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たて【楯・盾】🔗🔉

たて楯・盾】 ①戦陣で、手に持ち、または前方に立て、敵の矢・銃丸・槍・剣などを防ぐための武器。実戦のほか、儀式の装飾にも用いた。多くは楠・榎の厚板、または鉄製。西洋では初め革製、のち金属が用いられ、形状・装飾ともに複雑化し、中世騎士道の象徴として尊重された。小楯。万葉集1「ますらをの鞆ともの音すなりもののふの大臣おおまえつきみ―立つらしも」。「矢も―もたまらない」 楯 ②防ぎ護まもる手段、また主張などの拠り所とするもの。万葉集20「大君の醜しこのみ―と出で立つわれは」。「法律を―に認可しない」 ⇒楯に突く ⇒楯に取る ⇒楯の半面 ⇒楯を突く

たて【縦・竪・経】🔗🔉

たて縦・竪・経】 ①上から下への方向、また長さ。「―書き」 ②前から後ろの方向、また長さ。「―に並ぶ」↔横。 ③細長い物の長い方向、また長さ。「材木を―に切る」 ④南北の方向、また距離。 ⑤「たて糸」の略。万葉集8「―もなく緯ぬきも定めず」↔緯ぬき。 ⑥年齢・身分の上下の関係。「―社会」 ⇒縦の物を横にもしない

たて【館】🔗🔉

たて⇒たち

たて【殺陣】🔗🔉

たて殺陣】 演劇や映画で、闘争・殺人・捕物などの格闘の演技。たちまわり。「―師」

たで【蓼】🔗🔉

たで】 ①イヌタデ・ハナタデ・ヤナギタデなど「たで」の名をもつ植物の通称。万葉集11「わが宿の穂―古幹ふるからつみ生おおし」→蓼科たでか。 ②ヤナギタデおよびその一変種。特有の辛みを有し、全体紅色の幼苗を刺身さしみのつまなどにして食用。マタデ。ホンタデ。 ⇒蓼食う虫も好き好き

広辞苑 ページ 12235