複数辞典一括検索+

○地持上げもならぬじもちあげもならぬ🔗🔉

○地持上げもならぬじもちあげもならぬ ひいき目に見てもどうにもならぬ。傾城禁短気「年たけるまでりちぎにこの道知らぬわろは―阿房なるべし」 ⇒じ‐もちあげ【地持上げ】 じ‐もつ寺物】 寺の調度・道具。〈日葡辞書〉 じ‐もつ持物ヂ‥ 〔仏〕仏像の手に持っているもの。薬師の薬壺、観音の水瓶すいびょう、明王の金剛杵こんごうしょのように、その仏のはたらきを示す標幟ひょうじ。三昧耶形さんまやぎょう。じぶつ。 しも‐つ‐え下つ枝(→)「しもつえだ」に同じ。古事記「中つ枝の枝の末葉うらばは―に落ちふらばへ」 しも‐つ‐えだ下つ枝】 下方の枝。したえだ。しずえ。 しも‐づかえ下仕え‥ヅカヘ 院の御所・宮家・摂家などで、庭の仕事など雑用をつとめる女。源氏物語野分「はかばかしき家司だつ人なども見えず、なれたる―どもぞ、草の中にまじりて歩く」 しも‐つ‐かた下つ方】 ①下の方。下に当たる方。しもざま。源氏物語夕顔「立ちさまよふらむ―思ひやるに、あながちにたけ高きここちぞする」 ②下京。源氏物語澪標「―の京極わたりなれば」 ③しもじも。したじた。徒然草「それより―は、程につけつつ時に会ひ、したり顔なるも」 しもつかれ 「酢憤すむつかり参照。 しも‐つき霜月】 陰暦11月の異称。霜降月。〈[季]冬〉 ⇒しもつき‐え【霜月会】 ⇒しもつき‐かぐら【霜月神楽】 ⇒しもつき‐がゆ【霜月粥】 ⇒しもつき‐そうどう【霜月騒動】 ⇒しもつき‐まつり【霜月祭】 しもつき‐え霜月会‥ヱ 〔仏〕11月14日から10日間、延暦寺大講堂で行う法華会。天台大師(智顗ちぎ)の正忌。山門の大会。 ⇒しも‐つき【霜月】 しもつき‐かぐら霜月神楽】 霜月に行われる神楽。湯立ゆだての神事に伴うもの。奥三河地方の花祭、信州の遠山祭など。湯立神楽。 ⇒しも‐つき【霜月】 しもつき‐がゆ霜月粥】 陰暦11月23〜24日の大師講に炊く粥。多く小豆・団子などを入れる。追出し粥。ころもがゆ。 ⇒しも‐つき【霜月】 しもつき‐そうどう霜月騒動‥サウ‥ 弘安8年(1285)11月、有力御家人の安達泰盛の一族らが執権北条貞時により滅ぼされた事件。泰盛と平頼綱との、幕政の主導権をめぐる対立が主因とされる。秋田城介の乱。弘安合戦。 ⇒しも‐つき【霜月】 しもつき‐まつり霜月祭】 霜月に行われる民間の祭。収穫祭あるいは氏神祭が多い。 ⇒しも‐つき【霜月】 しもつけ下野】 (シモツケノ(下毛野)の略) ①旧国名。今の栃木県。野州やしゅう。 ②栃木県南部の市。薬師寺2や下野国分寺が置かれた地。古くから交通の要衝。人口5万9千。 ③(下野の国に多いから名づける)バラ科の落葉小低木。高さ30〜60センチメートル。葉は長卵形で、先は次第に尖る。夏、茎頂に淡紅色の小花を密生。花は5弁で、雄しべが目立つ。観賞用に植栽。日本の山地には同属のイワシモツケ・ホザキシモツケなど数種がある。 ⇒しもつけ‐そう【下野草】 しもつけ‐そう下野草‥サウ バラ科の多年草。本州の山野に自生。高さ約60センチメートル。葉柄の脚部に長楕円形の托葉が目立つ。