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さ‐て(副詞)🔗🔉

さ‐て [一]〔副〕 ①そのようで。そのままで。万葉集10「梅の花よしこの頃は―もあるがね」 ②これこれで。しかじかで。蜻蛉日記「これ、―なんありしとて、見すれば」 ③そうしてそれから。その外。源氏物語花宴「―の人々は、皆臆しがちに」 [二]〔接続〕 (「扨」「偖」と書く)上を受けて下に移る時の語。また、局面をかえて説き起こす時の語。そうして。それから。ところで。竹取物語「それよりなん、少し嬉しきことをばかひあるとは言ひける。―、かぐや姫、かたちの世に似ずめでたきことを」。「仕事を終え、―帰ろうとすると」

さて‐おき【扨措き・扨置き】🔗🔉

さて‐おき扨措き・扨置き】 (サテオクの連用中止形)さしおいて。別にして。「それは―」

さて‐お・く【扨措く・扨置く】🔗🔉

さて‐お・く扨措く・扨置く】 〔他五〕 そのままにしておく。すておく。新古今和歌集「思ひわび見し面影は―・きて恋せざりけむ折ぞ恋しき」。「何は―・いても」

さて‐また【扨又】🔗🔉

さて‐また扨又】 〔接続〕 そうしてまた。

さて‐も【扨も】🔗🔉

さて‐も扨も】 [一]〔副〕 そういうことで。それでもやはり。そのままで。貫之集「憂けれども生けるは―あるものを死ぬるのみこそ悲しかりけれ」 [二]〔感〕 ほんとにまあ。なんとまあ。源氏物語若紫「―いと愛うつくしかりつるちごかな」。「―遠くまで来たものだ」 [三]〔接続〕 それにしても。それはそうと。ところで。大鏡「かへすがへす嬉しく対面たいめしたるかな。―いくつにかなり給ひぬる」 ⇒さても‐さても ⇒さても‐そののち【扨も其の後】

さても‐そののち【扨も其の後】🔗🔉

さても‐そののち扨も其の後】 かようにしてその後。古浄瑠璃などの書出しに多い。 ⇒さて‐も【扨も】

[漢]扨🔗🔉

 字形 〔手(扌)部3画/6画/5714・592E〕 (国字) 〔訓〕さて [意味] さて。ところで。 ▷「さて」に当てる「扠」の字形の変形したものという。

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