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○疾風に勁草を知るしっぷうにけいそうをしる🔗⭐🔉
○疾風に勁草を知るしっぷうにけいそうをしる
[後漢書王覇伝]はげしい風が吹いて初めて強い草が見分けられる。艱難かんなんにあって初めて節操の固いこと、意志の強いことがわかるたとえ。
⇒しっ‐ぷう【疾風】
しっぷう‐もくう【櫛風沐雨】
[晋書文帝紀]風雨にさらされて辛苦奔走すること。さまざまな苦労を体験するたとえ。風に櫛くしけずり雨に沐かみあらう。
しつ‐ぶか・い【湿深い】
〔形〕
①じめじめしている。
②多淫である。風流志道軒伝「―・くして女郎にきらはれ」
じっぷく‐ちゃ【十服茶】
(→)回茶かいちゃに同じ。
じつ‐ぶつ【実物】
実際の物または人。現物。ほんもの。「写真より―の方がいい」
⇒じつぶつ‐きょういく【実物教育】
⇒じつぶつ‐しじょう【実物市場】
⇒じつぶつ‐だい【実物大】
⇒じつぶつ‐とりひき【実物取引】
じつぶつ‐きょういく【実物教育】‥ケウ‥
学習における感覚・感性を重視し、具体的な事実や実物に直接触れることによって学ばせる教育方法。
⇒じつ‐ぶつ【実物】
じつぶつ‐しじょう【実物市場】‥ヂヤウ
取引ごとに売方は品物を渡し、買方は代金を支払う市場。↔清算市場。
⇒じつ‐ぶつ【実物】
じつぶつ‐だい【実物大】
実物と同等な大きさ。原寸大。
⇒じつ‐ぶつ【実物】
じつぶつ‐とりひき【実物取引】
実物市場における取引で、その売買が、必ず現品の授受をもって決済されるもの。
⇒じつ‐ぶつ【実物】
じつ‐ぶん【実聞】
直接、自分の耳で聞くこと。実際に聞くこと。↔虚聞
しっ‐ぺ【竹箆】
シッペイの転。「―返し」
しっ‐ぺい【竹箆】
①〔仏〕禅家で、師家しけが修行者を打って指導するのに用いる竹製の杖。長さは約1尺5寸。竹で「へら」の形に作り、籐を巻き、漆を塗る。
竹箆
②片手の人差指と中指とをそろえて相手の手の甲・手首などを打つこと。しっぺ。日葡辞書「シッペイヲハジク」
⇒しっぺい‐がえし【竹箆返し】
⇒しっぺい‐がけ【竹箆賭け】
しっ‐ぺい【疾病】
身体の諸機能の障害。健康でない異常状態。病気。疾患。やまい。
⇒しっぺい‐ほけん【疾病保険】
しっ‐ぺい【執柄】
①政治の権柄をにぎること。保元物語(金刀比羅本)「―の臣あひならび給ふ事」
②摂政・関白の異称。平家物語5「其の時の―小野宮殿」
⇒しっぺい‐け【執柄家】
しっぺい‐がえし【竹箆返し】‥ガヘシ
(竹箆で打たれて竹箆でうち返すことから)ある仕打ちを受けて、すぐに仕返しをすること。しっぺがえし。役者論語「あの方より置みやげを贈られたるに、はなむけを又送りなば、余り―にておもしろからずと」
⇒しっ‐ぺい【竹箆】
しっぺい‐がけ【竹箆賭け】
勝負事で、負けた者が勝った者の竹箆を受けること。
⇒しっ‐ぺい【竹箆】
しっぺい‐け【執柄家】
摂関家の異称。
⇒しっ‐ぺい【執柄】
しっぺい‐ほけん【疾病保険】
疾病の場合に、それを保険事故として一定金額を支払う保険。労働者の業務上の事由によらない傷病に対する社会保険を指す。→医療保険→健康保険
⇒しっ‐ぺい【疾病】
ジッヘル【Sicherung ドイツ】
(登山用語)(→)ビレーに同じ。
