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ころ【頃・比】🔗🔉

ころ頃・比】 ①時を、その前後を含めて漠然と指す語。時分。また、年齢の程度。万葉集15「吾が思ふ妹に逢はぬ―かも」。竹取物語「さをととしの二月の十日―」。「年の―は」 ②ある期間。日数。源氏物語帚木「目さへあはでぞ―も経にける」 ③時節。季節。枕草子2「―は正月・三月・四月…」 ④ある事にちょうどよい時機。ころあい。「―を見はからって乗り出す」「食べ―ごろ

ころ‐おい【頃・比】‥ホヒ🔗🔉

ころ‐おい頃・比‥ホヒ ①ころ。とき。時分。源氏物語夕顔「五月の―より物し給ふ人なむあるべけれど」 ②時世。当節。源氏物語花宴「道々の物の上手ども多かりける―」

たぐい【類・比】タグヒ🔗🔉

たぐい類・比タグヒ ①たぐうこと。相ならぶもの。同等なもの。万葉集4「大夫ますらおもかく恋ひけるを幼婦たわやめの恋ふるこころに―あらめやも」。「―まれな人」 ②つり合い。対つい。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居て―よく偶たぐへる妹を」 ③兄弟・姉妹。源氏物語「―おはせぬをだにさうざうしく思しつるに」 ④仲間。源氏物語若紫「同じさまにものし給ふなるを、―になさせ給へ」 ⑤同じ種類。類るい。例。源氏物語若紫「人々まじなひわづらひしを、やがてとどむる―あまた侍りき」。「この―の品」 ⇒たぐい・する【類する】 ⇒たぐい‐な・い【類ない】

ひ【比】🔗🔉

】 ①ともがら。たぐい。「他に―を見ない」「工業力で米国の―でない」 ②詩経の六義りくぎの一つ。直接に物になぞらえる修辞法。明喩。→六義。 ③〔数〕同種類の二つの量があって、が零でない時に、の何倍に当たるかという関係をに対する比といい、これをA:Bと書く。A/Bをこの比の値あたいという。「―を求める」 ④比律賓フィリピンの略。

[漢]比🔗🔉

 〔匕部2画〕 ⇒比部

[漢]比🔗🔉

 字形  筆順 〔比部0画/4画/教育/4070・4866〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕くらべる・ならぶ・ころ [意味] ①くらべる。ならべて差異・優劣を見る。「姉に比して妹は勝ち気だ」「比較・対比・類比」 ②同等の位置にならぶ・ならべる。「父の才能には比すべくもない」「比肩・比翼・櫛比しっぴ」。なかま。たぐい。「彼の比ではない」「比倫・比類・無比」 ③なぞらえる。類似のものにたとえる。「比喩ひゆ・比擬」 ④同種類の二つの量の間で、一方が他方の何倍であるかを示す関係。「両国間の人口の比」「比例・比重・千分比・等比級数」 ⑤ころ。ころおい。このごろ。「比其反也=その反るころおい」〔孟子〕「比来・比年」▶その時にならぶ(=及ぶ)の意から。 ⑥「比律賓フィリピン」の略。「比国・日比関係」 [解字] 解字人が二人ならんでいるさまを描いた会意文字。 [難読] 比目魚ひらめ・比律賓フィリピン

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