複数辞典一括検索+
いま【今】🔗⭐🔉
いま【今】
[一]〔名〕
①過去と未来との境である瞬間。現在。「―正午だ」
②現在を含んだ、ある時間・期間。古事記上「―こそはわどりにあらめ後はなどりにあらむを」。「―の首相」
③現に話をしているこの局面(で)。万葉集2「後にも逢はむ―ならずとも」。「―この点をPとする」
④1と見なせるほど近い過去または未来。「―来たばかりだ」「―の人、知ってるかい」「―行きます」
⑤(「―に」の形で)そうは遠くない未来。将来。そのうち。→今に2。
⑥(今度あらたに加わるの意で)新しいこと。また、そのもの。万葉集14「信濃道は―の墾道はりみち」
⑦(現在におけるの意で、現在の人を昔の人になぞらえるのに使う)現代の。当世の。「―業平なりひら」「―小町」
[二]〔副〕
ここで更に。その上に。もう。「―一度」「―2、3日待って下さい」「―一人加わる」「―少し」
⇒今が今
⇒今か今かと
⇒今こそあれ
⇒今此の時
⇒今という今
⇒今泣いた烏がもう笑う
⇒今に始めぬ
⇒今のまさか
⇒今は限り
⇒今は斯うと
⇒今は昔
⇒今もかも
⇒今や遅し
⇒今を時めく
い‐ま【居間】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐ま【居間】ヰ‥
(家族が)ふだん居るへや。居室。
イマーゴ【imago】🔗⭐🔉
イマーゴ【imago】
〔心〕子供の時に愛した人の理想像。普通は異性の親(男の場合は母親)。精神分析の用語。
イマージュ【image フランス】🔗⭐🔉
イマージュ【image フランス】
⇒イメージ
イマーム【imām アラビア】🔗⭐🔉
イマーム【imām アラビア】
①イスラムで、礼拝の導師。
②カリフの別称。
③シーア派では、最高指導者の称。
いまい【今井】‥ヰ🔗⭐🔉
いまい【今井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒いまい‐いさお【今井功】
⇒いまい‐けいしょう【今井慶松】
⇒いまい‐じかん【今井似閑】
⇒いまい‐そうきゅう【今井宗久】
⇒いまい‐ただし【今井正】
⇒いまい‐としき【今井登志喜】
いまい‐いさお【今井功】‥ヰイサヲ🔗⭐🔉
いまい‐いさお【今井功】‥ヰイサヲ
物理学者。中国大連生れ。東大・阪大・工学院大教授。力学・物理数学・流体力学などの分野で顕著な業績をあげた。文化勲章。(1914〜2004)
⇒いまい【今井】
いまい‐けいしょう【今井慶松】‥ヰ‥🔗⭐🔉
いまい‐けいしょう【今井慶松】‥ヰ‥
山田流箏曲家。横浜生れ。本名、新太郎。4歳で失明。初世山勢松韻に師事。東京音楽学校教授。技巧派の演奏家として戦前の東京の山田流箏曲界を代表。「四季の調」「鶴寿千歳」などを作曲。自伝「松の吹き寄せ」。(1871〜1947)
⇒いまい【今井】
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥🔗⭐🔉
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥
忌んで言いかえることば。いみことば。
いまい‐じかん【今井似閑】‥ヰ‥🔗⭐🔉
いまい‐じかん【今井似閑】‥ヰ‥
江戸中期の国学者。京都の人。大字屋市兵衛といい、酒商。下河辺長流・契沖に学び、死期に臨んで蔵書を上賀茂神社に納めた。著「万葉緯」など。(1657〜1723)
⇒いまい【今井】
いまいずみ【今泉】‥イヅミ🔗⭐🔉
いまいずみ【今泉】‥イヅミ
姓氏の一つ。
⇒いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】‥イヅミ‥ラウ🔗⭐🔉
