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やわら‐か【柔らか・軟らか】ヤハラカ🔗🔉

やわら‐か柔らか・軟らかヤハラカ ①堅くないさま。しなやかなさま。ふっくらしているさま。柔軟。源氏物語空蝉「皆しづまれる夜の、御衣のけはひ―なるしも、いとしるかりけり」。「―に煮る」「体が―だ」「―な布団」 ②おとなしいさま。おだやか。源氏物語帚木「ひたぶるに子めきて―ならむ人を」。「―な物言い」 ③堅苦しくないさま。型にはまらず融通がきくさま。「―な話」「―な考え方」 ⇒やわらか‐もの【柔らか物】

やわらか・い【柔らかい・軟らかい】ヤハラカイ🔗🔉

やわらか・い柔らかい・軟らかいヤハラカイ 〔形〕[文]やはらか・し(ク) ①物の性質・状態が、堅くない。しなやかである。ふっくらしている。「―・いパン」「膝を―・く曲げる」 ②状況に応じて融通がきく。「頭が―・い」 ③おだやかである。おとなしい。「人あたりが―・い」 ④堅苦しくない。くだけている。「―・い話」「―・い読み物」 ◇「柔」は「剛」の、また、「軟」は「硬」の、それぞれ対語の意味で使われることが多い。「柔」は、力を加えて変形しても元に戻る場合、「軟」は、力を加えると変形しやすく元に戻らない場合によく使う。

やわら‐がかり【柔ら懸り】ヤハラ‥🔗🔉

やわら‐がかり柔ら懸りヤハラ‥ 徐々におだやかにかかってゆくこと。 ⇒やわら【柔ら】

やわら‐がみ【和良紙】ヤハラ‥🔗🔉

やわら‐がみ和良紙ヤハラ‥ (→)吉野紙の別称。

やわらか‐もの【柔らか物】ヤハラカ‥🔗🔉

やわらか‐もの柔らか物ヤハラカ‥ ①手ざわりのやわらかい織物。絹物。 ②つやっぽい読み物。 ⇒やわら‐か【柔らか・軟らか】

やわら・ぐ【和らぐ】ヤハラグ🔗🔉

やわら・ぐ和らぐヤハラグ [一]〔自五〕 ①やわらかになる。柔軟になる。 ②(風景・気候・感情・気質などが)おだやかになる。柔和になる。きびしさがなくなる。源氏物語匂宮「すこしなよび―・ぎ過ぎて、好いたる方に引かれ給へり」。「寒さが―・ぐ」「気持が―・ぐ」「緊張が―・ぐ」 ③親しむようになる。睦まじくなる。 [二]〔他下二〕 ⇒やわらげる(下一)

広辞苑 ページ 19931