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○言わぬが花いわぬがはな🔗🔉

○言わぬが花いわぬがはな はっきり言わない方が味がある、さしさわりがない、の意。 ⇒い・う【言う・云う・謂う】 いわぬ‐が‐はな言わぬが花イハ‥ ⇒いう(成句)

○言わぬことではないいわぬことではない🔗🔉

○言わぬことではないいわぬことではない 自分が言った通りだ。悪い事態におちいった時、警告を無視して行なった相手を非難する言葉。それ見たことか。言わんこっちゃない。 ⇒い・う【言う・云う・謂う】

○言わぬは言うに勝るいわぬはいうにまさる🔗🔉

○言わぬは言うに勝るいわぬはいうにまさる 多弁より黙っている方が、思いは通じること。また沈黙を守る方が安全であること。 ⇒い・う【言う・云う・謂う】

○言わぬばかりいわぬばかり🔗🔉

○言わぬばかりいわぬばかり 言葉に出しては言わないだけ。態度や様子にはっきり現れているさま。いわんばかり。「お前が悪いと―の顔付き」 ⇒い・う【言う・云う・謂う】 いわぬま岩沼イハ‥ 宮城県南東部の市。奥州街道と陸前浜街道が分岐する宿場町から発達。北部に仙台空港がある。人口4万4千。 いわ‐ね岩根イハ‥ (→)「岩が根」に同じ。 いわの岩野イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわの‐ほうめい【岩野泡鳴】 いわ‐の‐おおかみ伊和大神‥オホ‥ 播磨風土記に登場し、国作りをする神。 いわ‐の‐ドーム岩のドームイハ‥ (Qubba al-Ṣakhra アラビア)エルサレム旧市街内のイスラム聖域にあるドーム建築。ムハンマドの昇天の旅の起点とされる岩があり、その上に礼拝所を建設。黄金のドームがパレスチナの象徴とされる。 岩のドーム 撮影:小松義夫 岩のドーム内部 撮影:小松義夫 いわのひめ磐之媛・石之日売イハ‥ 仁徳天皇の皇后。葛城之曾都毘古かずらきのそつびこの女むすめで、履中・反正・允恭天皇の母。嫉妬の伝説で知られる。万葉集に歌がみえる。 いわの‐ほうめい岩野泡鳴イハ‥ハウ‥ 評論家・小説家。名は美衛よしえ。兵庫県生れ。自然主義作家。一元描写論を提唱。著作に「神秘的半獣主義」、詩集「闇の盃盤」、小説「耽溺」「放浪」、訳「表象派の文学運動」(アーサー=シモンズ著)など。(1873〜1920) 岩野泡鳴 提供:毎日新聞社 ⇒いわの【岩野】 いわ‐のぼり岩登りイハ‥ (→)ロック‐クライミングに同じ。 いわ‐のり岩海苔イハ‥ 紅藻類アマノリ属の食用海藻のうち、岩の上に生育するものの総称。冬から初春にかけて採取。〈[季]春〉。〈文明本節用集〉 いわ‐ば岩場イハ‥ 岩の多い場所。登山者が岩登りをする場所。 いわ‐ば言わばイハ‥ 〔副〕 (言フの未然形に仮定の助詞バの付いた形)言ってみるならば。たとえて言うならば。方丈記「あるじと住みかと無常を争ふさま、―朝顔の露に異ならず」。「あの社長は―飾り物だ」 いわはし岩橋イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわはし‐えいえん【岩橋英遠】 いわ‐ばし石橋・岩橋イハ‥ ①川の浅瀬に飛び石を並べて渡るようにしたもの。万葉集2「明日香の川の上つ瀬に―渡し」 ②石の橋。夫木和歌抄21「暮れ行けば木の下暗き―の」 ③役行者えんのぎょうじゃの命によって、一言主神ひとことぬしのかみが葛城山と金峰山きんぶせんとの間にかけようとして中途でやめた石橋。