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○家を外にするいえをそとにする🔗⭐🔉
○家を外にするいえをそとにする
自分の家に居つかない。外出がちにする。
⇒いえ【家】
い‐えん【以遠】‥ヱン
ある地点から、その地点を含めて、さらに遠方であること。そこから先。
⇒いえん‐けん【以遠権】
い‐えん【胃炎】ヰ‥
胃粘膜の炎症疾患の総称。食事の不摂生、腐敗食物摂取などのほか、病原菌の毒素、ストレスなどにより起きる。急性と慢性とがある。胃カタル。
いえん‐けん【以遠権】‥ヱン‥
自国から協定の相手国を経由して第三国へ乗り入れる、航空路線についての権利。
⇒い‐えん【以遠】
イェンセン【Jannes Vilhelm Jensen】
デンマークの作家。北欧ネオ‐ロマン派の一人。郷土文学や歴史小説で活躍。作「長い旅」「ヒマラン地方の物語」「王の没落」など。ノーベル賞。(1873〜1950)
いお【庵・廬】イホ
(→)「いおり」に同じ。〈倭名類聚鈔10〉
いお【魚】イヲ
うお。源氏物語帚木「荒海のいかれる―の」
い‐お【五百】イホ
①ごひゃく。竹取物語「海にただよひて―日かといふ辰の刻ばかりに」
②数の多いこと。万葉集6「今夜こよいの長さ―夜継ぎこそ」
イオ【Io】
木星の第1衛星。1610年ガリレイが第2(エウロパ)・第3(ガニメデ)・第4(カリスト)各衛星とともに発見。
イオ
撮影:NASA
いおう【硫黄】‥ワウ
(ユワウの転。古くはユノアワ・ユワとも)(sulfur)非金属元素の一種。元素記号S 原子番号16。原子量32.07。黄色の樹脂光沢のあるもろい結晶で、水には溶けない。火を点ずれば青い炎をあげて燃える。遊離して火山地方に多く産し、化合物としては硫化鉄・硫化銀・硫化銅・硫化水銀などの硫化物として産出。火薬・マッチ・ゴムの製造、薬用・漂白用などに使用。〈天正十八年刊本節用集〉
硫黄
撮影:松原 聰
⇒いおう‐か【硫黄華】
⇒いおう‐ぎ【硫黄木】
⇒いおう‐さいきん【硫黄細菌】
⇒いおう‐さんかぶつ【硫黄酸化物】
⇒いおう‐せん【硫黄泉】
⇒いおう‐なんこう【硫黄軟膏】
⇒いおう‐マッチ【硫黄マッチ】
い‐おう【以往・已往】‥ワウ
(本来「以往」はある時から後、「已往」はある時から前の意。日本で混用)
①ある時から後。以後。
②ある時から前。以前。太平記24「又以往には土御門院の御宇元久三年に」
い‐おう【位襖】ヰアヲ
⇒いあお
い‐おう【医王】‥ワウ
①法を説いて人の悩みをいやす仏・菩薩を医師にたとえた語。
②薬師如来の異称。
⇒いおう‐さんのう【医王山王】
い‐おう【易往】‥ワウ
〔仏〕弥陀みだの本願によって極楽浄土にたやすく往生すること。
⇒いおう‐いぎょう【易往易行】
⇒いおう‐に‐むにん【易往而無人】
い‐おう【威応】ヰ‥
威光が他に感応すること。威厳が他に影響すること。
いおう‐いぎょう【易往易行】‥ワウ‥ギヤウ
弥陀の本願によって、極楽浄土は往生し易く、また念仏は行じ易いこと。他力念仏の宗旨をいう。易往易修。
⇒い‐おう【易往】
いおう‐か【硫黄華】‥ワウクワ
(flower of sulfur)粗製硫黄の蒸気を急に冷却して得られる粉末状の硫黄。天然には硫黄泉の湧出口付近に沈殿・堆積する。硫黄ばな。昇華硫黄。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐ぎ【硫黄木】‥ワウ‥
