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○案の如くあんのごとく🔗⭐🔉
○案の如くあんのごとく
考えていたように。推量の通りに。
⇒あん【案】
あん‐の‐じょう【案の定】‥ヂヤウ
(多く副詞的に)思ったとおり。予期したとおり。はたして。浮世床2「わんぐりと食つたが因果―番木鼈まちんであつた」。「―雨になった」「―の結末」
あん‐の‐ほか【案の外】
思いの外。案外。今昔物語集25「今日の内に寄りて責めむこそ彼の奴は―にて迷まどはめ」
あん‐のん【安穏】‥ヲン
(アンオンの連声)安らかにおだやかなこと。無事。「―に暮らす」「―な一生」
あん‐ば【鞍馬】
①くらをおいた馬。くらうま。あんま。
②男子体操競技の一つ。馬の背の形をした台上に二つの把手とってをつけ、この上で、下肢を接触させないで体を回転させる。また、その用具。
アンバー【amber】
琥珀こはく。琥珀色。
アンバー【invar フランス】
⇒インバー
アンバー【umber】
天然の褐色顔料。二酸化マンガン・珪酸塩を含む水酸化鉄。煆焼かしょうして絵具・塗料に用いる。隠蔽力・耐久力が強い。
アンパーサンド【ampersand】
「&」の記号。「そして」「…と…」の意。アンド。アンパサンド。
あん‐ばい【塩梅・按排・按配】
(「塩梅」(アンバイ)はエンバイの転で、「按排」「按配」とは本来別系統の語であるが、混同して用いる。「案配」は代用字)
①塩と梅酢で調味すること。一般に、料理の味加減を調えること。また、その味加減。「―を見る」
②物事のほどあい。かげん。特に、身体の具合。「いい―に会えた」「―が悪くて寝ている」
③ほどよく並べたり、ほどよく処理したりすること。「材料をうまく―して話す」「仕事の―を考える」
⇒あんばい‐ず【塩梅酢】
アンパイア【umpire】
野球などの競技の審判員。→ジャッジ→レフェリー
あんばい‐ず【塩梅酢】
味をほどよくした酢。三杯酢など。
⇒あん‐ばい【塩梅・按排・按配】
あん‐ばこ【暗箱・暗函】
外光をさえぎり、内部を暗くした箱。組立式写真機の胴体でレンズを除いた部分。
あんば‐さま【あんば様】
太平洋岸各地の漁村で信仰する神。茨城県稲敷郡桜川村(現、稲敷市)の大杉大明神など。船霊ふなだまの親神ともいう。
あんはつが‐しゅし【暗発芽種子】
発芽に暗黒が必要な種子。カボチャ・ケイトウなど。↔光発芽種子
アンバランス【unbalance】
つりあいがとれないこと。不均衡。「―な収支」
あん‐パン【餡パン】
中に餡を包んだパン。田山花袋、東京の三十年「途上にある菓子屋、ことに―を売つてゐる店の前では」
あん‐はんのう【暗反応】‥オウ
光合成・光感覚など、光による一連の生体の反応で、光を必要としない反応。光を受けた色素分子がおこす反応過程(明反応)に続く。↔明反応
あん‐ぴ【安否】
無事かどうかということ。「―が気づかわれる」「―を問う」
アンビヴァレンス【ambivalence】
〔心〕両面価値的であること。同一の対象に対して、愛と憎しみのような相反する感情を同時に抱くこと。
アンビヴァレント【ambivalent】
一つのものに対して相反する感情を同じに抱くさま。両面価値的。
アンビシャス【ambitious】
大望あるさま。野心あるさま。
アンビション【ambition】
大望。大志。野心。功名心。
アンビル【anvil】
①(→)金敷かなしき。
②超高圧発生装置に用いる頭部を切った錐形の台座。
あん‐ぶ【安撫】
①民を安らかに落ち着かせること。
②安撫使の略。
⇒あんぶ‐し【安撫使】
あん‐ぶ【按撫】
①なでたりさすったりすること。
②人民をいたわり、付き従わせること。
あん‐ぶ【暗部】
①暗い部分。
②隠れた醜い部分。「社会の―」
③(写真用語)被写体・印画の暗い部分。↔明部
あん‐ぶ【鞍部】
