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いち‐りき【一力】🔗🔉

いち‐りき一力】 ①自分の力。独力。 ②(「万」の字を分けていう)万。京都祇園の万亭を一力亭という類。 ⇒いちりき‐ぢゃや【一力茶屋】

ばん【万】🔗🔉

ばん】 〔副〕 ①十分。まったく。ばんばん。「―遺漏なきよう」 ②どうしても。何とも。「―やむをえない場合」 →まん(万)

ばん‐いち【万一】🔗🔉

ばん‐いち万一】 万分の1。万の中に一つ。まんいち。〈日葡辞書〉 ⇒ばんいち‐に【万一に】

ばんいち‐に【万一に】🔗🔉

ばんいち‐に万一に】 〔副〕 ①とりわけ。わざわざ。浮世風呂4「珍しくもねへ喧嘩を―持つてくでもねへから」 ②万事に。なんでも。浮世風呂「―飽きツぽくて、何を一つとげた事がねへ」 ⇒ばん‐いち【万一】

ばん‐いつ【万一】🔗🔉

ばん‐いつ万一⇒ばんいち

ばん‐か【万化】‥クワ🔗🔉

ばん‐か万化‥クワ ①いろいろに変化すること。「千変―」 ②万物を生み育てること。天地。自然。

ばん‐か【万花・万華】‥クワ🔗🔉

ばん‐か万花・万華‥クワ 多くの花。いろいろの花。

ばん‐かく【万客】🔗🔉

ばん‐かく万客】 多くの客。千客。

ばん‐かん【万巻】‥クワン🔗🔉

ばん‐かん万巻‥クワン 多くの書物。「―の書」

ばん‐かん【万感】🔗🔉

ばん‐かん万感】 さまざまの感じ。いろいろの感情。「―胸に迫る」 ⇒万感こもごも到る

○万感こもごも到るばんかんこもごもいたる🔗🔉

○万感こもごも到るばんかんこもごもいたる さまざまな感情が次から次へと湧き起こる。 ⇒ばん‐かん【万感】 はん‐かんすう汎関数‥クワン‥ 関数に数値を対応させる関数。関数を変数とし、その関数を変関数ともいう。→変分 はん‐かんせいゆ半乾性油】 乾性油と不乾性油との中間に属する油。ヨウ素価100〜130の植物油。胡麻油・菜種油・大豆油・綿実油の類。 はんかん‐はんみん半官半民‥クワン‥ 政府と民間とが共同出資している事業形態。 はん‐かん‐ひ販管費‥クワン‥ 企業会計で、販売費と一般管理費。 はんかんふ藩翰譜】 諸藩の年譜。新井白石著。甲府藩主徳川綱豊(6代将軍家宣)の命で、1600〜80年(慶長5〜延宝8)の大名337家の沿革などを集録。付録・目録共13巻。1702年(元禄15)成る。 はん‐き反旗・叛旗】 謀反むほん人のたてる旗。 ⇒反旗を翻す はん‐き半季】 ①四季の各季節の半分。 ②1年の半分。半年。半期。 ③(→)半季奉公の略。 ⇒はんき‐い【半季居】 ⇒はんき‐ぼうこう【半季奉公】 はん‐き半期】 ①1年の半分。 ②1期間の半分。 はん‐き半旗】 弔意を表すために、国旗などを旗竿の頭から竿の長さの3分の1ほど、または、旗の丈たけの半分ほど下げて掲げること。また、その旗。「―を掲げる」 はん‐ぎ判議】 論議の可否を判定すること。 はん‐ぎ版木・板木】 印刷するために文字・図画などを彫刻した木版。主に桜・黄楊つげを使用。中国では古く梓あずさを用いた。えりいた。かたぎ。摺形木すりかたぎ。梓。 版木(辻占) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ばん‐き万機】 ①多くの重要なことがら。特に、政治上の多くの重要なことがら。 ②帝王の政務。天下の政治。 ⇒ばんき‐の‐しゅん【万機の旬】 ⇒万機公論に決すべし ばん‐き晩期】 ①晩年の時期。 ②末期。 ばん‐き晩暉】 夕日。夕陽。落暉。 ばん‐ぎ板木】 寺院などで、集会の合図などに叩き鳴らす板。江戸時代、火災の警報にも用いた。 ばん‐ぎ晩着】 (労働を済ませて晩に着るからいう)ふだん着。仕事着でない着物。夕来着物よさりぎものバンギBangui】 アフリカ中部、中央アフリカ共和国の首都。同国南西部に位置する。人口45万2千(1988)。 はんき‐い半季居‥ヰ 半季奉公をしていること。また、その奉公人。 ⇒はん‐き【半季】 はんき‐かん半規管‥クワン 「三半規管」参照。 ばん‐ぎく晩菊】 他の菊に遅れて咲く菊。遅咲きの菊。〈[季]秋〉 はんぎ‐ご反義語(→)対義語に同じ。

