小篆・八分はっぷん・隷書の称。「―千字文」 ⇒ごたい‐ごめ【五体籠め】 ⇒ごたい‐つき【五体付き】 ⇒ごたい‐づけ【五体付】 ⇒ごたい‐とうち【五体投地】 ⇒ごたい‐まんぞく【五体満足】 ご‐たい五帯】 熱帯・南北両温帯・南北両寒帯の五つの気候帯の総称。 ご‐たい御体】 身体の尊敬語。おからだ。源平盛衰記24「八幡大菩薩の―正しく現じ給ひ」 ⇒ごたい‐づけ【御体付】 ⇒ごたい‐の‐みうら【御体の御占】 ご‐だい五大】 〔仏〕 ①地・水・火・風・空の五つをいう。一切の物質に遍在して、それを構成するもととみて大という。謡曲、卒都婆小町「地水火風空、―五輪は人の体」 ②五大明王の略。 ⇒ごだい‐どう【五大堂】 ご‐だい五内(→)五臓に同じ。 ご‐だい五代】 唐と宋の間に、華北に興亡した「後梁」「後唐」「後晋」「後漢」「後周」の5王朝。(907〜960) 五代(表) ⇒ごだい‐し【五代史】 ⇒ごだい‐じっこく【五代十国】 ごだい五代】 姓氏の一つ。 ⇒ごだい‐ともあつ【五代友厚】 ご‐だい御代】 みよ。御宇ぎょうこたい‐エレクトロニクス固体エレクトロニクス】 半導体の利用を中心とする電子工学。 ⇒こ‐たい【固体】 こたい‐がいねん個体概念(→)単独概念に同じ。 ⇒こ‐たい【個体】 こ‐だいかん小代官‥クワン 代官に代わって事を行う者。小守護(守護代)の異称。 ご‐だいかんじ五大官寺‥クワン‥ 平安時代における主な五つの勅願寺。すなわち東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺・教王護国寺の称。五大本寺。 こだい‐ぎれ古代切・古代裂】 古代の織物の裂地。正倉院・法隆寺所蔵の大陸からの伝来品など。 ⇒こ‐だい【古代】 こたい‐ぐん個体群】 (population)ある空間を占める同種個体の集団。種の具体的な構成単位で、出生率・死亡率・移出入率・年齢分布・遺伝的構成などの属性によって特徴づけられる。遺伝学でいう集団に同じ。 ⇒こ‐たい【個体】 こたいぐん‐せいたいがく個体群生態学】 個体群を対象とする生態学。歴史的には個体数の変動機構を対象としてきたが、個体間の関係すなわち社会関係も含め、その動態も研究する。 ⇒こ‐たい【個体】 こだいけんきゅう古代研究‥キウ 国文学の発生や古代的思考について民俗学的に考察した研究書。折口信夫著。1929〜30年刊。 こ‐だいこ小太鼓】 ①小型の太鼓の総称。 ②洋楽のスネアドラムのこと。両面鼓で、上の面を2本の桴ばちで打つ。下の面には数本の響線(スネア)をつける。サイドドラム。 ご‐だいこ五大湖】 アメリカ合衆国とカナダとの国境に連なるスペリオル・ミシガン・ヒューロン・エリー・オンタリオの五つの大湖。セント‐ローレンス川の水源。沿岸は米国工業の中心地の一つ。 五大湖 こだい‐こうこく誇大広告‥クワウ‥ 商品やサービスの長所を過度に表現して、実際より良く思わせる大げさな広告。 ⇒こ‐だい【誇大】 ご‐だいこくうぞう五大虚空蔵‥ザウ 〔仏〕虚空蔵菩薩の徳あるいは智を五方に分けた五尊の総称。東方の福智(金剛)、南方の能満(宝光)、西方の施願(蓮華)、北方の無垢(業用)、中央の解脱(法界)の各虚空蔵菩薩など諸説がある。 ごだいご‐てんのう後醍醐天皇‥ワウ 鎌倉末期・南北朝時代の天皇。後宇多天皇の第2皇子。名は尊治たかはる。親政を志し、北条氏を滅ぼして建武新政を成就。まもなく足利尊氏の離反により吉野入りし、南朝を樹立したが、失意のうちに没す。