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しむ🔗🔉

しむ 〔助動〕 (活用は下二段型。[活用]しめ/しめ/しむ/しむる/しむれ/しめよ)動詞およびある種の助動詞の未然形に付く。奈良時代に広く用いられ、平安時代以降は主に漢文訓読文や漢文調の文章に用いられた。→す→さす。 ①使役を表す。…させる。万葉集20「あしひきの山行きしかば山人のわれに得しめし山つとそこれ」。父の終焉日記「とみに病人を見せしむるに」(中世以降「見しむる」に代わって慣用された) ②多く「給ふ」と共に用いられ、尊敬の意を強める。…なさる。源氏物語早蕨「お前によみ申さしめ給へ」。源氏物語浮舟「びんなきこともあらば、おもく勘当せしめ給ふべきよしなむ仰言侍りつれば」 ③謙譲の意を含む動詞に付いて、その意を強める。平安後期の用法。大鏡道長「御寺に申し文を奉らしめんとなん」「皇太后宮にいかで啓せしめんと思ひ侍れど」

広辞苑 ページ 9045 でのしむ単語。