(→)付木つけぎに同じ。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐さいきん【硫黄細菌】‥ワウ‥
硫黄または無機硫黄化合物を酸化する細菌。化学的暗反応を行うものと光化学反応を利用するものとがあり、海水・海泥・淡水・汚泥に生息。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐さんかぶつ【硫黄酸化物】‥ワウ‥クワ‥
通常の条件で安定に存在するのは二酸化硫黄(亜硫酸ガス)と三酸化硫黄(無水硫酸)。SOxと記す。大気汚染物質の一つ。重油や石炭に含まれる硫黄化合物の燃焼などにより生じ、喘息ぜんそくや、酸性雨、湖沼の酸性化の原因になる。ソックス。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐さんのう【医王山王】‥ワウ‥ワウ
比叡山根本中堂の薬師如来と滋賀県大津市坂本に鎮座する日吉山王権現。
⇒い‐おう【医王】
いおう‐じ【医王寺】‥ワウ‥
福島市飯坂町にある真言宗の寺。826年(天長3)空海の開創と伝える。源義経の臣佐藤継信・忠信兄弟の墓があり、源氏ゆかりの品を所蔵。
いおう‐しま【硫黄島】‥ワウ‥
鹿児島県大隅諸島に属する島。鹿児島湾口南西55キロメートル。霧島火山帯中の火山島。一説にもと鬼界島きかいがしまといい、俊寛の配所といわれる。かつて硫黄を産した。面積11.8平方キロメートル。いおうがしま。
いおう‐せん【硫黄泉】‥ワウ‥
温泉水1キログラム中に総硫黄2ミリグラム以上を含む温泉。白濁して卵の腐ったような臭気がある。概して高温で皮膚病に卓効がある。那須温泉・草津温泉・箱根芦ノ湯などはその例。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐とう【硫黄島】‥ワウタウ
硫黄列島中の主島。面積23.2平方キロメートル。現在は自衛隊の基地などがある。いおうじま。
いおう‐なんこう【硫黄軟膏】‥ワウ‥カウ
硫黄細末・豚脂・カリ石鹸等を混合して製造した軟膏。疥癬かいせん・慢性湿疹・寄生虫皮膚炎などの皮膚病に用いた。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐に‐むにん【易往而無人】‥ワウ‥
[無量寿経]弥陀の本願をたのむ者は極楽に往生することは易いが、真実の信心の人は稀であるから、実際には極楽往生を遂げる人がないということ。
⇒い‐おう【易往】
いおう‐びょう【萎黄病】ヰワウビヤウ
①思春期の女子に好発する小細胞性低色素性貧血。貧血のため皮膚は黄みを帯びて蒼白で体力が減退。鉄欠乏が主因。
②植物の病害。葉緑体の欠損により、白色または黄色となるものの総称。ウイルス・細菌・菌類の感染、養分の欠乏などによる。萎黄現象。黄化。白化。
い‐おうぶつ【韋応物】ヰ‥
中唐の詩人。京兆長安(陝西西安)の人。若いとき侍従として玄宗に仕えた。陶淵明を慕い、自然派詩人として「王(維)・孟(浩然)・韋・柳(宗元)」と、また「陶(淵明)・韋」と並び称される。著「韋蘇州集」。(735頃〜790頃)
いおう‐マッチ【硫黄マッチ】‥ワウ‥
軸木を硫黄の溶液に浸して製したマッチ。
⇒いおう【硫黄】
いおう‐れっとう【硫黄列島】‥ワウ‥タウ
小笠原諸島の南、約200キロメートルの所に南北に並ぶ火山列島。北硫黄島・硫黄島・南硫黄島の3島から成り、東京都小笠原村に属する。太平洋戦争の戦跡。かつて硫黄を産した。
