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て‐なし【手無し】🔗🔉

て‐なし手無し】 ①手が無いこと。また、その人。 ②昔、庶民の着た衣服。「そでなし」の類。古今著聞集20「下臈の着る―といふ布着物」 ③(女房詞)月経。その期間中、供御・調度に手を触れることができないからいう。 ④才能がないこと。また、そのもの。洒落本、辰巳婦言「薄情じょうなし―心実も悉皆しっかい皮一枚の戯れならずや」

て‐なず・ける【手懐ける】‥ナヅケル🔗🔉

て‐なず・ける手懐ける‥ナヅケル 〔他下一〕[文]てなづ・く(下二) ①手をかけてなつかせる。「猿を―・ける」 ②味方に引き入れる。手下にする。「新入社員を―・ける」

て‐なべ【手鍋】🔗🔉

て‐なべ手鍋】 ①つるのあるなべ。てとりなべ。 ②人を雇わず、煮たきを自分ですること。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「―でも暮されまいものでもなし」 ⇒てなべ‐ぐらし【手鍋暮し】 ⇒手鍋を提げる

てなべ‐ぐらし【手鍋暮し】🔗🔉

てなべ‐ぐらし手鍋暮し】 貧しいくらし。 ⇒て‐なべ【手鍋】 ○手鍋を提げるてなべをさげる 自分で食事の用意をする。貧しい暮しをする。特に、「手鍋提げても」の形で、好きな男と夫婦になれるなら、どんな貧苦もいとわないという意に用いる。傾城禁短気「手鍋を提げさせ永く貧苦の苦しみをかける」 ⇒て‐なべ【手鍋】

て‐なみ【手並】🔗🔉

て‐なみ手並】 うでまえ。手腕。技量。平家物語11「武蔵・相模の若殿原の―の程は見てんものを」。「お―拝見」

て‐ならい【手習い】‥ナラヒ🔗🔉

て‐ならい手習い‥ナラヒ ①文字を書く練習。習字。蜻蛉日記「ちひさき人には、―、歌よみなど教へ」。「子供に―をさせる」 ②心に浮かぶ歌などを書きながすこと。すさび書き。源氏物語手習「硯にむかひて、思ひあまる折には、―をのみ」 ③学問。修業。稽古。「六十の―」 ⇒てならい‐こ【手習子】 ⇒てならい‐ししょう【手習師匠】 ⇒てならい‐ぞうし【手習草紙】 ⇒てならい‐どころ【手習所】 ⇒てならい‐はじめ【手習始】 ⇒手習いは坂に車を押す如し

広辞苑 ページ 13526