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ふな【船・舟】🔗🔉

ふな船・舟】 「ふね」の古形。多く複合語に用いられる。万葉集20「国々の防人つどひ―乗りて」。「―人」

ふな【鮒】🔗🔉

ふな】 コイ科フナ属の硬骨魚の総称。口ひげはなく、背部はオリーブ色で隆起し、腹部は銀白色または金色。全長普通10〜15センチメートル、まれに45センチメートルに及ぶ。各地の淡水に分布し、キンブナ・ギンブナ・ナガブナ・ニゴロブナ・ゲンゴロウブナなどが日本にすむ。飼養変種には金魚がある。ホンブナ。マブナ。常陸風土記「―・鯉、多に住めり」 キンブナ 提供:東京動物園協会

ふな‐あきうど【船商人】🔗🔉

ふな‐あきうど船商人】 船客に物をあきなう人。

ふな‐あし【船脚・船足】🔗🔉

ふな‐あし船脚・船足】 ①船の進む速さ。「―がおそい」「―がにぶる」 ②船体の、水中に没している部分の深さ。喫水きっすい

ふな‐あそび【船遊び】🔗🔉

ふな‐あそび船遊び】 船に乗ってあそぶこと。船遊山ふなゆさん。船逍遥ふなしょうよう。〈[季]夏〉

ふな‐あたり【船中り】🔗🔉

ふな‐あたり船中り】 船酔いのこと。

ふな‐あまり【船余り】🔗🔉

ふな‐あまり船余り】 船が、岸につきあたった反動で少し岸から離れること。一説に、「かへり来む」にかかる枕詞。古事記「大君を島にはぶらば―い返り来むぞ」

ふな‐あらそい【船争い】‥アラソヒ🔗🔉

ふな‐あらそい船争い‥アラソヒ 船についての争い。船を得ようとして争うこと。浄瑠璃、信州川中島合戦「事の起りは―」

ふな‐あらため【船改め・船検め】🔗🔉

ふな‐あらため船改め・船検め】 役人が船を取り調べること。船舶の臨検。また、その役。

ふ‐ない【府内】🔗🔉

ふ‐ない府内】 ①府のうち。府の区域または管轄内。 ②⇒ごふない(御府内)

ふない【府内】(地名)🔗🔉

ふない府内】 大分市の旧称。古代、豊後国府の所在地。

ふな‐いかだ【船筏】🔗🔉

ふな‐いかだ船筏】 多くの小船を繋ぎ並べて、その上に長い板をならべ、筏のようにしたもの。太平記16「項羽―を沈め」

ふな‐いくさ【船軍】🔗🔉

ふな‐いくさ船軍】 ①兵船の軍兵。水軍。雄略紀「―を率ゐて高麗を撃つ」 ②水上の戦闘。水戦。平家物語11「能登の守教経、―は様ようあるものぞとて」

ふな‐いた【船板】🔗🔉

ふな‐いた船板】 ①造船用の板。また、船に使用した古材。多くはその腐朽したのを板塀などにする。→曝板しゃれいた。 ②船中のあげいた。 ⇒ふないた‐べい【船板塀】

ふないた‐べい【船板塀】🔗🔉

ふないた‐べい船板塀】 和船の古板で作った塀。 ⇒ふな‐いた【船板】

ふな‐いり【船入】🔗🔉

ふな‐いり船入】 ①船を入れるための人造の港。〈日葡辞書〉 ②貴人の納棺式。お船入。ふねいり。

フナイン‐イブン‐イスハーク【Ḥunayn ibn Isḥāq】🔗🔉

フナイン‐イブン‐イスハークḤunayn ibn Isḥāq】 アラビアの科学者。古代ギリシアの医学・哲学・天文学・数学など多数の科学書をアラビア語に翻訳。自ら医書なども著し、科学の発達に貢献。(809〜873)

ふな‐うた【舟唄・船歌】🔗🔉

ふな‐うた舟唄・船歌】 水夫が艪・櫂かいを押しながらうたう歌。さおうた。櫂歌。欸乃あいだい。土佐日記「舟子・かぢとりは―歌ひて」→バルカローラ

ふな‐うつし【船移し】🔗🔉

ふな‐うつし船移し】 船の荷物を他の船に積みかえること。

ふな‐えい【船酔い】‥ヱヒ🔗🔉

ふな‐えい船酔い‥ヱヒ (→)「ふなよい」に同じ。土佐日記「―の淡路の島のおほいご」

ふなおか‐やま【船岡山】‥ヲカ‥🔗🔉

ふなおか‐やま船岡山‥ヲカ‥ 京都市北区にある小丘。眺望よく、古く雪見の名所、また応仁の乱には戦略上の拠点となった。山上に織田信長を祀る建勲神社がある。 船岡山 撮影:的場 啓

ふな‐おくり【船送り】🔗🔉

ふな‐おくり船送り】 船にのせて送ること。

ふな‐おけ【舟桶】‥ヲケ🔗🔉

ふな‐おけ舟桶‥ヲケ (→)「つづ桶」に同じ。

ふな‐おさ【船長】‥ヲサ🔗🔉

ふな‐おさ船長‥ヲサ 舟子のかしら。水夫の長。船頭。

ふな‐おろし【船卸し】🔗🔉

ふな‐おろし船卸し】 ①新造の船を初めて水上に浮かべること。進水。洒落本、浪華色八卦「―によばれた戻りか、はぜ釣りのついでに寄つて」 船卸し 撮影:関戸 勇 ②船の積荷をおろすこと。