いお‐え【五百枝】イホ‥
多くの枝。万葉集3「―さし繁しじに生ひたるつがの木のいや継ぎ継ぎに」
いお‐え【五百重】イホヘ
いくえにも重なっていること。万葉集2「大君は神にしませば天雲の―の下に隠り給ひぬ」
⇒いおえ‐なみ【五百重波】
⇒いおえ‐やま【五百重山】
いおえ‐なみ【五百重波】イホヘ‥
いくえにも重なって立つ波。万葉集11「沖つ藻を隠さふ波の―」
⇒いお‐え【五百重】
いおえ‐やま【五百重山】イホヘ‥
いくえにも重なりあっている山。万葉集6「旅行く君は―い行きさくみ」
⇒いお‐え【五百重】
い‐おさ【い小矢】‥ヲサ
(イは接頭語か)小さい矢。また、単に矢の意ともいう。万葉集20「荒し男の―手挟み」
いお‐さ・す【庵さす】イホ‥
〔自四〕
(→)「いおりさす」に同じ。
いおしろ‐おだ【五百代小田】イホ‥ヲ‥
(代しろは田の面積をはかる単位)500代(1町歩)の田。広大な田。万葉集8「―を刈り乱り」→しろ(代)7
いお‐すき【商陸】イヲ‥
ヤマゴボウの古名。〈本草和名〉
いお‐ち【五百箇】イホ‥
(→)「いおつ」に同じ。
いお‐つ【五百箇】イホ‥
ごひゃく。数の多いこと。神代紀上「―の真坂樹」
⇒いおつ‐すばる【五百箇統】
⇒いおつ‐みすまる【五百箇御統】
いおつ‐すばる【五百箇統】イホ‥
(「すばる」は一つにまとまる意)多くの玉を糸に貫いたもの。いおつみすまる。日本紀竟宴歌「―の玉とこそ聞け」
⇒いお‐つ【五百箇】
いおつ‐みすまる【五百箇御統】イホ‥
(ミは接頭語、スマルはスバルに同じ)(→)「いおつすばる」に同じ。
⇒いお‐つ【五百箇】
い‐おと・す【射落とす】
〔他五〕
射て落とす。転じて、ねらったもの(地位など)を手に入れる。「マドンナのハートを―・す」
イオニア【Ionia】
小アジアの西部およびエーゲ海東部の諸島を含む地方。古代ギリシアの植民地。ミレトスなどの都市国家が形成された。
⇒イオニア‐かい【イオニア海】
⇒イオニア‐がくは【イオニア学派】
⇒イオニア‐しき【イオニア式】
イオニア‐かい【イオニア海】
(Ionian Sea)地中海中部、南部イタリアとギリシアとに挟まれた海域。
⇒イオニア【Ionia】
イオニア‐がくは【イオニア学派】
前6世紀、イオニア地方に生まれた最初の自然哲学者たちの一群。代表者はミレトス学派のタレス・アナクシマンドロス・アナクシメネス、およびエフェソスのヘラクレイトス。→ミレトス学派。
⇒イオニア【Ionia】
イオニア‐しき【イオニア式】
ギリシア古典建築三様式の一つ。イオニアから起こり、アテナイ全盛時代以降1世紀を支配。アテナイのエレクテイオン神殿はこの様式の模範で、優美軽快、柱には礎盤があり、曲線状の渦形を持つ柱頭に一特色がある。→柱頭(図)
⇒イオニア【Ionia】
いお‐の‐ふえ【脬・魚鰾】イヲ‥
魚のうきぶくろ。〈倭名類聚鈔8〉
いお‐の‐め【魚目】イヲ‥
うおのめ。
いお‐のり【五百入・五百箭】イホ‥
靫ゆきの中に、多くの矢のはいっていること。古事記上「背そびらには千入ちのりの靫を負ひ、ひらには―の靫をつけ」
いお‐はた【五百機】イホ‥
多くの機はた。万葉集10「棚機たなばたの―立てて織る布の」
⇒いおはた‐ごろも【五百機衣】
いおはた‐ごろも【五百機衣】イホ‥
たなばた姫が多くの機で織ったという衣服。新千載和歌集秋「七夕の―まれに着て」
⇒いお‐はた【五百機】
いおひき‐の‐いわ【五百引石】イホ‥イハ