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】‥イヅミ‥ラウ
鉄鋼技術者・実業家。上野(群馬県)生れ。東大卒。渡独の後、八幡製鉄所創設準備に従事。のち初の民間製鉄会社日本鋼管を設立。(1867〜1941)
⇒いまいずみ【今泉】
いまい‐そうきゅう【今井宗久】‥ヰ‥キウ🔗⭐🔉
いまい‐そうきゅう【今井宗久】‥ヰ‥キウ
室町末期の茶人。堺の納屋衆の一人。茶を武野紹鴎に学び、大蔵卿と称した。のち信長・秀吉に仕え、利休・津田宗及と共に三大宗匠と称された。(1520〜1593)
⇒いまい【今井】
いまい‐ただし【今井正】‥ヰ‥🔗⭐🔉
いまい‐ただし【今井正】‥ヰ‥
映画監督。東京生れ。「青い山脈」「また逢う日まで」で戦後の解放を鮮烈に印象づけ、のち、「ひめゆりの塔」「山びこ学校」「真昼の暗黒」などで社会正義を訴える。(1912〜1991)
⇒いまい【今井】
いま‐いち【今一】🔗⭐🔉
いま‐いち【今一】
少し不足していて、もの足りないさま。今一つ。「出来具合は―だ」
いまいち【今市】🔗⭐🔉
いまいち【今市】
栃木県中部の地名。日光市に属する。日光街道の宿駅・市場町から発展。木材の集散地、木工品・家具を生産。約35キロメートルに及ぶ日光杉並木街道で知られる。
⇒いまいち‐つち【今市土】
いまいち‐つち【今市土】🔗⭐🔉
いまいち‐つち【今市土】
火山噴出物の一種。日光市今市地域などに分布する、赤褐色スコリアから成る。園芸用培土。
⇒いまいち【今市】
いまい‐としき【今井登志喜】‥ヰ‥🔗⭐🔉
いまい‐としき【今井登志喜】‥ヰ‥
西洋史学者。長野県生れ。東大教授。主著「英国社会史」。(1886〜1950)
⇒いまい【今井】
いま‐いま【今今】🔗⭐🔉
いま‐いま【今今】
「いま」を強めていう語。
①いま。現在。大鏡道長「―もさこそは侍るべかんめれ」
②今か今か。待ち望む気持、また、恐れあやぶむ気持を表す。古今和歌集哀傷「にはかに病をして―となりにければ」
③なりたてのもの。新参。狂言、鬼瓦「―の細工人では覚束ない」
いまいま‐し・い【忌忌しい】🔗⭐🔉
いまいま‐し・い【忌忌しい】
〔形〕[文]いまいま・し(シク)
①斎いみつつしむべきである。源氏物語桐壺「かくておはしますも、―・しう、かたじけなくなむ」
②忌いみ嫌うべきことである。不吉なことである。狂言、塗師平六ぬしへいろく「死んだといふ様な―・い事があるものか」
③腹だたしい。癪しゃくにさわる。「あいつのやり方は実に―・い」「―・い奴やつだ」
いま‐いり【今入り】🔗⭐🔉
いま‐いり【今入り】
新しくはいって来ること。また、その人。新入り。新参しんざん。好色一代男4「―の小男、牢屋の作法にまかせ胴を打たす」
いま・う【忌まふ】イマフ🔗⭐🔉
いま・う【忌まふ】イマフ
〔自四〕
(イムの未然形に接尾語フの付いた語)いみ嫌う。不吉としていやがる。平家物語11「頼朝朝臣従二位し給ふ。…三位をこそし給ふべかりしかども、平家のし給ひたりしを―・うてなり」
い‐まえ【居前】ヰマヘ🔗⭐🔉
い‐まえ【居前】ヰマヘ
茶道で、点前てまえをする時の、すわる位置。「―を正す」
い‐まえ【射前】‥マヘ🔗⭐🔉
い‐まえ【射前】‥マヘ
弓術で、矢を射る時の姿勢。
いま‐おり【今織】🔗⭐🔉
○今か今かといまかいまかと🔗⭐🔉
○今か今かといまかいまかと
物事・状態が、すぐにも現れるかとあせって待つさまにいう。
⇒いま【今】
いまかがみ【今鏡】
歴史物語。藤原為経(寂超)の著。10巻。1170年成るか。「大鏡」の後をうけて、1025〜1170年(万寿2〜嘉応2)、後一条天皇から高倉天皇まで13代146年間の本紀・列伝・拾遺を老女の話す体にした書。続世継。小鏡。つくも髪の物語。
