ね‐きり【根切り】 ①新根の発生を促すなどのため、園芸植物の根を切ること。また、その道具。 ②もとからたち切ること。根だやしにすること。根絶。浄瑠璃、浦島年代記「おかげで向後雷の―」 ③根切虫の略。 ⇒ねきり‐の‐いわい【根切りの祝】 ⇒ねきり‐むし【根切虫】

ね‐ぎり【根切り・根伐り】 建築の基礎をつくるため地面を掘ること。また、掘った穴。

ねぎり‐こぎり【値切り小切り】 いろいろにけなして値切るさま。黄表紙、忠臣蔵前世幕無「嫁入の―をする」

ねきり‐の‐いわい【根切りの祝】_‥イハヒ 山で伐木を始める祝い。よきたて。 ⇒ね‐きり【根切り】

ねきり‐はきり【根切り葉切り】 あるかぎり。全部。ねこそぎ。すっかり。根っきり葉っきり。

ねきり‐むし【根切虫】 農作物または苗木の根を噛み切る害虫の総称。ヨトウガの幼虫（夜盗虫）やコガネムシの幼虫（地虫）など。〈[季]夏〉 ⇒ね‐きり【根切り】

ね‐ぎ・る【値切る】 〔他五〕 値段を引かせる。まけさせる。ねなす。狂言、末広がり「是又高いことでござる。ちつと―・りませう」。「―・って買う」

ね‐ぎわ【根際】_‥ギハ 草木の根の近辺。〈日葡辞書〉

ね‐ぎわ【寝際】_‥ギハ ねようとする時。ねしな。

ね・ぐ【労ぐ・犒ぐ】 〔他上二〕 ①神などの心を安めやわらげる。神功紀「和魂_{にきみたま}を―・ぎて王船_みふねの鎮としたまふ」 ②ねぎらう。万葉集6「かきなでそ―・ぎ給ふ」

ね・ぐ【祈ぐ】 〔他四〕 祈願する。いのりねがう。摂津風土記逸文「福_さきわいを―・ぎ給ひき」

ね‐ぐい【寝食い】_‥グヒ 働かないで生活すること。徒食。居食い。