ばん‐き【万機】🔗🔉

ばん‐き万機】 ①多くの重要なことがら。特に、政治上の多くの重要なことがら。 ②帝王の政務。天下の政治。 ⇒ばんき‐の‐しゅん【万機の旬】 ⇒万機公論に決すべし

○万機公論に決すべしばんきこうろんにけっすべし🔗🔉

○万機公論に決すべしばんきこうろんにけっすべし 天下の政治は世論の向かう所に従って決定せよ。→五カ条の誓文せいもん ⇒ばん‐き【万機】 ばん‐きしゃ番記者】 特定の政治家などの担当として、常にそばにいて取材する記者。 ばん‐ギセル番煙管】 ふだん用いる粗末な長キセル。煙草入に入れて携帯するものと区別していう。 ばんき‐の‐しゅん万機の旬「旬しゅん1」参照。 ⇒ばん‐き【万機】 はん‐きぶん潘基文⇒パン=ギムン はんき‐ぼうこう半季奉公】 半年を契約期間として奉公すること。→出替り ⇒はん‐き【半季】 パン‐ギムン潘基文】 (Pan Gi-mun)韓国の外交官・政治家。忠清北道生れ。国連大使・外交通商部長官(外務大臣に相当)等を歴任し、2007年第8代国連事務総長。(1944〜) はん‐ぎゃく反逆・叛逆】 国家や権威にそむくこと。むほん。「―者」 ⇒はんぎゃく‐じ【反逆児】 はん‐ぎゃく犯逆】 法律や道徳を犯して逆らうこと。 ばん‐きゃく万客⇒ばんかく はんぎゃく‐じ反逆児】 世間の風潮にさからって、自分の考えのままに行動する人。 ⇒はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】 はん‐きゅう半弓】 大弓だいきゅうに対して、短い弓。座して射ることができる。 はん‐きゅう半休‥キウ 半日の休み。半日休暇。 はん‐きゅう半球‥キウ ①球の半分。球をその中心を通る平面によって二分したものの一方。 ②地球を東西または南北その他に折半した一方。「北―」「水すい―」 はん‐きゅう班給‥キフ わかちあたえること。 はん‐きゅう斑鳩‥キウ ⇒いかる はんきゅう‐でんしゃ阪急電車‥キフ‥ 大阪・京都・兵庫の二府一県で営業する大手私鉄の一つ。梅田(大阪)・三宮(神戸)間の神戸本線、梅田・河原町(京都)間の京都本線などがある。 はん‐ぎょ板魚】 ヒラメの異称。 ばん‐きょ盤踞・蟠踞】 ①わだかまりうずくまること。 ②広大な土地を領し勢力を振るうこと。 はん‐きょう反共】 共産主義に反対すること。↔容共 はん‐きょう反響‥キヤウ ①音波が障壁にあたり、反射して再び耳に達する現象。こだま。 ②転じて、ある事の影響が他にひきおこすもの。夏目漱石、道楽と職業「其述作なり製作がどこか社会の一部分に―を起して」。