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おし【圧し・押し】🔗⭐🔉
おし‐ころ・す【押し殺す・圧し殺す】🔗⭐🔉
おし‐ころ・す【押し殺す・圧し殺す】
〔他五〕
①抑えつけて殺す。平家物語12「平家の子ども取り集めて、水に入るるもあり、土にうづむもあり、―・し、さし殺し、さまざまにす」
②「殺す」を強めていう語。可笑記「平癒すれば上手ぶりをいたし、―・したる病者の事をば」
③笑い・声・感情などの勢いをおさえる。「悲しみを―・す」「―・した声で言う」
○圧しの一手おしのいって🔗⭐🔉
○圧しの一手おしのいって
手加減せず、ただ一途いちずに自分の意志を通そうとすること。
⇒おし【圧し・押し】
おし‐の・ける【押し退ける】
〔他下一〕[文]おしの・く(下二)
①押してどける。また、無理にしりぞける。排斥する。夜の寝覚1「ふすま―・けらるる音」。「先輩を―・けて会長になる」
②傍若無人にふるまう。威圧する。栄華物語若枝「したり顔に思ひて―・けたるさまなり」
おしの‐はっかい【忍野八海】
山梨県南東部、南都留郡忍野村にある涌泉。富士山の伏流水が湧き出たもの。かつて八つの湧水池があったが、今は多く涸かれる。
お‐しのび【御忍び】
①身分の高い人がひそかに外出すること。お忍び歩き。
②「御忍び駕籠かご」の略。
⇒おしのび‐かご【御忍び駕籠】
おしのび‐かご【御忍び駕籠】
江戸時代、大名やその妻などのお忍びに用いた駕籠。全体に蓙ござを打ち、屋根は黒羅紗でおおい、腰と棒とを黒色にした。駕籠かきは4人、略式3人。
御忍び駕籠
⇒お‐しのび【御忍び】
おし‐の‐ふすま【鴛鴦の衾】ヲシ‥
「鴛鴦えんおうの衾」に同じ。→えんおう(成句)
おし‐は【押歯】
(オソバ(齵歯)の転)八重歯やえば。古事記下「御歯は三枝さきくさの如き―に坐しき」
おし‐ば【押羽】
鳥の翼のもとにある産毛うぶげのような極めてやわらかく短い羽毛。
おし‐ば【押し葉】
標本やしおりとするため、草木の葉・花・果実などを紙などの間に挟んで押さえつけ、乾かしたもの。花の場合は「おしばな」ともいう。腊葉さくよう。
おし‐ばおり【押羽織】
陣羽織の別称。
おし‐はかり【推し量り】
おしはかること。当て推量。源氏物語槿「あやしき御―になむ」
おし‐はか・る【推し量る・推し測る】
〔他五〕
既知の事柄をもとにして、未知の事について見当をつける。推量する。推測する。夜の寝覚2「わが心を世のつねに―・りて」。「心中を―・る」
おし‐ばこ【圧箱・押箱】
押鮨おしずしを作る時に飯をつめる箱。
おし‐はだぬ・ぐ【押し肌脱ぐ】
〔自四〕
「はだぬぐ」を強めていう語。太平記9「―・ぎ腹掻き切つて伏し給ふ」
おし‐はっそう【押八双】‥サウ
袋綴じまたは綴葉装てっちょうそうの和本の表紙左端に付けられた押界おしかいのこと。巻子本かんすぼんにおける八双の名残なのでこう呼ぶ。押発装。
おし‐ばな【押し花】
「押し葉」参照。
おし‐は・る【押し張る】
〔他四〕
①「張る」を強めていう語。突っ張る。張り出す。堤中納言物語「簾を―・りて枝を見はり給ふを」
②意地を張る。落窪物語4「―・りてのたまはんことを言ひかへすべき上達部もおはせず」
