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○舳艫相銜むじくろあいふくむ🔗🔉

○舳艫相銜むじくろあいふくむ [欧陽玄、詩](前船のともと後船のへさきとが触れ合う意)多くの船がつづき進むさまにいう。 ⇒じく‐ろ【舳艫】 シクロスポリンcyclosporin】 免疫抑制剤の一つ。ヘルパーT細胞に作用して細胞性免疫を抑制する。移植手術における拒否反応の抑制などに用いる。サイクロスポリン。 じくろせんり舳艫千里ヂク‥ [漢書武帝紀]多くの船が連なるさま。 ⇒じく‐ろ【舳艫】 シクロデキストリンcyclodextrin】 数個のグルコース(ブドウ糖)が環状につながったオリゴ糖。グルコースが6、7、8個つながったものをそれぞれα‐、β‐、γ‐シクロデキストリンと呼ぶ。 シクロフスキーViktor B. Shklovskii】 ロシア(ソ連)の批評家・小説家。ロシア‐フォルマリズムの代表的理論家の一人。鋭い警句を得意とし、「異化」の理論を提唱した。論文集「散文の理論」など。(1893〜1984) シクロヘキサンcyclohexane】 分子式CH12 環式炭化水素の一つ。石油臭の無色流動性液体。ナフテン系原油から分留したガソリン中に含まれ、工業的にはベンゼンの水素添加によって製する。ナイロンなど有機合成の原料。有機溶剤。 ジクロロ‐ベンゼンdichlorobenzene】 分子式CHCl オルト・メタ・パラの三つの異性体があり、パラジクロロ‐ベンゼンはクロロ‐ベンゼンの塩素化によりできる無色の結晶で、防虫剤・染料合成の中間体として用いる。 し‐くわ・う為加ふ‥クハフ 〔他下二〕 手をくわえる。つけくわえる。源氏物語玉鬘「おほみあかしの事など、ここにて―・へなどする程に」 し‐くわ・す仕くはす‥クハス 〔他四〕 仕掛ける。世間胸算用1「灯明は台に砂時計を―・し」 し‐くん四君】 ①中国、戦国時代の、斉の孟嘗君、趙の平原君、楚の春申君、魏の信陵君。戦国の四君。 ②秦の穆公・孝公・恵王・昭王。 し‐くん此君】 (晋の王徽之が竹を愛し、「何ぞ一日として此君無かるべけんや」といった故事による)竹の異称。このきみ。 し‐くん使君】 ①天子の命を奉じて国外または地方に使いする者の敬称。 ②中国で、刺史の敬称。 ③国守こくしゅの唐名。 し‐くん師君】 師の敬称。 し‐くん師訓】 師の教訓。 し‐くん嗣君】 嗣子の敬称。あとつぎの君。 じ‐くん二君】 二人の君主。天草本金句集「忠臣―に仕へず」 じ‐くん字訓】 漢字の意味に当たる日本語が、その漢字の読みとして固定したもの。「海」を「うみ」とよむ類。訓。よみ。↔字音。 ⇒じくん‐し【字訓詩】 し‐くんし士君子】 士と君子。徳行高く学問に通達した人。 し‐くんし四君子】 (その高潔な美しさを君子にたとえていう)中国・日本の絵画で、梅・菊・蘭・竹の総称。 しくん‐し使君子】 シクンシ科の蔓性常緑木本。東南アジアから沖縄に分布。高さ約6メートル。夏、穂状につく花は初め白色で、のち紫紅色。果実はニコチン中毒の中和剤、また、回虫駆除薬に用いる。カラクチナシ。 じくん‐し字訓詩】 毎句の第1・第2字を合して第5字とする漢詩。「禾失曾知秩、中心豈忘忠」の類。 ⇒じ‐くん【字訓】 しけ (「時化」は当て字か) ①暴風雨のつづくこと。海の荒れること。↔凪なぎ。 ②暴風雨のため、波が荒れて魚類のとれないこと。不漁。 ③転じて、興行・商店の不入り。不景気。 しけ】 ①繭まゆの外皮から引き出したあら糸。 ②「しけ糸」の略。 ③「しけ絹」の略。 ④「しけ糸織」の略。 し‐け四家】 ①藤原氏の四家、南家・北家・式家・京家の総称。 ②茶道で表千家・裏千家・武者小路千家・藪内家の総称。 し‐け四華・四花】 (シカとも) ①〔仏〕法華六瑞(法華経が説かれる時に現れる六つの瑞相)の一つとして空から降るという四種の蓮華れんげ。白蓮華すなわち曼荼羅華まんだらげ、大白蓮華すなわち摩訶まか曼荼羅華、紅蓮華すなわち曼珠沙華まんじゅしゃげ、大紅蓮華すなわち摩訶曼珠沙華。 ②白・青・紅・黄の四種の蓮華。 ③棺の四方に立てる白い蓮華、または、その造花。 し‐け師家】 学徳のある禅僧。特に、坐禅の師をいう。 しげ】 木の茂っている所。茂み。万葉集8「夏山の木末こぬれの―に」 じ‐け寺家】 ①寺。堂塔を含めていう。万葉集16「それ―の屋は俗人の寝処にあらず」 ②寺中に住む僧。住職。孝徳紀「若し―の仕丁の子ならば良人おおみたからの法のりの如くせよ」 ③寺院の家人けにんすなわち奴婢。 