動かすのに多人数の力を要するという大石。古事記上「―をその室の戸に取り塞さへ」
イオマンテ
⇒イヨマンテ
いお‐もり【庵守】イホ‥
庵(仮小屋)にいて田の番をする人。いおやもり。
いおや‐もり【庵屋守】イホ‥
(→)「いおもり」に同じ。
いお‐よろず【五百万】イホヨロヅ
非常に数が多いこと。万葉集13「―千万ちよろず神の神代より」
いおり【庵・廬】イホリ
①草や木を用いるなどして作った粗末な家。農事の仮小屋、隠遁者の仮住居など。いお。万葉集10「秋田刈る旅の―に時雨降り」。「―を結ぶ」
②軍隊の一時宿る所。軍営。〈倭名類聚鈔10〉
③紋所の名。庵形の紋。他の紋と組み合わせた庵木瓜いおりもっこうなどもある。
庵 右は庵木瓜
④庵形の略。
⑤庵看板の略。
⑥庵棟いおりむねの略。刀の棟が庵形のもの。
⇒いおり‐がた【庵形】
⇒いおり‐かんばん【庵看板】
⇒いおり‐てん【庵点】
⇒いおり‐もっこう【庵木瓜】
いおり‐がた【庵形】イホリ‥
家屋(の屋根)の形の文様。山形・屋根形・将棋頭形。紋所には両柱を添える。いおり。
⇒いおり【庵・廬】
いおり‐かんばん【庵看板】イホリ‥
①上端に庵形をつけた看板。歌舞伎や人形浄瑠璃の劇場で、上位の演者の名と家紋とを掲げる。いおり。
庵看板
②庵看板に名を出し得る上位の演者。
⇒いおり【庵・廬】
いおり‐さ・す【庵さす】イホリ‥
〔自四〕
庵を造って住む。いおる。詞花和歌集冬「―・す楢の木蔭にもる月の」
いおり・す【庵す】イホリス
〔自サ変〕
(→)「いおる」に同じ。
いおり‐てん【庵点】イホリ‥
箇条書の文書・和歌・連歌・謡物などの右肩に加える「
」「〽」の形の記号。検閲の印や良しという印にした。
⇒いおり【庵・廬】
いおりのうめ【庵の梅】イホリ‥
狂言。庵の老尼を女房たちが訪れ、短冊を梅の枝に結び、酒宴を開いて舞い遊ぶ。
いおり‐もっこう【庵木瓜】イホリモクカウ
紋所の名。庵形の下に木瓜を描いたもの。曾我兄弟の紋として有名。→いおり3(図)
⇒いおり【庵・廬】
いお・る【庵る】イホル
〔自四〕
庵いおりを造って住む。仮小屋に宿る。万葉集6「河口の野辺に―・りて夜の経れば」
い‐おん【倚音】
〔音〕(→)前打ぜんだ音に同じ。
い‐おん【異音】
〔言〕(allophone)同じ音素が環境に応じて異なった音として現れたもの。
い‐おん【遺恩】ヰ‥
故人の遺のこした恩恵。故人から受けた恩沢。
イオン【ion】
(ファラデーが電気分解のとき電場で移動すると考えられるものを、ギリシア語の「行く」という語に因んで名づけた)正または負の電気をもつ原子または原子団。陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)がある。気体分子(原子)は、X線や放射線などの作用により電子を失うか得るかしてイオンになる。電解質は水に溶かすと電離してイオンを生じる。
⇒イオン‐いんりょう【イオン飲料】
⇒イオン‐エンジン【ion engine】
⇒イオン‐か【イオン化】
⇒イオン‐か【イオン価】
⇒イオンか‐エネルギー【イオン化エネルギー】
⇒イオンか‐けいこう【イオン化傾向】
⇒イオンか‐れつ【イオン化列】
⇒イオン‐けつごう【イオン結合】
⇒イオン‐けっしょう【イオン結晶】
⇒イオン‐こうかん【イオン交換】
⇒イオンこうかん‐じゅし【イオン交換樹脂】
⇒イオンこうかん‐まく【イオン交換膜】
⇒イオン‐じゅうごう【イオン重合】
⇒イオン‐せき【イオン積】
⇒イオン‐チャンネル【ion channel】
