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くら・い【暗い・昏い・冥い】🔗⭐🔉
くら・い【暗い・昏い・冥い】
〔形〕[文]くら・し(ク)
①光がささない、または、さし方が不十分な状態である。古事記上「高天の原皆―・く葦原の中つ国悉に―・し」。「―・い夜道」「手もとが―・い」
②くもってはっきりしない。ぼんやりしている。色がくすんでいる。源氏物語総角「霧に隔てられて木の下も―・くなまめきたり」。「―・い緑色」「背景を―・い色にする」
③物を弁別する智力がない。暗愚である。徒然草「―・き人の、人をはかりて、其智をしれりと思はん、さらにあたるべからず」。浄瑠璃、国性爺合戦「―・き帝をいさめかね」
④物事に通じていない。「世界の動きに―・い」
⑤世の中が開けていない。神武紀「是の時に運よ鴻荒あらきに属あひ、時―・きに鍾あたれり」
⑥不満足である。不足である。浄瑠璃、国性爺合戦「我が韃靼は大国にて七珍万宝―・からずと申せ共」
⑦陰気である。晴々しない。不明朗である。「気分が―・くなる」「―・い性格」「―・い過去」
⇒暗い影がさす
⇒暗い所
○暗い影がさすくらいかげがさす🔗⭐🔉
○暗い影がさすくらいかげがさす
好調に進んで来たことに、悪くなりそうな前触れが現れる。「人生に暗い影がさし始める」
⇒くら・い【暗い・昏い・冥い】
○暗い所くらいところ🔗⭐🔉
○暗い所くらいところ
牢屋。牢獄。梅暦「マア明白あかりの立つまでは、―へ行かザアなるめへ」
⇒くら・い【暗い・昏い・冥い】
くらい‐どり【位取り】クラヰ‥
①数値の位をとり定めること。くらいづけ。
②品等・階級・優劣などを定めること。
③将棋盤上で、縦の右から2列(2筋)から8列(8筋)の間で、歩ふを下から5段目まで進め、自陣を広げること。
⇒くら‐い【位】
くらい‐ぬけ【食らい抜け】クラヒ‥
異常に多く飲食する人。東海道中膝栗毛3「思ひの外の―にて、いくら飲んでもしやあしやあとしてゐる」
⇒くらい【食らい】
くらい‐ぬけ【位抜け】クラヰ‥
才徳をこえる高位にある人をののしっていう語。
⇒くら‐い【位】
くらい‐ぬすびと【位盗人】クラヰ‥
地位相当の才徳がなくて高位にある人をののしっていう語。
⇒くら‐い【位】
くらい‐の‐いろ【位の色】クラヰ‥
位袍いほうの色。新撰六帖5「紫はなべて―なれば」
⇒くら‐い【位】
くらい‐の‐やま【位の山】クラヰ‥
①帝王の位を山にたとえていう語。続古今和歌集賀「すべらぎの―の小松原」
②⇒くらいやま。拾遺和歌集雑賀「こ紫たな引く雲をしるべにて―の峰を尋ねむ」
⇒くら‐い【位】
クライペダ【Klaipeda】
リトアニア共和国の西端、バルト海沿岸の港湾都市。不凍港。人口18万9千(2004)。ドイツ語名メーメル。
クライマー【climber】
登山家。特に岩壁・氷壁などを登る人。
くらい‐まけ【位負け】クラヰ‥
①実力以上の地位にあるために、かえって苦しむこと。「―と言われないようにがんばる」
②相手の地位・品位が高いことに圧倒されること。「―して思うことも言えない」
⇒くら‐い【位】
クライマックス【climax】
①(興奮や緊張などが)最も高まった状態。また、最も盛り上がった場面。最高潮。絶頂。やま。夏目漱石、門「其―が突如として如何にも不意に起つたのを不思議に感じた」。「―に達する」
②(修辞学用語)(→)漸層法ぜんそうほうに同じ。↔アンチ‐クライマックス
クライミング【climbing】
①よじ登ること。
②ロック‐クライミングの略。
クライモグラフ【climograph】
縦軸に湿球温度、横軸に湿度をとり、各月の平均値を記した線図。イギリスのテーラー(G. Taylor1880〜1963)が考案。温湿図。また広くは2種類の気候要素の月平均値を記した、気候特性を表す線図。クリモグラフ。
