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くだり‐て【下り手】🔗🔉

くだり‐て下り手】 安くて粗末な物。好色五人女2「―のかたし目貫めぬき⇒くだり【下り・降り】

げし‐にん【解死人・下手人】🔗🔉

げし‐にん解死人・下手人】 (ゲシュニン(下手人)の転)犯人の引渡しを要求されて、身代りに立つ者。室町時代、集団間の闘争の解決法として、相手側に引き渡された。〈日葡辞書〉

げしゅ‐にん【下手人】🔗🔉

げしゅ‐にん下手人】 (ゲシニンとも) ①自ら手を下して人を殺した者。「―を挙げる」 ②事件の張本人。 ③江戸時代、人を殺し、また、殺人の指揮などをしたものに適用する斬首刑。→げしにん

げて‐もの【下手物】🔗🔉

げて‐もの下手物】 ①並の品。高価で精巧な品に対し、日常用いる大衆的・郷土的で質朴な品物。↔上手物じょうてもの。 ②一般から風変りと見られるもの。「―趣味」

した‐て【下手】🔗🔉

した‐て下手】 ①下の方(の場所)。しもて。したで。 ②他より低い地位。また、その地位にある人。特に、囲碁・将棋などで、段位の低い方の者。「―を持つ」 ③相撲で、四つに組んだとき相手の差し手の下からまわしを取ること。また、その手。 ④犬追物いぬおうもので、自分の馬の後に立った射手。 ↔上手うわて⇒したて‐だしなげ【下手出し投げ】 ⇒したて‐なげ【下手投げ】 ⇒したて‐ひねり【下手捻り】 ⇒したて‐まわし【下手回し】 ⇒下手に付く ⇒下手に出る

した‐てだい【下手代】🔗🔉

した‐てだい下手代】 地位の低い手代。

したて‐だしなげ【下手出し投げ】🔗🔉

したて‐だしなげ下手出し投げ】 相撲の手の一つ。下手で相手のまわしを引き、体を開きながら引きずるように倒すもの。引きずり投げ。 ⇒した‐て【下手】

したて‐なげ【下手投げ】🔗🔉

したて‐なげ下手投げ】 ①相撲の手の一つ。下手で相手のまわしをとり、投げて倒すもの。 ②アンダー‐スローの訳語。 ↔上手投げ。 ⇒した‐て【下手】 ○下手に付くしたてにつく 他人の下風かふうに立つ。 ⇒した‐て【下手】 ○下手に出るしたてにでる へりくだった態度をとる。 ⇒した‐て【下手】

○下手に付くしたてにつく🔗🔉

○下手に付くしたてにつく 他人の下風かふうに立つ。 ⇒した‐て【下手】

○下手に出るしたてにでる🔗🔉

○下手に出るしたてにでる へりくだった態度をとる。 ⇒した‐て【下手】 したて‐ひねり下手捻り】 相撲の手の一つ。下手で相手のまわしをとって捻って倒すもの。 ⇒した‐て【下手】 したて‐まわし下手回し‥マハシ 「上手うわて回し」参照。 ⇒した‐て【下手】 したて‐もの仕立物】 ①仕立てたもの。仕立てるもの。 ②裁縫。ぬいもの。 ⇒し‐たて【仕立て】 したて‐や仕立屋】 裁縫を業とする者。また、その店。 ⇒し‐たて【仕立て】 したて‐ゆばり臨瀝】 (「したて」は「した(滴)つ」の連用形)淋疾などで小便が少しずつしたたる病気。〈倭名類聚鈔3し‐た・てる仕立てる】 〔他下一〕[文]した・つ(下二) ①工夫してこしらえる。また、故意に作り上げる。栄華物語様々喜「いみじうをかしき殿をえもいはず―・てて」。「小説に―・てる」「犯人に―・てる」 ②教えこむ。仕込む。育てあげる。平家物語6「弓矢取る身に―・てよ」。「子供を一人前に―・てる」 ③ととのえる。用意する。源氏物語若紫「御帳・御屏風などあたりあたり―・てさせ給ふ」。「臨時列車を―・てる」 ④布を裁って着物に縫う。「背広を―・てる」 ⑤食べ物の味をととのえる。料理する。 した‐て・る下照る】 〔自四〕 (古くはシタデル)木の下などが照り輝く。一説に、シタヒのシタと解し、花の色などが赤く美しく照る。万葉集18「橘の―・る庭に」 したてる‐ひめ下照媛・下照姫】 (古くはシタデルヒメ)記紀神話で大国主命の女むすめ、味耜高日子根あじすきたかひこね命の妹、天稚彦あめわかひこの妃。天稚彦が高皇産霊たかみむすび神に誅せられた時、その哀しみの声が天に達したという。 した‐ど舌疾】 はやくち。石清水物語「―なるやうに宣へば」 した‐どい下問い・下聘い‥ドヒ 人目を忍んで女のもとに通うこと。古事記「―にわがとふ妹を」 した‐とぎ舌粢⇒したしとぎ した‐ど・し舌疾し】 〔形ク〕 早口である。口早である。源氏物語常夏「小賽小賽といふ声ぞ、いと―・きや」 しだ‐とし志田順】 地球物理学者。千葉県生れ。京大教授。地球の剛性および地震動の研究に貢献。(1876〜1936) ⇒しだ【志田】 した‐ども下供】 供の中の下回りの者。 ⇒下供を落とす