山の稜線のくぼんだ所。たおり。
あん‐ぷ【安否】
(→)「あんぴ」に同じ。〈日葡辞書〉
あん‐ぷ【暗譜・諳譜】
楽譜をそらで覚え(てい)ること。
アンプ
アンプリファイアーの略。
アンフェア【unfair】
公正でないさま。不公平なこと。「―な態度」
アンフェタミン【amphetamine】
化学名フェニル‐アミノ‐プロパン。覚醒アミンの一種でつよい中枢神経興奮作用を持つ。連用すると幻覚や妄想を伴う統合失調症様の症状をおこし、多量に与えると不安・不眠・錯乱・幻覚・頻脈・痙攣けいれんなどを呈する。保管・使用は覚醒剤取締法の規制を受ける。→覚醒剤→ヒロポン
アンフォルメル【informel フランス】
(不定形の意)第二次大戦後、フランスを中心に興った絵画運動。再現的な形象を否定して、混沌のなかに画面の無秩序を求めた。フォートリエ・デュビュッフェ・ヴォルス(Wols1913〜1951)らを源流とし、批評家ミシェル=タピエ(M. Tapié1909〜1987)が主唱。アメリカの抽象表現主義に対応。
あん‐ぷく【按腹】
腹をもみさする按摩術。血行・胃腸機能・吸収排泄を盛んにするという。
あんぷく‐でん【安福殿】
平安京内裏の殿舎の一つ。侍医の控所。薬殿くすどの。→内裏(図)
あんぶ‐し【安撫使】
中国の官職。隋・唐の間、水旱などに際して臨時に派遣された。宋代には経略安撫使ともいい、はじめ辺境の地、のち全国各路におかれ、軍事・民政をつかさどる常置の官となった。
⇒あん‐ぶ【安撫】
アンブシュール【embouchure フランス】
管楽器を吹く際の唇。また、管楽器の吹口。
あん‐ぶつ【暗物】
淫売婦。くらもの。暗女あんじょ。
アンプラグド【unplugged】
(プラグにつないでいない、の意)ポピュラー音楽で、電気楽器を用いないこと。
アンプリファイアー【amplifier】
増幅ぞうふく器。アンプ。
アンプル【ampoule フランス】
〔医〕薬剤を無菌・清浄な状態で保存するための密封式のガラス容器。アンプレ(Ampulle ドイツ)。
アンプレアブル【unplayable】
ゴルフで、球がプレーできない状態にあること。プレーヤー自身が宣言する。
アンプレショニスム【impressionnisme フランス】
(→)印象主義。
アンブレラ【umbrella】
雨傘。
アンブロシウス【Ambrosius ラテン】
西方キリスト教の教父・聖人。ミラノの司教。アウグスティヌスの師。ミラノ典礼の発展に寄与。(339頃〜397)
アンプロンプチュ【impromptu フランス】
(→)即興曲に同じ。
あん‐ぶん【按分・案分】
基準となる数量に比例した割合で物を割り振ること。
⇒あんぶん‐ひれい【按分比例】
あん‐ぶん【案文】
(アンモンとも)
①文章を考えること。
②したがきの文書。一つの案として作った文章。「演説の―」
③文書の写し。複本。特に、正文しょうもんと同等の効力を持つ写し。
あんぶん‐ひれい【按分比例】
(→)比例配分に同じ。
⇒あん‐ぶん【按分・案分】
アンペア【ampere】
(アンペールの名に因む)電流の単位。国際単位系(SI)・MKSA単位系の基本単位。無視できる面積の円形断面をもつ2本の無限に長い直線状導体を真空中に1メートルの間隔で平行に置き、各導体に等しい強さの電流を流したとき、導体の長さ1メートルごとに2×10−7ニュートンの力が働く場合の電流の大きさ。記号A
⇒アンペア‐けい【アンペア計】
⇒アンペア‐じ【アンペア時】
アンペア‐けい【アンペア計】
(→)アンメーターに同じ。
⇒アンペア【ampere】
アンペア‐じ【アンペア時】
電気量の単位。1アンペアの電流が1時間に運ぶ電気量。3600クーロンに等しい。記号Ah
⇒アンペア【ampere】
あん‐べい【安平】
(アンペイとも)
①たやすいこと。平家物語5「さては―ござんなれとて、修行にぞ出でにける」
