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荷】🔗⭐🔉
煮】🔗⭐🔉
煮】
煮ること。煮たこと。「―が足りない」
に【
瓊】🔗⭐🔉
瓊】
(ヌとも)玉。赤色の玉。神代紀上「八坂―」
に【
二】🔗⭐🔉
二】
①数の名。ふた。ふたつ。
②ふたつめ。つぎ。「―の矢」
③「二の糸」の略。「―上がり三下がり」
に【
尼】🔗⭐🔉
尼】
(呉音)
①(比丘尼びくにの略)女が出家して戒を受けたもの。あま。
②出家した女子の名の下につける語。「阿仏―」
に【
弐】🔗⭐🔉
弐】
①「二」の大字。
②大宰府の次官。大弐と少弐とある。
に
〔助動〕
奈良時代に否定の意味で使われた。連用形の用法がある。…ないで。…ずに。否定の助動詞「ず」に「ぬ(連体形)」「ね(已然形)」の形があり、同じナ行であることからこの「に」と同源とする考えもある。平安時代には助詞「に」と混同された。万葉集2「嘆けどもせむすべ知ら―恋ふれどもあふよしをなみ」。万葉集3「稲日野も行きすぎかて―思へれば心恋しき加古の島見ゆ」
に
〔助詞〕
➊(格助詞)時間的・空間的・心理的なある点を指定するのが原義で、多くは動作・作用・存在を表す語に続いて使われる。後の時代には、所を指示する意味では下に来る語が存在など静的な意味の場合に用い、動作・作用など動的な意味の場合には「で」を用いるように分かれる。
①動作・作用のある時を指定する。允恭紀「常しへ―君も逢へやも」。万葉集7「古いにしえ―有りけむ人」。源氏物語桐壺「いづれの御時―か」。「朝六時―起きる」
②動作・作用のある所・方角を指定する。万葉集1「河上のゆつ岩群―草むさず」。拾遺和歌集恋「今宵君いかなる里の月を見て都―誰を思ひ出づらむ」。源氏物語帚木「南の高欄―しばしうちながめ給ふ」。徒然草「鎌倉―鰹といふ魚」。「家―いる」「北―いる」「夢―現れる」
③動作・作用のある状況・背景を示す。…の内に。万葉集4「月読みの光―来ませ足引の山来隔きへなりて遠からなくに」
④動作・作用の及ぶ所・方角を指示する。古事記下「大和へ―行くは誰が妻」。古今和歌集別「越の国―まかりて、年経て」。「駅―着く」「北―進む」
⑤動作の及ぶ時点を示す。万葉集6「天地の寄り会ひの限り万代―栄え行かむと」。平家物語6「やや深更―及んで」
⑥変化の結果を示す。…と。万葉集2「君がぬれけむあしひきの山のしづく―ならましものを」。万葉集5「青柳はかづら―すべくなりにけらずや」。「夜更けて雨―なる」「豆を粉―ひく」「青―染める」
⑦動作・作用の目的を指定する。古事記上「婚よばひ―在り通はせ」。万葉集4「明日香の河に潔身みそぎし―去く」。古今和歌集旅「狩―まかりけるに」。源氏物語葵「祭見―出で給ふ」。史記抄「何事―来た」。「釣り―出かける」
⑧対象を指定する。万葉集11「なかなかに君―恋ひずは比良の浦の白水郎あまならましを」。源氏物語葵「なほ我―つれなき人の御心を尽きせずのみおぼしなげく」。史記抄「長者―見参する時」。「赤いの―決めた」
⑨動作・作用のあり方を示す。…となって。万葉集四「吾妹子が面へりしくし面影―見ゆ」。古今和歌集春「花ぞ昔の香―匂ひける」
⑩受身・使役の相手を示す。万葉集4「青山を横切る雲の著いちしろく吾と笑まして人―知らゆな」。源氏物語空蝉「我はかく人―憎まれてもならはぬを」。平家物語10「もとどり切つて泣く泣く滝口入道―そらせけり」。「風―吹かれる」「波―足を洗わせる」
