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もも【桃】🔗🔉

もも】 ①バラ科の落葉小高木。中国原産。葉は披針形。4月頃、淡紅または白色の五弁花を開く。果実は大形球形で美味。古くから日本に栽培、邪気を払う力があるとされた。白桃・水蜜桃のほかに、皮に毛のないツバイモモ(アブラモモ)、果肉が黄色の黄桃おうとう、扁平な蟠桃はんとう、観賞用の花モモなど品種が多い。仁・葉は薬用。「桃の花」は〈[季]春〉、「桃の実」は〈[季]秋〉。万葉集19「春の苑紅にほふ―の花下照る道に出で立つをとめ」 モモ(実) 撮影:関戸 勇 ②木綿きわたの実。 ③襲かさねの色目。表は紅、裏は紅梅。また、表は白、裏は紅。一説に、表は薄紅、中陪なかべは白、裏は萌葱もえぎ。3月頃用いる。 ④紋所の名。桃の実や花をかたどったもの。 ⇒桃栗三年柿八年

もも‐いろ【桃色】🔗🔉

もも‐いろ桃色】 ①桃の花の色。うすあかい色。淡紅色。桃紅。 Munsell color system: 2.5R6.5/8 ②男女間の情事に関することにいう語。「―遊戯」 ③俗に、やや左翼思想を帯びていること。 ⇒ももいろ‐おしろい【桃色白粉】

ももいろ‐おしろい【桃色白粉】🔗🔉

ももいろ‐おしろい桃色白粉】 紅べにと白粉おしろいとをまぜて薄桃色にしたもの。 ⇒もも‐いろ【桃色】

ももいろ‐ぞめ【百色染】🔗🔉

ももいろ‐ぞめ百色染】 御所染の一種。地色に入れ交ぜた色の変化の多いもの。日本永代蔵1「御所の―」

もも‐え【百枝】🔗🔉

もも‐え百枝】 多くの枝。万葉集8「―さし生ふる橘」

もも‐え【百重】‥ヘ🔗🔉

もも‐え百重‥ヘ 数多く重なっていること。万葉集4「浦の浜木綿はまゆう―なす心は思へど」 ⇒ももえ‐なみ【百重波】 ⇒ももえ‐やま【百重山】

ももえ‐なみ【百重波】‥ヘ‥🔗🔉

ももえ‐なみ百重波‥ヘ‥ 幾重にも重なる波。万葉集13「―千重波しきに言挙げす吾は」 ⇒もも‐え【百重】

広辞苑 ページ 19600