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な‐がしら【名頭】🔗🔉

な‐がしら名頭】 人名に頻用される漢字を編集・列挙した教材。特に広く普及したのは、源・平・藤・橘・菅のように、姓氏の頭字を列記したもの。江戸時代、寺子屋などで、読み書きの教材に用いた。

なが‐じり【長尻】🔗🔉

なが‐じり長尻】 長居すること。また、その人。ながっちり。長座。「―な客」

なか‐じろ【中白】🔗🔉

なか‐じろ中白】 矢羽やばねの斑の一種。上下の端が黒く中の白いもの。→矢羽(図)

なか‐す【中洲・中州】🔗🔉

なか‐す中洲・中州】 川の中で、水面に出て島のようになった所。なかず。夫木和歌抄26「さまざまの―の姿あらはれてしほひの入江水ぞすくなき」

なか・す【泣かす】🔗🔉

なか・す泣かす】 [一]〔他五〕 ①泣くようにしむける。泣かせる。「子供を―・す」 ②難儀をかけて困らせ、嘆かせる。「親を―・す」 ③泣きたいほど感動させる。「―・す話だ」→なかされる。 [二]〔他下二〕 ⇒なかせる(下一)

なか‐ず【中洲】🔗🔉

なか‐ず中洲】 東京都中央区、隅田川の西岸、新大橋南方の埋立地。江戸後期、安永年間にでき、寛政の取払いまで納涼地・岡場所として栄えた。俗称、三叉みつまた

なが・す【流す】🔗🔉

なが・す流す】 〔他五〕 ➊液体を低いほうへ移動させる。 ①液体を移し動かす。拾遺和歌集「松をのみときはと思ふに世とともに―・すいづみも緑なりけり」。狂言、惣八「竪板に水を―・すやうに読む」 ②したたらす。源氏物語須磨「御供の人ども皆涙を―・す」。日葡辞書「アセヲナガス」 ③液体に浮かべて、液体とともに行かせる。浮かべただよわす。万葉集7「飛騨人のま木―・すとふ丹生の河言は通へど船そ通はぬ」。「大雨で橋が―・される」「球が風に―・される」 ➋ものを移し動かす。 ①流布させる。報告・通知などを行き渡らせる。源氏物語帚木「かろびたる名をや―・さむと忍び給ひけるかくろへごとをさへ」。「迷子の知らせを―・す」 ②めぐらす。行きとどかせる。源氏物語椎本「ともかくも身のならむやうまでは思しも―・されず」 ③杯などを、順に巡らす。散木奇歌集「―・しつるけこのみわもり数そひてさや田の早苗とりもやられず」 ④芸人・按摩あんま・タクシーなどが客を求めて移り動く。「盛り場を―・して回る」 ⑤青楼で居続けをする。流連する。浮世床「長くゐなさんな、息子株ぢやああるめえし、―・せばとつても程があらあな」 ⑥流罪に処する。源氏物語須磨「罪に当りて―・されおはしたらむ人」 ⑦立ち寄らずに通りすぎる。遊子方言「伯父病気ならば、ぐつと―・したいわい」 ➌移動させることによって無効にする。 ①流産させる。日葡辞書「コヲウミナガス」 ②垢あかを洗い落とす。浮世風呂3「お背中をおだし遊ばせ、お―・し申しませう」 ③質草を、期限が来ても受け戻さずに、所有権を放棄する。塵芥集「何も十二つきをかぎり、質物―・すまじきにおゐては、子銭送るべく候事」 ④心にとめないようにする。(動詞の連用形に付いて)いい加減に…する。浄瑠璃、源氏冷泉節「親の名残りも身の憂さも、何のままよと―・せども」。「聞き―・す」「受け―・す」 ⑤成立させない。中止する。「会を―・す」

広辞苑 ページ 14541