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おち‐い・る【陥る・落ち入る】🔗🔉

おち‐い・る陥る・落ち入る】 〔自五〕 ①おちて入る。おちこむ。今昔物語集3「大地割けて地獄にもぞ―・る」 ②くぼむ。へこむ。陥没する。源氏物語紅葉賀「目皮まかわいたく黒み―・りて」 ③よくない状態にはまりこむ。「敵の術中に―・る」「危篤に―・る」「ジレンマに―・る」 ④攻め落とされる。「城が―・る」 ⑤息が絶える。平家物語11「手負ておいのただいま―・るに、一日経いちにちぎょうかいてとぶらへ」

おち・いる【落ち居る】‥ヰル🔗🔉

おち・いる落ち居る‥ヰル 〔自上一〕 心が落ち着く。竹取物語「ここらの日頃思ひわび侍る心は、けふなむ―・ゐぬる」

おち‐うお【落魚】‥ウヲ🔗🔉

おち‐うお落魚‥ウヲ ①産卵のため川を下る魚。 ②水温低下のため、川の深みへ移動する魚。 ③死んだ魚。

おち‐う・す【落ち失す】🔗🔉

おち‐う・す落ち失す】 〔自下二〕 戦いに敗れて逃げる。

おち‐うど【落人】🔗🔉

おち‐うど落人】 (オチビトの音便。古くはオチウトとも)戦いに負けて逃げて行く人。また、人目を避けて逃げて行く人。義経記4「左右なく―の入らせ給ひ候を」。「平家の―」 ⇒おちうど‐でんせつ【落人伝説】

おちうど【落人】🔗🔉

おちうど落人】 歌舞伎舞踊。道行物。清元。本名題「道行旅路の花聟」。三升屋二三治作詞。初世清元栄次郎作曲。1833年(天保4)初演。忠臣蔵3段目に材をとり、お軽勘平の道行に鷺坂伴内が出て哀傷に滑稽を交える。

おちうど‐でんせつ【落人伝説】🔗🔉

おちうど‐でんせつ落人伝説】 落人にまつわる伝説。土地の自然物の由来を述べる鎧桜・休み石、先祖を落人とする平家谷伝説など。 ⇒おち‐うど【落人】

おち‐うなぎ【落鰻】🔗🔉

おち‐うなぎ落鰻】 秋の頃、産卵のため川を下るウナギ。〈[季]秋〉

おち‐えつじん【越智越人】ヲ‥ヱツ‥🔗🔉

おち‐えつじん越智越人ヲ‥ヱツ‥ 江戸中期の俳人。北越の生れ。蕉門の十哲の一人。はなやかな作風を有し、尾張の蕉風を開拓。著「鵲尾冠」「庭竈にわかまど集」「不猫蛇ふみょうじゃ」「猪の早太」「猫の耳」など。(1656〜 ) ⇒おち【越智】

広辞苑 ページ 2828