夏、先端に枝を分かち、シモツケに似た可憐な紅色の五弁花をつける。クサシモツケ。〈[季]夏〉 しもつけそう シモツケソウ 提供:OPO ⇒しもつけ【下野】 しもつけの下毛野】 「しもつけ」の古称。 しも‐つ‐せ下つ瀬】 川の下流の瀬。古事記「―に真杭まくいを打ち」↔上つ瀬 しもつ‐とう四物湯‥タウ 当帰・芍薬しゃくやく・川芎せんきゅう・地黄から成る漢方方剤。貧血・肌荒れ・瘀血おけつ・月経不順・自律神経失調を治す効がある。 しも‐つ‐ひげ下つ鬚(→)「したひげ」に同じ。 しも‐つ‐ふさ下総】 「しもうさ」の古称。 しもつま下妻】 茨城県西部の市。もと井上氏1万石の城下町。鬼怒川水運の終点で物資の中継地。水戸線開通後、水運は衰退。施設園芸が盛ん。人口4万6千。 しも‐つ‐みち下つ道】 奈良盆地を南北に貫く古代の三道の一つ。橿原市八木より盆地中央部を北へ、奈良市法華寺町に至り、歌姫越を経て山城に通ずる。平城京朱雀大路もこの上を走る。→上つ道→中つ道 しも‐つ‐やみ下つ闇】 陰暦で、月の下旬の夜の闇。くだりやみ。大鏡道長「五月―に、さみだれも過ぎて」 しも‐つ‐ゆみはり下つ弓張】 下弦かげんの月。 しも‐て下手】 ①下しもの方。下座の方。 ②川の下流。 ③芝居の舞台の、見物席から見て左の方。 ④魚網の右の綱。 ↔上手かみて しもと笞・楚】 刑罰の具。罪人を打つのに用いる細い木の枝で作った笞むちまたは杖。万葉集5「―取る里長さとおさが声は」 ⇒しもと‐だ・つ【笞立つ】 しもと葼・楉・細枝】 枝の茂った若い木立。木の若枝の細長く伸びたもの。すわえ。万葉集14「生ふ―この本山の真柴にも」 ⇒しもと‐かき【葼垣】 ⇒しもと‐だな【葼棚】 ⇒しもと‐づくえ【葼机】 ⇒しもと‐ばら【葼原】 ⇒しもと‐ゆう【葼結ふ】 じ‐もと地元ヂ‥ ①江戸時代、入会いりあい地を所有する村。 ②その事に直接関係ある土地。その人の住む、また勢力範囲である地域。「―の有力者」「―民」 しも‐どいや下問屋‥ドヒ‥ 近世、大坂で、北陸・中国・四国・九州地方に出荷した問屋。好色一代女5「上問屋―数をしらず」↔上問屋かみどいや しも‐どおり下通り‥ドホリ 市街などで下の方にある街路。↔上通り しもと‐かき葼垣】 しもとをゆいつけてつくった垣。 ⇒しもと【葼・楉・細枝】 しも‐どけ霜解け・霜融け】 霜が、気温が上がるにつれて融けること。しもおれ。しもくずれ。「―の道」 しもと‐だ・つ笞立つ】 〔自四〕 笞のようである。枕草子59「―・ちたる物などささげて遊びたる」 ⇒しもと【笞・楚】 しもと‐だな葼棚(→)葼机に同じ。 ⇒しもと【葼・楉・細枝】 しもと‐づくえ葼机】 祭祀の具。しもとをならべ束ねて造った机。 ⇒しもと【葼・楉・細枝】 しもと‐ばら葼原】 しもとの茂った原。 ⇒しもと【葼・楉・細枝】 しもと‐ゆう葼結ふ‥ユフ 〔枕〕 (刈り取ったしもとを結うには葛かずらなどを用いることから)「葛城かずらき山」にかかる。古今和歌集大歌所御歌「―葛城山に降る雪の間なく時なく思ほゆるかな」 ⇒しもと【葼・楉・細枝】 しも‐とり霜取り】 冷蔵庫内などについた霜を取り除くこと。また、その装置・機能。 