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さるもの‐にて【然るものにて】🔗⭐🔉
さるもの‐にて【然るものにて】
①それはもとより。いうまでもなく。枕草子104「殿をば―、上の御宿世すくせこそいとめでたけれ」
②一応もっともだが、それはそれとして。徒然草「それも―今ひときは心も浮き立つものは」
⇒さる‐もの【然る者・然る物】
○去る者は追わずさるものはおわず
[公羊伝隠公2年「来者勿拒、去者勿追」]去って行く者は敢えてひきとめない。→来る者は拒まず(「来る」成句)
⇒さ・る【去る】
○去る者は日日に疎しさるものはひびにうとし
[文選、古詩十九首「去る者は日に以て疎し、生ける者は日に以て親し」]
①死んだ人は月日のたつに従って次第に忘れるものである。
②親しかった人でも、遠ざかると次第にその人への情が薄れる。
⇒さ・る【去る】
さる‐ももひき【猿股引】🔗⭐🔉
さる‐ももひき【猿股引】
猿股さるまたの別名。守貞漫稿「旅行の半股引…江戸は―といふ」
さる‐よう【然る様】‥ヤウ🔗⭐🔉
さる‐よう【然る様】‥ヤウ
しかるべき事情。源氏物語浮舟「殿は―ありて」
さるわか【猿若】🔗⭐🔉
さるわか【猿若】
①歌舞伎の役柄。阿国おくに歌舞伎の時代に道化どうけた滑稽を演じた者の名に起こり、道化役の意に用いる。
②猿若1を主人公とした能狂言式の所作事しょさごと。猿若座(中村座)の家狂言として伝えられたものが残り、歌舞伎最古の現存脚本という。
猿若
③歌舞伎の猿若の滑稽なまねをして歩く乞食芸人。
④猿若町大芝居の略。→猿若町。
⇒さるわか‐ざ【猿若座】
⇒さるわか‐ちょう【猿若町】

広辞苑 ページ 8122。