いま‐がた【今方】
いま少し前。今しがた。
いまがわ【今川】‥ガハ
姓氏の一つ。足利氏の支族。三河国幡豆はず郡の今川を氏とし、遠江・駿河の守護大名、のち戦国大名。→足利(系図)。
⇒いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】
⇒いまがわ‐じょう【今川状】
⇒いまがわ‐のりくに【今川範国】
⇒いまがわ‐よしもと【今川義元】
⇒いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】
いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】‥ガハ‥
戦国大名今川氏親(1473〜1526)が制定した分国法33カ条。1526年(大永6)成る。53年(天文22)その子義元が21カ条を追加。
→文献資料[今川仮名目録]
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐じょう【今川状】‥ガハジヤウ
今川了俊が弟仲秋に書き与えた制詞家訓。23カ条。手習塾の教科書の一つとして盛んに用いられた。今川壁書。→女今川。
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐のりくに【今川範国】‥ガハ‥
南北朝時代の武将。足利尊氏に信任され、駿河・遠江守護、また幕府の引付頭人となる。和歌を学び故実に精通。( 〜1384)
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐やき【今川焼】‥ガハ‥
銅板に銅の輪型をのせ、水で溶いた小麦粉を注ぎ、中に餡あんを入れて焼いた菓子。江戸神田今川橋辺の店で製し始めた。今は輪の代りに多数の円形のくぼみをもつ銅の焼型を用いる。幸田露伴、天うつ浪「―の皮の厚い冷いのでも」
今川焼
撮影:関戸 勇
いまがわ‐よしもと【今川義元】‥ガハ‥
戦国時代の武将。氏親の子。駿河・遠江・三河地方に勢力を振るう。織田信長と戦って桶狭間おけはざまに討死。(1519〜1560)
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】‥ガハレウ‥
室町前期の武将・歌学者。範国の子。名は貞世さだよ。剃髪して了俊。足利義詮・義満に仕えて遠江守護・九州探題となる。また、冷泉為秀に師事し、歌学に堪能。著「難太平記」「二言抄」「落書露顕」「言塵集」など。(1326〜1414頃)
→文献資料[難太平記]
⇒いまがわ【今川】
い‐まき【今木・湯巻】
ユマキの転。
いま‐き【今来】
新たに渡来したこと。また、その人。新参。雄略紀「百済の貢たてまつれる、―の才伎てひと」
いま‐きさき【今后】
すでに后の位にある人に対して、新たにその位についた后。源氏物語葵「―は心やましうおぼすにや」
いまき‐の‐かみ【今木神】
京都の平野神社の祭神四座の一つ。伴信友の「蕃神考」以来、吉田東伍・内藤湖南に説があり、「今木」は「今来」で新来の意、桓武天皇の外戚の祖神たる朝鮮の神を祀るとされる。
いまぎれ【今切】
静岡県西部、浜名湖が海に続く湖口。1498年(明応7)大地震で砂州が切れて海とつながる。江戸時代に渡船が通い、今切の渡または荒井の渡といった。関所があり、特に女人の往来を取り調べた。→新居あらいの関
いま‐ぐまの【今熊野】
京都市東山区にある神社。祭神は熊野権現。
今熊野(新熊野神社)
撮影:的場 啓


いまかがみ【今鏡】🔗⭐🔉
いまかがみ【今鏡】