⑪原因・機縁などを示す。…のために。…によって。…で。万葉集20「水鳥の立ちのいそき―父母に物言はず来て今ぞ悔しき」。源氏物語若紫「わらはやみ―煩ひ給ひて」。源氏物語花散里「大きなる桂の木の追風―、祭の頃おぼし出でられて」。史記抄「後日のためをする心―言たぞ」。「暑さ―まいる」「あまりのこと―驚き呆れた」
⑫材料・手段を示す。…によって。…で。万葉集2「吾立ちぬれぬ山のしづく―」。竹取物語「この皮衣は火―焼かむに」
⑬㋐貴人・目上を直接主語として立てることを避け、場所として表現して敬意を示す。源氏物語賢木「内裏―も、おぼし嘆きて、行幸あり」
㋑動作の主体を、「その人が」と指し示すのをはばかって示す。「先生―はおかわりございませんか」「陛下―は御臨席あらせられる」
⑭(同じ動詞を重ねる間に用いて)動詞の意味を強める。源氏物語少女「ただ泣き―のみ泣き給ふ」。徒然草「怒りてひた斬り―斬り落としつ」。「待ち―待った日」
⑮比較・対照・組合せ・割合などの基準を示す。万葉集4「浜の砂まさごも吾が恋―豈まさらじか沖つ島守」。源氏物語末摘花「思へどもなほ飽かざりし夕顔の露―おくれし程の心地を」。天草本平家物語「熊野の権現のゐらるる那智の山―似たによつて」。「言わぬは言う―まさる」「東男―京女」「万―一つ」
⑯本質・内容・資格・状態を示す。指定の助動詞「なり」の連用形「に」、いわゆる形容動詞の連用形の「に」も、これに相当する。…で。…として。古事記上「萎ぬえ草の女め―しあれば」。万葉集7「泊瀬川白木綿花しらゆうはな―落ちたぎつ」。万葉集14「筑波嶺の岩もとどろ―落つる水」。万葉集15「天飛ぶや雁を使―得てしかも」。源氏物語桐壺「わが女御子達と同じ列―思ひ聞えむ」。史記抄「淳朴―かへらしむるぞ」。浮世風呂3「歳暮―足袋一足、年玉―孔方おあしを二百呉れたがの」。「ほうび―本を貰う」
⑰累増・添加を示す。並立助詞とする説もある。徒然草「夜を日―ついで」。「おせん―キャラメル」
➋(接続助詞)活用語の連体形を受ける。格助詞の時や所を指定する意味が条件を示す意に転じ、逆接・順接・仮定・予想・当然・添加の意を表す。
①…につけても。万葉集3「入日なす隠りにしかばそこ思ふ―胸こそ痛め」。源氏物語桐壺「らうたげなりしを思し出づる―、花鳥の色にも音にもよそふべき方ぞなし」
②予想・予期に反する意を示す。…のに。万葉集2「嘆きも未だ過ぎぬ―思ひも未だ尽きねば」。史記抄「皆見る―宿瘤一人見ぬは何としたことぞ」
③仮定を示す。…ならば。源氏物語東屋「人の後見と頼み聞えむ―、たへ給ふべき御覚えをえらび申して」。蒙求抄20「顧みる―羊よつてあるほどに」
④理由を示す。…から。…ので。源氏物語浮舟「大事と思したる―かたじけなければ、さらばと聞えけり」。平家物語2「院宣・宣旨のなりたる―しばしもやすらふべからず」
⑤添加の意を示す。その上さらに。蜻蛉日記上「旅の空を思ひやるだにいとあはれなる―、人の心もいと頼もしげには見えず」。徒然草「ものふりたる森のけしきもただならぬ―、玉垣し渡して」
➌(終助詞)(助詞「ね」の転か)動詞の未然形に付き、他に対する願望を表す。万葉集5「ひさかたの天路は遠しなほなほに家に帰りて業なりをしまさ―」
に‐あい【
広辞苑 ページ 14853。