したて‐ひねり【下手捻り】🔗🔉

したて‐ひねり下手捻り】 相撲の手の一つ。下手で相手のまわしをとって捻って倒すもの。 ⇒した‐て【下手】

したて‐まわし【下手回し】‥マハシ🔗🔉

したて‐まわし下手回し‥マハシ 「上手うわて回し」参照。 ⇒した‐て【下手】

しも‐て【下手】🔗🔉

しも‐て下手】 ①下しもの方。下座の方。 ②川の下流。 ③芝居の舞台の、見物席から見て左の方。 ④魚網の右の綱。 ↔上手かみて

へた【下手】🔗🔉

へた下手】 ①物事に巧みでないこと。まずいこと。不器用なこと。また、そういう人。連理秘抄「上手も―にあひて、不慮に勝負などに負くる事もあるなり」。「―な歌」↔上手。 ②なまじっかなこと。いいかげんなこと。または、そのさま。多く、結果が悪くなることにいう。浮世風呂4「額の汗を―に拭くと、色男の面が藍隈あいぐまになる」。「―に口を出さない方がいい」「―な図書館より本がある」 ⇒下手すると ⇒下手な鉄砲も数打てば当たる ⇒下手の考え休むに似たり ⇒下手の長談義 ⇒下手の横好き