「大きな―を呼ぶ」 ⇒はんきょう‐しょうじょう【反響症状】 はん‐ぎょう判形‥ギヤウ 印形。また、書き判。 はん‐ぎょう判教‥ゲウ 〔仏〕(→)教相判釈きょうそうはんじゃくに同じ。 ばん‐きょう万頃‥キヤウ ⇒ばんけい ばん‐きょう万境‥キヤウ ①あらゆる場所。多くの境域。 ②すべての境遇。 ばん‐きょう蕃境‥キヤウ 蕃人のいる土地。蕃界。蕃地。 はんきょうざっき板橋雑記‥ケウ‥ 明末清初の南京秦淮しんわいの色町の様子、妓女の伝を記した書。清初の文人余懐(1616〜1696)の作。1693年成る。江戸時代の日本でも盛んに読まれた。 はん‐きょうじせい反強磁性‥キヤウ‥ 常磁性体の磁化率が絶対温度に逆比例する(キュリーの法則)のに対して、ある温度(ネール温度)以下になると逆に磁化率が減って行く性質。 はんきょう‐しょうじょう反響症状‥キヤウシヤウジヤウ 他人の動作・表情・言葉などの真似をする病症状態。意志障害の一種。統合失調症の、ある時期におこりやすい。 ⇒はん‐きょう【反響】 はん‐きょうらん半狂乱‥キヤウ‥ なかば狂乱した状態になること。 はん‐きょく反曲】 そりまがること。そりかえること。 はん‐ぎょく半玉】 まだ一人前でない、玉代ぎょくだいが半分の芸妓。おしゃく。雛妓。 ばん‐きょく盤曲】 めぐりまがること。まがりくねること。盤回。 ハンギョレ (朝鮮語Hangyŏre 「一つの同胞」の意)韓国の新聞。1988年「ハンギョレ新聞」の名称で創刊、権力批判・民主化を掲げた。 はん‐きり半切】 ①半切紙の略。 ②巻紙のこと。元禄頃から半切紙を継ぎ合わせて巻紙としたのでいう。 ③(→)釣輿つりごしの別称。 ⇒はんきり‐がみ【半切紙】 はん‐ぎり半切】 ①能装束。大口おおくちと同形の袴はかまで、色地また白地に金の織模様のあるもの。法被はっぴや袷狩衣の対として着用し、武装の武将や神・鬼などの役に用いる。 半切 能装束・半切 撮影:神田佳明(所蔵:彦根城博物館) ②底の浅い盥たらい状の桶。半桶。はんぎりおけ。盤切。 半切 はんきり‐がみ半切紙】 書簡用の丈短く横に長い和紙。もとは杉原紙を横に二つに切ったもの。はんきれ。→切紙きりがみ2 ⇒はん‐きり【半切】 はん‐キリスト反キリスト】 (Antichrist)聖書で、終末時にメシア(キリスト)に敵対するサタン的諸勢力。後に教会を誘惑・堕落させる偽の思想家や宗教的指導者をもいう。アンチクリスト。 はん‐きれ半切れ】 (「半切れ紙」の略)(→)「はんきりがみ」に同じ。