しもなか下中】 姓氏の一つ。 ⇒しもなか‐やさぶろう【下中弥三郎】 しもなか‐やさぶろう下中弥三郎‥ラウ 出版人・教育家。兵庫県生れ。初め教職に就き、1914年(大正3)平凡社を創立。大百科事典など各種の事典・全集を刊行。19年、初の教員組合、啓明会を結成したが、その後国家主義的となる。第二次大戦後、世界連邦運動を推進。(1878〜1961) ⇒しもなか【下中】 しも‐なげし下長押】 下方にある長押。↔上かみ長押 しもにた下仁田】 群馬県南西部の町。コンニャク・ネギの特産地。神津こうづ牧場がある。 しもにだん‐かつよう下二段活用‥クワツ‥ 文語動詞の活用の一つ。語尾が五十音図のウ列・エ列の2段に活用するもの。「越ゆ(え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ)」の類。口語では下一段活用となる。 しも‐ねた下ねた】 性に関する下品な話題。 し‐もの仕物・為物】 ①する事。仕事。すべき相手。犬筑波「こたつ火は独法師の―かな」 ②役に立つ物。狂言、萩大名「あれがよい―になるいやい」 じ‐もの地物ヂ‥ ①その土地の産物。「―の西瓜」 ②地歌の手事物てごとものの一分類。特定の短い音形を反復する部分のある手事を持つ曲のこと。その地の種類には、砧地きぬたじ・すごもり地・ひろい地・うけ地・おくり地などがある。 じ‐もの地者ヂ‥ (遊女に対して)しろうと女。地女じおんな。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「ひつ裂き目に口紅のついてるのは、いつでも―の文ではねえのさ」→地5 じ‐もの 〔接尾〕 (「じ」は形容詞語尾の「し」と同源という)名詞の下に添えて、「…のようなもの(として)」「…であるもの(として)」の意を表す。多く副詞的に用いる。万葉集15「鴨―うきねをすれば」。万葉集11「男―や恋ひつつをらむ」 しも‐の‐おきな霜の翁】 白髪の翁。正治百首「いつのまに―となりぬらむ」 しも‐の‐く下の句】 和歌の第4句と第5句。また、連歌・俳諧で七七の句。↔上の句 しも‐の‐こえ霜の声‥コヱ 霜のおりた時のしんしんとした感じ。〈[季]冬〉。田舎之句合「金蔵かねぐらのおのれとうなる也―」(其角) しも‐の‐ごそ下の御所】 郊外などに構えた控えの御所。 しも‐の‐ころも霜の衣】 ①霜の白くおいたのを、着物に見立てていう語。金槐集「春待ちて霞の袖に重ねよと―をおきてこそ行け」 ②霜のおいた寒夜の衣。新千載和歌集「長き夜の―をうちわびて寝ぬ人しるき浅茅生のやど」 しも‐の‐したみち霜の下道】 霜のおいている真白な道。新後撰和歌集「深き木の葉の―」 しも‐の‐じゅうごにち下の十五日‥ジフ‥ 月の後半の15日間。↔上かみの十五日 しものせき下関】 (周防灘に面する上関・中関に対していう)山口県の南西端にある市。漁業基地で、漁業関連工業が盛ん。関門海峡を隔て、北九州市の門司と相対し、九州へは海底トンネル・関門橋が通ずる。古くは赤間関・馬関と呼ばれ、東方に源平の古戦場壇ノ浦がある。人口29万1千。