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○如何に申し候いかにもうしそうろう🔗⭐🔉
○如何に申し候いかにもうしそうろう
(呼びかけのことば)もしもし。いかに案内申し候。
⇒いか‐に【如何に】
いかに‐も‐して【如何にもして】
なんとかして。平家物語4「―まづ競きおうめをいけどりにせよ」
⇒いか‐に【如何に】
いかに‐や‐いかに【如何にや如何に】
どうだどうだ。もしもし。平家物語11「北の方袖にすがつて、―しばしとて」
⇒いか‐に【如何に】
いか‐ぬ
(行クに打消の助動詞ヌの付いたもの。「いかん」とも)
①成就しない。うまく運ばない。できない。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「―と知つてなぜ立たぬ」
②いけない。よくない。「酒を飲むのは―」
いか‐の‐いわい【五十日の祝】‥イハヒ
子供が生まれて50日目に行う祝い。いか。→いかのもちい
いか‐の‐くろづくり【烏賊の黒作り】
イカを細かに切り、イカの墨を加えて黒く作った塩辛しおから。富山の名産。
いか‐の‐こう【烏賊の甲】‥カフ
コウイカがもつ、石灰質の甲殻。普通は白色で舟状。いかのふね。
いか‐の‐すみ【烏賊の墨】
イカ類の腹部(外套腔)内の墨汁嚢にある黒い液。攻撃された場合噴き出して敵の目をあざむき、逃げる。セピア色の顔料を製する。
いか‐の‐ふね【烏賊の舟】
(→)「いかのこう」に同じ。
いか‐のぼり【凧・紙鳶】
(烏賊幟いかのぼりの意)凧たこのこと。いか。〈[季]春〉
いか‐の‐もちい【五十日の餅】‥モチヒ
五十日いかの祝に、子供に、父または外祖父などが箸を取って含ませる餅。また、その祝い事。いか。
いが‐ばかま【伊賀袴】
(伊賀者が用いたからという)たっつけ。カルサン。
いか‐ばかり【如何許り】
〔副〕
①どれほど。どれくらい。万葉集5「―こほしくありけむ松浦佐用姫まつらさよひめ」
②どれほどか。非常に。蜻蛉日記中「―うらさびしかる世の中を」
い‐かひ【異花被】‥クワ‥
萼片がくへんと花弁との区別が明瞭なこと。サクラ・ツツジ・マメなどの花に見られる。↔同花被
いかほ【伊香保】
群馬県渋川市の地名。榛名山東斜面にある温泉町。泉質は硫酸塩泉・単純温泉。(歌枕)
⇒いかほ‐の‐ぬま【伊香保の沼】
いが‐ほおずき【刺酸漿】‥ホホヅキ
ナス科の多年草。高さ約60センチメートル。互生する葉は卵円形、全縁。夏秋の候、帯黄白色の鐘形小花を葉腋に開く。萼がくに刺針を有し、花後液果を結ぶ。
いか‐ぼし【厳星】
かぶとの鉢の矧はぎ合せの鋲頭の、大形でいかめしいもの。
いか‐ほど【如何程】
〔名・副〕
①分量・値段などについての疑問を表す語。どれほど。どのくらい。醒睡笑「出雲の国に雪は―降りたるぞ」。「―お払いしますか」
②分量・程度などが多い意を表す語。どんなに(多く)。どれほど(ひどく)。薄雪物語「此程は―の御たはぶれをうけたまはること、おかしき御返し」。「―頼まれても駄目だ」
いかほ‐の‐ぬま【伊香保の沼】
榛名湖の古称という。(歌枕)
⇒いかほ【伊香保】
いが‐まんじゅう【毬饅頭】‥ヂユウ
米粉や小麦粉で作った饅頭を赤飯で包んだもの。全国にあるが、埼玉県の郷土食として有名。愛知県には、同様の饅頭に色をつけたもち米をまぶして蒸し上げたものがある。
いがみ‐あい【啀み合い】‥アヒ
互いに争いあい、また反目しあうこと。「―が絶えない」「仲間同士の―」
いがみ‐あ・う【啀み合う】‥アフ
〔自五〕