くらい‐やま【位山】クラヰ‥
位が上って行くのを山に登るのにたとえていう語。くらいのやま。落窪物語3「つきてをのぼれ―にも」。(地名別項)
⇒くら‐い【位】
くらい‐やま【位山】クラヰ‥
岐阜県北部、高山市・下呂市境にある山。全山イチイの林で蔽われている。上代、この木が笏材に賞用されたので、位を賜って一位いちいの木と称し、山を位山といったと伝える。標高1529メートル。
くらい‐ゆずり【位譲り】クラヰユヅリ
帝位をゆずること。みくにゆずり。譲位。
⇒くら‐い【位】
くらい‐よ・う【食らい酔う】クラヒヨフ
〔自五〕
酒を飲んで酔う。(ののしっていう語)
くら‐いり【蔵入り】
①蔵の中に入れおくこと。また、そのもの。西鶴織留1「何万両とも―の奥を知れる人なく」
②芝居などの興行の純益。
③江戸時代、領地の年貢米の納入。
④蔵入地の略。→御蔵。
⇒くらいり‐ち【蔵入地】
くらいり‐ち【蔵入地】
戦国〜江戸時代、領主の直轄地で、その年貢を領主の蔵に直接納入した領地。↔給地
⇒くら‐いり【蔵入り】
くら‐いれ【蔵入れ・庫入れ】
①蔵におさめること。また、おさめたもの。世間胸算用4「四月に―して、又取出すは今晩」
②貨物を普通倉庫または保税倉庫に寄託して、保管・蔵置をさせること。
くらい‐ろん【位論】クラヰ‥
位を争うこと。
⇒くら‐い【位】
クライン【Felix Klein】
ドイツの数学者。特に関数論・群論を研究。講演「エルランゲンの目録」は著名。(1849〜1925)
⇒クライン‐の‐つぼ【クラインの壺】
クライン【Yves Klein】
フランスの画家。青や金の単色で描くモノクロニズムなど、実験的試みを行う。(1928〜1962)
クライン‐ガルテン【Kleingarten ドイツ】
ドイツの大都会にある市民農園。週末などに市民が訪れて野菜・果物等を栽培する。
グラインダー【grinder】
(→)研削盤けんさくばん。
クライン‐の‐つぼ【クラインの壺】
(F.クラインの名に因む)円筒の両端を逆の向きにつなげたもの。二つの「メービウスの帯」を境界に沿って張り合わせても得られる。表裏がない曲面の例。クラインの管。
クラインの壺
⇒クライン【Felix Klein】
クラインフェルター‐しょうこうぐん【クラインフェルター症候群】‥シヤウ‥
正常人の性染色体が男XY、女XXであるのに対し、XXYの性染色体を持つ異常。外見は男性だが、睾丸が小さく、無精子症で女性乳房を持ち、身長は正常人より大きい。アメリカの医師クラインフェルター(H. F. Klinefelter1912〜1990)が報告。
くら・う【食らう】クラフ
〔他五〕
①「食う」「飲む」のぞんざいな言い方。土佐日記「おのれし酒を―・ひつれば」。「大飯おおめしを―・う」
②生活する。暮しを立てる。狂言、祢宜山伏「茶屋をして―・ふやつが、ぬるいあついを知らぬか」
③(好ましくない物事を)こうむる。受ける。「小言を―・う」「パンチを―・う」
グラヴァー‐てい【グラヴァー邸】
1863年(文久3)にイギリス人商人グラヴァー(Thomas Blake Glover1838〜1911)が長崎市南山手に完成させた邸宅。日本最初の洋風住宅。
グラヴァー邸
撮影:山梨勝弘
クラヴィア【Klavier ドイツ・clavier フランス・ イギリス】
(鍵盤の意)チェンバロ・クラヴィコード・ピアノなど鍵盤楽器の総称。ドイツでは19世紀以来ピアノの意。
クラヴィコード【clavichord】
ヨーロッパの鍵盤楽器。16世紀のスペイン、17〜18世紀のドイツで盛行。タンジェントと呼ぶ真鍮片で弦を叩いて音を出す。音量は小。
クラヴサン【clavecin フランス】