②安っぽいさま。塵袋「人を―にいふとき、をれらがといふは、われらがといふ心か」
③安らかに平穏であること。浄瑠璃、吉野忠信「四海の―、掌たなごころの内に照らし」
あん‐べい
(アルベキ、またアルベイの音便)あるだろう。あるはずだ。更級日記「きらきらしき勢など―やうもなく」。歌舞伎、暫「鏡は…大かたぽつぽに―から、おれに下せへ」→べい
あんぺい
京阪地域のやわらかい蒸し蒲鉾。鱧はものすり身などを滑らかに練り上げて作る。あんぺん。
あんぺい‐どうふ【安平豆腐】
茶碗におぼろ豆腐を入れ、松露しょうろを加えて蒸し、葛あんをかけた料理。餡平豆腐。
アンペイド‐ワーク【unpaid work】
賃金が支払われない労働。家事労働など、行なった仕事への対価がない労働。無償労働。→シャドー‐ワーク
アンベードカル【Bhīmrāo Rāmjī Ambedkar】
インドの社会改革運動家・政治家。不可触民カーストのマハールの出身で、不可触民制の撤廃運動に専心。最晩年は仏教に改宗し、新仏教運動の祖となる。(1891〜1956)→ネオ‐ブッディズム
アンペール【André-Marie Ampère】
フランスの物理学者。電流の流れる導線の周囲の空間に生じる磁場と流れる電流の強さとの関係(アンペールの法則)を論じ、ソレノイドの磁場が棒磁石の磁場に等しいことから、物質の磁気的性質を電気的に説明。(1775〜1836)→アンペア
あん‐ぺき【暗碧】
黒みをおびた青色。
あん‐べし
(アルベシの音便。「あべし」とも表記)あるだろう。あるはずだ。
アンペラ【筕篖】
(語源未詳。amparo ポルトガルの訛か。またampela マレーからとも)藺草いぐさで編んだ筵むしろ。江戸弁慶「―や雪を折敷く夕涼み」。物類称呼「世俗蓆に号して―と云ふ」。鳥居素川、満州風俗「室は土を以て塗り上に―一枚を敷く」
⇒アンペラ‐い【筕篖藺】
アンペラ‐い【筕篖藺】‥ヰ
カヤツリグサ科の多年草。東南アジア・オーストラリア等に分布。小笠原諸島にも自生。無葉。茎は高さ約80センチメートル。基部には少数の鱗状葉がある。帯緑褐色の花を開く。
⇒アンペラ【筕篖】
アンペル
⇒アンペラ
あん‐ぽ【安保】
①安全保障の略。「―条約」
②安保闘争の略。「60年―」
⇒あんぽ‐とうそう【安保闘争】
⇒あんぽ‐り【安保理】
アンボイナ‐がい【アンボイナ貝】‥ガヒ
(Amboina)イモガイ科の巻貝。名はインドネシアのアンボン島に由来。殻は細長い樽形で、殻高10センチメートル。表面には網目状の細かい模様がある。紀伊半島以南の西太平洋のサンゴ礁にすむ。貝の収集家には魅力的であるが、刺毒が強く、人も刺されて死傷する。ハブ貝。
あん‐ぽう【罨法】‥パフ
炎症または充血などを除去するために、水・湯・薬などで患部を温めまたは冷やす療法。
あん‐ぽつ
左右に畳表を垂れかけた江戸の町駕籠かご。あんぽつかご。守貞漫稿「京坂あんだといふ。…あをたを訛りてあんだといひ、再訛して―といふか」
あんぽつ
あんぽ‐とうそう【安保闘争】‥サウ
日米安全保障条約改定反対の闘争。1959〜60年全国的規模で展開された、近代日本史上最大の大衆運動。とりわけ60年の5〜6月は連日数万人がデモ行進し国会を包囲したが、結局条約は改定された。70年にも条約の延長をめぐって反対運動が行われた。
国会前の警官隊とデモ隊 1960年5月20日
提供:毎日新聞社
安保闘争
提供:NHK
⇒あん‐ぽ【安保】
アンホ‐ばくやく【アンホ爆薬】
(ANFO)(→)硝安油剤爆薬に同じ。
あんぽ‐り【安保理】
安全保障理事会の略。
⇒あん‐ぽ【安保】
あんぽん‐たん【安本丹】
(アホタラの撥音化か)
①愚か者をののしっていう語。あほう。ばか。風流志道軒伝「たはけあり、また―の親玉あり」
②(寛政の末江戸に出まわったが、味がよくなかったのでいう)カサゴ(笠子)の俗称。
