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やぶ・れる【破れる・敗れる】🔗🔉

やぶ・れる破れる・敗れる】 〔自下一〕[文]やぶ・る(下二) ①形がこわれる。くだける。平家物語灌頂「甍いらか―・れては霧不断の香を焼き」 ②(紙・布など平らなものが)裂ける。やぶける。宇津保物語蔵開下「君はあや・かいねりの所々―・れたる一かさね、すすけたる白ぎぬ着て」。「襖が―・れる」 ③害される。傷つく。十訓抄「―・れたる蛇を見て薬をつけて癒やす」 ④失敗して心に痛手を受ける。「恋に―・れる」 ⑤物事が成り立たなくなる。だめになる。源氏物語「除目の夜なりけれど、かくわりなき御さはりなれば、皆事―・れたるやうなり」。「交渉が―・れる」「均衡が―・れる」「夢が―・れる」 ⑥戦いや勝負事に負ける。三宝絵詞「そのいくさ―・れぬ」。「試合に―・れる」 ◇「敗れる」は、ふつう6で使う。

わ・れる【割れる・破れる】🔗🔉

わ・れる割れる・破れる】 〔自下一〕[文]わ・る(下二) 固体に深いひびが入り、そこがはっきりした切れ目になって分かれ、元の形にもどらない状態となる意。 ①一つのものが二つ以上に分かれる。裂ける。くだける。万葉集11「高山ゆ出で来る水の岩に触れ―・れてそ思ふ妹に逢はぬ夜は」。東大寺諷誦文稿「法を聞きつるのちは、卵かいワレて出でぬるがごとし」。詞花和歌集「瀬を早み岩にせかるる滝川の―・れても末にあはむとぞ思ふ」。永仁五年歌合「江に棄つる―・れたる船も身を海にうきて渡るもあはれとぞ見る」。日葡辞書「ツボ・チャワンガワルル」「タケガワルル」。「意見が―・れる」「―・れるような拍手」 ②裂け目ができる。「大地が―・れる」「額が―・れる」 ③決裂する。甲陽軍鑑2「公方家の諸侯、三善家の侍と二つに―・れ」。日葡辞書「クニガワルル」「ウチワ(内輪)ガワルル」 ④秘密などがさらけ出される。浄瑠璃、栬狩剣本地「奥様に知らせ、いつそ―・れて出ようか」。「犯人ほしが―・れる」 ⑤勝負事などで、勝負がつかないで終わる。引分けとなる。伊勢物語踊「―・れたるは半月の夜の相撲かな」 ⑥今まで持ちこたえていた線が維持できなくなる。相場が下落して、ある値段以下になる。稲の穂「相場二匁五分で持ち合うて居る時…二匁以下に成つたを―・れると言ふ」 ⑦野球で、真直ぐ進んで来た投球が急に下方に落ちる。「縦に―・れるカーブ」

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