(在位1318〜1339)(1288〜1339)→天皇(表) ごたい‐ごめ五体籠め】 五体のこらず。からだごと。枕草子108「むくろごめに寄り給へといひたるを、―となんいひつるとて人に笑はる」 ⇒ご‐たい【五体】 こだい‐サラサ古代更紗】 ①古く南蛮から渡来した更紗。インドの人物や宗教説話などを描く。 ②古代更紗1の模様に擬して染めた布。ジャワ‐サラサの類。 ⇒こ‐だい【古代】 ごだい‐さん五台山】 ①中国山西省の北東部にある山。五峰あり、最高峰は標高3058メートル。峨眉山・天台山とともに中国仏教三大霊場の一つ。また、チベット仏教の寺院もあり、文殊寺はその一つ。清涼山。五頂山。紫府山。 ②韓国江原道江陵の西にある名山。五峰から成る。主峰毘盧山ひろさんピロサンは標高1563メートル。山の入口に新羅時代創建の月精寺がある。オデサン。 ③奈良県多武峰とうのみねの別称。 こ‐だいさんき古第三紀】 (Pal(a)eogene)地質年代の新生代第三紀を二分した場合の前半。約6500万年前から2300万年前まで。これはさらに、古い方から暁新世・始新世・漸新世に分ける。 こ‐だいさんけい古第三系】 古第三紀に形成された地層。 こたい‐し胡頽子】 〔植〕グミ・ナワシログミの漢名。 ごだい‐し五代史】 史書。新旧2種あり、いずれも二十四史の一つ。 ㋐旧五代史。150巻。宋の薛居正せつきょせいらが勅を奉じて撰し、974年成る。五代の王朝の歴史。 ㋑新五代史。74巻。宋の欧陽脩の私撰。紀伝体の通史。彼の死後、正史に列す。五代史記とも称。 ⇒ご‐だい【五代】 ごだい‐じっこく五代十国】 唐の滅亡から宋の統一に至る間に、華北に興亡した五代王朝と、華北以外の諸地方に割拠・興亡した十国との併称。 十国(表) ⇒ご‐だい【五代】 ご‐だいしゅう五大州・五大洲‥シウ アジア州・アフリカ州・ヨーロッパ州・アメリカ州・オセアニア州の総称。 こたい‐しゅぎ個体主義】 〔哲〕(Individualismus ドイツ)一般に、個物すなわち個別的存在を真に実在的なものとして第一義的に考え、普遍あるいは全体を非本質的・第二義的と見る立場。人間に関しては特に個人主義という。↔全体主義。 ⇒こ‐たい【個体】 ごたいしんぶんかん五体清文鑑】 清代にできた満州語の辞典。満・漢・蒙・蔵(チベット)・回(ウイグル)五語を対照させたもの。 ご‐たいせつ御大切】 (大切の尊敬語) ①貴人の重態をいう語。 ②(キリシタン用語)愛。「デウスの―の火」 ご‐たいそう御大葬‥サウ 大葬の尊敬語。 ご‐たいそう御大層】 大層をあざけっていう語。おおげさなこと。仰山なこと。「―なことを言う」 ご‐だいそん五大尊】 〔仏〕 ①五大明王の別称。 ②胎蔵界曼荼羅の持明院じみょういんの五尊。般若菩薩・降三世・不動・大威徳・勝三世をいう。 ごたい‐つき五体付き】 五体のさま。からだつき。 ⇒ご‐たい【五体】 ごたい‐づけ五体付】 ①男の髪の結い方。髪をひきつめて頭上に集めて束ね、髻もとどりを高く結う髷まげ。公家の間に行われた。御体付。 ②女髷の梳髪すきがみの一種。五体付1の形に似るから名づける。束ねた髪を折り返し、毛先を根元へ巻きつけて前に倒し、かんざしでとめたもの。 ⇒ご‐たい【五体】 ごたい‐づけ御体付(→)五体付1に同じ。 ⇒ご‐たい【御体】 ごだい‐どう五大堂‥ダウ 五大明王を安置した堂。五大尊堂。大鏡道長「法成寺の―供養はしはすには侍らずやな」 ⇒ご‐だい【五大】 ごたい‐とうち五体投地】 〔仏〕両膝・両肘・額を順に地につけて、尊者・仏像などを拝すること。