あん‐ま【按摩】
①身体をもんで筋肉を調整し、血液の循環をよくする療法。もみりょうじ。マッサージ。また、それを業とする人。史記抄「―して身体を玩弄してととのへしむるぞ」。「―を取る」
②(あんまが盲人の業だったことから)俗に、盲人。
⇒あんま‐づり【按摩釣】
⇒あんま‐とり【按摩取】
あん‐まく【暗幕】
室内を暗くするために、外部の光線が入らないよう出入口や窓に張る黒い幕。戦時には室内の光が外に洩れないよう用いた。
アン‐マッチ
(和製語unmatch)二つの物事・事柄が調和しないこと。釣り合わないこと。
あんま‐づり【按摩釣】
ハヤの釣り方の一種。川虫などを餌とし、釣手は下流に向かい、足で川底を摺りながら、竿先を水に突っ込んで前後に動かす。
⇒あん‐ま【按摩】
あんま‐とり【按摩取】
あんまをすること。また、それを業とする人。
⇒あん‐ま【按摩】
あんまり【余】
〔名・副〕
(アマリの撥音化)度を過ぎるさま。度はずれて。浄瑠璃、曾根崎「ほんに又―な」。「―ひどいじゃないか」「―あわてると失敗するぞ」
あん‐まん【餡饅】
小豆に胡麻油やラードなどを加えて作った餡の入った中華饅頭まんじゅう。あんまんじゅう。
餡饅
撮影:関戸 勇
アンマン【‘Ammān】
ヨルダン‐ハシェミット王国の首都。紀元前17世紀以来の古い町で、同国の政治・商業・交通の中心。第一次大戦後トランス‐ヨルダンの首都。人口125万4千(2003)。
アンマン ローマ劇場
撮影:田沼武能
アンミアヌス‐マルケリヌス【Ammianus Marcellinus】
ローマの歴史家。ネルワ帝(五賢帝の一人)以後の約300年を扱った「歴史」31巻を著す。(330頃〜395頃)
あん‐みつ【餡蜜】
(餡蜜豆の略)蜜豆に餡をのせたもの。
あん‐みょう【安名】‥ミヤウ
禅宗で、出家得度の際、戒師が法名を授けること。
あん‐みん【安眠】
安らかに眠ること。「―妨害」
アンミン‐さくたい【アンミン錯体】
〔化〕(ammine complex)アンモニアを配位子とする錯体。配位子としてのアンモニアをアンミンと呼ぶ。テトラ‐アンミン銅(Ⅱ)イオン[Cu(NH3)4]2+の類。
アンメーター【ammeter】
電流の強さがアンペア単位で読めるように目盛った電流計。アンペア計。
あん‐めり
(アルメリ・アリメリの音便。「あめり」とも表記)あるようである。あるらしい。
あん‐めん【暗面】
①光の当たらない、くらい側。
②物事のかくれた醜悪な面。裏面。
あんも【餅】
⇒あも
あん‐もく【暗黙】
意思を外面に表さないこと。だまって言わないこと。「―の了解」「―のうちに通じる」
⇒あんもく‐ち【暗黙知】
あんもく‐ち【暗黙知】
〔哲〕(tacit knowledge)M.ポランニーの用語。顔の認知や自転車の運転のように、明確に言葉で表現することが困難な直観的・身体的・技能的な知識をいう。科学的創造において重要とされる。
⇒あん‐もく【暗黙】
あん‐もち【餡餅】
餡をまぶし、または餡を中に入れた餅。あんころもち。
アンモナイト【ammonite】
軟体動物頭足類のアンモナイト亜綱に属する化石動物の総称。古生代のデボン紀から中生代末まで生存。特に中生代に繁栄し、その種類は多数。殻の構造はオウムガイに似て、大きなものは直径2メートルに及ぶ。アンモン貝。菊石類。
アンモナイト
アンモナイト
撮影:冨田幸光
アンモニア【ammonia・安母尼亜】
分子式NH3 窒素と水素との化合物で、刺激性の悪臭ある無色の気体。水によく溶け、アルカリ性。窒素と水素から合成して得られる。硝酸・肥料などの製造や冷凍・製氷用冷媒に用いる。→アンモニア合成法。
⇒アンモニア‐かせいさよう【アンモニア化成作用】
⇒アンモニア‐ごうせい‐ほう【アンモニア合成法】
⇒アンモニア‐すい【アンモニア水】
⇒アンモニア‐ソーダ‐ほう【アンモニア曹達法】
