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○憎さも憎しにくさもにくし🔗🔉

○憎さも憎しにくさもにくし このうえもなく憎い。憎んでも憎んでもあきたらない。狂言、鞍馬参「―、ま一どおこさう」 ⇒にく‐さ【憎さ】 にく‐ざり二句去】 連歌・俳諧で、意義の類似した語は2句を隔てなければ付けてはならないこと。 にくざん‐ほりん肉山脯林】 [帝王世紀](「脯」は乾肉)豪奢な宴会のたとえ。 にく・し憎し・悪し】 〔形ク〕 ⇒にくい にく・し難し】 〔接尾〕 ⇒にくい にく‐じき肉食】 〔仏〕鳥・獣・魚などなまぐさいものを食べること。にくしょく。 ⇒にくじき‐さいたい【肉食妻帯】 にくじき‐さいたい肉食妻帯】 僧が肉食をし、また、妻を持つこと。 ⇒にく‐じき【肉食】 にく‐しつ肉質】 ①肉の多い性質。 ②肉でできている質。 ③肉の質。 ⇒にくしつちゅう‐るい【肉質虫類】 にくしつちゅう‐るい肉質虫類(→)根足虫類のこと。 ⇒にく‐しつ【肉質】 にく‐ジバン肉襦袢】 肌に密着する肉色の襦袢。俳優が彫物ほりもののある役に扮する時、また素肌を多く現す時、太った役の時などに使う。略して「肉」ともいい、それを扱うのは衣装屋でなく肉屋という。 にくしみ憎しみ】 憎く思う気持。にくみ。武道伝来記「御―の深き事運命につき果てける」。「―を覚える」 にくし・む憎しむ】 〔他四〕 にくむ。浄瑠璃、心中天の網島「一家一門其方を恨み―・み」 にく‐ジャガ肉ジャガ】 牛肉または豚肉と、ジャガイモなどを甘辛く煮込んだ料理。 にく‐しゅ肉腫】 上皮組織以外の組織から発生する悪性腫瘍。筋肉・脈管・軟骨・骨・造血組織・神経などに発生し、速やかに発育し、また転移する。→癌腫がんしゅ にく‐じゅう肉汁‥ジフ (ニクジルとも) ①牛肉などからしぼりとった液汁。肉漿。 ②鳥獣の肉を煮出した汁。スープ。 ③肉を焼くときにじみ出る汁。 にく‐しょう肉障‥シヤウ [開元天宝遺事](楊国忠の故事)多くの美人を周囲に並べて寒さ防ぎとすること。肉陣。肉屏風。 にく‐しょう肉漿‥シヤウ 牛肉などの生肉を薄く切って焼き、圧搾器にかけてしぼりとった液汁。 にく‐しょう肉醤‥シヤウ ⇒ししびしお にく‐じょう肉情‥ジヤウ 肉体に関する情欲。男女間の欲情。色情。 にく‐しょうよう肉蓯蓉】 ホンオニクの肉質茎を乾燥した生薬。強壮の効がある。にくじゅよう。→御肉おにく にく‐しょく肉色⇒にくいろ にく‐しょく肉食】 ①動物の肉を食物とすること。特に鳥獣の肉を食物とすること。にくじき。〈書言字考節用集〉↔菜食。 ②一般の動物について、他の動物を食物とすること。↔草食。 ③美食。飽食。 ⇒にくしょく‐せい【肉食性】 ⇒にくしょく‐ちょう【肉食鳥】 ⇒にくしょく‐どうぶつ【肉食動物】 にくしょく‐せい肉食性】 動物質のものを食う性質、特に魚・鳥・獣を捕らえて食う性質。食肉性。↔草食性。 ⇒にく‐しょく【肉食】 にくしょく‐ちょう肉食鳥‥テウ 肉食性の鳥。鷲わしや鷹など。 ⇒にく‐しょく【肉食】 にくしょく‐どうぶつ肉食動物】 動物質を食物とする動物。 ⇒にく‐しょく【肉食】 にく‐じる肉汁⇒にくじゅう にく‐しん肉身(→)肉体に同じ。 にく‐しん肉親】 親子・兄弟などの血族の関係。また、その関係にある人。 にく‐じん肉陣‥ヂン (→)肉障にくしょうに同じ。 にくすい‐かじょ肉穂花序‥クワ‥ 総状花序の一つ。多肉な花軸の周囲に無柄の花を多数付けた花序。オモト・テンナンショウ・トウモロコシの花序の類。→花序(図) にく‐ずく肉豆蔲‥ヅク ニクズク科の常緑高木。マレー原産。高さ約10〜20メートル。葉は長楕円形、葉質は厚い。雌雄異株。雌花は帯黄白色、小型の鐘形で、花後に直径5〜8センチメートルで球形の液果を結ぶ。果皮は肉質、仮種皮は紅色。種子中の仁、すなわち肉豆蔲(ナツメグ)は香気があり、古くから健胃薬・香味料・矯臭薬とする。