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かたみ‐に【互に】🔗🔉

かたみ‐に互に】 〔副〕 (「片身に」の意)互いに。かわるがわる。源氏物語若紫「あやしと思へど、―言ひ合はすべきにあらねば」

かたみ‐の‐いろ【形見の色】🔗🔉

かたみ‐の‐いろ形見の色】 ①喪服の色。にび色。源氏物語「女房などもかの御―かへぬもあり」 ②思い出の色。 ⇒かた‐み【形見】

かたみ‐の‐くし【形見の櫛】🔗🔉

かたみ‐の‐くし形見の櫛】 斎宮が伊勢へ出発する時、天皇が形見として贈った櫛。わかれのくし。夫木和歌抄32「君にやる―は別れぢの」 ⇒かた‐み【形見】

かたみ‐の‐ころも【形見の衣】🔗🔉

かたみ‐の‐ころも形見の衣】 ①形見として見る衣。死んだ人の記念となる衣服。かたみの袖。万葉集15「わぎもこが―なかりせば」 ②喪服。栄華物語岩蔭「あはれなる御―は所わかずなむ」 ⇒かた‐み【形見】

かたみ‐の‐みず【筐の水】🔗🔉

かたみ‐の‐みず筐の水】 筐に汲み入れた水は漏れやすいことから、頼りにならないことにいう。 ⇒かたみ【筐】

かた‐みみ【傍耳】🔗🔉

かた‐みみ傍耳】 傍らにあって聞くこと。聞くともなしに聞くこと。小耳に挟むこと。源氏物語椎本「いとめでたかるべき事かなと―に聞きて」

かたみ‐もの【形見物】🔗🔉

かたみ‐もの形見物】 形見とした物。記念品。 ⇒かた‐み【形見】

かた‐みょうじ【片名字】‥ミヤウ‥🔗🔉

かた‐みょうじ片名字‥ミヤウ‥ (→)片名かたな2に同じ。特に、江戸時代、書状に名字を略して書くことにいう。その場合、宛名に相手方の名字を略して一字書きにするのは尊敬の意をあらわした。

かたみ‐わけ【形見分け】🔗🔉

かたみ‐わけ形見分け】 死者の衣服・所有品などを親族・親友などに分け与えること。 ⇒かた‐み【形見】

かた・む【固む】🔗🔉

かた・む固む】 〔他下二〕 ⇒かためる(下一)

かだ・む🔗🔉

かだ・む 〔他四〕 控え目にする。惜しむ。また、怠ける。謡曲、鵜飼「―・みて魚はよもためじ」

かだ・む【姧む・佞む】🔗🔉

かだ・む姧む・佞む】 〔自四〕 (カタムとも) ①いつわる。心がねじけまがる。続日本紀28「詐り―・める心をもちて兵を発し」 ②姦通する。孝徳紀「己が婦を他ひとに―・めりと嫌うたがひて」

広辞苑 ページ 3841