歴史物語。藤原為経(寂超)の著。10巻。1170年成るか。「大鏡」の後をうけて、1025〜1170年(万寿2〜嘉応2)、後一条天皇から高倉天皇まで13代146年間の本紀・列伝・拾遺を老女の話す体にした書。続世継。小鏡。つくも髪の物語。
いま‐がた【今方】🔗⭐🔉
いま‐がた【今方】
いま少し前。今しがた。
いまがわ【今川】‥ガハ🔗⭐🔉
いまがわ【今川】‥ガハ
姓氏の一つ。足利氏の支族。三河国幡豆はず郡の今川を氏とし、遠江・駿河の守護大名、のち戦国大名。→足利(系図)。
⇒いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】
⇒いまがわ‐じょう【今川状】
⇒いまがわ‐のりくに【今川範国】
⇒いまがわ‐よしもと【今川義元】
⇒いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】
いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】‥ガハ‥🔗⭐🔉
いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】‥ガハ‥
戦国大名今川氏親(1473〜1526)が制定した分国法33カ条。1526年(大永6)成る。53年(天文22)その子義元が21カ条を追加。
→文献資料[今川仮名目録]
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐のりくに【今川範国】‥ガハ‥🔗⭐🔉
いまがわ‐のりくに【今川範国】‥ガハ‥
南北朝時代の武将。足利尊氏に信任され、駿河・遠江守護、また幕府の引付頭人となる。和歌を学び故実に精通。( 〜1384)
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐やき【今川焼】‥ガハ‥🔗⭐🔉
いまがわ‐やき【今川焼】‥ガハ‥
銅板に銅の輪型をのせ、水で溶いた小麦粉を注ぎ、中に餡あんを入れて焼いた菓子。江戸神田今川橋辺の店で製し始めた。今は輪の代りに多数の円形のくぼみをもつ銅の焼型を用いる。幸田露伴、天うつ浪「―の皮の厚い冷いのでも」
今川焼
撮影:関戸 勇

いまがわ‐よしもと【今川義元】‥ガハ‥🔗⭐🔉
いまがわ‐よしもと【今川義元】‥ガハ‥
戦国時代の武将。氏親の子。駿河・遠江・三河地方に勢力を振るう。織田信長と戦って桶狭間おけはざまに討死。(1519〜1560)
⇒いまがわ【今川】
いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】‥ガハレウ‥🔗⭐🔉
いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】‥ガハレウ‥
室町前期の武将・歌学者。範国の子。名は貞世さだよ。剃髪して了俊。足利義詮・義満に仕えて遠江守護・九州探題となる。また、冷泉為秀に師事し、歌学に堪能。著「難太平記」「二言抄」「落書露顕」「言塵集」など。(1326〜1414頃)
→文献資料[難太平記]
⇒いまがわ【今川】
い‐まき【今木・湯巻】🔗⭐🔉
い‐まき【今木・湯巻】
ユマキの転。
いま‐き【今来】🔗⭐🔉
いま‐き【今来】
新たに渡来したこと。また、その人。新参。雄略紀「百済の貢たてまつれる、―の才伎てひと」
いま‐きさき【今后】🔗⭐🔉
いま‐きさき【今后】
すでに后の位にある人に対して、新たにその位についた后。源氏物語葵「―は心やましうおぼすにや」
いまき‐の‐かみ【今木神】🔗⭐🔉
いまき‐の‐かみ【今木神】
京都の平野神社の祭神四座の一つ。伴信友の「蕃神考」以来、吉田東伍・内藤湖南に説があり、「今木」は「今来」で新来の意、桓武天皇の外戚の祖神たる朝鮮の神を祀るとされる。