転じて、男女の契りの中絶したことにいう。久米のいわばし。拾遺和歌集雑賀「―のよるの契りも絶えぬべしあくるわびしき葛城の神」 いわはし‐えいえん岩橋英遠イハ‥ヱン 日本画家。北海道生れ。山内多門(1878〜1932)・安田靫彦に学ぶ。日本美術院同人。作「蝕」「彩雲」など。文化勲章。(1903〜1999) ⇒いわはし【岩橋】 いわ‐ばしる石走るイハ‥ 〔枕〕 (岩の上を水が勢いよく流れる意。一説に、「はしる」は跳ぶの意で、岩に水が当たって水しぶきのとぶさまをいう)「たぎ(滝)」「たるみ(垂水)」「あふみ(近江)」などにかかる。 いわ‐はだ岩肌イハ‥ 岩の表面を人の肌にたとえた語。 いわ‐はな岩鼻・岩端イハ‥ 岩の突端。岩の突き出た部分。去来抄「―やここにも一人月の客」(去来) いわ‐びと家人イハ‥ (上代東国方言)(→)「いへびと」に同じ。万葉集20「―の我を見送ると立たりし如もころいわ‐ひば岩桧葉・巻柏イハ‥ イワヒバ科のシダ植物。西日本や小笠原諸島などの山地の岩上に生える。常緑で、枝は多数茎頂に束生、細小の鱗状葉を密生。小枝の先に胞子穂を出す。葉は湿気あればひろがり、乾けば巻縮。盆栽として栽培し、園芸品種も多い。イワマツ。 いわひば いわ‐ひばり岩雲雀・岩鷚イハ‥ スズメ目イワヒバリ科の鳥。大きさはヒバリぐらい。体は灰褐色で、背には黒褐色の縦斑があり、喉・翼には白色部がある。高山帯の岩上にすみ、ヒバリに似て美声であるが、ヒバリとは科が別。ヨーロッパ・アジアの高山・亜高山帯に分布、日本では本州中部〜北部の高山の岩場にすむ。夏は昆虫、秋冬は種子を食べる。オヤマスズメ。 いわひばり イワヒバリ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター いわ‐ぶえ石笛・岩笛・磐笛イハ‥ 石製の笛の総称。多くこぶし大の球形に近いもの。横笛・縦笛もある。縄文時代の遺跡からも出土。天磐笛あめのいわぶえいわふじ岩藤イハフヂ ①浄瑠璃「加賀見山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」中の人物。老臣大杉源蔵と結託して主家横領を企む奸悪な足利家の局つぼね。幼主殺害を探知した中老尾上おのえを辱めて自刃させるが、尾上の婢お初に討たれる。 →文献資料[加賀見山旧錦絵(草履打の段)] ②1の役に使われる文楽人形の首かしらの名。敵役の老け女形で、「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」の敵役八汐やしおなどにも用いる。八汐。 いわ‐ぶち岩淵イハ‥ そばだった岩に囲まれた淵。 いわぶち岩淵イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわぶち‐えつたろう【岩淵悦太郎】 いわぶち‐えつたろう岩淵悦太郎イハ‥ラウ 国語学者。福島県生れ。東大卒。国立国語研究所所長。著「国語史論集」。(1905〜1978) ⇒いわぶち【岩淵】 いわ‐ふね岩船イハ‥ 岩のように堅固な、天空を行くという船。万葉集3「天の探女さぐめが―の泊てし高津は」 いわふね‐の‐き磐舟柵イハ‥ 648年(大化4)蝦夷に備えて置かれた城柵。渟足柵ぬたりのきとともに大和政権の北進根拠地。遺称地は新潟県村上市岩船にある。 