しつ‐べん【執鞭】
①鞭むちを手にとること。官吏として働くことにいう。
②鞭を手にとって馬を御すること。また、その人。御者ぎょしゃ。
じっぺんしゃ‐いっく【十返舎一九】
江戸後期の戯作者。本名、重田貞一さだかず。駿府生れ。大坂に行き、近松余七と号して浄瑠璃作者となり、1793年(寛政5)江戸に出て戯作に従事し、滑稽本を得意とした。作「東海道中膝栗毛」「江之島土産」など。(1765〜1831)
→文献資料[東海道中膝栗毛]
しっ‐ぽ【尻尾】
(シリオの転)
①獣類などの尾。
②垂れさがった細い物や長いものの終りの方。また、順位の末の方。「牛蒡ごぼうの―」「行列の―につく」
⇒尻尾を出す
⇒尻尾を掴む
⇒尻尾を振る
⇒尻尾を巻く
しっ‐ぽ【疾歩】
速く歩くこと。はやあし。いそぎあし。
じつ‐ほ【日晡】
日暮れ。夕方。さゝめごと「朝天より―に至らざらん一座は、心にくくも侍らず」
じ‐つぼ【地坪】ヂ‥
地面の坪数。
じつ‐ぼ【実母】
血を分けたほんとうの母。うみの母。
しつ‐ぼう【失亡】‥バウ
なくなること。なくすこと。
しつ‐ぼう【失望】‥バウ
のぞみを失うこと。あてがはずれて、がっかりすること。「結果に―する」「―落胆」
しっ‐ぽう【七宝】
①〔仏〕(シチホウとも)7種の宝物。経典により異同がある。
㋐金・銀・瑠璃るり・玻璃はり・硨磲しゃこ・珊瑚さんご・瑪瑙めのう。七珍しっちん。
㋑転輪王てんりんおうが所持するという、輪・象・馬・珠・女・居士・主兵臣の7宝。
②「七宝繋ぎ」の略。
③紋所の名。輪違いの紋が七宝繋ぎに似るからいう。
七宝
④七宝焼の略。
⇒しっぽう‐インデン【七宝印伝】
⇒しっぽう‐しょうごん【七宝荘厳】
⇒しっぽう‐ちん【七宝枕】
⇒しっぽう‐つなぎ【七宝繋ぎ】
⇒しっぽう‐ながし【七宝流し】
⇒しっぽう‐やき【七宝焼】
じっ‐ぽう【十方】‥パウ
四方(東・西・南・北)と四隅(北東・北西・南東・南西)と上下。すなわち、あらゆる場所・方角。
⇒じっぽう‐くう【十方空】
⇒じっぽう‐ぐれ【十方暮】
⇒じっぽう‐じょうど【十方浄土】
⇒じっぽう‐せかい【十方世界】
⇒じっぽう‐だんな【十方檀那・十方旦那】
じっ‐ぽう【実包】‥パウ
火薬の充填じゅうてんされている弾丸。実弾。
じっ‐ぽう【実法】‥ポフ
①〔仏〕常住不変に実在するもの。↔仮法けほう。
②⇒じほう
しっぽう‐インデン【七宝印伝】
印伝に紋柄もんがらをいろどったもの。
⇒しっ‐ぽう【七宝】
じっぽう‐くう【十方空】‥パウ‥
〔仏〕十方世界がみな空くうであること。
⇒じっ‐ぽう【十方】
じっぽう‐ぐれ【十方暮】‥パウ‥
暦注で、甲申の日から癸巳の日までの十日間。この間は十方の気がふさがって何事の相談も整わず、万事に凶という。そのうち、丙戌と己丑の日を間日まびとする。十方闇。
⇒じっ‐ぽう【十方】
しっぽう‐しょうごん【七宝荘厳】‥シヤウ‥
〔仏〕七宝を用いて飾ること。また、そのもの。日葡辞書「シッポウシャウゴンノマキバシラ(蒔柱)」
⇒しっ‐ぽう【七宝】
じっぽう‐じょうど【十方浄土】‥パウジヤウ‥
〔仏〕十方に無量無辺に存する諸仏の浄土。
⇒じっ‐ぽう【十方】
じっぽう‐せかい【十方世界】‥パウ‥
〔仏〕十方に無数に存在する衆生しゅじょうの世界。今昔物語集1「―に並ぶ者なし」