ばんき‐の‐しゅん【万機の旬】🔗🔉

ばんき‐の‐しゅん万機の旬「旬しゅん1」参照。 ⇒ばん‐き【万機】

ばん‐きゃく【万客】🔗🔉

ばん‐きゃく万客⇒ばんかく

ばん‐きょう【万頃】‥キヤウ🔗🔉

ばん‐きょう万頃‥キヤウ ⇒ばんけい

ばん‐きょう【万境】‥キヤウ🔗🔉

ばん‐きょう万境‥キヤウ ①あらゆる場所。多くの境域。 ②すべての境遇。

ばん‐きん【万金】🔗🔉

ばん‐きん万金⇒まんきん

ばん‐く【万苦】🔗🔉

ばん‐く万苦】 いろいろの苦しみ。大変な苦しみ。

ばんぐ‐せつ【万愚節】🔗🔉

ばんぐ‐せつ万愚節】 (All Fools' Day)エープリル‐フールのこと。また、その日。万聖節(All Saints' Day)に因んでいう。〈[季]春〉

ばん‐けい【万頃】🔗🔉

ばん‐けい万頃】 (バンキョウとも。「頃」は中国の地積の単位)地面または水面の広いさま。

ばんけん【万県】🔗🔉

ばんけん万県】 (Wanxian)中国重慶市東部、長江沿岸にある河港・工業都市。現、同市万州区。域内の農村部の多くは三峡ダムの建設により水没。人口170万(2005)。

ばん‐こ【万戸】🔗🔉

ばん‐こ万戸】 ①多くの家。すべての家。 ②1万戸を有する領地。 ⇒ばんこ‐こう【万戸侯】

ばん‐こ【万古】🔗🔉

ばん‐こ万古】 ①遠い昔。また、世の久しい間。永久。永遠。千古。 ②万古焼の略。 ⇒ばんこ‐ふえき【万古不易】 ⇒ばんこ‐やき【万古焼】

ばん‐こう【万口】🔗🔉

ばん‐こう万口】 ①多くの人の口。 ②多くの人の言葉。評判。衆口。

ばん‐こう【万考】‥カウ🔗🔉

ばん‐こう万考‥カウ さまざまに考えること。「千思―」

ばん‐ごう【万劫】‥ゴフ🔗🔉

ばん‐ごう万劫‥ゴフ 極めて永い年月。永久。永遠。永劫。まんごう。

ばんこく‐おんぴょうもじ【万国音標文字】‥ペウ‥🔗🔉

ばんこく‐おんぴょうもじ万国音標文字‥ペウ‥ 〔言〕国際音声記号の別称。 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐き【万国旗】🔗🔉

ばんこく‐き万国旗】 世界各国の国旗。 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐こうほう【万国公法】‥ハフ🔗🔉

ばんこく‐こうほう万国公法‥ハフ 国際法の旧称。福沢諭吉、通俗国権論「和親条約と云ひ―と云ひ、甚だ美なるが如くなれども、唯外面の儀式名目のみにして」 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐ちず【万国地図】‥ヅ🔗🔉

ばんこく‐ちず万国地図‥ヅ 世界各国の地図。世界地図。 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐ちょさくけん‐じょうやく【万国著作権条約】‥デウ‥🔗🔉

ばんこく‐ちょさくけん‐じょうやく万国著作権条約‥デウ‥ 著作権の保護に関する国際条約。従来の西ヨーロッパ方式とアメリカ方式との統合をはかるため1952年成立。56年日本も加盟。 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐はくらんかい【万国博覧会】‥クワイ🔗🔉

ばんこく‐はくらんかい万国博覧会‥クワイ (International Exhibition)世界各国が参加する博覧会。最初は1851年ロンドンで開催。のち1928年国際博覧会条約がパリで締結され、日本は65年加盟。70年に大阪で、2005年に愛知県で開催。略称、万博。樋口一葉、別れ霜「玉子の四角まだ―にも陳列の沙汰をきかねど」 日本万国博覧会 提供:NHK ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐へいわ‐かいぎ【万国平和会議】‥クワイ‥🔗🔉

ばんこく‐へいわ‐かいぎ万国平和会議‥クワイ‥ (International Peace Conference)ロシア皇帝ニコライ2世の首唱による国際平和維持のための会議。オランダのハーグで第1回は1899年、第2回は1907年に開催。軍縮には失敗したが、国際紛争平和的処理条約、毒ガス使用禁止宣言などに調印した。 ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこく‐ゆうびん‐れんごう【万国郵便連合】‥イウ‥ガフ🔗🔉