じ‐げ地下ヂ‥ ①清涼殿に昇殿を許されない官人、または家格。一般には六位以下。↔殿上てんじょう↔堂上とうしょう。 ②宮中に仕える者以外の人々の称。一般農民や庶民を指す。 ③土着の人。〈日葡辞書〉 じ‐げ地毛ヂ‥ もとから生えている髪の毛。鬘かつらに対していう。「―で日本髪を結う」 じ‐げ寺解】 寺から官に奉る公文。 じ‐げ自解】 〔仏〕師の教えによらず自分自身で理解し、また悟ること。正法眼蔵随聞記5「学道の人、―を執することなかれ」。日葡辞書「ジゲジトク(自得)ス」 じ‐げ治下ヂ‥ ①支配の下。配下。 ②管轄内の村里。天草本伊曾保物語「―の宿老の評定をもつて治めたに」 じげ‐あみ地下網ヂ‥ 一村(区・部落)共同経営の網漁。村中の漁業者が各自の労力や漁船・漁具・資材・資金などを出し合って経営する。村張りの網。→網組あみぐみ し‐けい支系(→)傍系に同じ。 し‐けい四計】 [月令広義]処世術における四つの計はかりごと。一日の計は晨あしたにあり、一年の計は春にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にありという。また、一年の計は春にあり、一日の計は寅にあり、一家の計は和にあり、一身の計は勤にありともいう。 し‐けい死刑】 生命を絶つ刑罰。斬首・絞首・火刑・銃殺などの方法があるが、現行刑法では絞首。刑事施設内で執行。生命刑。「―囚」→死罪⇒しけい‐はいし‐じょうやく【死刑廃止条約】 し‐けい私刑】 (lynch)法によらず私人が勝手に加える制裁。私的制裁。リンチ。 し‐けい私計】 自分の計画。 し‐けい私恵】 恩を売るための恵み。 し‐けい枝茎】 えだとくき。 し‐けい施恵】 (主として明治期に用いた語)金品をめぐむこと。 し‐けい紙型】 活版印刷で、鉛版を鋳造するために特殊な紙を組版に当て、押圧して型を取り、乾燥させた堅紙製の鋳型。これに鉛合金をとかして鋳込み、印刷用の鉛版を作る。 し‐けい詞兄】 同輩の文人に対する敬称。 し‐けい詩形・詩型】 詩の形式。律格。 し‐げい四芸】 琴・棋・書・画の総称。→琴棋書画きんきしょが し‐げい至芸】 最高の芸。芸の極致。 し‐げい詞芸】 詞文の芸。文芸。 しげ・い繁い・茂い】 〔形〕 ⇒しげし じ‐けい字形】 文字の形。 じ‐けい次兄】 つぎの兄。上から2番目の兄。 じ‐けい自形】 その鉱物特有の結晶面がよく現れていること。↔他形 じ‐けい自剄】 みずから首をはねること。自刎じふんじ‐けい自敬】 〔哲〕(Selbstachtung ドイツ)人格性の絶対的価値と尊厳とを自己自身に認めること。カントやリップスはこれを道徳的動機の根本とする。自尊。 じ‐けい自警】 みずからいましめること。自分の力で警戒すること。 ⇒じけい‐だん【自警団】 じ‐けい刵刑】 古代中国における耳切りの刑。 じ‐けい慈恵】 いつくしむこと。恩恵をほどこすこと。 ⇒じけい‐いいん【慈恵医院】 じ‐げい地芸ヂ‥ 歌舞伎で、所作事に対して、写実的演技をいう。 じけい‐いいん慈恵医院‥ヰン 貧民施療のために設立された医院。 ⇒じ‐けい【慈恵】 しけい‐おん歯茎音】 〔言〕(alveolar)舌先と上の歯茎とで妨げ(閉鎖・狭めなど)を作り、息がそこを通過する際に発せられる子音。破裂音の〔t〕〔d〕、摩擦音の〔s〕〔z〕、鼻音の〔n〕など。 しけい‐こうがいおん歯茎口蓋音】 〔言〕(alveopalatal)前舌と上の歯茎から硬口蓋にかけた部分とで妨げ(閉鎖・狭めなど)を作り、息がそこを通過する際に発せられる子音。摩擦音の〔ʃ〕〔ʒ〕、破擦音の〔tʃ〕〔dʒ〕など。 しげい‐さ淑景舎⇒しげいしゃ し‐けいざい私経済】 各個人または私法人などの営む経済。↔公経済 しげい‐しゃ淑景舎】 (シゲイサとも) ①平安京内裏の五舎の一つ。内裏の北東隅、昭陽舎の北にあった殿舎。桐樹が前庭にあったから桐壺とも称した。女御・更衣の住居。→内裏(図)。 ②淑景舎に住んでいた女御または更衣。枕草子104「―東宮に参り給ふほどのこと」 じけい‐だん自警団】 非常の際に自らを守るために組織された民間の警備団体。 ⇒じ‐けい【自警】 しけ‐いと絓糸】 繭まゆの外皮から繰り取った粗悪な絹糸。くずいと。しけのいと。しけ。 ⇒しけいと‐おり【絓糸織】 しけいと‐おり絓糸織】 絓糸で織った織物。しけおり。屑糸織。 ⇒しけ‐いと【絓糸】 しけい‐はいし‐じょうやく死刑廃止条約‥デウ‥ 締約国に対し死刑の廃止とそのために必要な措置をとることを義務付ける国連条約。