いまぎれ【今切】🔗⭐🔉
いまぎれ【今切】
静岡県西部、浜名湖が海に続く湖口。1498年(明応7)大地震で砂州が切れて海とつながる。江戸時代に渡船が通い、今切の渡または荒井の渡といった。関所があり、特に女人の往来を取り調べた。→新居あらいの関
いま‐ぐまの【今熊野】🔗⭐🔉
○今こそあれいまこそあれ🔗⭐🔉
○今こそあれいまこそあれ
今はこんなになっているが(昔はよかった)。古今和歌集雑「―われも昔は男山」
⇒いま【今】
○今此の時いまこのとき🔗⭐🔉
○今此の時いまこのとき
現在ただいま。狂言、佐渡狐「戸ざさぬ御代と申すは―で御座る」
⇒いま【今】
いま‐こまち【今小町】
現代の小野小町といってもよいような美人。
いま‐ごろ【今頃】
だいたい今ぐらい。いまじぶん。「―家に着いただろう」「―言っても遅い」
いまさ・う【坐さふ】イマサフ
〔自四〕
(イマスに接尾語フの付いた語)(人々が)ずっといらっしゃる。陰陽寮式「平けくおだひに―・ふべしと申す」
いまさか‐もち【今坂餅】
餡あんを包んだ小判形腰高形の餅。多く紅・白に分け、白餅には赤小豆漉こし餡、紅餅には白練餡を包む。江戸時代、七五三しちごさんの祝いの贈答用とした。
いま‐さら【今更】
①今になって、また。万葉集10「―に雪ふらめやも」。曾我物語4「箱王は、父が昔をつくづくとききて、―なる心ちして」
②(もうどうしようもない)今となって。(もはや手遅れの)この期ごに及んで。平家物語1「―人に対面して遊びたはぶるべきにもあらねば」。「―言っても始まらない」
③今はじめて。徒然草「―の人などのある時に」。「―はじまったことでない」
⇒いまさら‐め・く【今更めく】
いまさら‐め・く【今更めく】
〔自五〕
①今初めてのことのように感じられる。増鏡「はるばると見やらるる海の眺望、二千里の外も残りなき心地する、―・きたり」
②今となってはもう遅い感じがする。「こんな話を持ち出すのも―・くが」
⇒いま‐さら【今更】
いま‐し【今し】
(シは強意の助詞)
①たった今。今ちょうど。万葉集17「ほととぎす―来鳴かば」
②今となって。万葉集12「言問こととはましを―悔しも」
⇒いまし‐がた【今し方】
⇒いまし‐は【今しは】
⇒いまし‐も‐あれ【今しもあれ】
いまし【汝】
〔代〕
(二人称)あなた。なんじ。万葉集11「―もわれも事なるべしや」
いま・し【今し】
〔形シク〕
(イマ(今)を形容詞化した語という)ここしばらくのことである。万葉集7「―・しくは見めやと思ひし三芳野の大川淀を今日見つるかも」
いまし‐がた【今し方】
いますこし前。たったいま。浮世風呂2「―までおめへの来るのを待つて居たはな」。「―帰った所」
⇒いま‐し【今し】
いま‐しき【今しき】
(形容詞イマシの連体形か。一説に、シキは強意の助詞という)いま。続日本紀25「―の間は念ひ見定めむに」
イマジズム【imagism】
視覚形象の明確な表現をめざす詩の運動。1912年アメリカの詩人パウンド(Ezra Pound1885〜1972)らが中心となって提唱。イギリスのヒューム(T. E. Hulme1883〜1917)、アメリカのローウェル(Amy Lowell1874〜1925)らが呼応した。
イマジナリー‐ライン【imaginary line】
映画撮影で、登場人物同士の目と目の間を直線で結んだ架空の対話軸。
イマジネーション【imagination】
想像。想像力。構想。空想。
いまし‐は【今しは】
今となっては(もう)。古今和歌集恋「―とわびにしものを」
⇒いま‐し【今し】
いま‐じぶん【今時分】
今ごろ。「彼はいつも―来るのだが」「―来ても間に合わない」
いまし・む【戒む】