いわ‐ぶろ岩風呂イハ‥ 岩の間のくぼみを利用した温泉。また、周囲に岩を配した風呂。 いわ‐ま岩間イハ‥ 岩と岩との間。伊勢物語「―より生ふるみるめしつれなくは」 いわまく言はまくイハ‥ (言ハムのク語法)口に出して言うこと。万葉集2「かけまくもゆゆしきかも―もあやに畏き」 いわ‐まくら岩枕イハ‥ 石を枕として旅寝すること。また、その石(岩)。万葉集13「明日香の川の…―苔むすまでに」。新拾遺和歌集「臥しなれぬ浜松が根の―」 いわまし‐ごと言はまし事イハマシ‥ (マシは願望の助動詞)もし言えるなら言いたいと思う事。源氏物語夕顔「生けるかひなきや、誰が―にか」 いわ‐まつ岩松イハ‥ イワヒバの別称。 いわま‐でら岩間寺イハ‥ 大津市石山にある真言宗の寺。醍醐寺の末寺。西国三十三所第12番の札所。722年(養老6)泰澄の開創という。江戸時代に衰微し、今は観音堂を残すのみ。正法寺。 いわみ石見イハミ 旧国名。今の島根県の西部。石州。 ⇒いわみ‐ぎん【石見銀】 ⇒いわみ‐ぎんざん【石見銀山】 いわみ岩見イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわみ‐じゅうたろう【岩見重太郎】 いわみ‐ぎん石見銀イハミ‥ 石見銀山で運上銀として鋳造した形・目方とも不同の灰吹銀はいふきぎん⇒いわみ【石見】 いわみ‐ぎんざん石見銀山イハミ‥ ①島根県大田市大森にあった銀山。16〜17世紀に大量産出。江戸幕府直轄地だったが、幕末にはその寿命を終えた。現在は世界遺産。大森銀山。 石見銀山 提供:NHK 石見銀山 提供:NHK ②島根県津和野の笹ケ谷ささがたに鉱山(石見銀山領)産出の砒石ひせきで製した殺鼠剤。浮世風呂4「かね金山もすさまじい。―鼠とり薬でも食つたらう」 ⇒いわみ【石見】 いわみざわ岩見沢イハ‥ザハ 北海道西部、石狩平野東部の市。交通・商業の中心地。空知支庁所在地。人口9万4千。 いわみ‐じゅうたろう岩見重太郎イハ‥ヂユウ‥ラウ 伝説的豪傑。筑前小早川家の臣で、諸国を周遊して勇名を挙げ、天橋立で父のかたき広瀬軍蔵らを討ち、豊臣秀吉に仕えて薄田隼人すすきだはやととなったという。 ⇒いわみ【岩見】 いわ‐みず岩水イハミヅ 岩間から流れ出る水。 いわ・む聚むイハム 〔自四〕 多く集まる。集まり満ちる。推古紀(岩崎本)平安中期点「進みて嶋郡に屯イハミいわ‐むし岩虫イハ‥ イソメ科の多毛類。各地の海岸の、軟らかい岩石に穴を掘ってすむ。体長約30センチメートル。前部は円筒形、後部は次第に扁平になる。体は赤褐色。釣餌にする。イワイソメ。 いわむら岩村イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわむら‐とおる【岩村透】 いわ‐むら岩群イハ‥ 数多くの岩石がむらがったもの。神代紀「五百箇磐石いおついわむらとなる」 いわむら‐とおる岩村透イハ‥トホル 美術史家・美術批評家。東京生れ。白馬会の創立に参加。東京美術学校教授。日本の西洋美術発展に尽力。著「芸苑雑稿」など。(1870〜1917) ⇒いわむら【岩村】 いわ‐むろ石室・岩室イハ‥ 岩石でおおわれた室。いわや。いしむろ。 いわ‐もと岩本イハ‥ 岩の根もと。万葉集10「み吉野の―さらず鳴くかはづ」 ⇒いわもと‐すげ【岩本菅】 いわもと巌本イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわもと‐よしはる【巌本善治】 いわもと‐すげ岩本菅イハ‥ 岩の根もとに生えているスゲ。