⇒イオン‐はんけい【イオン半径】
⇒イオン‐はんのう【イオン反応】
⇒イオン‐ビーム【ion beam】
イオン‐いんりょう【イオン飲料】‥レウ
電解質を多く含み、水分を体内に補給しやすくした飲物。
⇒イオン【ion】
イオン‐エンジン【ion engine】
イオン化された推進剤を静電場で加速して噴射させるエンジン。噴射する前に等量の電荷で中和し、噴流の電気的反発拡散と、機体の帯電を防ぐ。比推力は化学ロケットの10倍以上。推力は小さいが、時間をかければ大きい速度に達することができる。
⇒イオン【ion】
イオン‐か【イオン化】‥クワ
(ionization)原子または分子が電子を得るか失うかしてイオンになる現象。電離。
⇒イオン【ion】
イオン‐か【イオン価】
イオンのもつ電気量を電気素量で割った値。イオンの電荷数ともいう。ナトリウム‐イオンではプラス1、硫酸イオンではマイナス2。
⇒イオン【ion】
イオンか‐エネルギー【イオン化エネルギー】‥クワ‥
気体状態にある原子または分子から1個の電子を取り除いて陽イオンにするために必要なエネルギー。イオン化電圧。
⇒イオン【ion】
イオンか‐けいこう【イオン化傾向】‥クワ‥カウ
金属が溶液と接するとき、陽イオンとなって溶液中に入ろうとする傾向の度合。カリウム・ナトリウムなどは大で、銅・鉛などは小。
⇒イオン【ion】
イオンか‐れつ【イオン化列】‥クワ‥
金属をイオン化傾向の大きさの順に並べたもの。例えば、イオン化傾向の大きい方から、ナトリウム・アルミニウム・亜鉛・鉄・銅・銀・白金・金など。
⇒イオン【ion】
イオン‐けつごう【イオン結合】‥ガフ
陽イオンと陰イオン(原子の間で電子の授受により生じる)との間の静電引力に基づく化学結合。塩化ナトリウムなどにおける結合。→共有結合→金属結合。
⇒イオン【ion】
イオン‐けっしょう【イオン結晶】‥シヤウ
陽イオンと陰イオンがイオン結合で結びついてできている結晶。食塩の結晶の類。
⇒イオン【ion】
イオン‐こうかん【イオン交換】‥カウクワン
ある種の物質を塩類の水溶液と接触させた場合、この物質中のイオンと水溶液中の同符号のイオンとが入れかわる現象。陽イオン交換と陰イオン交換とがある。
⇒イオン【ion】
イオンこうかん‐じゅし【イオン交換樹脂】‥カウクワン‥
イオン交換を行う不溶性の合成樹脂。陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂がある。硬水軟化・純水製造・製塩・金属回収・薬品精製など用途が広い。
⇒イオン【ion】
イオンこうかん‐まく【イオン交換膜】‥カウクワン‥
イオン交換能力をもつ物質を膜状に成型したもの。電解の際の隔膜のほか、海水濃縮による製塩、海水の脱塩などに大規模に利用される。
⇒イオン【ion】
イオン‐じゅうごう【イオン重合】‥ヂユウガフ
単量体の付加重合の一形式で、成長していく連鎖の末端がイオンであるもの。ラジカル重合に対する語。イオンの種類によりカチオン重合とアニオン重合に分けられる。
⇒イオン【ion】
イオン‐せき【イオン積】
水溶液中の水素イオンのモル濃度と水酸化物イオンのモル濃度との積。一定温度で一定。常温付近では約1×10−14(mol/l)2
⇒イオン【ion】
イオン‐チャンネル【ion channel】
細胞膜を貫通する孔を作り、細胞膜の内外に無機イオンを通過させるための孔を持つ蛋白質。カリウム‐チャンネル、ナトリウム‐チャンネルなど。
