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いかる【斑鳩・鵤】🔗🔉

いかる斑鳩・鵤】 スズメ目アトリ科の鳥。大きさはムクドリぐらい。頭・風切羽・尾羽は金属光沢ある黒色で、その他は灰色。翼に白斑があり、くちばしは太くて黄色。山地に多い。マメマワシ。マメウマシ。マメコロガシ。三光鳥。いかるが。〈[季]夏〉 いかる イカル 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター

いかるが【斑鳩】🔗🔉

いかるが斑鳩】 ①イカルの別称。万葉集13「中つ枝に―懸け」 ②聖徳太子の斑鳩宮のあった所。今、奈良県生駒郡斑鳩町。法隆寺がある。 ⇒いかるが‐でら【斑鳩寺】 ⇒いかるが‐にじ【斑鳩尼寺】 ⇒いかるが‐の‐みや【斑鳩宮・鵤宮】

いかるが‐でら【斑鳩寺】🔗🔉

いかるが‐でら斑鳩寺】 ①法隆寺の別称。鵤寺。 ②兵庫県揖保郡太子町にある天台宗の寺。播磨国内の法隆寺領管理のための子院として平安時代に成立。 ⇒いかるが【斑鳩】

いかるが‐にじ【斑鳩尼寺】🔗🔉

いかるが‐にじ斑鳩尼寺】 中宮寺の別称。 ⇒いかるが【斑鳩】

いかるが‐の‐みや【斑鳩宮・鵤宮】🔗🔉

いかるが‐の‐みや斑鳩宮・鵤宮】 601年聖徳太子の造営した宮殿。643年焼失。法隆寺の東院夢殿はその址あとという。 ⇒いかるが【斑鳩】

いさ‐は【斑葉】🔗🔉

いさ‐は斑葉】 斑入りの葉。

しま‐うま【縞馬・斑馬】🔗🔉

しま‐うま縞馬・斑馬】 ウマ科の哺乳類。バーチェルシマウマ・グレービーシマウマ・ヤマシマウマの3種がある。ウマよりロバに似て、肩高約1.5メートル。黒と白の縞模様をもつ。アフリカの草原に分布し、草食。その一種クアッガは、1883年に絶滅。ゼブラ。マダラウマ。 グレービーシマウマ 提供:東京動物園協会

はだら【斑】🔗🔉

はだら】 ①まだら。まばら。はだれ。万葉集10「庭も―にみ雪落りたり」 ②「はだらゆき」の略。〈[季]春〉 ⇒はだら‐うし【斑牛】 ⇒はだら‐かげひばり【斑鹿毛雲雀】 ⇒はだら‐ゆき【斑雪】

はだら‐うし【斑牛】🔗🔉

はだら‐うし斑牛】 毛色にまだらのある牛。 ⇒はだら【斑】

はだら‐かげひばり【斑鹿毛雲雀】🔗🔉

はだら‐かげひばり斑鹿毛雲雀】 馬の毛色。川原毛の斑のあるもの。 ⇒はだら【斑】

はだら‐ゆき【斑雪】🔗🔉

はだら‐ゆき斑雪(→)「はだれゆき」に同じ。〈[季]春〉。蜻蛉日記「―ふたたびばかりぞ降りつる」 ⇒はだら【斑】

はだれ【斑】🔗🔉

はだれ】 ①まだら。まばら。はだら。万葉集8「沫雪あわゆきか―に零ると見るまでに」 ②「はだれゆき」の略。〈[季]春〉。万葉集10「小竹ささの葉に―零りおほひ」 ⇒はだれ‐しも【斑霜】 ⇒はだれ‐ゆき【斑雪】