最高の礼法。接足礼。頂礼ちょうらい。日本霊異記「五体を地に投げ」 ⇒ご‐たい【五体】 ごだい‐ともあつ五代友厚】 明治初期の実業家。薩摩藩士。維新後、外国事務局判事などののち、財界に入り政商として活躍。大阪で造船・紡績・鉱山・製藍・製銅などの業を興し、大阪株式取引所・大阪商法会議所(のち大阪商工会議所)などの創立に尽力。(1835〜1885) ⇒ごだい【五代】 こたい‐ねんりょう固体燃料‥レウ 固体状の燃料。薪・木炭・石炭・コークス・煉炭など。 ⇒こ‐たい【固体】 こだい‐の‐きみ小大君】 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。女房名は左近。三条院が東宮の時の女蔵人にょくろうど。長保・寛弘(999〜1012)頃まで生存か。家集「小大君集」。こおおぎみ。 ごたい‐の‐みうら御体の御占】 古代、神祇官が6月・12月の10日に、天皇の身体に関して慎むべき日を占い奏した儀式。 ⇒ご‐たい【御体】 こたい‐はっせい個体発生】 (Ontogenese ドイツ)個体の発生、すなわち受精卵が成体になる過程。系統発生に対していう。ヘッケルの造語。 ⇒こ‐たい【個体】 ご‐たいふ五大夫】 (「史記」の、秦の始皇帝が泰山で雨宿りした樹に五大夫の位を与えたという故事から)松の異称。 こたい‐ぶつりがく固体物理学】 固体状態にある物質の諸性質を、原子・分子・電子のレベルから解明しようという物理学の一分野。電気工学・エレクトロニクス・工業材料など幅広い分野の基礎。 ⇒こ‐たい【固体】 ごたいへいきしらいしばなし碁太平記白石噺】 浄瑠璃。紀上太郎きのじょうたろうほか合作の時代物。1780年(安永9)初演。由比正雪の倒幕未遂事件と、姉妹(宮城野・信夫しのぶ)の敵討の事実とを脚色。後に歌舞伎化。別称「宮城野信夫」。 こたい‐へんい個体変異】 同一種の生物の各個体間にある、形質の変異。遺伝的変異と、環境の影響で生じる遺伝的でない変異とがある。 ⇒こ‐たい【個体】 こだい‐まい古代米】 赤米・黒米など、古代日本で食されていたとされる米。 ⇒こ‐だい【古代】 ごたい‐まんぞく五体満足】 五体に欠けたところや不完全なところがないこと。また、そのさま。 ⇒ご‐たい【五体】 ご‐だいみょうおう五大明王‥ミヤウワウ 〔仏〕密教で、威力ある五明王の総称。中央の不動と東南西北の四方に配される降三世ごうさんぜ・軍荼利ぐんだり・大威徳・金剛夜叉(台密では烏枢沙摩うすさま)の各明王。五大尊。五大忿怒。 こだい‐むらさき古代紫】 赤みをおびた紫色。 Munsell color system: 7.5P4/6 ⇒こ‐だい【古代】 こだい‐もうそう誇大妄想‥マウサウ 自分は他人よりすぐれていると信じ、自己を過大評価する妄想。特に統合失調症に見られる。 ⇒こ‐だい【誇大】 こだい‐もよう古代模様‥ヤウ 織物・染物などの古風な模様。 ⇒こ‐だい【古代】 ご‐たいよう五大洋‥ヤウ 世界の五つの大洋。太平洋・大西洋・インド洋の三大洋に、北極海(北極洋)と南極大陸の周辺の海を南極海(南氷洋)として数える。 こだいら小平‥ダヒラ 東京都西郊の市。衛星都市として第二次大戦後急速に発展。一橋大学・津田塾大学などが所在。人口18万4千。 こだいら小平‥ダヒラ 姓氏の一つ。 ⇒こだいら‐くにひこ【小平邦彦】 こだいら‐くにひこ小平邦彦‥ダヒラ‥ 数学者。