獣が互いにかみつこうとする。転じて、人が互いに敵意をもって争う。「隣人同士で―・う」
いがみ‐の‐ごんた【いがみの権太】
浄瑠璃「義経千本桜」中の人物。釣瓶鮨つるべずし弥左衛門の子で、無頼漢だったが、「鮨屋」の段で改心して、妻子を平維盛の妻子の身代りに立て、自らは父の刃に倒れる。
いが・む【歪む】
〔自五〕
ユガムの訛。
いが・む【啀む】
〔自五〕
①獣が牙をむき出してかみつこうとする。また、ほえたてる。沙石集7「此の犬五の子の中に、一つを悪にくみて乳ちも呑ませずして、―・みくひければ」
②転じて、人がかみつくようにどなりたてる。くってかかる。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「早く屋敷を明け渡せと、―・みかかれば」
いか‐め【厳め】
いかめしいさま。いかつ。狂言、腰祈「―な、お山伏にならせられて御座るの」
いか‐めし・い【厳めしい】
〔形〕[文]いかめ・し(シク)
①おごそかで重々しい。いかつい。源氏物語桐壺「いと―・しうその作法したるに」。「―・いお邸やしき」
②はげしい。あらあらしい。源氏物語明石「―・しき雨風いかづちの驚かし侍りつれば」
③盛大である。おおげさである。源氏物語真木柱「儀式いと―・しう二なくて参り給ふ」
④態度が儀式ばっている。堅苦しい。さゝめごと「―・しくも尋ね給ふものかな」
い‐カメラ【胃カメラ】ヰ‥
胃内腔に挿入し、体外から操作して胃壁を撮影する小型カメラ装置。1950年、宇治達郎(1919〜1980)らが発明、その後、光ファイバーを利用した生検用ファイバー‐スコープ付胃カメラが開発され応用範囲が拡大した。ファイバー‐スコープ。ガストロ‐カメラ。
いが・める【歪める】
〔他下一〕
(ユガメルの訛)
①ねじれ曲がらせる。ゆがめる。
②いじめる。ひどい目にあわす。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「兄弟子に口過す涎よだれくりめを―・めてやろ」
③盗む。ちょろまかす。浄瑠璃、いろは蔵三組盃「履物から―・めかけ」
④女を自分のものにする。浮世草子、新色五巻書「法師の念力、きやつを―・めずにはおくまい」
いが‐もち【毬餅】
しんこ餅で餡あんを包み、その外面にもち米をつけて蒸した菓子。
いか‐もの【如何物】
(「いかさまもの」の略)
①にせもの。まがいもの。「―をつかまされる」
②(主に食べ物について)普通と違った妙なもの。
⇒いかもの‐ぐい【如何物食い】
⇒いかもの‐し【如何物師】
いが‐もの【伊賀者】
江戸幕府に仕えた伊賀の郷士出身の下士で、御広敷番・明屋敷番・小普請・山里門番などに属した者。忍びの術に長ずる。伊賀衆。→甲賀者
いかもの‐ぐい【如何物食い】‥グヒ
①常人の食べないものを、わざとまたは好んで食べること。また、その人。〈日葡辞書〉
②普通には相手にしない女と好んで通ずること。また、その人。浮世草子、好色産毛「てんぽ―に、こむさくろくはおもへど」
③常人とちがった趣味・嗜好をもつこと。また、その人。
⇒いか‐もの【如何物】
いかもの‐し【如何物師】
にせ物を作ったり売ったりする人。いかさまし。
⇒いか‐もの【如何物】
いかもの‐づくり【厳物作り】
いかめしく見える作りにした太刀。長覆輪ながふくりん・兵具鋂ひょうぐぐさりの太刀ごしらえなどをいう。
いが‐やき【伊賀焼】
三重県伊賀市で焼かれた陶器。古伊賀と呼ばれる桃山時代から江戸初期にかけての豪快な水指みずさし・花入が代表的で、美しい焼け肌に自然釉が流下した名陶が多い。
いか‐よう【如何様】‥ヤウ
