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う・い【憂い】🔗🔉

う・い憂い】 〔形〕[文]う・し(ク) (ウ(倦)ムと同源。心外な事ばかりで、疲れ、心が閉ざされるように感じられること。また、そのような感じを起こさせる状態を表す語) ①憂鬱だ。いやだ。万葉集5「世の中を―・しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば」 ②思うにまかせない。みじめである。なさけない。新古今和歌集「つらきをもうらみぬ我にならふなよ―・き身をしらぬ人もこそあれ」 ③気にくわない。不本意だ。源氏物語帚木「手を折りてあひみしことをかぞふればこれひとつやは君が―・きふし」。大鏡道長「先祖の御骨おはするに、鐘の声聞き給はぬいと―・きことなり」 ④ものうい。気がすすまない。「出でては他の家業を妨ぐるも―・し」(芭蕉俳文) ⑤(自分に憂い思いをさせる意から)つれない。無情だ。つめたい。続後撰和歌集「月やどす袖にもしるや―・き人の面影そへて恨みわぶとは」 ⑥(動詞の連用形に付いて)…したくない、…しづらい、などの意を添える。古今和歌集「夢にも人を見つる夜はあしたの床ぞ起き―・かりける」。源氏物語賢木「はしたなく住み―・からむ」 ⑦(「愛い」と書く。室町時代以後、目下の者をほめて、多く「―・いやつ」という形で使う。自分に気がかりな思いをさせる意から)可愛い。殊勝だ。狂言、烏帽子折「一段―・いやつぢや」

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