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かさ【傘】🔗🔉

かさ】 雨・雪を防ぎ、また日光などをさえぎるため頭上にかざすもの。からかさ・こうもりがさ・ひがさなどの総称。さしがさ。

かさ‐おどり【傘踊・笠踊】‥ヲドリ🔗🔉

かさ‐おどり傘踊・笠踊‥ヲドリ 日傘・花傘・蛇の目傘、またかぶり笠を持っておどる踊。「道成寺」の笠踊は有名。からかさ踊。花笠踊。

かさ‐おどろき【傘驚き】🔗🔉

かさ‐おどろき傘驚き(→)「からかさおどろき」に同じ。中務内侍日記「この御馬は―やし侍らむ」

かさ‐がみ【傘紙】🔗🔉

かさ‐がみ傘紙】 からかさを張るのに用いる厚手の地紙。楮こうぞ製で、美濃・紀伊などの産が有名。

かさ‐ごこう【傘御光】‥クワウ🔗🔉

かさ‐ごこう傘御光‥クワウ 仏像光背の一種。頭背から傘形に光線が放射した形のもの。

かさ‐さつ【傘札】🔗🔉

かさ‐さつ傘札】 江戸末期の藩札の一種。美濃国加納藩で発行。札元が傘問屋だったため金額のほかに、特産である傘の数量が記されている。

かさ‐じ【傘地】‥ヂ🔗🔉

かさ‐じ傘地‥ヂ こうもり傘を張るのに用いる布地。

かさ‐たて【傘立】🔗🔉

かさ‐たて傘立】 玄関などで外から持ち込んだ傘を立てておくための家具。

かさ‐のり【傘海苔】🔗🔉

かさ‐のり傘海苔】 海産の緑藻アオサ藻綱。単細胞性。長さ約5センチメートルの細い柄の上部に、直径1センチメートルほどの円盤状の傘を生ずる。暖海性で、奄美諸島以南のサンゴ礁などに分布。細胞と核の機能を研究する実験材料として著名。 かさのり

かさ‐はぐるま【傘歯車】🔗🔉

かさ‐はぐるま傘歯車】 平行でなく相交わる2軸間に回転力を伝達する傘形の歯車。ベベルギア。→歯車(図)

かさ‐はり【傘張り】🔗🔉

かさ‐はり傘張り】 からかさを、骨に紙をはって作ること。また、その職人。

かさ‐ぶくろ【傘袋・笠袋】🔗🔉

かさ‐ぶくろ傘袋・笠袋】 傘を入れる袋。特に、中世以降、旅行や行列で長柄の傘を入れるのに用いた袋。また、編笠を入れる袋。

かさ‐ぼこ【傘鉾・笠鉾】🔗🔉

かさ‐ぼこ傘鉾・笠鉾】 祭礼の飾り物の一つ。大きな傘の上に鉾・長刀なぎなた・造花などをとりつけたもの。 ⇒かさぼこ‐ぐも【傘鉾雲】 ⇒かさぼこ‐ざや【傘鉾鞘】

かさぼこ‐ぐも【傘鉾雲】🔗🔉

かさぼこ‐ぐも傘鉾雲】 南の空に傘を開いたような形で現れる雲。風の前兆で、その破れた方から風が吹くという。 ⇒かさ‐ぼこ【傘鉾・笠鉾】

かさぼこ‐ざや【傘鉾鞘】🔗🔉

かさぼこ‐ざや傘鉾鞘】 槍の鞘の一種。傘を閉じたような形のもの。 ⇒かさ‐ぼこ【傘鉾・笠鉾】

かさ‐もち【傘持】🔗🔉

かさ‐もち傘持】 長柄の傘を持つ供人。

かさ‐や【傘屋・笠屋】🔗🔉

かさ‐や傘屋・笠屋】 傘や笠を作り、また、売る店や人。

から‐かさ【傘】🔗🔉

から‐かさ】 (頭にかぶる「笠」に対して「柄から付きのかさ」の意) ①割竹の細い骨に紙を貼って油をひき、柄をつけて轆轤ろくろで開閉し得るようにしたかさ。雨傘・日傘のほか、晴雨両用のものを両天または照降てりふりという。さしがさ。手傘。枕草子247「―をさしたるに」 ②紋所の名。傘を閉じまたは開いた形をとりあわせたもの。 ⇒からかさ‐いっぽん【傘一本】 ⇒からかさ‐おどろき【傘驚き】 ⇒からかさ‐がみ【傘紙】 ⇒からかさ‐ぎゅう【傘灸】 ⇒からかさ‐ごこう【傘後光】 ⇒からかさ‐たけ【傘茸】 ⇒からかさ‐てい【傘亭】 ⇒からかさ‐び【傘火】 ⇒からかさ‐まつ【傘松】 ⇒からかさ‐れんぱん【傘連判】