どんなふう。どのよう。竹取物語「そもそも―なる心ざしあらむ」。「―にでも作る」
い‐かよ・う【い通ふ】‥カヨフ
〔自四〕
(イは接頭語)(→)「かよう」に同じ。万葉集8「霞立つ天の河原に君待つと―・ふほどに」
いから‐か・す【怒らかす】
〔他五〕
(→)「いからす」2に同じ。今昔物語集14「前の軍いくさども眼まなこを―・して」
いか‐ら・し【厳らし】
〔形ク〕
いかめしい。たけだけしい。愚管抄3「若く―・き様なる人にて」
いがらし【五十嵐】
姓氏の一つ。
⇒いがらし‐しんさい【五十嵐信斎】
⇒いがらし‐ちから【五十嵐力】
⇒いがらし‐どうほ【五十嵐道甫】
いがらし‐しんさい【五十嵐信斎】
室町時代の蒔絵師。五十嵐派の祖。足利義政に仕えた名工。
⇒いがらし【五十嵐】
いがらし‐ちから【五十嵐力】
国文学者。米沢市生れ。早大教授。国文学の文芸学的研究に貢献。著「新国文学史」「平安朝文学史」「軍記物語研究」「修辞学講話」など。(1874〜1947)
⇒いがらし【五十嵐】
いがらし‐どうほ【五十嵐道甫】‥ダウ‥
江戸前期の蒔絵師。通称、忠三郎。信斎の後裔。京都に住む。前田利常に招かれて金沢に赴き、加賀蒔絵の基を開いた。( 〜1678)
⇒いがらし【五十嵐】
いから・す【怒らす】
〔他五〕
①おこらせる。
②かどを立てる。いかめしくする。「目を―・す」「肩を―・す」
い‐がら・す【居枯らす】ヰ‥
〔他四〕
鳥などが居て枝や木を枯らす。古事記中「上枝ほつえは鳥―・し」
いがらっ‐ぽ・い
〔形〕
えぐくて辛い。えがらっぽい。
いかり
(原義は水位の高くあふれることか)灌漑用の堰に設置した水門。井手袋いでぶくろ。
⇒いかり‐みず【いかり水】
いかり【怒り】
おこること。はらだち。立腹。「―を抑える」「―を買う」
⇒いかり‐がた【怒り肩】
⇒いかり‐げ【怒り毛】
⇒いかり‐じょうご【怒り上戸】
⇒いかり‐の‐ひ【怒りの日】
⇒いかり‐ばな【怒り鼻】
⇒いかり‐ふ【怒斑】
⇒怒り心頭に発する
⇒怒りを遷す
いかり【碇・錨】
(海中の石の意の古語イクリと同源か)
①船を留めおくために綱や鎖につけて水底に沈めるおもり。万葉集11「大船のたゆたふ海に―下し」
②碇のように造ったおもし・かぎなどの具。枕草子89「―の緒、組の長きなどつけて引きありくも」
③碇をかたどった紋所。
⇒いかり‐かたばみ【錨酢漿】
⇒いかり‐きり【碇切】
⇒いかり‐くじ【碇公事】
⇒いかり‐そう【碇草】
⇒いかり‐づな【碇綱】
⇒いかり‐てんま【碇伝馬】
⇒いかり‐なわ【碇縄】
⇒いかり‐の‐こ【碇の子】
⇒いかり‐ばん【碇番】
⇒いかり‐ぼうふう【碇防風】
⇒いかり‐むし【錨虫】
⇒いかり‐もり【碇銛】
⇒碇を打つ
⇒碇を下ろす
いかり‐がた【怒り肩】
高く角張った肩。↔撫肩なでがた。
⇒いかり【怒り】
いかり‐かたばみ【錨酢漿】
紋所の名。カタバミの葉の形に錨を三つ組み合わせたもの。
錨かたばみ
⇒いかり【碇・錨】
いかり‐きり【碇切】
黒田長政が朝鮮出兵の際、碇の下に隠れた敵を碇の爪先もろとも切ったという無銘の備前刀。
⇒いかり【碇・錨】
いかり‐くじ【碇公事】
船の碇泊ていはく税。〈日葡辞書〉
⇒いかり【碇・錨】
いかり‐くる・う【怒り狂う】‥クルフ
〔自五〕
常軌を逸したようにひどく怒る。
いかり‐げ【怒り毛】
猛獣が怒って逆立てた毛。太平記28「獅子の―の如く巻いて」
⇒いかり【怒り】
いかり‐じょうご【怒り上戸】‥ジヤウ‥
(→)「おこり上戸」に同じ。
⇒いかり【怒り】

広辞苑 ページ 919 での【○如何に申し候】単語。