→四国艦隊下関砲撃事件⇒しものせき‐じょうやく【下関条約】 しものせき‐じょうやく下関条約‥デウ‥ 日清戦争の講和条約。1895年(明治28)4月、清国講和全権大使李鴻章と日本の全権大使伊藤博文・陸奥宗光とが下関春帆楼で締結。内容は、清国は朝鮮の独立を確認し、軍費2億テールを賠償、遼東半島・台湾・澎湖諸島を割譲、沙市・重慶・蘇州・杭州を交易市場とすることなど。馬関条約。 →文献資料[下関条約] ⇒しものせき【下関】 しも‐の‐たて霜の経】 霜を経糸たていとに見立てていう語。古今和歌集「―露のぬきこそ弱からし山の錦の織ればかつ散る」 しも‐の‐つる霜の鶴】 鶴の羽の白いのを霜にたとえていう語。大堰川行幸和歌序「―川辺に立ちて」 しも‐の‐つるぎ霜の剣】 霜が草木を枯らすことを剣にたとえていう語。 しも‐の‐とおか下の十日‥トヲ‥ 月の終りの10日間。下旬。→上かみの十日→中の十日 しも‐の‐はな霜の花】 置いた霜の白く美しいことを花にたとえていう語。 しも‐の‐へや下の部屋】 江戸幕府の若年寄が政務をとった室。 しも‐の‐まち下の町(→)「したまち」に同じ。 しも‐の‐まゆ霜の眉】 老人の白い眉の形容。 しも‐の‐みや下の宮】 神社の建物の位置が上・下または上・中・下と分かれている場合、一番下の宮。 しも‐の‐もろくち下の諸口】 しもじもの人々のいう陰口。民衆の声。宇津保物語国譲中「―と申すことは、え否び給はぬことなり」 しも‐の‐や下の屋(→)「しもや」に同じ。 しも‐の‐ゆみはり下の弓張】 下弦の月。しもつゆみはり。平家物語7「をりふし秋の始めの月は―なり」 しも‐の‐よもぎ霜の蓬】 乱れた白髪をたとえていう語。続後拾遺和歌集「見るもうし向かふ鏡の秋の影衰へまさる―は」 しも‐はぎ下矧】 矢羽の下方を結びからめた糸。〈日葡辞書〉 しも‐ばしら霜柱】 ①寒冬、土中の水分が地表にしみ出てきて凍結し、細い柱状群となって上方に成長するもの。この際、多くは表土を押し上げる。関東地方の赤土に顕著。〈[季]冬〉。「―が立つ」 霜柱 撮影:高橋健司 ②シソ科の多年草。高さ約60センチメートル。山野に自生。茎は四角く、秋、白色で小形の筒形唇形花を長い穂につける。茎から発した水分が氷の柱を形づくるのでこの名がある。ユキヨセソウ。 しも‐ばた下機】 綿布などを織るのに用いる機。麻や紬つむぎを織るのに用いる上機かみばたに対していう。日本永代蔵5「―に木綿一端」 しも‐ばら霜腹】 霜のおいた寒い夜などに起こす腹痛。〈日葡辞書〉 ⇒しもばら‐け【霜腹気】 しもばら‐け霜腹気】 霜腹の痛む気味。 ⇒しも‐ばら【霜腹】 しも‐ばれ霜腫れ(→)「しもやけ」に同じ。 しも‐はんき下半期】 1年を2期に分けた、後の方の半年。下期。↔上かみ半期 しも‐はんしん下半身⇒かはんしん しも‐びと下人】 ①しもざまの人。下男。下女。落窪物語3「―ども通はし侍らず妨ぐることの侍れば」 ②地下じげの人。↔上人うえびと しも‐びより霜日和】 朝霜が下りてよい天気になった日。霜晴れ。 しも‐ぶくれ下脹れ・下膨れ】 ①下の方がふくらむこと。 ②頬肉が豊かで、顔の下方のふくれていること。 しも‐ふり霜降】 ①霜の降りたように、白い斑点が散らばっている文様。 ②白い繊維と色繊維との経緯たてよこを混合した布。特に黒または紺・灰色系統の地色に白く細かい小点がまだらに一面にある状態。「―の夏服」 ③牛肉の赤身に白い脂がまじっている状態。 ④魚の身、鶏の笹身などの下処理の方法。さっと熱湯に通して冷水にさらし、表面を霜が降りたように白くしてぬめりや余分な脂肪を取り除くこと。しもふりづくり。 ⇒しもふり‐いと【霜降糸】 ⇒しもふり‐かん【霜降燗】 ⇒しもふり‐こくら【霜降小倉】 ⇒しもふり‐ごよう【霜降五葉】 ⇒しもふり‐づき【霜降月】 ⇒しもふり‐まつ【霜降松】 しもふり‐いと霜降糸】 色彩の違う細かい斑点をあらわした糸。 ⇒しも‐ふり【霜降】 しもふり‐かん霜降燗】 ちんちんと泡立つほどのあつい酒の燗。(俚言集覧) ⇒しも‐ふり【霜降】 しもふり‐こくら霜降小倉】 綿織物の一つ。地色が霜降模様となった小倉服地。学童の夏服などに用いる。 ⇒しも‐ふり【霜降】 しもふり‐ごよう霜降五葉‥エフ (→)霜降松に同じ。 ⇒しも‐ふり【霜降】 しもふり‐づき霜降月】 陰暦11月の異称。しもつき。 ⇒しも‐ふり【霜降】 しもふり‐まつ霜降松】 ゴヨウマツの園芸品種。葉に白粉を含んで霜のかかったように見えるもの。霜降五葉。 ⇒しも‐ふり【霜降】 しも‐べ下辺】 (古くは清音)下の方。下流の方。万葉集6「上辺かみへには…―にはかはづ妻呼ぶ」↔上辺 しも‐べ下部・僕】 ①身分の低い者。推古紀「下客しもべ十二人、妹子臣に従ひて」 ②雑事に使われる者。宇津保物語吹上上「琴弾き、―、童、笛吹き交す」 ③検非違使庁の下級官吏で、盗賊の逮捕、囚人の拷問、流人の護送などをつかさどったもの。今昔物語集16「庁の―と云ふ放免共に会ひぬ」 ④鎌倉時代、侍所さむらいどころ・政所まんどころの雑事に従事した下役。 ⇒しもべ‐そだち【下部育ち】 しもべ‐そだち下部育ち】 身分の卑しいおいたち。下等のそだち。 ⇒しも‐べ【下部・僕】 しも‐べや下部屋】 召使などの部屋。落窪物語2「これ縫ひ給はずは―にやりて籠め奉らむ」 しも‐ぼうし下法師‥ボフ‥ 身分の低い僧侶。妻帯し大僧の雑役に使われる。中間ちゅうげん法師。下僧。 しもみ‐ぐさ霜見草】 菊、特に冬菊の異称。 しも‐みち霜道】 寒冷な気流が通過する通路に当たるため降霜の著しい所。谷間・凹地や、防風林など人工障害物のある所に沿って生ずることが多い。 しも‐む下無】 〔音〕日本の音名の一つ。十二律の下から5番目の音。中国の十二律の姑洗こせんに相当し、音高は洋楽の嬰ヘ音に近い。下無調。→十二律(表) しもむら下村】 姓氏の一つ。 ⇒しもむら‐かいなん【下村海南】 ⇒しもむら‐かんざん【下村観山】 ⇒しもむら‐こじん【下村湖人】 ⇒しもむら‐とらたろう【下村寅太郎】 しもむら‐かいなん下村海南】 官僚・新聞人。本名、宏。和歌山生れ。東大卒。官界に入り、ついで朝日新聞社に入社。のち鈴木貫太郎内閣の国務相兼情報局総裁。著「終戦秘史」など。(1875〜1957) ⇒しもむら【下村】 しもむら‐かんざん下村観山‥クワン‥ 日本画家。本名、晴三郎。和歌山生れ。