ししずく。 ⇒にくずく‐ゆ【肉豆蔲油】 にくずく‐ゆ肉豆蔲油‥ヅク‥ 肉豆蔲の実を蒸留して採取した油。微黄色で、芳香が強い。 ⇒にく‐ずく【肉豆蔲】 に‐くずし二崩し‥クヅシ 読みガルタの用語。二の札が3枚そろって役ができること。浄瑠璃、八百屋お七「お七が恋の―と知らぬ事こそ悲しけれ」 に‐くずれ荷崩れ‥クヅレ 運搬中に積み上げた荷が崩れること。「―を防ぐ」 に‐くずれ煮崩れ‥クヅレ 煮るうちに形が崩れること。「魚が―する」 にく‐せい肉声】 マイクロフォンなどの機械を通さない、人間の口から出る生なまの音声。「―に接する」 にく‐せいひん肉製品】 鳥獣の肉や内臓の類を利用した食品の総称。肉缶詰・塩肉・乾燥肉・燻肉類など。 にく‐ぜん肉髯】 鳥類の頭の下部にたれている肉。シチメンチョウなどで顕著。 にく‐そう憎相・悪相‥サウ (ニクゾウとも)にくらしげな様子。また、にくい相好。にくてい。太平記15「如何なる―の者かしたりけん」 ニクソンRichard Milhous Nixon】 アメリカの第37代大統領(1969〜1974)。共和党出身。アメリカの覇権の動揺に際し、現実主義的立場から米中国交回復、金とドルの交換停止などの措置をとる。1974年、ウォーターゲート事件の責任をとって辞任。(1913〜1994) ニクソン 撮影:石井幸之助 ⇒ニクソン‐ショック【Nixon shock】 ニクソン‐ショックNixon shock】 ニクソンが1971年7月に中国訪問と米中緊張緩和の意志を表明し、続く8月に金とドルの交換停止を含む一連のドル防衛策を公表したことによって、国際政治と世界経済が深刻な衝撃を受けた事件。前者は日中国交回復の前提となり、後者はドル‐ショックとも呼ばれ、固定相場制から変動相場制への移行をもたらした。 ⇒ニクソン【Richard Milhous Nixon】 にく‐たい憎体⇒にくてい にく‐たい肉体】 肉から成った身体。生きている人間の体。なまみのからだ。肉身。〈日葡辞書〉。「―を鍛える」 ⇒にくたい‐かんけい【肉体関係】 ⇒にくたい‐てき【肉体的】 ⇒にくたい‐ぶんがく【肉体文学】 ⇒にくたい‐ろうどう【肉体労働】 にくたい‐かんけい肉体関係‥クワン‥ 男女の性的交渉。「―を結ぶ」 ⇒にく‐たい【肉体】 にくたい‐てき肉体的】 肉体に関するさま。肉体を重んずるさま。「―訓練」↔精神的。 ⇒にく‐たい【肉体】 にくたいのもん肉体の門】 小説。田村泰次郎作。1947年「群像」に発表。戦後の東京の焼け跡にたくましく生きる娼婦たちの肉体と精神を描く。 にくたい‐ぶんがく肉体文学】 肉欲描写の文学。特に第二次大戦後の一時期に流行し、肉体の解放を人間の解放とする主張を持つ。 ⇒にく‐たい【肉体】 にくたい‐ろうどう肉体労働‥ラウ‥ 肉体を使ってする労働。筋肉労働。↔精神労働 ⇒にく‐たい【肉体】 に‐くた・す煮腐す】 〔他四〕 煮過ぎて、物を損ずる。にくさす。〈日葡辞書〉 にくたらし・い憎たらしい】 〔形〕[文]にくたら・し(シク) 何とも憎らしい。「―・いことを言う」 にく‐たん肉袒】 [左伝宣公12年]肌脱ぎをして、腰から上をあらわすこと。昔、中国で謝罪の法として相手に鞭打たれる覚悟を示すために行なった。 ⇒にくたん‐ふけい【肉袒負荊】 にく‐だん肉弾】 (桜井忠温の戦記「肉弾」による語)肉体を弾丸に代用する意、即ち敵陣に突進肉薄すること。 にく‐だんご肉団子】 挽肉ひきにくにつなぎを入れてまるめ、調理したもの。 にくたん‐ふけい肉袒負荊】 [史記廉頗伝](戦国時代、趙の廉頗れんぱが藺相如りんしょうじょに謝罪した故事から)鞭打たれようと肌をあらわし、荊いばらの鞭を背負って、謝罪の意を表すこと。 ⇒にく‐たん【肉袒】 にく‐ち肉池】 印肉を入れる容器。にくいれ。 にく‐ちゅう肉柱】 貝柱のこと。