⇒イオン【ion】
イオン‐はんけい【イオン半径】
イオンを球と仮定した場合の半径。イオン結晶でのイオン間の距離が相接する正負二つのイオンの半径の和に等しいと見なして求める。
⇒イオン【ion】
イオン‐はんのう【イオン反応】‥オウ
イオンが関与する化学反応。溶液内の反応に多く見られる。有機化学反応はラジカル反応とイオン反応に大別される。
⇒イオン【ion】
イオン‐ビーム【ion beam】
イオンを磁場や電場によって加速・収束して得られる細い流れ。半導体への不純物注入、半導体素子の精密加工のほか、加速器・核融合などの分野で利用される。
⇒イオン【ion】
い‐おんびん【イ音便】
音便の一つ。「き」「ぎ」「し」「り」がイの音となる現象。「聞きて」が「聞いて」に、「次ぎて」が「次いで」に、「指して」が「指いて」に、「ござりまする」が「ございまする」になる類。平安初期以後に多くなった。→音便
いか【烏賊】
イカ綱(頭足類)ツツイカ目とコウイカ目の軟体動物の総称。体は円筒形または袋状で5対の腕が口の周囲にある。4対は全長にわたって口側に、多くの吸盤を具える。1対の触腕は非常に長く、先端だけに吸盤があり、伸ばして餌をつかむ。胴の左右にひれがある。墨汁嚢をもち、外敵にあえば墨を出して敵の目をあざむく。胴の伸縮によって管から水を噴出して泳ぐ。食用となる種類が多い。柔魚。墨魚。播磨風土記「―、此の川に在りき。かれ烏賊間川といふ」
いか
いか【紙鳶・凧】
(形が烏賊いかに似るからの名。関西地方でいう)凧たこ。いかのぼり。好色一代男1「―のぼせし空をも見ず」
い‐か【五十日】
①ごじゅうにち。土佐日記「ながき春の日を四十日よそか―までわれは経にけり」
②子供が生まれて50日に当たる日の祝い。いかの祝い。宇津保物語蔵開上「いぬ宮の御―は女御の君し給ふべきと」
③「いかのもちい」の略。増鏡「未だ御―だにきこしめさぬに」
い‐か【以下】
①程度・数量などについて、それより少ない、または劣っていること。法律・数学などでは、基準の数量を含みそれより下。「1万―」「平均―の成績」→未満。
②それを代表としたそれに属する集団。「部長―10名」
③そこからあと。「―略」
④御目見以下おめみえいかの略。↔以上
い‐か【衣架】
着物をかけておく具。衣桁いこう。
い‐か【医科】‥クワ
医術に関する学科。内科・小児科・外科・眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・産婦人科などの総称。
い‐か【医家】
医療を業とする家、または人。医師。医者。
い‐か【異化】‥クワ
①〔美〕
㋐(ostranenie ロシア・Verfremdung ドイツ)ロシア‐フォルマリズムの芸術説の一つ。シクロフスキーらが提唱。題材を非現実化・異常化してその知覚の過程に注意を向けさせる作用を芸術の特質とした。
㋑ブレヒトの作劇上の中心概念。異化効果に同じ。
②〔生〕(catabolism)物質代謝において、蛋白質・多糖類・脂肪酸・アミノ酸など化学的に複雑な構造の物質を単純な物質に分解する反応。生物は必要なエネルギーをこの反応により得る。異化作用。
③〔言〕同じ音素が近接するとき、一方が別の音素に変わる音韻変化。
↔同化
いが【毬・梂】
栗などの実を包む、とげの密生した外皮。〈倭名類聚鈔17〉。「―をむく」
いが【伊賀】
①旧国名。今の三重県の西部。賀州。伊州。