ばんこく‐ゆうびん‐れんごう万国郵便連合‥イウ‥ガフ (Universal Postal Union)国際郵便を世界共通の規則の下で円滑に交換できるよう1874年に創設された国際機関。1947年に国連の専門機関となる。日本は1877年(明治10)に加盟、1948年再加盟。本部はベルン。UPU ⇒ばん‐こく【万国】

ばんこ‐こう【万戸侯】🔗🔉

ばんこ‐こう万戸侯】 1万戸を領する諸侯。知行ちぎょうの多い大名。大大名。 ⇒ばん‐こ【万戸】

ばん‐こつ【万骨】🔗🔉

ばん‐こつ万骨】 多くの人の骨。「一将功成り―枯る」

ばんこ‐ふえき【万古不易】🔗🔉

ばんこ‐ふえき万古不易】 いつまでもかわらないこと。 ⇒ばん‐こ【万古】

ばんこ‐やき【万古焼】🔗🔉

ばんこ‐やき万古焼】 元文(1736〜1741)年間、伊勢桑名の豪商沼波弄山ぬなみろうざんが始めた陶器。赤絵に秀で、文様に異国趣味が著しい。古万古・弄山万古という。のち江戸で焼いたものを江戸万古、明治以後四日市付近のものは大正万古という。その他桑名万古・松阪万古などの系統がある。 ⇒ばん‐こ【万古】

ばん‐こん【万恨】🔗🔉

ばん‐こん万恨】 種々のうらみ。多くのうらみ。

ばん‐ざい【万歳】🔗🔉

ばん‐ざい万歳】 (古くはバンゼイ。「万才」とも書く) ①長い年月。よろずよ。 ②いつまでも生きること。いつまでも栄えること。「聖寿の―を祝う」 ③めでたいこと。祝うべきこと。「合格できれば―だ」 ④貴人の死を忌んでいう語。「―の後」 ⑤祝福の意を表すため両手をあげて唱える語。「―を三唱する」 ⑥転じて、お手上げの状態、すなわち物事に失敗したり、どうにもならない状態になったりすることをいう語。「万策尽きて―する」 ⇒ばんざい‐じけん【万歳事件】 ⇒ばんざい‐ばん【万歳旛】 ⇒ばんざい‐らく【万歳楽】

ばんざい‐じけん【万歳事件】🔗🔉

ばんざい‐じけん万歳事件】 朝鮮の三‐一独立運動の異称。 ⇒ばん‐ざい【万歳】

ばんざい‐ばん【万歳旛】🔗🔉

ばんざい‐ばん万歳旛】 「万歳」の2文字を表面にしるした旗。即位礼や朝賀の式などに威儀をととのえるため用いる諸種の旗の一つ。 万歳旛 ⇒ばん‐ざい【万歳】

ばん‐さく【万策】🔗🔉

ばん‐さく万策】 あらゆる方策。あらゆるてだて。「―尽きる」

ばん‐ぜい【万歳】🔗🔉

ばん‐ぜい万歳⇒ばんざい。日葡辞書「センシュウバンゼイ」 ⇒ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】

ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】‥シウ🔗🔉

ばんぜい‐せんしゅう万歳千秋‥シウ ①人の長寿を祝う語。 ②[戦国策楚策]貴人の死を遠まわしにいう語。千秋万歳。栄華物語若枝「なにか今日は―をぞいふべき」 ⇒ばん‐ぜい【万歳】

ばん‐ばん【万万】🔗🔉

ばん‐ばん万万】 [一]〔名〕 ①非常に多数なこと。 ②はるかにまさっているさま。 [二]〔副〕 ①十分に。よく。まったく。「―承知の上で」 ②(打消を伴って)決して。万一にも。「失敗は―あるまい」 ⇒ばんばん‐いつ【万万一】