へた‐くそ【下手糞】🔗🔉

へた‐くそ下手糞】 非常に下手なこと。また、その人をののしっていう語。「―な絵」

へた‐ごうしゃ【下手巧者】‥ガウ‥🔗🔉

へた‐ごうしゃ下手巧者‥ガウ‥ 下手ではあるが熟練の結果が見えること。また、下手なくせに悪く達者なこと。戴恩記「―のものゝこせこせと聞きにくきなりなむ」

○下手するとへたすると🔗🔉

○下手するとへたすると なまじっかな真似をすると。うっかりすると。「下手をすると」とも。「―命が危い」 ⇒へた【下手】 へだたり隔たり】 へだたること。また、へだたった度合。距離。差。東大寺諷誦文稿「浄土と穢土との隔ヘダタリは何ぞ」。「両者の言い分に―がある」「気持の―ができる」 へだた・る隔たる】 〔自五〕 二つのものの間に何かものが入り互いに疎通しなくなる意。 ①(何かが)間に入る。また、遠ざかる。万葉集4「山河も―・らなくにかく恋ひむとは」。「地獄と極楽の間は何万里となく―・っている」 ②年月が中に挟まる。源氏物語賢木「おぼつかなくて月日も―・りぬるに」。平家物語9「年―・り日重なるに随ひて」 ③間に何かあってさえぎられている。心持ちに距離ができる。源氏物語賢木「かく御仲も―・りぬるを」。徒然草「まめやかの心の友にははるかに―・る所のありぬべきぞわびしきや」。「二人の仲が―・る」 ④開きがある。違いがある。「二人の意見は余りに―・っている」 ⑤間にさえぎって入る。割りこむ。平家物語11「義盛が童わらわ、主を討たせじと中に―・る」 へだ・つ隔つ】 [一]〔自五〕 (→)「へだたる」に同じ。万葉集5「白雲の千重に―・てる筑紫の国は」 [二]〔他下二〕 ⇒へだてる(下一) べた‐つ・くべた付く】 〔自五〕 ①べたべたとねばりつく。「納豆が―・く」 ②転じて、異性にまつわりつく。また、機嫌を取ってしきりにへつらう。風来六部集「見識あつて―・かず」。「人前で―・く」 へだて隔て】 ①へだてること。さかいをすること。しきり。枕草子23「清涼殿の丑寅の隅の北の―なる御さうじは」 ②時間的な間隔があること。源氏物語真木柱「一夜ばかりの―だに」。「1カ月の―をおく」 ③相違すること。へだたり。源氏物語玉鬘「さいはひのなきとあるとは―あるべきわざかな」 ④打ち解けないこと。親しまないこと。源氏物語夕顔「心のうちの―残し給へるなむつらき」。「二人の間に―ができた」 ⑤別扱いをすること。区別。「師と弟子の―なく話す」 ⇒へだて‐がお【隔て顔】 ⇒へだて‐がみ【隔て紙】 ⇒へだて‐ごころ【隔て心】 へだて‐がお隔て顔‥ガホ 打ち解けないような顔つき。源氏物語宿木「恥かしけれど、何かは―にもあらむ」 ⇒へだて【隔て】 へだて‐がま・し隔てがまし】 〔形シク〕 打ち解けない様子である。うとうとしいようである。源氏物語若菜上「かやうに―・しき事なさかしがり聞えさせ給ひそ」 へだて‐がみ隔て紙】 品物のすれあうのを防ぐために間に挟む紙。間紙あいがみ・あいし⇒へだて【隔て】 へだて‐ごころ隔て心】 打ち解けない心。親しまない心。源氏物語鈴虫「いと―ある虫になむありける」 ⇒へだて【隔て】 へだ・てる隔てる】 〔他下一〕[文]へだ・つ(下二) 二つのものの間に何かを置いて、互いの疎通を欠かせる意。 ①間に物を置く。仕切る。距離を置く。万葉集18「安の河中に―・てて向かひ立ち袖振り交し息の緒に嘆かす子ら」。竹取物語「竹取るに節ふしを―・ててよごとに金ある竹を見つくること重なりぬ」。天草本平家物語「猛火が燃え来れば、川を―・てても障へがたかつた」。「テーブルを―・てて向かい合う」「本土から2キロ―・てた島」 ②時日の間をおく。万葉集11「若草のにひ手枕をまき初めて夜をや―・てむ憎くあらなくに」。「20年の歳月を―・てて再会した」 ③さえぎる。間で邪魔をする。万葉集18「月見れば同じ国なり山こそば君があたりを―・てたりけれ」。「雲に―・てられて見えない」 ④疎うとみ遠ざける。わけへだてをする。源氏物語澪標「かねてより―・てぬ中と慣はねど別れは惜しきものにぞありける」。日葡辞書「ヒトニココロヲヘダツル」 ⑤仲をひきはなす。「二人の仲を―・てる」 べた‐なぎべた凪】 風・波がすっかりやんで、海上が静まっていること。

○下手な鉄砲も数打てば当たるへたなてっぽうもかずうてばあたる🔗🔉

○下手な鉄砲も数打てば当たるへたなてっぽうもかずうてばあたる 下手でも、何度もやればうまくいくこともある。下手なてっぽも数打ちゃ当たる。 ⇒へた【下手】 べた‐にべた煮】 大根を油で炒め、煮干しだしで煮て味噌味をつけたもの。大豆・油揚げ・野菜・鮭などを加える場合もある。新潟県の郷土料理。 べた‐ぬりべた塗り】 べた一面に塗ること。1色でべったり塗ること。 へた‐ねん下手念】 物事に念を入れすぎること。馬鹿念。 へた‐の‐かわ下手の皮‥カハ へたなもの。へたくそ。竹斎「大声を挙げてまりを蹴る。―ども集まりて」

へた‐ねん【下手念】🔗🔉

へた‐ねん下手念】 物事に念を入れすぎること。馬鹿念。

へた‐の‐かわ【下手の皮】‥カハ🔗🔉

へた‐の‐かわ下手の皮‥カハ へたなもの。へたくそ。竹斎「大声を挙げてまりを蹴る。―ども集まりて」 ○下手の考え休むに似たりへたのかんがえやすむににたり よい知恵もないのにいくら考えても、時間がたつばかりで何の効果もない。 ⇒へた【下手】 ○下手の長談義へたのながだんぎ 話下手の者にかぎって話が長くなり、はた迷惑なこと。狂言、泣尼「所詮―は無用の事とある」 ⇒へた【下手】 ○下手の横好きへたのよこずき 下手なくせにその事に熱心なこと。「下手の物好き」とも。狂言、縄綯なわない「正真の―といふは、頼うだ人の事ぢや」 ⇒へた【下手】

