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お‐ゆどの【御湯殿】🔗🔉

お‐ゆどの御湯殿】 ①清涼殿の北西隅の一室「御湯殿の上」の西に、廊下を隔てて設けられた部屋。天皇の浴室。大鏡道兼「―の馬道の戸口に」→清涼殿(図)。 ②貴族の家の浴室。 ③貴人の湯浴み。また、湯浴みに奉仕する役。栄華物語楚王夢「日ごろ―もなかりつれば、明日ぞ―あるべければ」。紫式部日記「―は宰相の君」 ④「御湯殿の儀式」の略。 ⑤近世、大名の屋敷で、お茶の湯などを沸かす部屋。また、そこに奉仕する女。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「由留木ゆるぎ殿の―子⇒おゆどの‐の‐うえ【御湯殿の上】 ⇒おゆどの‐の‐ぎしき【御湯殿の儀式】 ⇒おゆどの‐はじめ【御湯殿始】

おゆどの‐の‐うえ【御湯殿の上】‥ウヘ🔗🔉

おゆどの‐の‐うえ御湯殿の上‥ウヘ 御湯殿と廊下を隔てて相対する、清涼殿の一室。御湯殿に奉仕する女官の詰所で、湯などを沸かし、食膳の具などを置いた。また、貴人の邸のそれについてもいう。徒然草「雉・松茸などは―に懸かりたるも苦しからず。…中宮の御方の―の黒御棚に雁の見えつるを」 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

おゆどののうえのにっき【御湯殿の上の日記】‥ウヘ‥🔗🔉

おゆどののうえのにっき御湯殿の上の日記‥ウヘ‥ 清涼殿内の御湯殿の上に侍した女官の日記。禁中の日常や女房詞などを知る好史料。1477(文明9)から1826年(文政9)までのものが現存。

おゆどの‐の‐ぎしき【御湯殿の儀式】🔗🔉

おゆどの‐の‐ぎしき御湯殿の儀式】 平安時代以来、天皇・貴族の間で行われた新生児の入浴の儀式。1日2回、七夜まで繰り返されるのが通例で、読書・鳴弦の儀や犀角さいかく・虎の頭かしら・散米うちまきなどの呪法が行われた。御湯殿始。湯殿始。紫式部日記「―などかねてまうけさせ給ふべし」 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

おゆどの‐はじめ【御湯殿始】🔗🔉

おゆどの‐はじめ御湯殿始】 ①(→)「御湯殿の儀式」に同じ。 ②鎌倉時代以降、武家の年初の湯殿開きの儀式。 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

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