正式名称は「死刑の廃止を目指す市民的及び政治的権利に関する国際規約の第二選択議定書」。1989年に採択。日本は批准していない。 ⇒し‐けい【死刑】 じ‐けいれつ時系列】 (time series)ある現象の時間的変化を連続的に、または一定間隔をおいて不連続に観測して得た値の系列。 シケイロスDavid Alfaro Siqueiros】 メキシコの画家。メキシコ革命に参加したのち、リベラらと美術家組合を結成。西欧の現代美術と力強い土俗的伝統との上に、奇怪で衝撃的な画風を確立。南米・北米各地で制作した壁画が著名。(1896〜1974) じげ‐うけ地下請ヂ‥ 南北朝時代以降、荘園の年貢を現地に住む農民が一定の集団または郷村単位で請け負う制度。百姓請。→村請むらうけ しげ‐うち繁打】 たくさんの糸で細かく編んだ紐。好色一代女5「―の下緒さげおしけ‐おり絓織(→)絓糸織しけいとおりに同じ。 じげ‐かた地下方ヂ‥ 地下じげの人々。 しげ‐かなもの繁金物】 鎧よろいの裾や金具廻かなぐまわりに一面に配置した飾り金物。 しげ‐き繁木】 繁った木。祝詞、大祓詞「彼方の―」 し‐げき史劇】 史実に取材した演劇。歴史劇。 し‐げき私隙】 個人間の不和。 し‐げき刺撃】 ①武器でつきさしたり切ったりすること。 ②(→)刺激に同じ。 し‐げき刺激・刺戟】 ①(stimulus)生物体に作用してその状態を変化(興奮)させ、何らかの反応をひき起こすこと。また、そのもの。「―物」 ②気持を興奮させること。「仲間の入賞に―される」「―のない生活」 ⇒しげき‐いき【刺激閾】 ⇒しげき‐しゅう【刺激臭・刺戟臭】 ⇒しげき‐でんどうけい【刺激伝導系】 ⇒しげき‐りょうほう【刺激療法】 し‐げき詩劇】 詩で書かれた劇。韻文劇。特に抒情詩的気分の劇を指すこともある。 しげき‐いき刺激閾‥ヰキ 〔心〕感覚を生じさせるのに必要な最低限の刺激強度。絶対閾ともいう。→閾⇒し‐げき【刺激・刺戟】 しげき‐しゅう刺激臭・刺戟臭‥シウ 嗅覚を強く刺激する、不快なにおい。 ⇒し‐げき【刺激・刺戟】 しげき‐でんどうけい刺激伝導系‥ダウ‥ 心臓の拍動のもととなる刺激を発生し、それを心房から心室に伝えて、調和ある収縮・拡張を生じさせる特別な心筋組織。ペース‐メーカーの役割を果たす洞房結節と、房室結節および房室束などから成る。房室結節は病理学者田原淳すなお(1873〜1952)が発見。 ⇒し‐げき【刺激・刺戟】 しけ‐ぎぬ絓絹】 絓糸で織った絹布。多く表具ひょうぐなどに用いる。しけ。 しげき‐りょうほう刺激療法‥レウハフ 電気・温熱などの物理的刺激、鍼はり・あんまなどの機械的刺激によって、体の機能を高め、体質を改善して病気を治療する方法。 ⇒し‐げき【刺激・刺戟】 しげく繁く】 〔副〕 (シゲシの連用形から)間をおかずに何度も。しきりに。「足―通う」 しげけく繁けく】 (シゲシのク語法)繁っていること。また、数の多いこと。万葉集2「引き放つ矢の―」 しけ‐こ・む 〔自五〕 ①こっそり入りこむ。遊里などに入り込む。東海道中膝栗毛4「密夫まおとこめが―・んでけつかるは」 ②(シケは不景気の意)気のめいった状態で閉じこもる。 しげ‐ざま繁狭間】 組子くみこを繁く立てた狭間さまじげ‐ざむらい地下侍ヂ‥ザムラヒ (昇殿を許されないからいう)身分の卑しいさむらい。 しけ・し蕪し】 〔形シク〕 きたない。荒れている。古事記「葦原の―・しき小屋おやに」。〈新撰字鏡7しげ・し繁し・茂し】 〔形ク〕 (室町時代から近世にかけての口語では「しげい」) ①草木などが茂っている。密生している。万葉集14「小筑波の―・き木の間よ立つ鳥の」 ②密集している。源氏物語夕顔「隣の、人―・く咎むる里人多く侍らむ」 ③数量が多い。万葉集4「いかにかもせむ人目―・くて」。天草本平家物語「たたぬ身のならひとて、憂き節―・い竹の柱」 ④たび重なっている。しきりである。万葉集17「絶えたる恋の―・き頃かも」。天草本平家物語「平家の馬は乗ることは―・う、飼ふことはまれで」 ⑤いそがしい。源氏物語澪標「さやうの事―・き職には堪へずなむ」 ⑥わずらわしい。くだくだしい。やかましい。万葉集8「こと―・き里に住まずは」 しげ‐じ繁道・繁路‥ヂ 草などの繁く生えている道。万葉集16「大野路は―森道」 しげ‐しげ繁繁】 〔副〕 (「しけしけ」「しけじけ」とも) ①たびたび。しきりに。日葡辞書「シゲシゲゴヨウヲマウス」。「―通う」 ②じっと見つめるさま。