おし‐ひき【押し引き】
品物の値段で押し問答をすること。
⇒おしひき‐ぶんぷ【押し引き分布】
おしひき‐ぶんぷ【押し引き分布】
〔地〕地震記象の初動が、震源方向へ向かうような観測点を「引き」、震源から遠ざかる方向へ動く観測点を「押し」とし、地図上に観測点の押し引きの分布を記入したもの。発震機構を知るために必要。
⇒おし‐ひき【押し引き】
おし‐ひし・ぐ【押し拉ぐ】
〔他五〕
①押しつぶす。枕草子223「よもぎの、車に―・がれたりけるが」
②押しつける。押しやる。枕草子237「きらきらしくよきなどをば、いとさしも―・がず」
おし‐ひたすら‐に【押し一向に】
〔副〕
「ひたすらに」を強めていう語。いちずに。後拾遺和歌集恋「さまざまに思ふ心はあるものを―濡るる袖かな」
おし‐ひら・く【押し開く】
〔他五〕
①押して開く。
②「開く」を強めていう語。三蔵法師伝承徳点「空を排オシヒラク宝蓋」
おし‐ひろ・げる【押し広げる】
〔他下一〕
押しのばしてひろげる。また、広く他に及ぼす。「その考えを全体に―・げれば」
おし‐ひろ・める【押し広める】
〔他下一〕[文]おしひろ・む(下二)
力を入れてひろめる。広く行きわたらせる。
おし‐ピン【押しピン】
(→)画鋲がびょうに同じ。
おし‐ふ・せる【押し伏せる】
〔他下一〕[文]おしふ・す(下二)
強いて伏させる。ねじふせる。
おし‐ぶた【押し蓋】
漬物などの容器の中に入れた物を押さえ付ける、小さめの蓋。
おし‐ぶち【押縁】
天井板などの、おさえに打ち付ける細長い竹または木。
⇒おしぶち‐したみ【押縁下見】
おしぶち‐したみ【押縁下見】
下見2の一つ。押縁で間柱に打ちつけた下見板をとめるもの。
⇒おし‐ぶち【押縁】
おし‐ふね【押舟】
櫓で進む舟。〈日葡辞書〉
おし‐ぶね【押し船】
バージなどの非動力船を押して航海する船。
おし‐ぶみ【押文】
はりつけた文。張紙の文書。
おし‐へ【磯辺】
(上代東国方言)いそべ。おすひ。万葉集14「駿河の海―に生ふる浜つづら」
お‐しべ【雄蕊】ヲ‥
種子植物の雄性生殖器官。花糸および葯やくから成り、花粉を生ずる。ゆうずい。↔雌蕊めしべ。→花(図)
おし‐へ・す【押し圧す】
〔他四〕
押しつけてつぶす。おしつぶす。枕草子30「二藍ふたあい・葡萄えび染めなどの割出さいでの、―・されて草子の中などにありける」
おし‐ぼう【押し棒】‥バウ
(pushrod)頭弁式の弁機構をもつ内燃機関において、カムの運動を弁に伝える棒状の部材。カムの運動はタペット・押し棒・揺りてこを経て弁に伝えられる。衝棒。突き棒。
おし‐ぼうし【押帽子】
古く犬飼の用いた帽子。
おし‐ぼこ【押矛】
(関東地方などで)(→)矛竹ほこだけに同じ。
おし‐ボタン【押し釦】
押して電流の通路を開閉するボタン。
おし‐ほり【押堀】
風雨・水害などで田畑にできる水たまり。
⇒おしほり‐びき【押堀引】
お‐しぼり【御絞り】
手や顔をふくようにと客に出す、湯や水でしめして絞った手ぬぐいやタオル。
おしほり‐びき【押堀引】
江戸時代、押堀が生じて鋤返しのできない場合の免租。
⇒おし‐ほり【押堀】
おしま【渡島】ヲ‥
①北海道もと11カ国の一つ。1869年(明治2)国郡制設定により成立。現在は渡島・桧山支庁に分属する。