⇒アンモニア‐れいとう‐ほう【アンモニア冷凍法】
アンモニア‐かせいさよう【アンモニア化成作用】‥クワ‥
蛋白質の分解などで生じた含窒素有機物が、土壌微生物の作用によって分解され、アンモニアとなる作用。植物の生育に重要。
⇒アンモニア【ammonia・安母尼亜】
アンモニア‐ごうせい‐ほう【アンモニア合成法】‥ガフ‥ハフ
窒素と水素を混合して、適当な温度で高い圧力を加え、触媒を用いてアンモニアを合成する方法。発明者の名に因んでハーバー‐ボッシュ法ともいう。
⇒アンモニア【ammonia・安母尼亜】
アンモニア‐すい【アンモニア水】
アンモニアの水溶液。無色で弱アルカリ性、アンモニア臭がある。試薬・医薬用。
⇒アンモニア【ammonia・安母尼亜】
アンモニア‐ソーダ‐ほう【アンモニア曹達法】‥ハフ
工業的に炭酸ナトリウムを製する方法。食塩の冷濃水溶液中にアンモニアを飽和させ、これに圧力を加えて二酸化炭素を通じ、沈殿した炭酸水素ナトリウムを分離・加熱すれば炭酸ナトリウムを得る。1863年ソルヴェーが創始。ソルヴェー法。
⇒アンモニア【ammonia・安母尼亜】
アンモニア‐れいとう‐ほう【アンモニア冷凍法】‥ハフ
アンモニアが蒸発する際、多量の気化熱を周囲から奪う性質を利用した冷凍法。
⇒アンモニア【ammonia・安母尼亜】
アンモニウム【ammonium】
1価の陽性基。種々の陰イオンと塩類を生ずる。化学式‐NH4
あんもら【菴没羅】
(→)菴羅あんらに同じ。
あん‐もん【案文】
⇒あんぶん。〈日葡辞書〉
あん‐もん【案問・按問】
調べたずねること。吟味。
アンモン‐がい【アンモン貝】‥ガヒ
(→)アンモナイトに同じ。
アンモン‐かく【アンモン角】
〔医〕(Ammon's horn)(→)海馬3の別称。その形が古代エジプトの神アモンの角つのに似ているとして命名。
あん‐や【暗夜・闇夜】
くらい夜。やみよ。
⇒あんや‐の‐つぶて【暗夜の礫】
あん‐やく【暗躍】
人に知れないように活動すること。ひそかに策動すること。暗中飛躍。「裏面で―する」
あんやこうろ【暗夜行路】‥カウ‥
小説。志賀直哉作。1921年(大正10)から37年(昭和12)まで「改造」に継続連載。母の過失で生まれ、成人後、妻の過失に苦しむ時任ときとう謙作が、調和的な心境に到達するまでの苦悩を描く。日本心境小説の代表作。
→文献資料[暗夜行路]
あんや‐の‐つぶて【暗夜の礫】
不意に加えられる襲撃。防ぎがたいことにたとえる。
⇒あん‐や【暗夜・闇夜】
あん‐ゆ【暗喩】
(→)隠喩に同じ。
あんよ
(幼児語)
①足。
②歩くこと。「―は上手」
あんよう【安陽】‥ヤウ
(Anyang)中国河南省北部の商工業都市。交通の要衝。北西郊に殷墟がある。旧称、彰徳。人口76万9千(2000)。
あん‐よう【安養】‥ヤウ
⇒あんにょう
あんら【菴羅・奄羅】
(梵語āmra)マンゴーのこと。きわめて美味な果実として、仏典にしばしば出てくる。菴没羅あんもら。菴摩羅あんまら。
⇒あんら‐おん【菴羅園】
アンラ【UNRRA】
(United Nations Relief and Rehabilitation Administration)連合国救済復興機関。南ヨーロッパおよびアジアの一部を対象として、第二次大戦の戦災復興のために設置された援助機関。1943年設置。ヨーロッパでの活動は47年、アジアでの活動は49年に終了。→ガリオア→エロア
あんら‐おん【菴羅園】‥ヲン
中インドのヴァイシャーリーにあった園林。釈尊はここで維摩ゆいま経などを説いたと伝える。菴没羅園。菴摩羅樹園。
⇒あんら【菴羅・奄羅】
あん‐らく【安楽】
心身に苦痛がなく楽々としていること。「―に暮らす」「―な境遇」
⇒あんらく‐いす【安楽椅子】
⇒あんらく‐こく【安楽国】
⇒あんらく‐し【安楽死】
⇒あんらく‐せかい【安楽世界】
⇒あんらく‐りつ【安楽律】