〔他下二〕
⇒いましめる(下一)
いましめ【戒め・誡め・縛め】
①《戒・誡》いましめること。またその言葉。さとし。「親の―を守る」
②《縛》縛ること。また、しばった縄。「―を解く」
⇒いましめ‐もの【戒め者】
いましめ‐もの【戒め者】
番人。枕草子278「人の御かたには、かかる―のあるこそ」
⇒いましめ【戒め・誡め・縛め】
いまし・める【戒める・誡める・警める・縛める】
〔他下一〕[文]いまし・む(下二)
(「忌いましむ(忌み遠ざける)」が原義)
①《戒・誡》(禁じられていることを)教えさとして、慎ませる。宇津保物語藤原君「かく人の―・むる五月は去いぬ。今はかのこと成し給へ」。「遅刻した生徒を―・める」
②《戒・誡》過ちのないように注意する。用心させる。源氏物語帚木「すきたわめらむ女に心おかせ給へ。…と―・む」。「将来を―・める」
③《戒・警》(自動詞的に用いて)警戒する。用心する。徒然草「みづから―・めて、恐るべく慎むべきは、この惑ひなり」
④《戒》行動を禁止する。とどめる。栄華物語花山「かかる人は世にありてはおほやけの御ために大事いでき侍りなん。かやうの事は―・めたるこそよけれ」。「金品の授受をかたく―・める」
⑤《縛》縛る。平家物語2「根元こんげん与力よりきの者なりければ、殊につよう―・めて」
⑥罰する。古本説話集上「罪にまかせて重く軽く―・むることあり」
いま‐しも【今しも】
(シ・モは強めの助詞)ちょうど今。たった今。落窪物語3「―見つくるやうにて」
いまし‐も‐あれ【今しもあれ】
今という今。ちょうど今。
⇒いま‐し【今し】
いましろづか‐こふん【今城塚古墳】
大阪府高槻市にある6世紀前半の前方後円墳。長さ190メートル。継体天皇陵とする説がある。
い‐ま・す【在す・坐す】
[一]〔自四・サ変〕
(奈良・平安初期まで四段活用。後にサ変となる)
①「在る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。おられる。万葉集5「さぶしけめやも君―・さずして」。源氏物語東屋「かく心口惜しく―・しける君なれば」
②所有をあらわす「有る」の尊敬語。おありになる。三宝絵詞「神通の力―・して妙たえに衆生の心を随へ給ふ」
③「来る」「行く」の尊敬語。おこしになる。おでかけになる。万葉集19「かくばかり降りしく雪に君―・さめやも」「立ち別れ君が―・さば」。宇津保物語俊蔭「何かは、わが子の―・せむ方には、いづちもいづちも行かざらむ」。源氏物語浮舟「右大将の宇治へ―・すること、なほ絶えはてずや」
④(動詞・形容詞などの連用形、または、それに「て」の付いたものを受けて)…ていらっしゃる。…でいらっしゃる。古事記下「其しが葉の広ひろり―・すは大君ろかも」。三宝絵詞「わが釈迦大師凡夫に―・せし時」
[二]〔他下二〕
(イマス(自四)の他動詞形)
①いらっしゃるようにする。居ていただく。また、行っていただく。万葉集12「望の日にさし出づる月の高々に君を―・せて何をか思はむ」。万葉集15「他国ひとくにに君を―・せて」
②(動詞の連用形に付いて)…していらっしゃるようにさせる。万葉集4「きたなき屋戸に入り―・せなむ」
います‐が・り【在すがり】
〔自ラ変〕
(イマス(坐)カ(処)アリの約)「あり」の尊敬語。おいでなさる。いらっしゃる。「いまそがり」「いますかり」とも。竹取物語「翁のあらむ限りは、かうても―・りなむかし」
いま‐すこし【今少し】
〔副〕
この上に少し。もう少し。
いま‐すべらぎ【今皇】
今上きんじょう天皇。古今和歌集序「―の天の下しろしめすこと」
いまずり‐まい【今摺米】
籾もみのまま貯えていた米を、必要の時ごとに、籾摺りして玄米にするもの。いまびきまい。