つくづく。よくよく。浮世風呂3「側で―と見られるから」。「―と顔を見る」 しけ‐しだ湿羊歯】 イワデンダ科のシダ。山野の湿地に生じ、葉は柔軟で2回羽状に分裂、葉柄は緑色、胞(子嚢群)は三日月形。根茎は横に走る。 しけ‐ぞら時化空】 しけそうな空模様。荒れ模様の空。 しげたゆう‐ぶし繁太夫節‥タイフ‥ 浄瑠璃の一流派。元文・寛保(1736〜1744)頃、宮古路豊後掾みやこじぶんごのじょう門下の豊美とよみ繁太夫が創始。広義の豊後節に属する。上方で一時は流行したがやがてすたれ、曲目の一部が地歌に繁太夫物として残る。 しげ‐だるき繁棰】 密接に並べた棰。↔疎棰まばらだるき じげ‐ちょう地下町ヂ‥チヤウ 各神社の、氏子の住んでいる町。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「門の揃へは―の、印を見世に伊予簾いよすだれし‐けつ止血】 出血を止めること。ちどめ。 ⇒しけつ‐ざい【止血剤】 ⇒しけつ‐せん【止血栓】 ⇒しけつ‐たい【止血帯】 し‐けつ四穴】 近世以降の箏曲で、調弦のための基準音を出すのに用いた器具。長さ約7センチメートル、直径約1.5センチメートルの竹製または象牙製の管で、その前面に3孔、背面に1孔を設ける。和紙などでふさいだ下端をはじいて音を出し、指孔の押え方で12種の音を出す。一竹いっちく。 四穴 し‐けつ四傑「初唐」参照。 し‐けつ四橛】 (「橛」は「くい」の意)密教の仏具。護摩壇などの四隅に立てて結界を表す小柱。金剛杵こんごうしょの把手とってと似た装飾をつける。木製が多い。 四橛 撮影:関戸 勇 し‐けつ死結】 ①こまむすび。 ②切ってから数十年経て香気を発する香木。↔生結せいけつ じ‐けつ自決】 ①みずから決断して自分の生命を絶つこと。自裁。「引責―」 ②(self-determination)他人の指図を受けず自分で自分のことをきめること。「民族―」 じ‐けつ痔血ヂ‥ 痔疾の出血。 じ‐けつ辞訣】 別れの言葉を述べること。いとまごい。 しけつ‐ざい止血剤】 出血を止める作用をもつ薬物。ゼラチン・カルシウム塩・食塩・アドレナリン・ビタミンK・トロンビンの類。 ⇒し‐けつ【止血】 しけつ‐せん止血栓(→)タンポンに同じ。 ⇒し‐けつ【止血】 しけつ‐たい止血帯】 出血部位に巻いて圧迫し、出血を止める包帯。 ⇒し‐けつ【止血】 シゲティSzigeti József】 ハンガリー生れのバイオリン奏者。フバイ(1858〜1937)門下。第二次大戦後、アメリカに帰化。(1892〜1973) しげ‐どう重籐・滋籐】 下地を黒塗りにして、その上を点々と白の引籐ひきとうでしげく巻いた弓。大将などの持ったもの。近世は弓の握にぎりから下部を二十八宿にかたどって28カ所を巻き、上部を三十六禽になぞらえて36カ所巻いたものを正式とする。本重籐もとしげどう・塗込籐ぬりごめどうなどがある。平治物語(金刀比羅本)「切生の矢負い、―の弓もつて」 重籐 しげ‐な・い 〔形〕 よくない。つまらない。しがない。狂言、花子「―・い戯れはせぬものぢや」 じげ‐にん地下人ヂ‥ ①地下じげ1の人。↔殿上人てんじょうびと。 ②官位のない賤しい者。庶人。太平記27「洛中の―」 ③土着の人。 しげ‐ぬい繁縫い‥ヌヒ こまかに縫い取ること。浄瑠璃、源氏烏帽子折「十五六なる君達、―の大口に左折の小結着て」 しげの重野】 姓氏の一つ。 ⇒しげの‐やすつぐ【重野安繹】 しげの滋野】 姓氏の一つ。 ⇒しげの‐の‐さだぬし【滋野貞主】 しげ‐の繁野】 草木の繁った野。万葉集6「馬なめてみ狩そ立たす春の―に」 しげのい滋野井・重の井‥ヰ 浄瑠璃「丹波与作待夜の小室節」およびその改作「恋女房染分手綱」中の人物。丹波由留木家の乳人ちひと役。三吉の母。 ⇒しげのい‐こわかれ【重の井子別れ】 しげのい‐こわかれ重の井子別れ‥ヰ‥ 浄瑠璃「恋女房染分手綱」の10段目。 ⇒しげのい【滋野井・重の井】 しけ‐の‐いと絓の糸⇒しけいと じげ‐の‐くぎょう地下の公卿ヂ‥ギヤウ 公卿で昇殿を許されていない人。 じげ‐の‐しょだいぶ地下の諸大夫ヂ‥ 四位・五位に叙せられるが、昇殿を許されない家格の人。 しげの‐の‐さだぬし滋野貞主】 平安前期の貴族・儒者。参議。文章生もんじょうしょうから身を起こし、東宮学士となり、諸儒と共に勅を受けて「秘府略」「経国集」の撰を担当。(785〜852) ⇒しげの【滋野】 じげ‐の‐まい地下の舞ヂ‥マヒ 地下人じげにんの舞う舞。 