ばんばん‐いつ【万万一】🔗🔉

ばんばん‐いつ万万一】 〔副〕 もし。まんいち。まんまんいち。 ⇒ばん‐ばん【万万】

ばん‐ばんざい【万万歳】🔗🔉

ばん‐ばんざい万万歳】 「万歳」を強めていう語。

ま‐ごう【万劫】‥ゴフ🔗🔉

ま‐ごう万劫‥ゴフ ⇒まんごう。永久百首「―の石とならむ世までに」

ま‐ざい【万歳】🔗🔉

ま‐ざい万歳】 (マンザイのンを表記しない形) ⇒まんざい。源氏物語若菜下「――と榊葉を取りかへしつつ祝ひきこゆる御代の末」 ⇒まざい‐らく【万歳楽】

まん【万】🔗🔉

まん】 (呉音。漢音はバン) ①数の名。千の10倍。「萬」を大字に用いる。「―が一」 ②数のたいへん多いこと。よろず。 →ばん(万)

まん‐いち【万一】🔗🔉

まん‐いち万一】 ①万分の一。万の中に一つ。ほとんどないが、きわめてまれにあること。まんいつ。「―の場合」 ②(副詞的に)ひょっとして。もしや。まんがいち。「―不合格だったら、どうしよう」

まん‐いつ【万一】🔗🔉

まん‐いつ万一(→)「まんいち」に同じ。

まんえん【万延】🔗🔉

まんえん万延】 [後漢書馬融伝「千億の子孫を豊かにし、万載を歴て永く延べん」]江戸末期、孝明天皇朝の年号。安政7年3月18日(1860年4月8日)改元、万延2年2月19日(1861年3月29日)文久に改元。 ⇒まんえん‐きん【万延金】

まんえん‐きん【万延金】🔗🔉

まんえん‐きん万延金】 江戸幕府が万延元年(1860)以降鋳造した金貨。大判・小判・二分金・一分金・二朱金がある。 ⇒まんえん【万延】

まん‐が‐いち【万が一】🔗🔉

まん‐が‐いち万が一】 「まんいち」を強めていう語。今昔物語集20「―にも自然おのずからかかる事有りなりとなむ」

まん‐が‐まれ【万が稀】🔗🔉

まん‐が‐まれ万が稀】 きわめて稀であるさま。運歩色葉集「万希、マンガマレ」。日葡辞書「マンガマレノヲイデデゴザル」

まん‐がん【万巻】‥グワン🔗🔉

まん‐がん万巻‥グワン 多くの巻物。多くの書物。

まん‐ぎょう【万行】‥ギヤウ🔗🔉

まん‐ぎょう万行‥ギヤウ 仏教徒・修行者などの修める一切の行ぎょう

まん‐きん【万金】🔗🔉

まん‐きん万金】 多くの金銭。千金。

まんきん‐たん【万金丹】🔗🔉

まんきん‐たん万金丹】 ①気つけ・解毒などに効く丸薬の名。浄瑠璃、鎌倉三代記「幸ひ浅間の―、気付に飲ませいたはれば」 ②(形が似ていることから)一分金の異称。好色一代女6「―一角づつに定めて」

まんく‐あわせ【万句合】‥アハセ🔗🔉

まんく‐あわせ万句合‥アハセ 江戸時代、前句付を中心とする雑俳の句会。また、その選者が前句の刷物を配布して付句を募集し、勝句を一枚刷形式に印刷して頒布したものをもいう。宝暦(1751〜1764)から寛政(1789〜1801)頃まで行われ、初代川柳評の万句合勝句刷は「柳樽」の底本。月並万句合。

まん‐げい【万芸】🔗🔉

まん‐げい万芸】 よろずの技芸。あらゆる技芸。〈日葡辞書〉

まんげ‐え【万花会】‥ヱ🔗🔉

まんげ‐え万花会‥ヱ 多くの花を盛って供養する法会。

まんげ‐きょう【万華鏡】‥キヤウ🔗🔉

まんげ‐きょう万華鏡‥キヤウ 玩具の一つ。3枚の長方形の鏡板を三角柱状に組み、色紙の小片などを入れ、筒を回しながら一方の端の小孔からのぞくと、美しい模様の見えるようにしたもの。錦眼鏡にしきめがね。百色眼鏡。カレードスコープ。ばんかきょう。

