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つま‐よ・る【爪縒る】🔗⭐🔉
つま‐よ・る【爪縒る】
〔他四〕
矢を左手の指先にのせ、右手でこれをひねりながら、矢幹やがら・羽・鏃やじりなどの曲直・硬軟をためす。つまやる。宇治拾遺物語3「矢を―・る音のするが」
つまら‐ぬ🔗⭐🔉
つまら‐ぬ
(ツマルに否定の助動詞ズの連体形ヌが付いたもの。「つまらない」とも)
①道理に合わない。得心できない。浮世草子、好色敗毒散「さりとは―御事かな…手形が物いへば御番所へ出てなりとも此の金請け取らねばおかぬ」
②意に満たない。おもしろくない。鳩翁道話「財布の中にはまだ一文もたまらぬ。これは―」。「私だけ留守番なんてつまらない」「話がつまらない」
③とるに足りない。価値がない。自己に関する物事について謙遜する時にも使う。「つまらない事に時間をとる」
④ばかげている。とんでもない。浄瑠璃、冥途飛脚「包解いて十廿三十、始終―五十両くるくるに引つ包み」。「自分だけ働くなんて―話だ」
⑤金に困る。うまくゆかない。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「定めて貴様も何ンぞ―事が…有る格な事じやあろ」
⇒つまらない物ですが
つまり【詰り】🔗⭐🔉
つまり【詰り】
[一]〔名〕
①つまること。「どぶの―」
②はて。つめ。おわり。「身の―」「とどの―」
③窮乏。また、困窮。可笑記「だしぬき奉公をして諸傍輩の―、迷惑をかへりみず」
④行きどまり。すみ。平家物語4「ここの―に追つつめてはちやうど斬る」
[二]〔副〕
①ついに。はては。歌舞伎、韓人漢文手管始「両人立廻りいろいろ有。―隻人、又次を切殺し懐中を尋ねる」
②結局。つまるところ。要するに。「―同じことだ」
③言いかえると。すなわち。「父の弟、―叔父」
つま・る【詰まる】🔗⭐🔉
つま・る【詰まる】
〔自五〕
➊満ちてふさがる意。
①つかえて通じない。ふさがる。行きづまって先へ進まない。徒然草「ただ腫れに腫れみちて、息も―・りければ」。日葡辞書「ハナガツマル」「リ(痢)ガツマル」。「排水管が―・る」
②充満する。一杯になる。太平記18「わづかなる在家に―・りゐて、火をたき身を温めて」。「リュックに食物がぎっしり―・っている」「予定が―・っている」
③行きつく。極限に達する。徒然草「万の事、先の―・りたるは破れに近き道なり」
④十分納得のいく状態になる。軽口露がはなし「理句義のよく―・るやうにと存じて申すなり」
➋満ちて身動きができなくなる意。
①窮屈になる。圧迫を感ずる。日葡辞書「クツガツマル」。「気が―・る」
②ゆとりなく、さしせまる。また、ちぢまる。太平記18「あまりに事―・りければ」。「日が―・る」「布の幅が―・る」
③くるしみ困る。窮する。窮乏する。徒然草「大納言入道はたと―・りて」。玉塵抄5「冬のなにもない時の、―・つた時をふせぐぞ」。日葡辞書「コトバニツマル」「カテ・ヒャウラウニツマル」
④息のつまったような感じの発音になる。促音化する。申楽談儀「ひ文字―・りてひつと言ひしなり」
広辞苑 ページ 13246。