はだれ‐しも【斑霜】🔗🔉

はだれ‐しも斑霜】 まだらにおいた霜。万葉集10「―零り寒しこの夜は」 ⇒はだれ【斑】

はだれ‐ゆき【斑雪】🔗🔉

はだれ‐ゆき斑雪】 はらはらとまばらに降る雪。また、うっすらと降り積もった雪。まだらになった残雪。はだらゆき。〈[季]春〉。夫木和歌抄18「―あだにもあらで消えぬめり」 ⇒はだれ【斑】 ○旗を揚げるはたをあげる [後漢書袁紹劉表伝、論] ①軍を起こす。兵を挙げる。 ②新しく事業などをおこす。旗揚げする。 ⇒はた【旗】 ○肌を合わせるはだをあわせる ①心を合わせる。示し合わせる。ぐるになる。浄瑠璃、傾城反魂香「時に親方と肌を合せ」 ②男女が肉体関係を結ぶ。肌を触れる。 ⇒はだ【肌・膚】 ○肌を入れるはだをいれる 肌脱ぎしていた着物の袖を通してもとのように着る。 ⇒はだ【肌・膚】 ○肌を汚すはだをけがす 女が貞操を破る。また、男が女の操を破る。肌身を汚す。 ⇒はだ【肌・膚】 ○肌を脱ぐはだをぬぐ ①肌脱ぎになる。 ②身を入れて尽力する。ひとはだ脱ぐ。 ⇒はだ【肌・膚】 ○旗を振るはたをふる 政治運動・労働運動など集団の先頭に立って進むべき方向、とるべき行動などの指揮をする。 ⇒はた【旗】 ○旗を巻くはたをまく ①軍旗をおろして巻き収める。敗れて逃げたり、降参したりするのにいう。 ②見込みがつかず、中途で手を引く。 ⇒はた【旗】 ○肌を許すはだをゆるす 女が男にからだを許す。 ⇒はだ【肌・膚】

はつれ‐ゆき【斑雪】🔗🔉

はつれ‐ゆき斑雪(→)「はだれゆき」に同じ。

はん【斑】🔗🔉

はん】 まだら。ぶち。

はん‐かい【斑蓋】🔗🔉

はん‐かい斑蓋】 山伏が頭にかぶるもの。白綾で包み、頂に八葉をあらわす八角の錦をつける。

はん‐がん【斑岩】🔗🔉

はん‐がん斑岩】 斑状構造を有する火成岩。一般に黄色・白色・灰色で、アルカリ長石・石英などを斑晶とし雲母・角閃石かくせんせきを含む。→石英斑岩⇒はんがん‐こうしょう【斑岩鉱床】

はんがん‐こうしょう【斑岩鉱床】‥クワウシヤウ🔗🔉

はんがん‐こうしょう斑岩鉱床‥クワウシヤウ 珪長質斑岩の貫入に伴って形成された鉱床。銅・錫・タングステン・モリブデン・金などの鉱床がある。 ⇒はん‐がん【斑岩】 ○万感こもごも到るばんかんこもごもいたる さまざまな感情が次から次へと湧き起こる。 ⇒ばん‐かん【万感】

はん‐きゅう【斑鳩】‥キウ🔗🔉

はん‐きゅう斑鳩‥キウ ⇒いかる

はん‐こん【斑痕】🔗🔉

はん‐こん斑痕】 まだらなあと。

はん‐ざい【斑犀】🔗🔉

はん‐ざい斑犀】 まだらな紋のある犀の角。黒いのが上等で烏犀角うさいかくという。 ⇒はんざい‐の‐おび【斑犀の帯】

はんざい‐の‐おび【斑犀の帯】🔗🔉

はんざい‐の‐おび斑犀の帯】 石帯せきたいの一つ。銙を斑犀で飾ったところからの名。四位・五位の人が用い、また、公卿が諒闇の時に着用。源氏物語蜻蛉「よき―太刀のをかしきなど」 ⇒はん‐ざい【斑犀】

はん‐しょう【斑晶】‥シヤウ🔗🔉

はん‐しょう斑晶‥シヤウ 火成岩の緻密・細粒の石基の中に散在する大きな結晶。火山岩によく見られる。

はん‐じょう【斑条】‥デウ🔗🔉

はん‐じょう斑条‥デウ まだらなすじ。

はん‐しょく【斑色】🔗🔉

はん‐しょく斑色】 まだらいろ。ぶちいろ。

はんそく‐おう【斑足王】‥ワウ🔗🔉

はんそく‐おう斑足王‥ワウ (梵語Kalmāṣapāda)ジャータカに出てくるマガダ国の王。その父が牝獅子めじしと交わって生まれたという。足に斑紋があり、性格は獰猛どうもうで王位に即いた後も好んで小児を食い、遂に羅刹らせつの国に入って鬼王となったと伝える。