いま‐せん【今銭】
新鋳の銭。〈日葡辞書〉
いまそう・ず【坐さうず】イマサウズ
〔自サ変〕
(イマサヒスの音便といわれる)いらっしゃる。おられる。大鏡道長「いとよくまゐりたる御房たちも―・じけり」
いまそ‐が・り【在そがり】
〔自ラ変〕
「いますがり」に同じ。
いま‐だ【未だ】
〔副〕
①(多く打消の語を伴って)まだ。古事記上「太刀が緒も―解かずて」。「―原因がわからない」
②今もなお、前のままで。依然として。万葉集7「明石の門波となみ―騒けり」。「―雪におおわれている」
⇒いまだ‐に【未だに】
いま‐だいり【今内裏】
内裏焼失などの時の仮の皇居。枕草子245「一条の院をば―とぞいふ」
いまだ・し【未だし】
〔形シク〕
まだその時でない。まだ十分でない。未熟である。まだし。〈類聚名義抄〉。「なお―・しの感がある」
いまだ‐に【未だに】
〔副〕
今になっても。今もって。まだ。「―解決していない」
⇒いま‐だ【未だ】
い‐まち【居待】ヰ‥
①すわって待つこと。
②居待月の略。
⇒いまち‐づき【居待月】
いまち‐づき【居待月】ヰ‥
陰暦18日の月。「居待の月」とも。また、枕詞として「あかし(明し・明石)」にかかる。〈[季]秋〉。→立待月→寝待月
⇒い‐まち【居待】
いま‐で【今出】
①ある職業や仲間に、新しく参加すること。また、その人。しんまい。傾城禁短気「―の初心な女郎衆をはじめ」
②今、勤めていること。現役げんえき。また、今、存在していること。現存。好色一代男6「―の太夫の品定め」
いまでがわ‐どうふ【今出川豆腐】‥ガハ‥
豆腐を醤油と酒で薄味に煮、ショウガ・ワサビなどをおろして添えた料理。
いま‐でき【今出来】
近頃つくったもの。新しいものを軽蔑し、粗悪な品という意味で使うことが多い。当世の品物。斎藤緑雨、ひかへ帳「―なる待合の摺硝子すりがらす、いとゞ灯影のほのぐらけれど」
いまど【今戸】
東京都台東区北東部の一地区。隅田川に臨み、今戸焼などで有名。
⇒いまど‐しんじゅう【今戸心中】
⇒いまど‐にんぎょう【今戸人形】
⇒いまど‐やき【今戸焼】
いま‐こまち【今小町】🔗⭐🔉
いま‐こまち【今小町】
現代の小野小町といってもよいような美人。
いま‐ごろ【今頃】🔗⭐🔉
いま‐ごろ【今頃】
だいたい今ぐらい。いまじぶん。「―家に着いただろう」「―言っても遅い」
いまさ・う【坐さふ】イマサフ🔗⭐🔉
いまさ・う【坐さふ】イマサフ
〔自四〕
(イマスに接尾語フの付いた語)(人々が)ずっといらっしゃる。陰陽寮式「平けくおだひに―・ふべしと申す」
いまさか‐もち【今坂餅】🔗⭐🔉
いまさか‐もち【今坂餅】
餡あんを包んだ小判形腰高形の餅。多く紅・白に分け、白餅には赤小豆漉こし餡、紅餅には白練餡を包む。江戸時代、七五三しちごさんの祝いの贈答用とした。
いま‐さら【今更】🔗⭐🔉
いま‐さら【今更】
①今になって、また。万葉集10「―に雪ふらめやも」。曾我物語4「箱王は、父が昔をつくづくとききて、―なる心ちして」
②(もうどうしようもない)今となって。(もはや手遅れの)この期ごに及んで。平家物語1「―人に対面して遊びたはぶるべきにもあらねば」。「―言っても始まらない」
③今はじめて。徒然草「―の人などのある時に」。「―はじまったことでない」
⇒いまさら‐め・く【今更めく】
いまさら‐め・く【今更めく】🔗⭐🔉
いまさら‐め・く【今更めく】
〔自五〕
①今初めてのことのように感じられる。増鏡「はるばると見やらるる海の眺望、二千里の外も残りなき心地する、―・きたり」
②今となってはもう遅い感じがする。「こんな話を持ち出すのも―・くが」
⇒いま‐さら【今更】
広辞苑に「いま」で始まるの検索結果 1-50。もっと読み込む