しげの‐やすつぐ重野安繹】 歴史学者。通称、厚之丞。成斎と号。薩摩藩士。昌平黌しょうへいこうに学ぶ。維新後、政府の修史事業にあたる。また、東大教授として国史科を設置。星野恒・久米邦武らと近代史学の基礎を作る。(1827〜1910) ⇒しげの【重野】 じげ‐は地下派ヂ‥ 近世歌道の一派。堂上派の歌道を受け継いだ地下の系統。一般に松永貞徳を始祖とし、庶民的立場の流派を形成した。 しげひら重衡】 握り飯に茶をかけて食べること。平重衡が東大寺大仏殿を焼いたことから、東大寺などで始めた奈良茶飯に勝るという洒落。「俚言集覧」には柳亭種彦の説とある。 しげ‐ぶち重縁】 ①(→)「しご(四五)」に同じ。 ②縁に輪・たがの多くついた容器。〈日葡辞書〉 しげ‐ぼね繁骨】 障子の桟さんや提灯の骨の数が多く、目の細かなもの。 しげ‐み繁み・茂み】 草木の繁った所。「―に隠れる」 しげみつ重光】 姓氏の一つ。 ⇒しげみつ‐まもる【重光葵】 しげみつ‐まもる重光葵】 外交官・政治家。大分県生れ。東大卒。東条内閣などの外相。第二次大戦後、A級戦犯として服役。50年仮釈放。改進党総裁・鳩山内閣外相を歴任。(1887〜1957) 重光葵 撮影:石井幸之助 ⇒しげみつ【重光】 しげ‐めゆい滋目結‥ユヒ 総絞そうしぼりの染め模様。保元物語「―の直垂ひたたれしけ‐もく (「しけったもく」から)吸殻すいがらをほぐして巻き直したタバコ。→もく しげ‐もん繁文】 ①間隔をつめて一面に散らした文様。 ②紋羅もんらで仕立てた五位以上所用の冠。近世は無紋の羅に菱の文様を繁く刺繍して、紋羅に代えて用いた。→遠文とおもん2 しげやま茂山】 姓氏の一つ。 ⇒しげやま‐せんごろう【茂山千五郎】 ⇒しげやま‐ちゅうざぶろう【茂山忠三郎】 ⇒しげやま‐やごろう【茂山弥五郎】 しげ‐やま繁山】 草木の繁った山。万葉集19「―の谷辺に生ふる山吹を」 しげやま‐せんごろう茂山千五郎‥ラウ 狂言役者。大蔵流の家の当主の通り名。 ①(9世)本名、正虎まさとら。隠居名は千作。彦根井伊家のお抱えとなる。(1810〜1886) ②(10世)本名、正重まさしげ。9世の3男。2世千作。(1864〜1950) ③(11世)本名、真一まさかず。10世の養子。3世千作。(1896〜1986) ⇒しげやま【茂山】 しげやま‐ちゅうざぶろう茂山忠三郎‥ラウ 狂言役者。大蔵流の家の当主の通り名。 ①(初世)本名、義直よしなお。兄弟子の9世千五郎よりその前名忠三郎を譲られ分家を立てる。(1813〜1887) ②(2世)本名、良豊よしとよ。初世の3男。(1848〜1928) ③(3世)本名、良一りょういち。2世の次男。(1895〜1959) ⇒しげやま【茂山】 しげやま‐やごろう茂山弥五郎‥ラウ ⇒ぜんちくやごろう(善竹弥五郎) ⇒しげやま【茂山】 しげよし繁慶】 江戸初期の刀工。新刀の巨匠。通称、野田善四郎。本姓は小野。三河の人。江戸に出て鉄砲を作り、清尭と称。のち駿河で刀剣を作る。はんけい。 しげり繁り・茂り】 草木がしげること。また、しげみ。〈[季]夏〉。万葉集19「藤浪の―はすぎぬ」 しげり‐あ・う繁り合う‥アフ 〔自五〕 一面にしげる。繁茂する。 し・ける 〔自下一〕 (「時化る」は当て字か) ①雨風で海上が荒れる。日葡辞書「テンキガシケタ」 ②不漁である。 ③転じて、金まわりが悪い。不景気である。また、気持・恰好などが、何となくぱっとしないでいる。「―・けた店」「―・けた考え」 しけ・る湿気る】 〔自五〕 (口語はカ行下一段にも活用)湿気を帯びる。しめる。しっける。 しげ・る 〔自四〕 男女がむつまじく情を交わす。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「お夏さまと婿さまと、此の蚊屋で―・らしやんしたらば」 しげ・る茂る・繁る】 〔自五〕 ①草木やその枝葉が生いかさなる。盛んに生い立つ。しげくなる。万葉集3「奥つ城をこことは聞けど、真木の葉や―・りたるらむ」。平家物語2「白鷺池には水たえて、草のみ深く―・れり」。「野にも山にも若葉が―・る」 ②多くなる。ふえる。多武峰少将物語「君が住む山路の露や―・るらむ分け来る人の袖のぬれぬる」 し‐けん至健】 至って剛健なこと。「―至剛」 し‐けん私見】 自分一人の意見。また、それを謙遜していう語。「―を述べる」 し‐けん私権】 私法関係において認められた権利。その効力の範囲から見て絶対権・相対権、内容をなす利益から見て財産権・親族権・人格権など、作用から見て支配権・請求権・形成権などに分ける。