→閉殻筋 にく‐づき肉月】 漢字の偏の一つ。「肌」「肺」などの偏の「月」の称。月偏つきへんとは別。 にく‐づき肉付き】 ①(ニクツキとも)肉が付いていること。 ②身体の肥え、またはやせている程度。ししつき。「―がいい」 ⇒にくづき‐の‐めん【肉付の面】 にくづき‐の‐めん肉付の面】 越前国吉崎寺の霊験譚。邪慳な老婆が鬼女の面をかぶって嫁をおどすと、その面が肉に食いつき離れなくなったという。 ⇒にく‐づき【肉付き】 にく‐づ・く肉付く】 〔自五〕 肉がつく。身体が肥える。ふとる。ししづく。 にく‐づけ肉付け】 ①肉をつけること。厚みをつけること。 ②大体の構成がすんだ上に、細部にわたって手を加えること。「入念に―をする」 ③(→)モデリングに同じ。 にく‐てい憎体】 ①にくらしい様子。にくにくしいさま。浄瑠璃、平家女護島「命知らずの前髪首、さらへ落して根付けにせんと―にのさばれば」。「―な口をきく」 ②「にくていぐち」の略。日葡辞書「ニクテイヲイウヒト」 ⇒にくてい‐ぐち【憎体口】 ⇒にくてい‐づら【憎体面】 ⇒にくてい‐ら・し【憎体らし】 にくてい‐ぐち憎体口】 にくらしいもの言い。にくまれぐち。 ⇒にく‐てい【憎体】 にくてい‐づら憎体面】 にくらしい顔をののしっていう語。 ⇒にく‐てい【憎体】 にくてい‐ら・し憎体らし】 〔形シク〕 にくたらしい。 ⇒にく‐てい【憎体】 にく‐てき肉的】 肉体的。肉欲的。「―な欲望」 にくてら・し憎体らし】 〔形シク〕 (ニクテイラシの約)にくたらしい。歌舞伎、助六所縁江戸桜「あの、―・しい面わいナア」 にく‐なべ肉鍋】 鍋で煮ながら食べる鳥獣料理。 にく‐なんばん肉南蛮】 鴨南蛮の鴨肉の代りに牛肉を入れたそば・うどん。 にく‐にく憎憎】 大層にくそうなさま。にくたらしいさま。古今著聞集16「―と返事しければ」 にくにく‐し・い憎憎しい】 〔形〕[文]にくにく・し(シク) 大層にくらしい。「―・い口をきく」 にく‐ばえ肉蠅‥バヘ ニクバエ科のハエの総称。中形ないし大形で、体は銀色。胸に縦縞状の、また腹に市松状の黒い斑紋がある。幼虫は動物の死体や糞などに発生する。 にく‐はく肉薄・肉迫】 (「薄」は迫る意)敵陣などに身をもって迫ること。 にく‐ばなれ肉離れ】 急激な筋の収縮により骨格筋を構成する筋繊維の一部が切れること。疾走あるいは跳躍時に起こり、激痛を覚え、運動障害を来し、また内出血のため血腫を形成する。 にくひき‐き肉挽き器】 肉片を細かにひき砕く器械。 にく‐ひつ肉筆】 (印刷や複製でなく)本人が手で書くこと。また、その筆跡・書画。自筆。「―の浮世絵」 にく‐びょうぶ肉屏風‥ビヤウ‥ (→)肉障にくしょうに同じ。 にく‐ぶく (沖縄で)縄を編んで作った大きな蓆むしろ→ねこだ にく‐ぶと肉太】 ①肉づきのよいこと。 ②書体が太く書いてあること。「―の字」 ↔肉細 にく‐ぶとん肉蒲団】 同衾する女性を蒲団にみなしていう語。 にく‐ふん肉粉】 肥料・飼料などにするため、獣肉・魚肉を乾燥して粉末にしたもの。 にく‐べい肉餅】 (肉で製した餅の意)かまぼこ・鯛せんべいの類。 にく‐へん肉片】 肉のきれはし。 にく‐ぼそ肉細】 ①肉づきの細いこと。 ②書体が細く書いてあること。「―な活字」 ↔肉太 にくま‐れ憎まれ】 にくまれること。「―者」 ⇒にくまれ‐ぐち【憎まれ口】 ⇒にくまれ‐っこ【憎まれっ子】 ⇒にくまれ‐やく【憎まれ役】 ⇒憎まれっ子世に憚る にくまれ‐ぐち憎まれ口】 人ににくまれるようなことば。にくにくしい物言い。にくていぐち。「―をたたく」 ⇒にくま‐れ【憎まれ】 にくまれ‐っこ憎まれっ子】 皆からきらわれる可愛げのない子供。また、皆からきらわれる生意気な人。にくまれご。「―世にはばかる」 ⇒にくま‐れ【憎まれ】

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