万葉集3「奥山の―を根深めて」 ⇒いわ‐もと【岩本】 いわもと‐よしはる巌本善治イハ‥ (名はゼンジとも)ジャーナリスト・教育者。出石(兵庫県)生れ。「女学雑誌」を発行、女性の地位向上を唱える。明治女学校でキリスト教的女子教育に従事。妻は若松賤子。(1863〜1942) ⇒いわもと【巌本】 いわ‐もの岩物イハ‥ (→)岩絵具いわえのぐに同じ。 いわ‐や石屋・岩屋・窟イハ‥ ①岩に横穴をあけて造った住居。石室。万葉集3「常磐なる―は今もありけれど」 ②天然にできた岩間の洞穴。 ⇒いわや‐ぎく【岩屋菊】 ⇒いわや‐と【岩屋戸】 いわや巌谷イハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒いわや‐いちろく【巌谷一六】 ⇒いわや‐さざなみ【巌谷小波】 いわや‐いちろく巌谷一六イハ‥ 幕末・明治の書家。名は修、号は迂堂。近江水口みなくち藩士。小波の父。初め巻菱湖まきりょうこ・趙子昂ちょうすごうの書風に学び、のち清の楊守敬と交遊し、書風一変、飄逸の風韻があった。詩文も堪能。(1834〜1905) ⇒いわや【巌谷】 いわや‐ぎく岩屋菊イハ‥ アブラギクの別称。 ⇒いわ‐や【石屋・岩屋・窟】 いわや‐さざなみ巌谷小波イハ‥ 童話作家。名は季雄。一六の子。東京生れ。尾崎紅葉らと硯友社けんゆうしゃを興し、のち童話文学に力を注いだ。著「こがね丸」「日本昔噺」「日本お伽噺」「世界お伽噺」など。(1870〜1933) 巌谷小波 提供:毎日新聞社 ⇒いわや【巌谷】 いわや‐と岩屋戸イハ‥ 岩屋の戸または戸口。古事記「天の石屋戸いわやと」。万葉集3「―に立てる松の木」 ⇒いわ‐や【石屋・岩屋・窟】 いわ‐やま岩山イハ‥ 岩の多い山。新撰六帖5「―のしばの下草枯れぬとて」 いわ‐ゆき磐靫イハ‥ (イハは堅固の意)靫の美称。古事記「天忍日命、…天の―を取り負ひ」 いわゆる所謂イハ‥ 〔連体〕 (言フの未然形に、上代の受身の助動詞ユの連体形が付いたもの)世間で言われている。俗に言う。宇津保物語藤原君「―あて宮ぞかし」。「―団塊の世代」 いわらじイハラジ (イヘアルジ(家主)の転という)主婦。おかみさん。特に、百姓の女房をいう。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「出や出やとわめく声に、出女ども、―諸共表にいづる」 いわれ謂れイハレ (由来として)言われていること。来歴。理由。山家集「花見ればその―とはなけれども心のうちぞ苦しかりける」。「寺宝の―」「深い―がある」 ⇒いわれ‐いんねん【謂れ因縁】 ⇒いわれ‐な・い【謂れ無い】 いわれ磐余イハレ 奈良県桜井市南西部、香具山東麓一帯の古地名。神武天皇伝説では、八十梟帥やそたける征討軍の集結地。 ⇒いわれ‐の‐いけ【磐余の池】 ⇒いわれ‐の‐たまほ‐の‐みや【磐余玉穂宮】 ⇒いわれ‐の‐わかざくら‐の‐みや【磐余稚桜宮】 いわれ‐いんねん謂れ因縁イハレ‥エン 物事の起こった由来。「―故事来歴」 ⇒いわれ【謂れ】 いわ‐れ‐ざる言はれざるイハ‥ いわれのない。不当な。よけいな。狂言、鬼が宿「イヤ―ひとり言を申した」 いわ‐れ‐たり言はれたりイハ‥ ぴたりと言いあてた。おっしゃる通りだ。