↔公権 し‐けん試験】 ①[劉迎、詩]ある事物の性質・能力などをこころみためすこと。「耐久性を―する」「まだ―段階にある」 ②問題や課題を出して回答・実行させ、学習・訓練の成果・習得度や及第・合否・採否を評価・判定すること。〈[季]春〉。「実地―」「入学―」「学期末に―する」 ⇒しけん‐かん【試験官】 ⇒しけん‐かん【試験管】 ⇒しけんかん‐ベビー【試験管ベビー】 ⇒しけん‐し【試験紙】 ⇒しけん‐じょう【試験場】 ⇒しけん‐だい【試験台】 ⇒しけん‐てき【試験的】 ⇒しけん‐へん【試験片】 し‐げん至言】 ある事柄をこの上なく適切に言い表した言葉。「けだし―だ」 し‐げん始原】 物事のはじめ。原始。 ⇒しげん‐さいぼう【始原細胞】 ⇒しげん‐だい【始原代】 し‐げん資源】 生産活動のもとになる物質・水力・労働力などの総称。「―に乏しい」「地下―」「人的―」 ⇒しげん‐えいせい【資源衛星】 ⇒しげん‐エネルギー‐ちょう【資源エネルギー庁】 ⇒しげん‐かいふく‐けいかく【資源回復計画】 ⇒しげんかんりがた‐ぎょぎょう【資源管理型漁業】 ⇒しげん‐ごみ【資源塵】 じ‐けん事件】 ①事柄。事項。 ②(意外な)できごと。もめごと。「世間を騒がす―」 ③訴訟事件の略。裁判所に訴えられている事柄。「刑事―」 ⇒じけん‐きしゃ【事件記者】 ⇒じけん‐せい【事件性】 じ‐けん時圏】 天球の両極を通り、赤道と直交する大円。時角圏。 じ‐げん示現】 ①仏・菩薩が衆生しゅじょう救済のために種々に身を変えてこの世にあらわれること。 ②神仏が霊験を示しあらわすこと。 ⇒じげん‐りゅう【示現流】 じ‐げん示顕】 示しあらわすこと。 じ‐げん字源】 ①個々の文字の起源。 ②文字、特に漢字の構成原理。「明」が「日」と「月」とから構成されるとする類。 ③仮名の字体の起源となった漢字。平仮名の「い」の字源を「以」とする類。 じ‐げん次元】 (dimension) ①〔数〕一般的な空間(数学的空間)の広がり方の度合を表すもの。例えば直線は1次元、平面は2次元の空間である。通常のユークリッド空間は3次元であるが、次元や無限次元の空間も考えられる。 ②〔理〕任意の物理量を、時間・長さ・質量などを基本量とし、定義や法則を利用して、それらの積として表現したもの。ディメンション。 ③転じて、物事を考える立場や、その着目している面。「高い―に立つ」「―の違う問題」 ⇒じげん‐かいせき【次元解析】 じ‐げん時限】 ①時間の限界。時のかぎり。刻限。 ②授業などの時間割の単位。 ⇒じげん‐スト【時限スト】 ⇒じげん‐そうち【時限装置】 ⇒じげん‐ばくだん【時限爆弾】 ⇒じげん‐りっぽう【時限立法】 じ‐げん慈眼】 〔仏〕衆生しゅじょうを慈悲の心で見る仏・菩薩の眼。 ⇒じげん‐だいし【慈眼大師】 じげん辞源】 中国の文語辞典。陸爾奎ら編。1915年上海商務印書館刊。字音・字義のほか、故事・成語・熟語・固有名詞などを収載。中国における近代的辞書の最初。中華人民共和国での改訂本がある。 しげん‐えいせい資源衛星‥ヱイ‥ 地球の資源および環境の実態や変化を観測・探査することを目的とする人工衛星。資源探査衛星。 ⇒し‐げん【資源】 しげん‐エネルギー‐ちょう資源エネルギー庁‥チヤウ 経済産業省の外局。鉱物資源の開発、電力等エネルギーの供給の確保と適正な利用の推進、電気事業の運営調整などが任務。1973年設置。 ⇒し‐げん【資源】 じげん‐かいせき次元解析】 物理学の関係式においては両辺の次元が等しいことを利用して、関係する物理量の次元から未知の関係式を推定すること。 ⇒じ‐げん【次元】 しげん‐かいふく‐けいかく資源回復計画‥クワイ‥クワク 日本の周辺水域で資源状況が悪化している魚種について、休漁、種苗放流、漁場環境の保全・回復などを国・地方自治体・漁業関係者が協力して策定・実施し、自然の回復を図る施策。 ⇒し‐げん【資源】 しけん‐かん試験官‥クワン 受験者に対面し問題を出す人。試験監督。 ⇒し‐けん【試験】 しけん‐かん試験管‥クワン 少量の物質の性質・反応などを化学的に試験するのに用いる細長いガラス容器。 ⇒し‐けん【試験】 しけんかん‐ベビー試験管ベビー‥クワン‥ 体外受精により生まれた赤ん坊。人の場合、卵管閉塞などによる不妊の際産児を得る方法として行われ、母体の卵巣から排卵直前の卵細胞を採取、ガラス容器内で精子受精させ、培養後子宮腔内に受精卵を戻し、妊娠・分娩に至らせる。 ⇒し‐けん【試験】 しげんかんりがた‐ぎょぎょう資源管理型漁業‥クワン‥ゲフ 漁業者集団が資源や漁場を合理的に利用して安定した漁業を確立するために、自主的に漁業の管理・規制を行うこと。網目の拡大、小型魚の再放流、休漁日の設定、漁獲量の割当てなどを実施。 ⇒し‐げん【資源】 じけん‐きしゃ事件記者】 主として刑事事件の取材にあたる記者を俗にいう語。 ⇒じ‐けん【事件】 しげん‐ごみ資源塵】 資源として再生利用できるごみ。缶・瓶・新聞紙など。 ⇒し‐げん【資源】 しげん‐さいぼう始原細胞‥バウ (initial cell)植物の成長点などにあって分裂をくり返し、特定の組織や器官の細胞に分化する能力のある細胞。維管束中の形成層など。 ⇒し‐げん【始原】 しけん‐し試験紙】 試薬を塗布した紙。溶液中の特定物質の存在を簡便に確かめるために使用。リトマス試験紙の類。 ⇒し‐けん【試験】 しけん‐じょう試験場‥ヂヤウ ①試験を行う場所。 ②農業・工業などにおける発明・改良に関し、実地に試験する常設の施設。 ⇒し‐けん【試験】 じげん‐スト時限スト】 あらかじめ実施時間を限定して行われるストライキ。 ⇒じ‐げん【時限】 じけん‐せい事件性】 刑事事件になりうる性質。また、事件として取り上げるに値する性質。 ⇒じ‐けん【事件】 じげん‐そうち時限装置‥サウ‥ 指定した時刻に、または一定時間が経過したときに作動を開始したり停止したりする装置。 ⇒じ‐げん【時限】 しけん‐だい試験台(→)実験台に同じ。 ⇒し‐けん【試験】 しげん‐だい始原代】 始生代と原生代との総称。先カンブリア時代。 ⇒し‐げん【始原】 じげん‐だいし慈眼大師】 天海の諡号しごう⇒じ‐げん【慈眼】 じ‐けんだん自検断】 室町時代の農村で、本来領主側の権利である検断権を農民側が自治的権利として掌握し、領主権力を直接農村に介入させないこと。 しけん‐てき試験的】 本格的にでなく、試みに行なってみるさま。 ⇒し‐けん【試験】 じげん‐ばくだん時限爆弾】 ある時間が経過すると、自動的に爆発するように装置した爆弾。 ⇒じ‐げん【時限】 しけん‐へん試験片】 〔機〕材料の強弱および機械的諸性質を測定するための試験用の小片。 ⇒し‐けん【試験】 じげん‐りっぽう時限立法‥パフ (→)限時法に同じ。 ⇒じ‐げん【時限】 じげん‐りゅう示現流‥リウ 薩摩藩独特の剣術の一派。島津家の臣東郷重位(1561〜1643)の創めたものという。 ⇒じ‐げん【示現】 しこ醜・鬼】 ①強く頑丈なこと。古事記「大国主神。亦の名は…葦原―男神」 ②頑迷なこと。醜悪なこと。憎みののしったり卑下したりする場合に用いる。万葉集20「―の御楯みたてしこ】 (ヒシコの転)カタクチイワシの別称。シコイワシ。 し‐こ司鼓】 即位式に合図の鼓を打つことをつかさどる役。 し‐こ史庫】 朝鮮の高麗・李朝が歴代の実録その他の重要文献を永久保存するために設けた書庫。李朝後期には王宮内と地方4カ所の合計5史庫があった。 し‐こ四股】 (醜足しこあしの意かという)相撲で、力士が土俵上でする準備運動。足を開いて構え、左右かわるがわる高く揚げて手を膝頭にそえ力を込めて地を踏む。力足ちからあし。「―を踏む」 し‐こ四庫】 (天庫四星にかたどったという)唐の玄宗の時、長安・洛陽の両都に、書籍を経(経書)・史(史書)・子(諸子百家)・集(上記以外のもの)の4種に大別して保存した庫。転じて、その書籍。→四庫全書 し‐こ四顧】 ①四辺をふりむいて見ること。見まわすこと。 ②あたり。付近。 し‐こ市賈】 市場の商人。あきんど。 し‐こ矢壺・矢籠・尻籠】 矢を挿しこむ容器。中世以来粗製の胡簶やなぐいの総称。〈日葡辞書〉 し‐こ指呼】 ①指さして呼ぶこと。 ②(「―の間」の形で)指さして呼べば答えるほどの近い距離。 し‐こ指顧】 ①指さしかえりみること。 ②さしずすること。 し‐こ飼戸】 律令制で、馬寮めりょうの馬の飼育に使われた戸。かいべ。→馬飼部うまかいべ しご (中国地方で)始末。処理。 し‐ご四五】 船の荷轄にくさびの上に置く押縁おしぶち。重縁しげぶちし‐ご死後】 死んだ後。没後。↔生前 し‐ご死期】 しにぎわ。臨終の時。いまわ。 し‐ご死語】 古く使用され、現在は全く使用されなくなった言語または単語。 し‐ご私語】 ささやき。ひそひそ話。「―を禁ずる」 し‐ご枝梧】 さしつかえ。また、くいちがい。郵便報知「―なく取計ふべし」 し‐ご詩語】 特に詩(韻文)に用いることば。 し‐ご識語⇒しきご じ‐こ自己】 われ。おのれ。自分。