②北海道南西部の支庁。函館市・松前町など11市町がある。
⇒おしま‐はんとう【渡島半島】
おしま【雄島】ヲ‥
宮城県松島湾の群島の一つ。湾の西岸に近く、小松崎との間に渡月橋がある。(歌枕)
お‐じま【小島】ヲ‥
小さな島。こじま。
⇒おじま‐だ【小島田】
おじま【小島】ヲ‥
姓氏の一つ。
⇒おじま‐すけま【小島祐馬】
お‐しまい【御仕舞】‥シマヒ
⇒しまい(仕舞)
おし‐まえ【押前】‥マヘ
戦場に進むこと。進軍。
おし‐ま・く【押し巻く】
〔他四〕
「巻く」を強めていう語。枕草子5「青朽葉・二藍ふたあいの物ども―・きて」
おし‐まくり【押捲り】
(→)「うすべり(薄縁)」に同じ。
おし‐まく・る【押し捲る】
〔他五〕
一方的に押す。初めから終りまで圧倒し続ける。「終始―・って勝つ」「数の力で―・る」
おし‐まげ【圧髷】
島田髷に似た小形の髷。平常は少女が、葬送時には一般の女子も結う。つぶし島田。
おし‐ま・げる【押し曲げる】
〔他下一〕[文]おしま・ぐ(下二)
押してまげる。無理にまげる。
おしまずき【几】オシマヅキ
①脇息きょうそく。斉明紀「―自づからに断おれぬ」
②(女房詞)机。
③牛車の前の横木。軾しょく。〈類聚名義抄〉
おじま‐すけま【小島祐馬】ヲ‥
中国思想史家。高知県生れ。京大教授。著「古代支那研究」「中国の革命思想」など。(1881〜1966)
⇒おじま【小島】
おじま‐だ【小島田】ヲ‥
小島にある田。
⇒お‐じま【小島】
おじ‐まど・う【怖ぢ惑ふ】オヂマドフ
〔自四〕
おそれてどうしてよいか迷う。宇津保物語蔵開下「いとおそろしかりつるに―・ひて」
おしま‐はんとう【渡島半島】ヲ‥タウ
北海道南西部に突出する半島。東に内浦湾を抱き、津軽海峡を隔てて本州に対する。東部に火山が多い。
⇒おしま【渡島】
おし‐まろか・す【押し丸かす・押し転かす】
〔他四〕
①押してころがす。くるくると巻く。源氏物語東屋「あららかなる東絹どもを、―・して投げ出でつ」
②押して丸いかたまりにする。紫式部日記「黒方くろぼうを―・して」
おし‐まわし【押し回し】‥マハシ
才があって役に立つこと。また、顔がきくこと。「―が利く」
おしみ【惜しみ】ヲシミ
おしむこと。
⇒おしみ‐づかい【惜しみ使い】
⇒おしみ‐づな【惜しみ綱】
⇒おしみ‐て【惜しみ手】
⇒おしみ‐の‐き【惜しみの木】
おしみ‐づかい【惜しみ使い】ヲシミヅカヒ
惜しんで少しずつ使うこと。
⇒おしみ【惜しみ】
おしみ‐づな【惜しみ綱】ヲシミ‥
長崎県五島で葬送の際、棺の前後につける白布の曳綱。
⇒おしみ【惜しみ】
おしみ‐て【惜しみ手】ヲシミ‥
物惜しみをする人。けちんぼう。
⇒おしみ【惜しみ】
おしみ‐ない【惜しみ無い】ヲシミ‥
出し惜しみするところがない。「―拍手を送る」
おしみ‐の‐き【惜しみの木】ヲシミ‥
(千葉県で)霊木として手を触れぬ木。
⇒おしみ【惜しみ】
おし・む【惜しむ・愛しむ】ヲシム
〔他五〕
(形容詞ヲシを動詞化したもの)
①(手放さねばならないものを)捨て難く思う。愛着を持つ。名残惜しく思う。拾遺和歌集哀傷「いにしへは散るをや人の―・みけむ花こそいまは昔こふらし」。大鏡伊尹「父おとどにも劣らせ給はずこそ世人―・み奉りしか」。「別れを―・む」「行く春を―・む」