ふ‐なか【不仲】🔗🔉

ふ‐なか不仲】 仲のよくないこと。不和。浄瑠璃、八百屋お七「俄に―な様子をば聞て」

ふな‐がかり【船繋り】🔗🔉

ふな‐がかり船繋り】 船を繋いで港に泊まること。また、その港。ふなとどめ。ふなどまり。かかり。〈日葡辞書〉。色道大鏡「―の旅人」

ふな‐がく【船楽】🔗🔉

ふな‐がく船楽】 中古、川や池に竜頭鷁首りょうとうげきすの船を浮かべ、その中で奏した雅楽。十訓抄「大井に―の時」

ふな‐かけ【船駆け】🔗🔉

ふな‐かけ船駆け】 船を駆け走らせる競争。ふなくらべ。ふなぎおい。

ふな‐かげ【船影】🔗🔉

ふな‐かげ船影】 船のかげ。船の姿。せんえい。

ふな‐がこい【舟囲い】‥ガコヒ🔗🔉

ふな‐がこい舟囲い‥ガコヒ 将棋で、王将の囲い方の一つ。振飛車ふりびしゃに対して用いる。

ふな‐かざり【船飾り】🔗🔉

ふな‐かざり船飾り】 出帆の用意をして、船を飾り調えること。旗・武器・船体の色塗などの装備をすること。艤装。万葉集20「―吾がせむ日ろを見も人もがも」

ふな‐かじ【船火事】‥クワ‥🔗🔉

ふな‐かじ船火事‥クワ‥ 船またはその積荷に起こる火災。

ふな‐かた【船方】🔗🔉

ふな‐かた船方】 船に乗ることを業とする者。ふなのり。せんどう。かこ。

ふながた‐こうはい【舟形光背】‥クワウ‥🔗🔉

ふながた‐こうはい舟形光背‥クワウ‥ 仏像の背後にある光背で舟形をしたもの。 舟形光背 ⇒ふな‐がた【船形・舟形】

ふながた‐せっかん【舟形石棺】‥セキクワン🔗🔉

ふながた‐せっかん舟形石棺‥セキクワン 古墳時代の石棺の一種。舟の形の連想からの命名だが、舟を模したかどうかは疑問がある。割竹形石棺から変化した形式。日本で4世紀後半から5世紀頃に発達した。 ⇒ふな‐がた【船形・舟形】

ふな‐き【船木】🔗🔉

ふな‐き船木】 船をつくる材木。船材。万葉集3「足柄山に―伐り」

ふな‐ぎお・う【船競ふ】‥ギホフ🔗🔉

ふな‐ぎお・う船競ふ‥ギホフ 〔自四〕 船をきそい合って漕ぐ。万葉集20「―・ふ堀江の河の水際みなきわに」

ふな‐ぎみ【船君】🔗🔉

ふな‐ぎみ船君】 ①船中の乗客の主たる人。土佐日記「心地悩む―」 ②船長ふなおさの敬称。

ふな‐きり【船切】🔗🔉

ふな‐きり船切】 饂飩うどん・蕎麦そばのまだ茹でてないものを槽ふねに並べたもの。

ふな‐ぐ【船具】🔗🔉

ふな‐ぐ船具】 船の舵かじ・櫂かい・帆・碇いかりなどの器具。

ふなくい‐むし【船食虫】‥クヒ‥🔗🔉

ふなくい‐むし船食虫‥クヒ‥ フナクイムシ科の二枚貝。貝殻は退化して小さく、白色で細紐状の動物体の前端に付着している。殻長、殻幅、殻高とも、7センチメートル程度。海中の木材に穿孔して石灰質の管をつくり、その中にすむ。木造船舶や杭などに付着してその内部に侵入・生長し、大害を与える。世界に広く分布。 ふなくいむし

ふな‐くじ【船公事】🔗🔉

ふな‐くじ船公事】 船の碇泊税。〈日葡辞書〉

ふな‐くだり【舟下り・船下り】🔗🔉

ふな‐くだり舟下り・船下り】 景観を楽しみながら、流れにのってふねで川を下ること。川下り。

ふな‐ぐら【船蔵・船庫】🔗🔉

ふな‐ぐら船蔵・船庫】 ①水辺に設けて、船を納めておく建物。 ②船中で貨物を入れておく所。船艙。

ふな‐くら・ぶ【船競ぶ】🔗🔉

ふな‐くら・ぶ船競ぶ】 〔自下二〕 舟をこぎあらそう。競漕する。ふなぎおう。拾遺和歌集「百敷の大宮人は舟ならべ朝川わたり―・べ夕川わたり」

ふな‐くらべ【船競べ】🔗🔉

ふな‐くらべ船競べ】 船をきそい合って漕ぐこと。競漕。

ふな‐ぐり【船繰り】🔗🔉

ふな‐ぐり船繰り】 船の不足を補うために、配船のやりくりをすること。

ふな‐こ【舟子・船子】🔗🔉

ふな‐こ舟子・船子】 舟に乗り込んで舟をあやつる人。ふなびと。ふなかた。かこ。水夫。土佐日記「―・かぢとりは船歌うたひて」

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