あんらく‐あん【安楽庵】
安楽庵策伝の茶室の名。
⇒あんらくあん‐ぎれ【安楽庵裂】
⇒あんらくあん‐さくでん【安楽庵策伝】
あんらくあん‐ぎれ【安楽庵裂】
安楽庵策伝所蔵の袈裟裂ぎれ類の総称。
⇒あんらく‐あん【安楽庵】
あんらくあん‐さくでん【安楽庵策伝】
江戸初期の浄土僧・茶人・笑話作者。落語の祖といわれる。京都誓願寺竹林院の住持。のち、寺域に茶室安楽庵を結ぶ。「醒睡笑」を著して京都所司代板倉重宗に呈した。(1554〜1642)
→文献資料[醒睡笑]
⇒あんらく‐あん【安楽庵】
あんらく‐いす【安楽椅子】
休息用のひじ掛け椅子。普通の椅子より大きく、スプリングをきかせ、よりかかりがあるもの。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐こく【安楽国】
極楽浄土のこと。安楽浄土。安楽世界。日葡辞書「アンラッコク」
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐し【安楽死】
助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って、苦痛の少ない方法で人為的に死なせること。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐じ【安楽寺】
長野県上田市にある曹洞宗の寺。寺の後方にある八角三重塔は室町初期の建立で、日本に現存する唯一の八角塔遺構。安楽護聖禅寺。
あんらくしゅう【安楽集】‥シフ
〔仏〕唐の道綽どうしゃくが観無量寿経を解釈した書。2巻。仏教を聖道しょうどう門と浄土門の二門に区分し、問答形式で安楽浄土について解明する。弟子の善導に大きな影響を与えた。
あんらく‐せかい【安楽世界】
(→)安楽国に同じ。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐りつ【安楽律】
〔仏〕比叡山の僧侶も梵網戒以外に小乗二百五十戒をもあわせ修めるべきだとする新たな戒律。僧風刷新のため妙立(1637〜1690)や霊空(1652〜1739)らによって主張された。比叡山の安楽院が拠点になったのでいう。天台律宗とも。
⇒あん‐らく【安楽】
アンラッキー【unlucky】
不運。「―な出会い」↔ラッキー
あん‐り【行履】
禅宗で、日常一切の行為。
アンリ【Henri】
(フランス語の男子名。英語のヘンリーに当たる)(4世)フランス王。ブルボン王朝の始祖。はじめユグノーの首領、のち旧教に改宗して1589年即位。98年ナントの勅令でユグノーに信仰の自由を認めた。王権の強化を図ったが、暗殺された。(1553〜1610)
あん‐りゅう【暗流】‥リウ
表面にあらわれない流れ・動き。
あん‐りょくしょく【暗緑色】
黒みを帯びたみどり色。
あん‐るい【暗涙】
人知れず流す涙。心の中で泣く涙。「―にむせぶ」
あん‐ろく【行録】
(アンは唐音)
⇒こうろく
あん‐ろくざん【安禄山】
唐代の武将。胡人。玄宗に愛され平盧・范陽・河東の3節度使を兼任。また楊貴妃と結んでその養子となる。宰相楊国忠と権力を争い、755年、挙兵して洛陽を攻略、長安にせまり、大燕皇帝と自称したが、子の慶緒に殺された。(705〜757)
あんわ【安和】
(年号)
⇒あんな
い
①母音の一つ。くちびるを平たく開き、舌の先を下方に向け、前舌面を高めて硬口蓋に接近させ、声帯を振動させて発する。〔i〕 五十音図ではア行・ヤ行に重出するが、発音に違いはない。
②平仮名「い」は「以」の草体。片仮名「イ」は「伊」の偏。
い【イ】
異本(一本)の略号。校合した異本の語句を傍注する時に用いる符号。
い【五】
いつつ。五ご。
い【五十】
ごじゅう。いそ。皇極紀「―の兵士いくさびと」
い【井・堰】ヰ
