複数辞典一括検索+

うつぼ‐がわら【靫瓦】‥ガハラ🔗🔉

うつぼ‐がわら靫瓦‥ガハラ 屋根の谷または大きな本瓦葺に用いる瓦で、一部凵かん字形のもの。 ⇒うつぼ【靫・空穂】

うつぼ‐ぐさ【靫草】🔗🔉

うつぼ‐ぐさ靫草】 シソ科の多年草。茎は四角く毛がある。路傍や線路沿いなどにごく普通。高さ20〜30センチメートル。6〜7月頃、頂に太い穂を付け、紫色の唇形花を密に開く。花には大きな円い苞があり、靫の形に似る。穂は花後暗褐色となり、これを漢方生薬の夏枯草かごそうとし、利尿・消炎剤。 ウツボグサ 撮影:関戸 勇 ⇒うつぼ【靫・空穂】

うつぼざる【靱猿】🔗🔉

うつぼざる靱猿】 ①狂言。狩に出た大名が猿曳さるひきに会い、猿の皮をうつぼにするから譲れとおどすが、猿の不憫さに心動き許すので、猿曳は礼に猿を舞わす。 ②歌舞伎舞踊劇。常磐津。本名題「花舞台霞の猿曳」。1838年(天保9)中村重助作詞、5世岸沢式佐作曲。1を歌舞伎化。大名は女大名三芳野に、太郎冠者は奴橘平に代わる。 ③長唄。1869年(明治2)頃、2世杵屋勝三郎作曲。2の長唄化。他に、地歌、錦琵琶にも。

うつ‐ぼつ【鬱勃】🔗🔉

うつ‐ぼつ鬱勃】 ①雲などの盛んに起こるさま。また、草木が盛んに茂るさま。 ②胸中に満ちた意気が、まさに外にあふれようとするさま。「―たる闘志」

うつぼ‐の‐み【空穂の実】🔗🔉

うつぼ‐の‐み空穂の実】 靫の中に入れる征矢そや。近世は7本・9本・11本差す。 ⇒うつぼ【靫・空穂】

うつほものがたり【宇津保物語】🔗🔉

うつほものがたり宇津保物語】 (俊蔭としかげの巻に、木の空洞うつおのことが出ることからつけた名)平安中期の物語。20巻。作者未詳。10世紀後半の成立か。俊蔭の孫仲忠を初め多くの人々のあこがれの的であった貴宮あてみやは遂に東宮妃となり、やがて皇位をめぐって源藤両家の勢力争いとなるが、仲忠は祖父伝来の琴きんを娘に伝えてその才を発揮する。うつおものがたり。うつぼものがたり。 →文献資料[宇津保物語]

広辞苑 ページ 1884