東京生れ。ハーヴァード大学・スタンフォード大学・東大教授などを歴任。第二次大戦後の頭脳流出第一号。代数幾何学・解析学の発展に貢献。調和積分論の研究でフィールズ賞を受賞。文化勲章。(1915〜1997) ⇒こだいら【小平】 ご‐だいりき五大力】 ①五大力菩薩の略。 ②五大力船の略。 ③江戸時代、主として女が手紙の封じ目または所持する三味線・簪かんざし・煙草入れなどの裏面などに記した語。前者は宛てた人に封がとけずに着くまじない、後者は貞操その他の誓いのしるしとした。 ④正徳・享保(1711〜1736)以前に白川検校が作曲した地歌の曲名。後半が長唄に取り入れられ「五大力恋緘こいのふうじめ」の2幕目に使用。 ⇒ごだいりき‐せん【五大力船】 ⇒ごだいりき‐ぼさつ【五大力菩薩】 ごだいりきこいのふうじめ五大力恋緘‥コヒ‥ 歌舞伎脚本。3幕。初世並木五瓶作の世話物。1794年(寛政6)初演。薩摩の侍早田八右衛門が官金を費消し、曾根崎桜風呂の抱え女菊野ら5人を切り殺した事件を脚色。菊野が三味線の裏皮に「五大力」と書いて心の誓いを示す見せ場がある。 →文献資料[五大力恋緘(二幕目の途中)] ごだいりき‐せん五大力船】 江戸初期以来、主に東日本で使われた100〜300石程度の、河川も航行できる喫水の浅い回船。五大力。 ⇒ご‐だいりき【五大力】 ごだいりき‐ぼさつ五大力菩薩】 ①〔仏〕三宝を護持し、国王を守護する大力のある五菩薩。金剛吼・竜王吼・無畏十力吼・雷電吼・無量力吼をいう。後に五大明王と関係づけられた。家の四隅に「五大力菩薩」と書いた札をはって盗難除けにする。五大力尊。五大力。五方菩薩。 ②(→)五大力3に同じ。日本永代蔵1「念を入れて印判押したる上に、―とそめぞめと筆を動かせける」 ⇒ご‐だいりき【五大力】 ご‐たいろう五大老‥ラウ 豊臣秀吉が五奉行の上に置いた政権の最高機関。徳川家康・前田利家・毛利輝元・上杉景勝(はじめ小早川隆景)・宇喜多秀家が任ぜられた。→大老 こた・う堪ふコタフ 〔自下二〕 ⇒こたえる(下一) こた・う答ふ・応ふコタフ 〔自下二〕 ⇒こたえる(下一) こたえ堪えコタヘ こらえること。耐えること。 こたえ答・応えコタヘ ①他から作用を受けて示す反応。反響。法華義疏長保点「果は別の酬コタヘ无きが故に」。「手ごたえ」 ②問いに対してことばで応ずること。返事。返答。回答。いらえ。「呼んでも―がない」 ③問題を解いた結果。解答。「正しい―」 ④あいさつ。断り。浄瑠璃、絵本太功記「相役の某に一応の―もなく」 ⑤むくい。応報。仁徳紀「白塩しおを以て其の身に塗られむこと霜の素しろきが如くならむ―なり」 こたえ‐られ‐ない堪えられないコタヘ‥ 我慢しきれない。転じて、大変こころよい。たまらなくよい。島崎藤村、夜明け前「塩烏賊のおろしあへと来ては―」 こた・える堪えるコタヘル 〔自下一〕[文]こた・ふ(下二) (室町時代頃からヤ行に活用した例もある)(応ずる意から転じて) ①堪える。こらえる。忍ぶ。我慢する。隆房卿艶詞「声をだに聞かずは、中々思ひを―・ふる事はありもやせんとおぼえて」。甲陽軍鑑9「ぬるき風呂に入りつけたる人は、熱風呂少しも―・ゆることならざる如くに」 ②その状態を維持しつづける。保つ。太閤記7「百年は―・へ侍る由なりければ」。 ▷現代では多く他の動詞の連用形に付けて用いる。「注射で命を持ち―・える」 こた・える答える・応えるコタヘル 〔自下一〕[文]こた・ふ(下二) (「こと(言)」を合わせる意)他からの働きかけにぴったりと応ずる。