はん‐ちく【斑竹】🔗🔉

はん‐ちく斑竹】 ①稈かんの表面に紫褐色などの斑紋のある竹の総称。観賞用。稈は器具用。まだらだけ。とらふだけ。 ②(→)雲紋竹うんもんちくに同じ。

はん‐てん【斑点】🔗🔉

はん‐てん斑点】 まだらに散らばっている点。まだら。ぶち。

はんどう‐こう【斑銅鉱】‥クワウ🔗🔉

はんどう‐こう斑銅鉱‥クワウ 銅・鉄の硫化物から成る赤褐色の鉱物。空気中では短時間で紫色に変わる。斜方晶系、ふつう塊状で金属光沢をもつ。銅の原料鉱石。 斑銅鉱 撮影:松原 聰

はん‐ば【斑馬】🔗🔉

はん‐ば斑馬】 ①まだらの馬。ぶちうま。 ②しまうま。

はん‐ぱく【半白・斑白・頒白】🔗🔉

はん‐ぱく半白・斑白・頒白】 白髪まじりの毛髪。また、その人。ごましお頭。「―の老人」

はん‐ぱく【斑駁】🔗🔉

はん‐ぱく斑駁】 色がいりまじり、ぶちであるさま。まだら。

はん‐ぱん【斑斑】🔗🔉

はん‐ぱん斑斑】 ①まだらなさま。 ②さまざまな色や模様がまじりあうさま。

はん‐ぷ【斑布】🔗🔉

はん‐ぷ斑布】 文様を染めたまだらの布。

はん‐みょう【斑猫・斑蝥】‥メウ🔗🔉

はん‐みょう斑猫・斑蝥‥メウ コウチュウ目ハンミョウ科の甲虫の総称。また、その一種。体長約2センチメートルで美しい。山道に多く、近づくと、道路に沿って人の行く先へ飛ぶ。幼虫は土中に穴を掘ってすみ、成虫・幼虫とも食虫性。毒のあるマメハンミョウ・ツチハンミョウとは別科。ナミハンミョウ。ミチシルベ。ミチオシエ。〈[季]夏〉 はんみょう ハンミョウ 提供:ネイチャー・プロダクション

はん‐もん【斑紋・斑文】🔗🔉

はん‐もん斑紋・斑文】 まだらの模様。

はんれい‐がん【斑糲岩】🔗🔉

はんれい‐がん斑糲岩】 (gabbro イタリア)深成岩の一種。灰緑色または黒色で、完晶質粗粒。主として長石と輝石とから成り、磁鉄鉱・チタン鉄鉱・燐灰石などを含む。