○下手の考え休むに似たりへたのかんがえやすむににたり🔗🔉

○下手の考え休むに似たりへたのかんがえやすむににたり よい知恵もないのにいくら考えても、時間がたつばかりで何の効果もない。 ⇒へた【下手】

○下手の長談義へたのながだんぎ🔗🔉

○下手の長談義へたのながだんぎ 話下手の者にかぎって話が長くなり、はた迷惑なこと。狂言、泣尼「所詮―は無用の事とある」 ⇒へた【下手】

○下手の横好きへたのよこずき🔗🔉

○下手の横好きへたのよこずき 下手なくせにその事に熱心なこと。「下手の物好き」とも。狂言、縄綯なわない「正真の―といふは、頼うだ人の事ぢや」 ⇒へた【下手】 へたば・る 〔自五〕 ①ひれふす。平伏する。滑稽本、妙竹林話七偏人「キヤアツと腰を抜きそのままそこへ―・れば」 ②弱ってすわりこむ。弱って動けなくなる。浜太郎、折矢柄「鼻頭打つて―・る笑止さ」。「暑さで―・る」 へた‐へた 気力・体力が抜けて立っていられなくなり座り込むさま。また、そのような心境になるさま。「気落ちして―となる」 べた‐べた ①物が粘りつくさま。「飴で手が―する」 ②連続して紙類を貼りつけたり、粘性のある液体を塗ったり、印などを押したりするさま。「ポスターを―貼る」 ③親近感・甘え・愛情などを濃厚に示すさま。「若い男女が人前で―する」 ぺた‐ぺた ①平らなものに平手や平たいものを連続して軽く打ちつける音。また、そのさま。「スリッパで―と歩く」 ②薄いものを幾枚も貼りつけるさま。「ビラを―と貼りつける」 ③薄いものが吸いつくようにくっついたり、張りのないものがまとわりついたりするさま。「接着テープが手に―くっつく」 べた‐ぼめべた褒め】 (ベタホメとも)すべてを手放しでほめること。 べた‐ぼりべた掘り(→)「総掘り」に同じ。 べた‐ぼれべた惚れ】 心底ほれていること。相手の魅力にすっかりまいっていること。「彼は彼女に―だ」 べた‐やきべた焼き】 多数のネガを並べて1枚の印画紙に密着させて焼き付けること。また、その印画。 べた‐ゆきべた雪】 水気の多い雪。 べたり ①物のねばりつくさま。また、ねばりつくように、離れないさま。 ②尻をつけて直じかに座るさま。ぺたり。 ③平らに押しつけたり貼ったりするさま。「膏薬を―と貼る」 ぺたり ①軽く押しつけるように貼るさま。「―とシールを貼る」 ②尻をつけて平たく座るさま。 へたり‐こ・むへたり込む】 〔自五〕 力が抜けて、立っていられずに座り込む。 へた・る 〔自五〕 ①尻餅をつく。尻をつけて座る。へたばって座り込む。浄瑠璃、双蝶蝶曲輪日記「勘六と喜兵衛とが鬮くじ取りに当つたら、―・りをらうと持自慢」 ②(他動詞的に)倒す。借金などを踏みたおす。滑稽本、大師めぐり「そりやそちが借銭―・らうとおもふておる了簡じやさかい」 ペダルpedal】 自転車・ピアノ・オルガン・ミシンなどで、操作のために足で踏む部分。「―を踏む」 ぺたん ①はりつくさま。「―と判をおす」 ②餅をつく音。 ③平たく座るさま。尻餅をつくさま。「地面に―とすわる」 ペタンHenri Philippe Pétain】 フランスの軍人。元帥。第一次大戦中ヴェルダン防衛で名をあげたが、1940年第二次大戦の敗北に際し、対独協力のヴィシー政権を樹立。戦後、戦犯として終身刑。(1856〜1951) ペタンクpétanque フランス】 球技の一つ。木製の標的(ビュット)に向かって金属製のボールを投げ、ビュットまでの近さを競う。 ぺたん‐こ ①押しつぶされて平たくなったさま。ぺちゃんこ。 ②餅などをつく音。ぺったんこ。 ペダンチックpedantic】 学者ぶるさま。衒学げんがく的。 ペダントpedant】 学者ぶる人。衒学げんがく者。 ペダントリーpedantry】 学者ぶること。知ったかぶり。衒学げんがく。ペダンチズム。 べち】 (呉音)べつ。宇津保物語蔵開上「―の禄など賜ひ渡して」 ベチMongo Beti】 カメルーンの小説家。「カメルーンの収奪」を発表しフランスへ亡命。ルーアンで教師を勤めた後帰国。「残酷な街」「ボンバの哀れなキリスト」など。(1932〜2001) ペチカpechka ロシア】 暖炉の一種。石・煉瓦・粘土などで造った壁面からの放射熱で暖房するもの。ペーチカ。 べち‐ぎ別儀・別義】 ①⇒べつぎ。日葡辞書「コノハウニヲイテイッセッ(一切)ベチギハゴザナイ」 ②碾茶ひきちゃの、極上に次ぐ上品。〈日葡辞書〉 ⇒べちぎ‐ぞそり【別儀揃】 べちぎ‐ぞそり別儀揃】 別儀2を採ったあとの葉で製した碾茶ひきちゃ。〈日葡辞書〉 ⇒べち‐ぎ【別儀・別義】 べち‐ぎょう別行‥ギヤウ ⇒べつぎょう ペチコートpetticoat】 女性の下着の一種で、スカート状のもの。アンダー‐スカート。 べち‐じ別時⇒べつじ べち‐だん別段⇒べつだん。平家物語1「これは異朝の先規たるうへ、―の事なり」 べち‐のう別納‥ナフ ①物などを納めておくため、母屋おもやから離して建てた建物。宇津保物語蔵開下「―に渡し奉りつ」 ②別納所の略。 →べつのう⇒べちのう‐しょ【別納所】 べちのう‐しょ別納所‥ナフ‥ 上皇に食料や日用品などを調進する役所。 ⇒べち‐のう【別納】 べち‐べち別別⇒べつべつ へちま糸瓜・天糸瓜】 ①ウリ科の蔓性一年草。熱帯アジアの原産。茎は長く、巻鬚まきひげで他物にからみつく。葉は掌状で3〜7に浅裂。夏、5弁の黄花を開く。雌雄同株。果実は円柱状で若いうちは食用、完熟すると果肉内に強靱な繊維組織が網目状に生じ、これをさらして汗除け・垢すりなどに用いる。唐瓜とうりともいい、「と」の字(いろは順の「へ」と「ち」の間)が名の由来という。〈[季]秋〉。〈日葡辞書〉 ②つまらぬもののたとえ。へちまのかわ。一休狂歌問答「世の中は何の―と思へども」 ⇒へちま‐えり【糸瓜襟】 ⇒へちま‐き【糸瓜忌】 ⇒へちま‐すい【糸瓜水】 ⇒へちま‐ぞうり【糸瓜草履】 ⇒へちま‐の‐かわ【糸瓜の皮】 ⇒へちま‐やろう【糸瓜野郎】 ⇒糸瓜の皮とも思わず へちま‐えり糸瓜襟】 襟の型の一種。後ろから前まで、きざみ目を入れず、やや丸みをもたせ、へちまの形に似る。→襟(図)⇒へちま【糸瓜・天糸瓜】 へちま‐き糸瓜忌】 正岡子規の忌日。9月19日。獺祭だっさい忌。〈[季]秋〉 ⇒へちま【糸瓜・天糸瓜】 へちま‐すい糸瓜水】 へちまの茎からとった水。古来、化粧水または咳止め薬に用いる。 ⇒へちま【糸瓜・天糸瓜】 へちま‐ぞうり糸瓜草履‥ザウ‥ さらして白くしたへちまの果実の繊維を重ねて作った草履。 ⇒へちま【糸瓜・天糸瓜】 へちま‐の‐かわ糸瓜の皮‥カハ ①へちまの外皮。 ②へちまの外皮・種子などを取り去ったあとの淡黄色の繊維。垢すりなどに用いる。へちま。 ③何の役にも立たないもの。また、つまらぬもののたとえ。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「恩も礼儀も忠孝も死ぬる身には―」 ⇒へちま【糸瓜・天糸瓜】

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