その人自身。「―の責任」 じ‐こ事故】 ①思いがけず起こった悪い出来ごと。また、支障。「―にあう」「交通―」「―死」 ②事柄の理由。事のゆえ。 じ‐ご (「尽期じんご」の転)極限。きり。果て。浮世草子、好色名取川「うへを見れば―がない」 じ‐ご耳語】 口を相手の耳にあてて、小声で語ること。みみうち。ひそひそばなし。 じ‐ご事後】 事の終わった後。「―報告」「―の処理」↔事前 じ‐ご持碁・芇ヂ‥もちとなった碁。双方の地が同じで引分けの碁。 じ‐ご爾後】 この後。その後。それ以来。「―互いに口をきかなかった」 じこ‐あい自己愛(→)ナルシシズムに同じ。 じこ‐あんじ自己暗示】 〔心〕他者によってではなく、自分で自分に与える言葉やシンボルによって、自己のもつ表象や行動に変化をもたらすこと。 じこ‐いしき自己意識】 〔哲〕(self-consciousness)自己自身に関する意識。諸体験の統一的・恒常的・自己同一的主体としての自我の意識。自意識。自覚。→自我意識 しこう子貢】 孔門十哲の一人。姓は端木。名は賜。子貢は字あざな。衛の人。孔子より31歳若いという。 しこう支考‥カウ ⇒かがみしこう(各務支考) し‐こう司寇】 中国古代の官名。六卿の一つ。秋官の長。刑罰・警察の事をつかさどった。 し‐こう四光‥クワウ 花合せ2の出来役できやくの一つ。松・桜・薄(月)・桐の20点札が揃ったもの。→五光 し‐こう四行‥カウ ①人の行うべき四つの道、すなわち孝・悌・忠・信の称。 ②女子の守るべき四つのおこない、すなわち婦徳・婦言・婦容・婦功。四教。→四徳2 し‐こう四劫‥コフ 〔仏〕世界の成立から破滅に至る四大期。世界が成立する期間を成劫じょうこう、成立した世界が持続する期間を住劫じゅうこう、世界の壊滅するに至る期間を壊劫えこう、次の世界が成立するまでの何もない期間を空劫くうこうという。→劫 し‐こう四更‥カウ 五更の一つ。今のおよそ午前1時から3時。丑うしの刻に当たる。丁夜。→時とき(図) し‐こう死交‥カウ 死を共にしようと誓うほどの親しいまじわり。 し‐こう至公】 この上もなく公平なこと。「―至平」 し‐こう至巧‥カウ この上もなく巧みなこと。 し‐こう至交‥カウ この上もない親しいまじわり。 し‐こう至行‥カウ この上もなくよいおこない。 し‐こう至孝‥カウ この上もなく孝行なこと。 し‐こう至幸‥カウ この上もない幸福。 し‐こう至厚】 情などがこの上もなく厚いこと。また、極めて仲の良いこと。 し‐こう至高‥カウ この上もなく高いこと。 ⇒しこう‐ぜん【至高善】 し‐こう伺候】 ①おそばに奉仕すること。太平記2「これは右少弁殿―の者にて候ふが」 ②参上して御機嫌をうかがうこと。浄瑠璃、傾城反魂香「四郎二郎、桜の間に―し」 し‐こう志向‥カウ ①心が一定の目標に向かって働くこと。こころざし向かうこと。また、こころざし。 ②〔哲〕(Intention ドイツ)(「指向」とも書く)意識は常に具体的な何ものかについての意識であり、意識がその何ものかに向かっていることをいう。 ⇒しこう‐せい【志向性】 し‐こう私交‥カウ 個人としての交際。うちうちのつきあい。わたくしのまじわり。 し‐こう私考‥カウ 自分の考え。また、それを謙遜していう語。私見。 し‐こう私行‥カウ 個人の私生活上のおこない。内密の行為。「―をあばく」 し‐こう始皇‥クワウ 始皇帝の略称。「秦の―」 し‐こう思考‥カウ ①思いめぐらすこと。考え。「―力」 ②〔哲〕(thinking) ㋐広義には人間の知的作用の総称。思惟。 ㋑狭義には、感性や意欲の作用と区別して、概念・判断・推理の作用をいう。知的直観をこれに加える説もある。 ③〔心〕 ㋐考えている時の心的過程。 ㋑ある課題の解決に関与する心的操作。 ⇒しこうけいざい‐の‐げんり【思考経済の原理】 ⇒しこう‐じっけん【思考実験】 ⇒しこう‐の‐げんり【思考の原理】 し‐こう指甲‥カフ ①ゆびのつめ。 ②耳鼻咽喉科で人差指にはめて用いる金属器具。 ⇒しこう‐か【指甲花】 し‐こう指向‥カウ ①ある方向をめざして向かうこと。 ②ある方向にさしむけること。 ③(→)志向2に同じ。 ⇒しこう‐せい【指向性】 し‐こう施工】 (セコウとも)工事を行うこと。 し‐こう施行‥カウ ①(シギョウとも)実地に行うこと。実施。 ②〔法〕(セコウとも)法令の効力を現実に発生させること。法律は特に規定がなければ公布後満20日を経て施行される。

広辞苑 ページ 8533 での○舳艫相銜む単語。