ふ【斑】🔗🔉

】 ぶち。まだら。斑点。「虎―」

ふ‐いり【斑入り】🔗🔉

ふ‐いり斑入り】 地の色とちがった色がまだらにまじっていること。植物の葉・花などに多く見られる。

ぶち【斑・駁】🔗🔉

ぶち斑・駁】 いろいろの毛色のまじっているもの。まだら。「―の犬」

ぶち‐げ【斑毛・駁毛】🔗🔉

ぶち‐げ斑毛・駁毛】 馬の毛色の名。身体の一部に白色の大きなぶちのあるもの。

ぶち‐こま【斑駒】🔗🔉

ぶち‐こま斑駒】 ぶちのある駒。まだら毛の馬。神代紀「天の―を放ちて」

ふふき【斑雑毛】🔗🔉

ふふき斑雑毛】 白髪まじりのこと。皇極紀平安中期点「頭髪みぐし斑雑毛フフキにして」

まだら‐いぬ【斑犬】🔗🔉

まだら‐いぬ斑犬】 毛色のまだらな犬。 ⇒まだら【斑】

まだら‐うま【斑馬】🔗🔉

まだら‐うま斑馬】 シマウマの異称。 ⇒まだら【斑】

まだら‐うり【斑瓜】🔗🔉

まだら‐うり斑瓜】 マクワウリの一種。黄斑のあるもの。〈倭名類聚鈔17⇒まだら【斑】

まだら‐か【斑か】🔗🔉

まだら‐か斑か】 まだらのはっきりわかれて見えるさま。地蔵十輪経元慶点「極曜は天に文マタラカなれども」

まだら‐かわらげ【斑川原毛】‥カハラ‥🔗🔉

まだら‐かわらげ斑川原毛‥カハラ‥ 馬の毛色の名。川原毛の斑のあるもの。 ⇒まだら【斑】

まだら‐ぐも【斑蜘蛛】🔗🔉

まだら‐ぐも斑蜘蛛】 ジョロウグモの異称。書言字考節用集「新絡婦、マダラクモ」 ⇒まだら【斑】

まだら‐だけ【斑竹】🔗🔉

まだら‐だけ斑竹⇒はんちく⇒まだら【斑】

まだら‐ぶすま【斑衾】🔗🔉

まだら‐ぶすま斑衾】 まだらな模様のある布の夜具。万葉集14「伎倍きへ人の―に」 ⇒まだら【斑】

まだら‐まく【斑幕】🔗🔉

まだら‐まく斑幕】 一幅ごとに色のちがう布を用いた幕。斑幔。〈倭名類聚鈔14⇒まだら【斑】

まだら‐ゆき【斑雪】🔗🔉

まだら‐ゆき斑雪(→)「はだれゆき」に同じ。 ⇒まだら【斑】

むら【斑】🔗🔉

むら】 色の濃淡、物の厚薄などがあって不揃いなこと。物事の揃わないこと。一様でないこと。「染めに―がある」「気分に―のある人」

むら‐き【斑気】🔗🔉

むら‐き斑気】 気の変わりやすいこと。心のさだまらないこと。また、その心。むらぎ。「―を起こす」

むら‐ぎえ【斑消え】🔗🔉

むら‐ぎえ斑消え】 まばらに消えること。後拾遺和歌集「大原山の雪の―」

むら‐ぎ・ゆ【斑消ゆ】🔗🔉

むら‐ぎ・ゆ斑消ゆ】 〔自下二〕 あちこちとまばらに消える。一方は消え一方は残る。源氏物語浮舟「雪―・えつつ、今もかき曇りて降る」

むら‐ぎり【斑霧】🔗🔉

むら‐ぎり斑霧】 まばらに立つ霧。

むら‐ご【斑濃・叢濃・村濃】🔗🔉

むら‐ご斑濃・叢濃・村濃】 ①染色の名。所々が濃く、その周囲を次第に薄くぼかしたもの。枕草子159「とくゆかしきもの。巻染・―・くくり物など染めたる」 ②「斑濃の縅」の略。 ⇒むらご‐の‐おどし【斑濃の縅】

むら‐ごえ【斑声】‥ゴヱ🔗🔉

むら‐ごえ斑声‥ゴヱ むらになって聞こえる声。調子の整わない声。

むらご‐の‐おどし【斑濃の縅】‥ヲドシ🔗🔉

むらご‐の‐おどし斑濃の縅‥ヲドシよろいの縅の一種。薄い色の糸でおどした中に、ところどころ同色の濃い糸でおどしたもの。 ⇒むら‐ご【斑濃・叢濃・村濃】

むら‐ずり【斑摺り】🔗🔉

むら‐ずり斑摺り】 まだらに摺ること。また、そのもの。栄華物語若水「例の―よりも心ことなり」

むら‐づき【斑付き】🔗🔉

むら‐づき斑付き】 不揃いに付くこと。狂言、塗附「地さびを致しませねば、漆が―に成りまする」

むら‐むら・し【斑斑し】🔗🔉

むら‐むら・し斑斑し】 〔形シク〕 色が濃淡さまざまである。むらである。転じて、心がむらで定まらない。馬内侍集「つき草の移し心やいかならむ―・しくもなりぬべきかな」

もどろ【斑】🔗🔉

もどろ】 (マダラの転)斑まだらなさま。乱れまぎれるさま。経信集「み狩りするかきのねずりの衣手にみだれ―にしめるわが恋」

もどろか・す【斑かす】🔗🔉

もどろか・す斑かす】 〔他四〕 ①斑まだらにする。枕草子119「すり―・したる水干といふ袴を着せて」 ②まどわす。今昔物語集4「国王より始めて民に至るまで心を―・し」

もどろ・く【斑く】🔗🔉

もどろ・く斑く】 [一]〔自四〕 ①斑まだらになる。 ②乱れまぎれる。大鏡道長「目も―・く心地なんし給ひける」 ③船がためらって進まない。顕輔集「もろこしの玉積む舟の―・けば」 [二]〔他下二〕 ①斑まだらにする。大唐西域記長寛点「石を彫り木を文モトロケたり」 ②体に入れ墨をする。景行紀「身を―・けて」

[漢]斑🔗🔉

 字形 〔文部8画/12画/4035・4843〕 〔音〕ハン(漢) 〔訓〕まだら・ぶち・ふ [意味] 地の色に、ちがった色が入りまじっているもよう。そのちがった色の部分。「斑点・斑文はんもん・一斑・死斑・紫斑・蒙古もうこ斑」

[漢]斑🔗🔉

 〔玉(王)部8画〕 ⇒文部

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