②三重県北西部の市。上野盆地の中北部を占め、古くから近畿と東海を結ぶ交通の要衝。人口10万1千。
い‐が【衣蛾】
ヒロズコガ科の褐色の小さなガ。開張10〜14ミリメートル。幼虫は黄白色、体長約6ミリメートルで、毛織物を食害。世界各地に分布。
い‐が【渭河】ヰ‥
(Wei He)中国甘粛省蘭州北西の岷山山脈の北麓に発源し、東流して陝西省の中央を流れ、潼関どうかんの東方で黄河に合流する川。全長約800キロメートル。流域は黄土の沃野で、周・秦・漢・唐の旧都がある。渭水。渭川。
い‐かい【居飼】ヰカヒ
古代・中世、院や公家の厩うまやで牛馬を預かる雑人ぞうにん。
い‐かい【猪養・猪飼】ヰカヒ
大和政権に隷属した品部しなべで猪(豚)を飼うことを職としたもの。猪飼部。
い‐かい【位階】ヰ‥
(地位・身分の序列・等級の意)
①古代、朝廷の官人の地位・序列を示す身分標識。603年の冠位十二階に始まり、次第に細分され、大宝・養老の官位令で親王・内親王の四階(一品いっぽん〜四品)、諸王の十四階(正一位〜従五位下)、諸臣の三十階(正一位〜少初位下)に整備。姓かばねと異なって個人に授与され、功労によって昇進、その位階に相当する官職に任じた。→官位相当。
位階(大宝令・養老令)
②栄典の一種。国家に勲功・功績ある者に与えられる位。文位に対する武位で十二等の勲位がある。明治憲法下では十六階(正・従に分けて一位から八位まで)と八等、新憲法後は死没者に対する追賜・昇叙と生存者叙勲がある。
⇒いかい‐せい【位階制】
い‐かい【医界】
医師の仲間。医者の社会。
い‐かい【異界】
日常とは異なる世界。物の怪けや霊の住む領域。
い‐かい【慰解】ヰ‥
(明治期の語)心をなぐさめること。
い‐かい【遺戒・遺誡】ヰ‥
(ユイカイとも)後人のために遺のこした訓戒。「寛平御―」
いか・い【厳い】
〔形〕
⇒いかし
いがい【猪飼】ヰガヒ
姓氏の一つ。
⇒いがい‐けいしょ【猪飼敬所】
い‐がい【飯匙】‥ガヒ
(イヒガヒの約)(→)「いいがい」に同じ。
⇒いがい‐わたし【飯匙渡】
い‐がい【以外】‥グワイ
①それを除く、ほかのもの。そのほか。「関係者―は立入り禁止」「謝る―に方法はない」
②ある範囲より外側。↔以内
い‐がい【貽貝】‥ガヒ
イガイ科の二枚貝。殻はほぼ三角形。外面黒褐色で、殻長約13センチメートル。内面には鈍い真珠光沢がある。日本各地に産し、外洋に面した岩礁に足糸で着生する。肉は食用。瀬戸貝。淡菜。
い‐がい【意外】‥グワイ
思いのほか。案外。「―な出来事」「―にかさばる」「―と難しい」
い‐がい【遺骸】ヰ‥
死んだ人の体。なきがら。遺体。「―を棺に収める」
▷「死体・死骸」よりも丁寧な言い方。
いかいえい【威海衛】ヰ‥ヱイ
(Weihaiwei)中国山東省北東岸にある港。現在は威海市。1888年北洋艦隊の軍港、日清戦争で日本軍により攻略。98年イギリスの租借地。ワシントン会議の結果、1930年中国に返還。
いが‐いが
(赤子の泣く声の擬声語)おぎゃあおぎゃあ。「いかいか」とも。宇津保物語国譲下「寅の時ばかりに―と泣く」
いか‐いか・し【厳厳し】
〔形シク〕
大層いかめしい。たけだけしく強い。
いがい‐けいしょ【猪飼敬所】ヰガヒ‥
江戸後期の儒学者。名は彦博、字は希文。京都の人。手島堵庵に石門心学を、巌垣竜渓に儒学を学ぶ。津藩の賓客となり、同地で没した。著「管子補正」など。(1761〜1845)
⇒いがい【猪飼】







広辞苑 ページ 893 での【○家を外にする】単語。