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むらさき‐の【紫の】🔗🔉

むらさき‐の紫の】 〔枕〕 紫は、上品であるから地名「名高」に、濃く染めるから地名「粉滷こがた」に、またその色から「雲」「藤」にかかる。 ⇒むらさき【紫】

むらさきの【紫野】🔗🔉

むらさきの紫野】 京都市北区大徳寺付近一帯の称。もと洛北七野の一つ。(歌枕) ○紫の朱を奪うむらさきのあけをうばう 「朱あけを奪う紫」に同じ。→朱(成句) ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐うえ【紫の上】‥ウヘ🔗🔉

むらさき‐の‐うえ紫の上‥ウヘ 源氏物語中の女性。光源氏が北山で見出し、引き取って理想的に養育、後に妻とした。御法みのりの巻で法華八講を営み源氏に先立って没した。

むらさき‐の‐うすよう【紫の薄様】‥ヤウ🔗🔉

むらさき‐の‐うすよう紫の薄様‥ヤウ ①襲かさねの色目。表は紫、裏は白色。 ②上から下へ紫色を次第に薄くした染色。 ③薄紫染めの薄様の紙。宇津保物語蔵開上「からの―一かさねに包みて」 ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐くも【紫の雲】🔗🔉

むらさき‐の‐くも紫の雲】 ①紫色の雲。めでたい雲。しうん。拾遺和歌集雑春「―とぞ見ゆる藤の花」 ②皇后の異称。栄華物語根合「かねてより空のけしきぞしろかりしふるあとに立つ―」 ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐くもじ【紫の雲路】‥ヂ🔗🔉

むらさき‐の‐くもじ紫の雲路‥ヂ (極楽には紫雲がたなびいているとされることから)極楽の空。新古今和歌集釈教「―にさそふ琴の音に」 ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐そで【紫の袖】🔗🔉

むらさき‐の‐そで紫の袖】 四位以上の人の着る袍ほうの称。後拾遺和歌集「―をかさねてきたるかな」 ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐ちり【紫の塵】🔗🔉

むらさき‐の‐ちり紫の塵】 蕨わらびの芽の異称。 ⇒むらさき【紫】

むらさき‐の‐にわ【紫の庭】‥ニハ🔗🔉

むらさき‐の‐にわ紫の庭‥ニハ (「紫」は紫微宮の意)宮中の御庭。千載和歌集「―玉のうてな」 ⇒むらさき【紫】

むらさきのひともと【紫の一本】🔗🔉

むらさきのひともと紫の一本】 地誌。戸田茂睡著。2巻。1683年(天和3)頃成る。江戸の地名を山・坂などの分類別に記した案内書。花・郭公の名所などにも及び、文芸的興味を中心とする。

広辞苑 ページ 19236