⇒じっ‐ぽう【十方】
じっぽう‐だんな【十方檀那・十方旦那】‥パウ‥
あちこちにいる寄付者。不特定多数の施主。平家物語5「勧進帳を捧げて―を勧めありきける程に」
⇒じっ‐ぽう【十方】
しっぽう‐ちん【七宝枕】
牽牛・織女の2星が相逢う夜に用いるという枕。
⇒しっ‐ぽう【七宝】
しっぽう‐つなぎ【七宝繋ぎ】
両端のとがった長楕円形をつなぎ合わせた文様。七宝。
七宝繋ぎ
⇒しっ‐ぽう【七宝】
しっぽう‐ながし【七宝流し】
七宝焼の異称。
⇒しっ‐ぽう【七宝】
しっぽう‐やき【七宝焼】
(七宝をちりばめたように美しい焼物の意)金属などにガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法。また、その製品。銅・青銅・金・銀・磁器などの表面にくぼみをつくり、そこに金属の酸化物を着色材として用いたガラス質の釉を埋め、熱して熔着させ種々の模様を表す。模様の輪郭に針金を用いた有線七宝のほか無線七宝・省胎七宝などがある。牽牛子塚古墳出土の金具が日本最古の遺品。平安以降中絶したが、慶長(1596〜1615)年間に、平田道仁が朝鮮の工人から製法を学び、代々江戸幕府の七宝工として世襲した。幕末には、尾張の梶常吉がオランダ七宝の技法を研究し、明治以降、並河靖之・濤川なみかわ惣助らにより精巧な工芸品が作られた。中国で琺瑯ほうろう、西洋でエマーユ(エナメル)という。
⇒しっ‐ぽう【七宝】
しつ‐ぼく【質朴・質樸】
①自然のままで、人為の加わらないこと。
②かざりけがなく律儀なこと。純朴。「―な村人」
しっ‐ぽく【卓袱】
(唐音)
①中国で食卓の被いのこと。転じて、その食卓の称。卓袱台。
②そば・うどんの種たねに松茸・椎茸・蒲鉾・野菜などを用いた料理。しっぽこ。
③卓袱料理の略。
⇒しっぽく‐りょうり【卓袱料理】
しっぽく‐りょうり【卓袱料理】‥レウ‥
江戸時代、長崎地方から流行し始めた中国料理の日本化したもの。主として肉・魚介類を用いた各種の料理を大皿に盛って食卓の上に置き、各人取り分けて食べる。長崎料理。
⇒しっ‐ぽく【卓袱】
じつぼ‐さん【実母散】
江戸中橋の木谷藤兵衛店を本家として広く流布した婦人薬の名。産前産後の妙薬といわれ、今日も用いられる。斎藤緑雨、かくれんぼ「女で食ふは禽語楼きんごろうの所謂―と清婦湯せいふとう」
しっぽ‐と
〔副〕
①すっかり濡れているさま。しっとり。しっぽり。醒睡笑「―濡るるとは何事ぞ」
②男女が情をかわすさま。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「二人―臥し給ふ」
しっぽり
①しめやかなさま。静かに落ち着いたさま。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ひと精出して後での煙草、―と先づやりませうぞや」
②春雨などのしとしとと降るさま。また、濡れるさま。狂言、右近左近おこさこ「ふたりともに鼻の上に―と汗をかくものか」
③男女の仲のこまやかなさま。浄瑠璃、釈迦如来誕生会「ほんに一夜も―と、面白い事もなう」。「―濡れる」



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