まん‐げん【万言】🔗🔉

まん‐げん万言】 多くの言葉。「―を費やす」

まん‐ごう【万劫】‥ゴフ🔗🔉

まん‐ごう万劫‥ゴフ きわめて長い年月。永劫。まごう。 ⇒まんごう‐まつだい【万劫末代】

まん‐ごうが‐しゃ【万恒河沙】🔗🔉

まん‐ごうが‐しゃ万恒河沙】 (天竺の東界の大河恒河、すなわち今のガンジス河の沙すなの意)無限・無数なことにたとえていう語。恒沙。恒河沙。宇津保物語俊蔭「―の衆生に穀を施して」

まんごう‐まつだい【万劫末代】‥ゴフ‥🔗🔉

まんごう‐まつだい万劫末代‥ゴフ‥ 永久の末の世。 ⇒まん‐ごう【万劫】

まんごし‐いわい【万越祝】‥イハヒ🔗🔉

まんごし‐いわい万越祝‥イハヒ 大漁祝い。現在では数量の万を超過する意に解せられているが、もとは「まいわい」の転。まんいわい。千越祝い。

まん‐ざい【万歳】🔗🔉

まん‐ざい万歳】 ①よろずよ。万年。まんぜい。神楽歌、千歳法「―、―、―や」 ②年の始めに、風折烏帽子かざおりえぼしを戴き素襖すおうを着て、腰鼓を打ち、当年の繁栄を祝い賀詞を歌って舞い、米銭を請う者。太夫と才蔵とが連れ立ち、才蔵のいう駄洒落を太夫がたしなめるという形式で滑稽な掛合いを演ずる。千秋万歳せんずまんざいに始まり、出身地により大和万歳・三河万歳・尾張万歳などがある。「漫才」はこれの現代化。〈[季]新年〉 ③地歌。端歌物。寛永(1624〜1644)頃、城志賀作曲。大和万歳の万歳歌を連ねた歌詞。 ⇒まんざい‐おうぎ【万歳扇】 ⇒まんざい‐らく【万歳楽】

まんざい‐おうぎ【万歳扇】‥アフギ🔗🔉

まんざい‐おうぎ万歳扇‥アフギ 万歳に用いる扇。 ⇒まん‐ざい【万歳】

まんざいきょうかしゅう【万載狂歌集】‥キヤウ‥シフ🔗🔉

まんざいきょうかしゅう万載狂歌集‥キヤウ‥シフ 天明期江戸狂歌の最初の撰集の一つ。古人の狂歌を含む。17巻2冊。四方赤良よものあから(大田南畝)・朱楽菅江あけらかんこう編。1783年(天明3)刊。

まんざい‐らく【万歳楽】🔗🔉

まんざい‐らく万歳楽】 雅楽の唐楽、平調ひょうじょうの曲。六人または四人舞。めでたい文の舞として、武の舞の「太平楽」とともに即位礼その他の賀宴に用いる。まざいらく。宇津保物語俊蔭「―声ほのかに掻きならして」 万歳楽 ⇒まん‐ざい【万歳】

まんざ‐おんせん【万座温泉】‥ヲン‥🔗🔉

まんざ‐おんせん万座温泉‥ヲン‥ 群馬県北西部、白根山の西斜面に位置する温泉。泉質は硫黄泉。スキー場として有名。 万座温泉 提供:岩波書店

まん‐さつ【万札】🔗🔉

まん‐さつ万札】 1万円札をいう俗語。

まん‐すじ【万筋】‥スヂ🔗🔉

まん‐すじ万筋‥スヂ 2本ずつ色のちがった経糸たていとを配列した竪縞たてじま→縞織物(図)

