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うらみ‐ね【恨み寝】🔗🔉

うらみ‐ね恨み寝】 (男女の間柄で)思いのとげられないのをうらみながら寝ること。井華集「―の蒲団そなたへゆがみけり」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】

うらみのすけ【恨の介】🔗🔉

うらみのすけ恨の介】 仮名草子。2冊。作者未詳。慶長・元和頃成立。幕府の旗本と禁裏の女房との密通事件をモデルにした恋愛物語。中世小説の伝統をひくが、よく近世初期の時代相を反映する。

うら・みる【恨みる】🔗🔉

うら・みる恨みる】 〔他上一〕 (ウラム(上二)の口語形)恨む。狂言、財宝「定て―・みられませう」

うらみ‐わ・ぶ【恨み侘ぶ】🔗🔉

うらみ‐わ・ぶ恨み侘ぶ】 〔他上二〕 恨んで気力もなくなる。源氏物語夕霧「―・び胸あきがたき冬の夜に」 ○恨みを買ううらみをかう 人から恨まれる行動をする。 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 ○恨みを飲むうらみをのむ [江淹、恨賦]うらみを心の底にかくす。うらめしい気持をこらえる。 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 ○恨みを晴らすうらみをはらす 仕返しをして、恨む気持をなくす。 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】

うら・む【恨む・怨む・憾む】🔗🔉

うら・む恨む・怨む・憾む】 〔他五〕 (古くは上二段に活用し、江戸時代には四段活用となった。まれに上一段にも)他からの仕打ちを不当と思いながら、その気持をはかりかね、また仕返しもできず、忘れずに心にかけている意。 ①(相手の仕打ちを)不快・不満に思う。また、くやしくのろわしく思う。万葉集11「逢はずともわれは―・みじ」。古今和歌集「きのありつねが娘に住みけるを―・むることありて暫しの間昼は来て夕さりは帰り」。「天を―・むなかれ」「人に―・まれる」 ②恨み言を言う。かきくどく。源氏物語空蝉「小君を御前に臥せてよろづに―・みかつは語らひ給ふ」。平家物語1「まことにわごぜの―・むるもことわりなり」。奥の細道「松島は笑ふが如く、象潟は―・むがごとし」 ③《憾》遺憾に思う。残念に思う。「行を共にする人の無きを―・む」「機を逸したのが―・まれる」 ④恨みを晴らす。仕返しをする。大鏡伊尹「この族ぞう長く絶たむ。…あはれといふ人もあらばそれをも―・みむ、など誓ひて失せ給ひにければ代々の御悪霊とこそはなり給ひたれ」

広辞苑 ページ 1996