橋本雅邦について狩野派を修め、日本美術院創立に参加、菱田春草・横山大観と並んで盛名をはせた。東京美術学校教授。作「白狐」「弱法師よろぼし」など。(1873〜1930) ⇒しもむら【下村】 しもむら‐こじん下村湖人】 小説家・教育者。本名、虎六郎。佐賀県生れ。東大卒。自伝的教養小説「次郎物語」で知られる。(1884〜1955) 下村湖人 提供:毎日新聞社 ⇒しもむら【下村】 しもむら‐とらたろう下村寅太郎‥ラウ 哲学者。京都生れ。東京理科大・東京教育大教授。西田幾多郎・田辺元に学び、日本の数理哲学・科学哲学の確立に貢献した。また、ルネサンス科学史やレオナルド=ダ=ヴィンチ研究で知られる。著「無限論の生成と構造」「レオナルド=ダ=ヴィンチ」など。(1902〜1995) ⇒しもむら【下村】 しも‐や下屋】 召使のいる建物。また、雑物を置く建物。源氏物語帚木「皆―におろし侍りぬるを」 しも‐やかた下館(→)下屋敷に同じ。 しも‐やけ霜焼け】 強い寒気にあたって局所的に生じる軽い凍傷。赤くはれて痛がゆくなることが多い。しもくち。しもばれ。〈[季]冬〉 しも‐やしき下屋敷】 江戸における大名屋敷のうち、上屋敷に対する控え屋敷。郊外などに設けた別邸。 しもやま‐じけん下山事件】 1949年7月、国鉄総裁下山定則の死体が常磐線の線路上で発見された事件。吉田内閣の国鉄職員大量整理の最中で、他殺・自殺両説が対立した。 下山総裁の棺を前にして現場検証 提供:毎日新聞社 しも‐よ霜夜】 霜の置く寒い夜。〈[季]冬〉。新古今和歌集「きりぎりす鳴くや―のさむしろに」 しも‐よけ霜除け】 草木が霜で傷むのを防ぐため、藁わらなどで作った覆い。しもがこい。〈[季]冬〉 しもよのかねじゅうじのつじうら霜夜鐘十字辻筮‥ジフ‥ 歌舞伎脚本。5幕。河竹黙阿弥作の散切ざんぎり物。1880年(明治13)初演。六浦正三郎が武術の師の大義の企てを非として討ったが、零落して、今は巡査となった師の子に助けられて懺悔するという筋。 じ‐もらい地貰いヂモラヒ (山の神や地の神からその地を貰う意)新たに開墾しようとする土地の四隅に杭を打ち注連しめを張ること。 しもり沈り】 釣りの仕掛で、小さい浮子うきを数個つけたもの。浮子の半数以上は水面下に沈める。しもりじかけ。「―釣り」 じ‐もり地守ヂ‥ 地所の番人。 じ‐もり地盛りヂ‥ (→)土盛どもりに同じ。 じ‐もり自盛り】 自ら酒を盛ること。独酌。手酌。幸若舞曲、高館「自酌―の楽遊び。舞うつ歌うつ飲む程に」 しも‐りゅう下流‥リウ 茶道の藪内やぶのうち流の別称。上京かみぎょうにいた千家を上かみ流と呼んだのに対し、藪内家が下京六条にあったのでいう。 しも・る沈る】 〔自四〕 水が入ってきて沈む。水中に沈む。浄瑠璃、自然居士「舟は―・つて」 しも‐わらわ下童‥ワラハ 雑事に召し使うこども。源氏物語蜻蛉「かしこに侍りける―の、ただこの頃宰相が里に出でまうで来て」 しも‐われ霜割れ】 急激な寒気のため樹幹の水分の多い辺材が凍って膨張し、その外周部の樹皮は収縮するため、幹に縦に割れ目ができること。凍裂。

広辞苑 ページ 9072 での○地持上げもならぬ単語。