①泉または流水から用水を汲み取る所。常陸風土記「社もりの中に寒泉しみずあり。大―と謂ふ」
②地を掘り下げて地下水を汲み取る所。井戸いど。常陸風土記「新に―を掘らしめしに、出泉いずみ浄く香かぐわしく」
③《堰》(→)「いせき(堰)」に同じ。
⇒井の中の蛙大海を知らず
い【亥】ヰ
①十二支の一つで、最後に位するもの。動物では、猪に当てる。
②北から西へ30度の方角。→方位(図)。
③昔の時刻の名。今の午後10時ごろ。また、およそ午後9時から11時のあいだの時刻。→時とき
い【居】ヰ
①すわること。いること。また、その所。「起たち―振舞」「長―」
②(接尾語的に)存在すること。存在する所。「雲―」「田―」「宮―」
い【胆】
胆嚢たんのう。〈倭名類聚鈔3〉。「熊の―」
い【猪・豬・豕】ヰ
イノシシ・ブタの総称。特に、イノシシ。後拾遺和歌集恋「苅藻かき臥す―の床の」
い【寝】
ねること。ねむり。(「―を寝ぬ」といういいかたが多い)源氏物語明石「昼は日一日―をのみ寝暮し」。「熟寝うまい」
⇒寝も寝られず
い【網】
クモの糸・巣。〈色葉字類抄〉
い【藺】ヰ
イグサ科の多年草。湿地に自生。また水田に栽培。地下茎をもつ。茎は地上約1メートル、中に白色の髄がある。葉は退化し、茎の基部で褐色の鞘となる。5〜6月頃、茎の先端に花穂をつけ、その上部に茎のように伸びるのは苞。花は小さく緑褐色。茎は畳表・花筵はなむしろ、髄は灯心とうしんとする。イグサ。トウシンソウ。〈[季]夏〉。〈新撰字鏡7〉
い
い【伊】
①伊賀国の略。
②伊太利イタリアの略。
い【夷】
[礼記王制「東方を夷と曰う」]東方の未開の異民族。えびす。
⇒夷を以て夷を制す
い【衣】
(呉音はエ)身にまとうもの。きもの。ころも。
い【位】ヰ
①人・事物のある場所。また、神霊のやどるところ。
②くらい。身分。席次。「名人―」
③(接尾語的に用いて)
㋐くらいを示す。「正三―」
㋑等級・順番・程度を示す。「首―」
㋒人に対する敬称。「各―」
㋓死者の霊を数える語。「英霊百―」
㋔計算上のくらい取り。「百―の数」
→くらい(位)
い【囲】ヰ
太さをはかる語。
㋐両手の親指と人差指どうしを合わせて作った長さ。
㋑ひとかかえ。およそ6尺ぐらい。
い【医】
病をなおす人。くすし。「主治―」
⇒医は仁術なり
い【委】ヰ
委員会の略。「中労―」
い【易】
⇒えき(易)
い【威】ヰ
人をおそれ従わせる勢い・力・品格。「―をもって示す」
⇒威ありて猛からず
⇒威を振るう
い【胃】ヰ
①内臓の一つ。消化管の主要部。上方は食道に、側方は腸に連なり、形は嚢状で、横隔膜の下、肝臓の下方に横たわる。壁は粘膜・平滑筋層・漿膜から成り、最内層の粘膜には胃腺があって、胃液を分泌し食物の消化にあたる。鳥類や一部の哺乳類では2ないし4室に分かれる。いぶくろ。→内臓(図)。
②二十八宿の一つ。胃宿。えきえぼし。
い【為】ヰ
箏の手前から2番目の弦。
い【尉】ヰ
①中国の官名。秦・漢代には軍事・警察を職とする官。太尉・都尉・校尉など。唐の県尉は県の司法・経済等をつかさどる文官。宋では治安維持に当たった。
②旧軍隊・自衛隊の階級の一つ。「少―」
→じょう(尉)
い【帷】ヰ
たれまく。たれぎぬ。とばり。
⇒帷を下す
い【移】
律令制で上下関係のない同格の官司の間に取り交わした公文書。正倉院に天平(729〜749)年間のものが多く伝存する。平安時代にはほとんど「牒」の形式に代わる。移文うつしぶみ。
い【異】
①ことなること。変わった点があること。別なこと。「―とするに足らぬ」「―文化」↔同。
②普通とは違って怪しいこと、妙なこと。また、すぐれていること。「縁は―な物、味な物」
③正統ではないこと。
⇒異を挟む
⇒異を立てる
⇒異を唱える
い【意】
①心。心の動き。考え。気持。「―を決する」
②物事の内容。わけ。
③〔仏〕(梵語manas)広義では思考活動一般。狭義では感覚的ではない、抽象的な知覚能力。
