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広辞苑の検索結果 (5)

お‐ゆどの【御湯殿】🔗🔉

お‐ゆどの御湯殿】 ①清涼殿の北西隅の一室「御湯殿の上」の西に、廊下を隔てて設けられた部屋。天皇の浴室。大鏡道兼「―の馬道の戸口に」→清涼殿(図)。 ②貴族の家の浴室。 ③貴人の湯浴み。また、湯浴みに奉仕する役。栄華物語楚王夢「日ごろ―もなかりつれば、明日ぞ―あるべければ」。紫式部日記「―は宰相の君」 ④「御湯殿の儀式」の略。 ⑤近世、大名の屋敷で、お茶の湯などを沸かす部屋。また、そこに奉仕する女。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「由留木ゆるぎ殿の―子⇒おゆどの‐の‐うえ【御湯殿の上】 ⇒おゆどの‐の‐ぎしき【御湯殿の儀式】 ⇒おゆどの‐はじめ【御湯殿始】

おゆどの‐の‐うえ【御湯殿の上】‥ウヘ🔗🔉

おゆどの‐の‐うえ御湯殿の上‥ウヘ 御湯殿と廊下を隔てて相対する、清涼殿の一室。御湯殿に奉仕する女官の詰所で、湯などを沸かし、食膳の具などを置いた。また、貴人の邸のそれについてもいう。徒然草「雉・松茸などは―に懸かりたるも苦しからず。…中宮の御方の―の黒御棚に雁の見えつるを」 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

おゆどののうえのにっき【御湯殿の上の日記】‥ウヘ‥🔗🔉

おゆどののうえのにっき御湯殿の上の日記‥ウヘ‥ 清涼殿内の御湯殿の上に侍した女官の日記。禁中の日常や女房詞などを知る好史料。1477(文明9)から1826年(文政9)までのものが現存。

おゆどの‐の‐ぎしき【御湯殿の儀式】🔗🔉

おゆどの‐の‐ぎしき御湯殿の儀式】 平安時代以来、天皇・貴族の間で行われた新生児の入浴の儀式。1日2回、七夜まで繰り返されるのが通例で、読書・鳴弦の儀や犀角さいかく・虎の頭かしら・散米うちまきなどの呪法が行われた。御湯殿始。湯殿始。紫式部日記「―などかねてまうけさせ給ふべし」 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

おゆどの‐はじめ【御湯殿始】🔗🔉

おゆどの‐はじめ御湯殿始】 ①(→)「御湯殿の儀式」に同じ。 ②鎌倉時代以降、武家の年初の湯殿開きの儀式。 ⇒お‐ゆどの【御湯殿】

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お-ゆどの【御湯殿】🔗🔉

お-ゆどの [0] 【御湯殿】 (1)内裏清涼殿の西庇(ニシビサシ)の北にあって,天子が湯浴みをする部屋。 →清涼殿 (2)「御湯殿の儀式」の略。「―は酉の時とか/紫式部日記」 (3)湯浴みや湯をわかすのに奉仕する役。「―は宰相の君,御むかへ湯大納言の君/紫式部日記」

おゆどの-の-うえ【御湯殿の上】🔗🔉

おゆどの-の-うえ ―ウヘ 【御湯殿の上】 清涼殿の御湯殿と廊下を隔てた一室の称。御湯殿のことをつかさどる女官のいる所で,食事の調度などが置かれた。また,宮中以外の,貴人の殿舎の御湯殿近くにある侍女の詰め所をもいった。 →清涼殿

おゆどの-の-ぎしき【御湯殿の儀式】🔗🔉

おゆどの-の-ぎしき 【御湯殿の儀式】 皇子に産湯(ウブユ)を使わせる儀式。普通,湯殿は里方の寝殿に設け,朝夕二回,七日間行う。湯殿の外では読書・鳴弦・散米などの儀が行われた。御湯殿始め。

おゆどの-はじめ【御湯殿始め】🔗🔉

おゆどの-はじめ 【御湯殿始め】 (1)「御湯殿の儀式」に同じ。 (2)鎌倉時代以降武家で行われた,正月に初めて湯殿を開いて入浴する儀式。湯殿始め。湯始め。

おゆどののうえのにっき【御湯殿上日記】🔗🔉

おゆどののうえのにっき オユドノノウヘ― 【御湯殿上日記】 内裏清涼殿内の御湯殿の上に伺候する女官たちが書き継いだ仮名書き日記。室町中期から江戸末期までのものが伝存する。女房詞を多く交え,宮中内外の諸事動静を伝えている。御湯殿上記。御湯殿記。

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