からかさ‐いっぽん【傘一本】🔗🔉

からかさ‐いっぽん傘一本】 (僧侶が破戒の罪などで寺から追放される時、傘1本は携えることを許されたことから)僧侶の追放をいう。歌舞伎、韓人漢文手管始「―にて寺を開け(退去せよ)とあつても」 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐おどろき【傘驚き】🔗🔉

からかさ‐おどろき傘驚き】 傘などを突然馬の目の前に広げた時、馬の驚くこと。かさおどろき。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐がみ【傘紙】🔗🔉

からかさ‐がみ傘紙】 傘を張るのに用いる和紙。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐ぎゅう【傘灸】‥ギウ🔗🔉

からかさ‐ぎゅう傘灸‥ギウ のぼせをさげる灸。大きい艾もぐさを用い、足指の間にすえる。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐ごこう【傘後光】‥クワウ🔗🔉

からかさ‐ごこう傘後光‥クワウ 傘の開いたような形の光背。狂言、小傘「ふな後光或ひは―などと申して、法事の時分入用の仏具で御座る」 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐たけ【傘茸】🔗🔉

からかさ‐たけ傘茸】 担子菌類のきのこ。大形で茎の長い傘形。傘の表面は淡褐色。全体は乾燥した綿状で弾性がある。食用。ニギリタケ。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐てい【傘亭】🔗🔉

からかさ‐てい傘亭】 京都市の高台寺内にある桃山時代の遺構で、竹垂木たけだるきを傘を広げたように配した天井をもつ茶屋。さんてい。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐び【傘火】🔗🔉

からかさ‐び傘火】 昔、大坂天満の大鏡寺の前に出たという怪物。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐まつ【傘松】🔗🔉

からかさ‐まつ傘松】 枝が、傘を開いたように広がっている松。かさまつ。 ⇒から‐かさ【傘】

からかさ‐れんぱん【傘連判】🔗🔉

からかさ‐れんぱん傘連判】 (形が傘に似ているからいう)多人数が連署する場合、丸く放射状に署名をつらねる方式。南北朝・室町時代の国人一揆や江戸時代の百姓一揆の文書に多く見られる。平等に一致団結する意志や一揆首謀者を隠す意図を示す。「―状」 ⇒から‐かさ【傘】

さん‐か【傘下】🔗🔉

さん‐か傘下】 中心的な人物・勢力のもとに部下・同志として寄り集まること。翼下。「―の労働者」「大資本の―に入る」

さん‐じゅ【傘寿】🔗🔉

さん‐じゅ傘寿】 (「傘」の略字「仐」が「八十」と読めるところから)八十歳のこと。また、八十歳の賀の祝い。

さん‐ばつ【傘伐】🔗🔉

さん‐ばつ傘伐】 森林を漸次伐採し、10〜15年をかけて天然更新する法。まず林床に日光を受けさせるよう疎伐し(予備伐)、次に2割位を伐り(下種伐)、飛散した種子から生じた稚樹が生長して霜の害がなくなる頃残存木をすべて伐採して(後伐)、新林を形成する。ドイツで発達した技術。

さん‐ぺい【傘柄】🔗🔉

さん‐ぺい傘柄】 かさの柄。きのこの傘の柄にあたる部分。

[漢]傘🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部10画/12画/常用/2717・3B31〕 〔音〕サン(呉)(漢) 〔訓〕かさ [意味] かさ。からかさ。「落下傘・傘下」 [解字] 象形。かさをひらいた形にかたどる。][仐]は異体字。

[漢]傘🔗🔉

 〔十部10画〕 ⇒人部

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