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くげ‐でん【公廨田】🔗🔉

くげ‐でん公廨田】 律令制で、官庁の諸経費にあてた田。また、大宰帥だざいのそつ以下諸国司らに支給した職分田しきぶんでんの大宝令における呼称。くがいでん。

くげ‐とう【公廨稲】‥タウ🔗🔉

くげ‐とう公廨稲‥タウ 奈良・平安時代の諸国に蓄積された出挙すいこ用の官稲の一種。利息は租税滞納分の充当など官庁の諸経費にあて、残りを国司の間で分配。745年(天平17)国別に数量を定め、757年(天平宝字1)国司間の分配率を定めたが、その取得分は大きく、国司の退廃を招いた。くげ。くがいとう。

くけ‐ぬい【絎縫い】‥ヌヒ🔗🔉

くけ‐ぬい絎縫い‥ヌヒ 縫い目が表にあらわれないように縫うこと。

くげ‐はっと【公家法度】🔗🔉

くげ‐はっと公家法度】 禁中並公家諸法度きんちゅうならびにくげしょはっとのこと。

くけ‐ばり【絎針】🔗🔉

くけ‐ばり絎針】 くけ縫いに用いる長い針。

くけ‐ひも【絎紐】🔗🔉

くけ‐ひも絎紐】 くけ縫いをした紐。

くけ‐め【絎目】🔗🔉

くけ‐め絎目】 くけ縫いにした針目。

く・ける【絎ける】🔗🔉

く・ける絎ける】 〔他下一〕 縫い目が表に見えないように縫う。くけ縫いをする。「袖口を―・ける」

くげれつえいずかん【公家列影図巻】‥ヅクワン🔗🔉

くげれつえいずかん公家列影図巻‥ヅクワン (コウケレツエイズカンとも)13世紀制作の絵巻。1巻。平安末期から鎌倉時代にかけての公家の姿を似絵にせえの技法で描いた肖像画集。

く‐げん【公験】🔗🔉

く‐げん公験】 (公おおやけの証験の意)官府から下付する証明書。古代、私田を譲与売買した時、その田券に国司・郡司が所有権を公認した文書。転じて、広く土地の所有権を立証するための文書。また、僧尼の身分証明書。

く‐げん【苦言】🔗🔉

く‐げん苦言】 ずばりと言われて耳の痛い忠告。言いにくいことまでも言って諫める言葉。「―を呈する」

く‐げん【苦患】🔗🔉

く‐げん苦患】 〔仏〕苦しみなやむこと。苦難。苦悩。

く‐げん【苦艱】🔗🔉

く‐げん苦艱】 (ゲンは呉音。クカンとも)苦しみなやむこと。苦難。森鴎外、青年「なる程生といふものは―を離れない」

広辞苑 ページ 5553