室町時代頃からヤ行にも活用するようになった。 ①他人の言いかけ・働きかけに対し、言葉を返す。返事する。回答する。反応する。万葉集6「山彦の―・へむ極みたにぐくのさわたるきはみ」。万葉集13「たまほこの道来る人の立ち留り如何にと問へば―・へ遣るたづきを知らに」。浄瑠璃、冥途飛脚「嬲なぶつて好くは嬲られうが、金は今日請け取る。但し仲間へ―・へうか」。浮世風呂4「おらア掛値はいはねへと先にこてへて置いたア」。「ノックをしたが誰も―・えない」 ②報いる。報ずる。顕宗紀「言としてむくいざるは無く、徳いきおいとして報こたへざるは無し」 ③他からの作用に対して満足の得られるだけの十分な反応をする。応ずる。後拾遺和歌集神祇「いなり山みつの玉垣打ちたたきわがねぎごとを神も―・へよ」。「声援に―・える」 ④刺激を身にしみて感ずる。深く感ずる。千載和歌集「あかつきのあらしにたぐふかねの音を心のそこに―・へてぞきく」。狂言、皹あかがり「六根へ―・へて疼きまする」。「失敗が身に―・える」 ⑤問題に解答する。「設問に―・える」 ◇返事や解答の場合には「答」、反応などの場合には「応」を使うことが多い。 こ‐たか小鷹】 ①小鷹狩に用いる鷹。悦哉えっさい・鷂はいたか・長元坊の類。宇津保物語吹上下「野辺に―入れて見ばや」 ②小鷹狩の略。 ⇒こたか‐がり【小鷹狩】 こ‐だか・い小高い】 〔形〕[文]こだか・し(ク) 少し高い。「―・い丘」 こたか‐がり小鷹狩】 小鷹を用いてする秋の鷹狩。鶉・雀などの小鳥を捕獲する。初鷹狩。初鳥狩はつとがり。〈[季]秋〉。↔大鷹狩 ⇒こ‐たか【小鷹】 ごたかくら‐いん後高倉院‥ヰン 守貞親王の諡号しごうこ‐だか・し木高し】 〔形ク〕 梢こずえが高い。木立こだちが高い。古今和歌集「音羽山―・く鳴きて時鳥君が別れををしむべらなり」 こだか‐だんし小高檀紙「檀紙」参照。 こ‐たかつき小高坏】 小さい高坏。宇津保物語蔵開下「―五」 こ‐だから子宝】 大事な宝である子。子を愛し貴んでいう語。「―に恵まれる」↔親宝 コタ‐キナバルKota Kinabalu】 マレーシア東部、ボルネオ(カリマンタン)島の北部にある港湾都市。キナバル山・海浜リゾート地への観光拠点。人口7万6千(1991)。 こ‐たく故宅】 もとの家。古い屋敷。旧宅。 こ‐たく湖沢】 湖と沢。湖または沢。 ご‐たく御託】 (御託宣の略)くどくどと言うこと。また、傲慢な言い分。略して「ごた」ともいう。浮世風呂4「栄耀えようにほげてさまざまの―をつくすだ」 ⇒御託を並べる ごた‐くさ (→)「ごたごた」に同じ。夏目漱石、虞美人草「謎の女が生れてから世界が急に―になつた」 こ‐だくさん子沢山】 夫婦に子供が多くあること。子福。「律儀者の―」 こ‐だくさん小沢山】 沢山なことを卑しめ、憎んで言う語。浄瑠璃、女殺油地獄「何ぢや―に三貫目」 ご‐たくせん御託宣】 ①託宣の尊敬語。 ②くどくどと言うこと。もったいぶって言うこと。ごたく。 こ‐だくみ木工・木匠】 木材で、家屋・建具などをつくる工人。大工。工匠。番匠。雄略紀「天皇―闘鶏御田つけのみたに命みことおおせて始めて楼閣たかどのを起つくりたまふ」 ⇒こだくみ‐の‐かみ【木工頭】 ⇒こだくみ‐の‐つかさ【木工寮】 こだくみ‐の‐かみ木工頭⇒もくのかみ⇒こ‐だくみ【木工・木匠】 こだくみ‐の‐つかさ木工寮⇒もくりょう ⇒こ‐だくみ【木工・木匠】

広辞苑 ページ 7208 での○鼯鼠の五技単語。