竹取物語「翁、それさも―と言ひて」 いわれ‐な・い謂れ無いイハレ‥ 〔形〕[文]いはれな・し(ク) 正当な理由・根拠がない。不当である。「―・い非難を受ける」 ⇒いわれ【謂れ】 いわ‐れ‐ぬ言はれぬイハ‥ 道理に合わない。無理な。竹取物語「―事なし給ひそ」 いわれ‐の‐いけ磐余の池イハレ‥ 奈良県桜井市池之内付近にあった池。磐余の市磯いちしの池。(歌枕) ⇒いわれ【磐余】 いわれ‐の‐たまほ‐の‐みや磐余玉穂宮イハレ‥ 継体天皇の皇居。山城の弟国宮おとくにのみやから都をここに遷したという。伝承地は奈良県桜井市池之内の辺。 ⇒いわれ【磐余】 いわれ‐の‐わかざくら‐の‐みや磐余稚桜宮イハレ‥ 履中りちゅう天皇の皇居。伝承地は奈良県桜井市池之内の辺。 ⇒いわれ【磐余】 いわ‐れんげ岩蓮華イハ‥ ベンケイソウ科の多年草。岩壁や藁屋根の上などに生える。葉は多肉でへら形、全縁。根もとから粉白色の多葉が重なり生じ、蓮の花に似る。夏秋の候、約30センチメートルの茎をのばし、白色5弁の小花を密生。観賞用にも栽培。〈[季]秋〉 いわ‐ろ家ろイハ‥ (イハはイヘの上代東国方言。ロは接尾語)いえ。万葉集20「―には葦火あしふ焚けども」 いわ‐ろくしょう岩緑青イハ‥シヤウ 孔雀石から製する緑色の顔料。化学成分は塩基性炭酸銅。 いわ‐わだ岩曲イハ‥ 岩が水にそって回り、水がよどんでいる所。新撰六帖3「山川のあたりは凍る―に」 いわわれ‐みず岩割れ水イハ‥ミヅ 岩に堰かれて割れて流れる水。浄瑠璃、釈迦如来誕生会「―に肱を曲げて、耳を洗へるよすがとなり」 イワンIvan】 ロシアの君主の名。 ①(3世)ロシア国土の統一をほぼ完成、「全ロシアの君主」と称。東ローマ帝国滅亡後、その後継者を自任。(1440〜1505) ②(4世)初めてツァーリとして即位。領土を広め、恐怖政治で大貴族の力を抑え、君主権力を強化、イワン雷帝と称された。(1530〜1584) いわん‐かた‐なし言はん方無しイハ‥ (言フの未然形に推量の助動詞ム(ン)の連体形が接続し、「方法がない」を意味する「かたなし」の続いた形)なんとも言いようがない。たとえようがない。竹取物語「いはんかたなくむくつけけなるもの」 イワンのばかイワンの馬鹿】 (Skazka ob Ivane durake ロシア)ロシア民話の素材を利用したレフ=トルストイの創作童話。正直すぎてばかと呼ばれていた主人公イワンが悪魔の策謀にうち勝って幸福になり、ばかの王国を築いて人びとに善行を施す話。 いわ‐ん‐や況んやイハ‥ 〔副〕 (言フの未然形に推量の助動詞ム(ン)及び助詞ヤの接続したもの。漢文訓読から生じた語。もと文末に「…といはんや」と補読されたものが、後に文頭の「況」字の訓に移った。平安中期以後「いはんや…をや」の形式になる。現代語では多くは文語で、口語では特に強調的な表現に使う)前に述べたことがある以上、後に続く文の内容は当然成り立つことをいう。言うまでもなく。言うに及ばず。まして。西大寺本最勝王経平安初期点「設たとひ百千人をして時三月を経ともまた断ふること能はじ。況イハムヤ我れ一身のみして、而しかも耐へて済し弁はたさむや」。法華文句平安後期点「賢を礼するに猶爾り。況イハムヤ余人をや」。竹取物語「この玉はやすくえ取らじを、―竜の頸の玉はいかが取らむ」。「君が失敗した。―僕には出来ない」 い(ゐ) ⇒ゐ

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