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ねり‐やく【練薬・煉薬】🔗🔉

ねり‐やく練薬・煉薬】 諸種の薬を蜂蜜はちみつ・水飴みずあめ・舎利別シャリベツなどでねり固めた薬剤。ねりぐすり。煉丹。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「煎薬と―と鍼はりと按摩でやうやうと命つないで」

ねり‐ゆ【練湯】🔗🔉

ねり‐ゆ練湯】 茶の湯懐石の終りに白湯さゆや番茶の代りに出す湯。香煎やそばなどに焼塩を加えたもの。

ねり‐ゆ・く【練り行く・邌り行く】🔗🔉

ねり‐ゆ・く練り行く・邌り行く】 〔自五〕 しずかに歩行する。行列を整えてそろそろ行く。

ねり‐ようかん【煉羊羹】‥ヤウ‥🔗🔉

ねり‐ようかん煉羊羹‥ヤウ‥ 羊羹の一種。煮溶かした寒天に砂糖を加えて溶かした中に、小豆あずきなどの漉餡こしあんを加え、ねりながら煮詰め、型に流しこんで固めたもの。 煉羊羹 撮影:関戸 勇

ネル🔗🔉

ネル フランネルの略。〈[季]夏〉

ねる【寝る・寐る】🔗🔉

ねる寝る・寐る】 〔自下一〕[文]ぬ(下二) ①ねむる。古事記「新治にいばり筑波を過ぎて幾夜かねつる」。「夕べはよくねた」 ②横になる。臥す。万葉集8「秋の夜の長きに一人ぬるが苦しさ」。日葡辞書「ウツムキニヌル」「アヲノキニヌル」。「ねて本を読む」 ③同衾どうきんする。古事記「しけしき小屋に菅畳いやさや敷きて我が二人ねし」 ④病床に臥す。「風邪で1週間ねてしまった」 ⑤麹こうじが成熟する。 ⑥資本や商品が回転しない。また、市場の活気がない。 ⇒寝た子を起こす ⇒寝て花やろ ⇒寝ても覚めても ⇒寝る子は育つ

ね・る【練る・邌る】🔗🔉

ね・る練る・邌る】 〔自五〕 ①静かに歩く。そろそろと行く。源氏物語末摘花「儀式官の―・り出でたる臂もち覚えて」。平家物語3「束帯ただしき老者がもとどりはなつて―・り出でたりければ」 ②行列を整えて歩く。隊伍たいごを組んで行進する。

ね・る【練る・錬る・粘る・煉る】🔗🔉

ね・る練る・錬る・粘る・煉る】 〔他五〕 ①絹を灰汁あくなどで煮て柔らかくする。宇津保物語蔵開上「―・りたるうち綾」。日葡辞書「イトヲネル」 ②木の枝や蔓を柔らかくして曲げて作る。拾遺和歌集「かの岡に萩かる男縄をなみ―・るやねりその砕けてぞ思ふ」 ③こねまぜて、ねばらせる。太平記18「泥に―・られたる魚の如くにて」。「粘土を―・る」「糊を―・る」 ④精製する。為忠百首「潮―・るかまどの煙けをぬるみ雪もたまらぬあまのあばらや」 ⑤革かわ類を撓たわめ作る。なめす。「皮を―・る」 ⑥鉄などに焼きを入れ硬度を調える。精錬する。日葡辞書「カネヲネリキタウ」 ⑦学問・技芸をみがく。心身を鍛える。修養をつむ。浮世床「いやいや、爰ぢやとナ、気を丹田に―・つて、金壱分を胃の腑にとつと落付けてナ」。「人格を―・る」 ⑧推敲すいこうする。何度も考えて一層よくする。「草案を―・る」「作戦を―・る」

広辞苑 ページ 15292