⇒意到りて筆随う
⇒意とする
⇒意に中る
⇒意に介しない
⇒意に適う
⇒意に染まない
⇒意に満たない
⇒意を致す
⇒意を受ける
⇒意を得る
⇒意を酌む
⇒意を体する
⇒意を通ずる
⇒意を尽くす
⇒意を強くする
⇒意を迎える
⇒意を用いる
い【緯】ヰ
①織物のよこいと。ぬき。よこ。
②東西の方向。「―度」
↔経けい
い【彝】
中国で宗廟の祭に常用した銅器。鐘・鼎の類。
⇒彝を秉る
い【汝】
〔代〕
(「し(其)」と同源という。助詞「が」を伴う)相手を低く見て指す語。おまえ。なんじ。古事記中「―が作り仕へまつれる大殿の」
い
〔助詞〕
➊(間投助詞)(上代語。平安時代は訓読語の中でのみ使われた。体言や活用語の連体形の下に付いて)その語を強くきわだたせる。古事記中「くぶつつ―石つつ―持ち」。万葉集4「わが背子があとふみ求め追ひ行かば紀の関守―とどめてむかも」。万葉集10「青柳の糸のくはしさ春風に乱れぬ―間に見せむ子もがも」
➋(終助詞)(ヤからエを経て、あるいはヨから転じたとされる)
①(名詞に添えて)呼びかけを表す。…よ。浄瑠璃、難波丸金鶏「コレとと様―のふ、とと様と、ゆすれど甲斐もなきがらを」
②命令・疑問・断定など種々の文の終りに付いて語勢を添える。口語では主として男性が遠慮のない態度で話すとき使う。狂言、萩大名「いやいや、さうもおぢやらぬ―のう」。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「ソリヤ道理―な、ドリヤ」。「早くしろ―」「なんだ―」「食べるか―」
い
〔接頭〕
主として動詞に冠し、語調をととのえ、意味を強める。古事記中「―這ひもとほり」
い【斎】
〔接頭〕
忌み清め、けがれのない、神聖な意を表す。「―垣」「―串」
イアーゴ【Iago】
シェークスピアの悲劇「オセロ」の登場人物。虚偽と冷酷な嫉妬の権化ごんげ。
い‐あい【居合】ヰアヒ
片膝を立てて、すばやく刀を抜き放って敵を斬り倒す技。元亀・天正の頃、林崎重信にはじまるという。居合抜いあいぬきともいい、後には大道芸化。
居合
⇒いあい‐ごし【居合腰】
⇒いあい‐し【居合師・坐撃師】
⇒いあい‐ぬき【居合抜】
い‐あい【畏愛】ヰ‥
うやまい親しむこと。
い‐あい【遺愛】ヰ‥
故人が、生前大切にしていたもの。また、後世までのこしたいつくしみ。「―の品」
いあい‐ごし【居合腰】ヰアヒ‥
居合をする時の腰つき。片膝を立てて、腰を浮かす。
⇒い‐あい【居合】
いあい‐し【居合師・坐撃師】ヰアヒ‥
居合を専門にする人。また、それを見世物にする者。いあいとりて。
⇒い‐あい【居合】
いあい‐じ【遺愛寺】ヰ‥
中国江西省の廬山香炉峰の北にある寺。和漢朗詠集「―の鐘は枕を敧そばたてて聴く、香炉峰の雪は簾すだれを撥かかげて看る」(白居易)
いあい‐ぬき【居合抜】ヰアヒ‥
①(→)居合に同じ。
②居合の見世物。江戸時代には薬・歯磨きなどを売りながら人寄せに行なった辻芸。
⇒い‐あい【居合】
い‐あ・う【射合う】‥アフ
〔他五〕
互いに矢を射る。平家物語1「―・ひ切りあひ数剋すこく戦ふ」
い‐あお【位襖】ヰアヲ
位階によって染色の違う襖あお。武官の闕腋けってきの袍ほうをいう。
い‐あか・す【居明かす】ヰ‥
〔他四〕
寝ずにすわって夜をあかす。万葉集2「―・して君をば待たむ」
い‐あく【帷幄】ヰ‥
(「帷」はたれまく、「幄」はひきまくの意)昔、陣営には幕をめぐらしたことから、作戦計画を立てる所。本陣。本営。「―の臣」
⇒いあく‐じょうそう【帷幄上奏】
⇒帷幄に参ず
いあく‐じょうそう【帷幄上奏】ヰ‥ジヤウ‥
明治憲法下、一般の国務外におかれた軍の指揮・統帥に関する事項について、統帥機関たる参謀総長(陸軍)・軍令部総長(海軍)が閣議を経ずに直接天皇に上奏すること。
⇒い‐あく【帷幄】








広辞苑 ページ 821 での【○案の如く】単語。