マンセー【万歳】🔗🔉

マンセー万歳】 (朝鮮語manse)祝いの意を表す語。ばんざい。

まんぞう‐くじ【万雑公事】‥ザフ‥🔗🔉

まんぞう‐くじ万雑公事‥ザフ‥ 荘園における種々の雑税や夫役。狂言、餅酒「―を御免なさるる」

まん‐びき【万引】🔗🔉

まん‐びき万引】 買物をするふりをして、店頭の商品をかすめとること。また、その人。万買まんがい

まん‐まん【万万】🔗🔉

まん‐まん万万】 〔副〕 ⇒ばんばん。狂言、比丘貞「―それはかたじけなうござる」 ⇒まんまん‐いち【万万一】

まんまん‐いち【万万一】🔗🔉

まんまん‐いち万万一】 〔副〕 「まんいち」を強めていう語。ばんばんいつ。 ⇒まん‐まん【万万】

よろず【万】ヨロヅ🔗🔉

よろずヨロヅ ①数の単位。まん。 ②数の多いこと。あまた。さまざまであること。いろいろ。宇津保物語藤原君「―の神仏に」。竹取物語「野山にまじりて竹を取りつつ、―の事に使ひけり」 ③すべての事。万事。源氏物語若紫「―をととのへ給へり」 ④(副詞的に)ことごとく。すべて。万事。「―承ります」 ⇒よろず‐ありちょう【万有帳】 ⇒よろず‐うりちょう【万売帳】 ⇒よろず‐おぼえちょう【万覚帳】 ⇒よろず‐かけちょう【万掛帳】 ⇒よろず‐たび【万度】 ⇒よろず‐とせ【万歳】 ⇒よろず‐や【万屋】 ⇒よろず‐よ【万代・万世】

よろず【万】ヨロヅ(姓氏)🔗🔉

よろずヨロヅ 姓氏の一つ。 ⇒よろず‐てつごろう【万鉄五郎】

よろず‐おぼえちょう【万覚帳】ヨロヅ‥チヤウ🔗🔉

よろず‐おぼえちょう万覚帳ヨロヅ‥チヤウ 心覚えのため、種々の事柄を書いておく帳面。 ⇒よろず【万】

よろず‐かけちょう【万掛帳】ヨロヅ‥チヤウ🔗🔉

よろず‐かけちょう万掛帳ヨロヅ‥チヤウ 掛売りをまとめて書きつけておく帳面。好色一代男3「―埒明けず屋の世之介としかられながら」 ⇒よろず【万】

よろず‐とせ【万歳】ヨロヅ‥🔗🔉

よろず‐とせ万歳ヨロヅ‥ (→)「よろずよ」に同じ。 ⇒よろず【万】

よろずのふみほうぐ【万の文反古】ヨロヅ‥🔗🔉

よろずのふみほうぐ万の文反古ヨロヅ‥ 浮世草子。井原西鶴作。5巻5冊。1696年(元禄9)刊。17編の書簡体小説集。西鶴文反古。 →文献資料[万の文反古]

よろず‐や【万屋】ヨロヅ‥🔗🔉

よろず‐や万屋ヨロヅ‥ ①種々のものを商う店。 ②何事にも一通り通じた人。なんでもや。 ⇒よろず【万】

[漢]万🔗🔉

 字形  筆順 〔一部2画/3画/教育/4392・4B7C〕 [萬] 字形 〔艹部9画/12画/7263・685F〕 〔音〕マン(呉) バン(漢) 〔訓〕よろず (名)かず・ま [意味] ①数の名。千の十倍。「万に一つ」「十万円」 ②数が非常に多い。よろず。すべて。「万ばん遺漏なきを期する」「万ばんやむを得ない場合は」「万病・万難ばんなん・万全ばんぜん・巨万・億万長者・万国ばんこく・千変万化せんぺんばんか」 [解字] 「萬」は、さそりの象形で、非常に長く続く数の意に当てた。「万」は、「卍」(=まんじ)の変形で、古くから「萬」の略字として用いられている。は異体字。 [難読] 万年青おもと

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