②いとしく思う。深くめでる。いつくしむ。続後撰和歌集春「―・むべき庭の桜は盛りにて心ぞ花にまづ移りぬる」
③物惜しみする。出し惜しむ。古今和歌集夏「隣よりとこなつの花を乞ひにをこせたりければ、―・みてこの歌をよみて」。宇津保物語吹上下「涙雨の脚のごとくこぼる。帝より始め奉りて、声も―・まずなむ」。「骨身を―・まず働く」「協力を―・まない」
④大事にする。尊重する。「名を―・む」「寸暇を―・む」
おし‐むぎ【押麦・圧麦】
蒸した大麦を圧搾・乾燥したもの。
おし‐む・ける【押し向ける】
〔他下一〕[文]おしむ・く(下二)
さしむける。浄瑠璃、百日曾我「祐経を兄共に―・け、愚僧は御座近く推参致し」
おしむらく‐は【惜しむらくは】ヲシム‥
(オシムラクはオシムにク語法の類推によって生じた接尾語ラクが付いたもの)惜しいことには。残念なことには。
お‐しめ【御湿・襁褓】
(「しめ」は「しめし(湿)」の略)むつき。おむつ。「まだ―がとれない」「―カバー」
おし‐め【押目】
(取引用語)連日上向きでいた相場が一時低落すること。
⇒おしめ‐がい【押目買】
お‐じめ【緒締め】ヲ‥
袋・巾着・印籠・煙草入れなどの緒を通して口を束ね締める具。玉・石・角・象牙・珊瑚珠・金属・煉物などでつくり、多くは球形で、緒を通す穴がある。緒止め。
おしめ‐がい【押目買】‥ガヒ
押目を見はからって買うこと。
⇒おし‐め【押目】
お‐しめり【御湿り】
(女房詞から)ほどよく雨が降ること。
お‐しも【御下】
①内侍の次位の女官の敬称。
②貴人に仕える女中。
③下半身。転じて、用便。

へし【圧し】🔗⭐🔉
へし【圧し】
おすこと。おもし。日葡辞書「ヘシヲカクル」
へし‐あい【圧し合い】‥アヒ🔗⭐🔉
へし‐あい【圧し合い】‥アヒ
へしあうこと。「押し合い―する」
へし‐あ・う【圧し合う】‥アフ🔗⭐🔉
へし‐あ・う【圧し合う】‥アフ
〔自五〕
互いに押し合う。
へし‐い・る【圧し入る】🔗⭐🔉
へし‐い・る【圧し入る】
〔他下二〕
押しつけて入れ込む。古今著聞集20「この中に―・れし白虫いかがなりぬらんと」
へし‐お・る【圧し折る】‥ヲル🔗⭐🔉
へし‐お・る【圧し折る】‥ヲル
〔他五〕
押しつけて折る。たわめて折る。ひしぎ折る。「鼻を―・る」
へし‐ぐち【圧し口】🔗⭐🔉
へし‐ぐち【圧し口】
(ベシグチとも)不愉快なとき、口を「へ」の字形に曲げておしつぐむこと。また、その口つき。源平盛衰記3「始めより―してえも笑はず」→べしみ
へし‐こ・む【圧し込む】🔗⭐🔉
へし‐こ・む【圧し込む】
〔他下二〕
押しつけて入れこむ。無理に入れこむ。
へし‐つ・く【圧し付く】🔗⭐🔉
へし‐つ・く【圧し付く】
〔他下二〕
押しつける。おさえつける。
へし‐つぶ・す【圧し潰す】🔗⭐🔉
へし‐つぶ・す【圧し潰す】
〔他四〕
押しつけてつぶす。押しつぶす。
へし‐つ・む【圧し詰む】🔗⭐🔉
へし‐つ・む【圧し詰む】
〔他下二〕
無理に詰め込む。
へし‐ふ・す【圧し伏す】🔗⭐🔉
へし‐ふ・す【圧し伏す】
〔他下二〕
押しつけて伏させる。
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