〔音〕(→)ハープシコードに同じ。
クラウジウス【Rudolf Julius Emmanuel Clausius】
ドイツの理論物理学者。熱力学第2法則を提出。また、エントロピーの概念を導入。相変化の理論、気体分子運動論にも貢献。(1822〜1888)
クラウス【Karl Kraus】
オーストリアのユダヤ系作家・ジャーナリスト。個人誌「ファッケル(炬火たいまつ)」に社会批判的な評論を発表。戯曲に「人類最後の日々」。(1874〜1936)
クラウゼウィッツ【Karl von Clausewitz】
プロイセンの将軍。ナポレオン戦争に従軍。主著「戦争論」は軍事理論の古典。(1780〜1831)
くら‐うち【鞍打ち】
鞍をつくること。また、その職人。
クラウチング‐スタート
(和製語 crouching start)陸上競技の短距離競走で、両手を地面につけ、かがんだ姿勢からするスタート。水泳競技でもいう。↔スタンディング‐スタート
クラウチング‐スタイル【crouching style】
野球の打撃やボクシングの構えで、上体を前かがみにする型。
くら‐うつし【庫移し】
倉庫業者または税関の手で、庫入れの貨物を庫出しせずに、他の倉庫に保管換えをすること。
クラウディング‐アウト【crowding out】
〔経〕政府の公債増発が民間の資金需要と競合して金融市場を逼迫ひっぱくさせ、金利の高騰を招いて民間企業の資金調達が締め出されること。
くら‐うど【蔵人】
⇒くろうど
グラウト【grout】
〔建〕地盤改良、構築物のすき間や目地・ひび割れなどに注入・充填するセメント‐ペースト・モルタル・薬液などのこと。
⇒グラウト‐こうほう【グラウト工法】
グラウト‐こうほう【グラウト工法】‥ハフ
岩盤の割れ目や土砂の中にグラウトを注入して湧水や漏水を防ぐ工法。グラウチング。
⇒グラウト【grout】
クラウン【clown】
道化師。
クラウン【crown】
①冠。王冠。
②欠損した歯を補修する、金属やセラミックのかぶせ物。
③イギリスの王冠の模様のある25ペンス硬貨。旧5シリング銀貨。
④イギリスの印刷用紙の寸法の一つ。15インチ×20インチ(381ミリメートル×508ミリメートル)または15インチ×19インチ(381ミリメートル×483ミリメートル)。
⇒クラウン‐エーテル【crown ether】
⇒クラウン‐ガラス【クラウン硝子】
⇒クラウン‐ギア【crown gear】
クラウン‐エーテル【crown ether】
大環状のポリエーテルの総称。分子構造が王冠に似ることに因んで命名。金属イオンや有機陽イオンを環の空孔内に選択的に取り込み、錯体をつくる。酵素に類似した機能をもち、有機合成反応などに用いる。
⇒クラウン【crown】
クラウン‐ガラス【クラウン硝子】
成分中に鉛を含まず、アルカリ土類金属を含むガラスの総称。普通のソーダ石灰ガラスのほか、バリウム‐クラウン・硼珪クラウン・燐珪クラウンなど多種がある。一般に、鉛を含むフリント‐ガラスに比して屈折率・分散能が小、光学ガラスとしては、フリント‐ガラスと組み合わせて色消しレンズを作る。
⇒クラウン【crown】
クラウン‐ギア【crown gear】
傘かさ歯車の一種。ピッチ円錐の頂角が180度で、ピッチ面が平面の傘歯車。冠歯車。
⇒クラウン【crown】
グラウンダー【grounder】
野球で、地上を転がるか、低くバウンドしていく打球。ゴロ。
グラウンド【ground】
①地。地面。
②運動場。野球などの競技場。グランド。
⇒グラウンド‐キーパー【groundkeeper】
⇒グラウンド‐ストローク【ground stroke】
⇒グラウンド‐ゼロ【ground zero】
⇒グラウンド‐マナー【ground manner】
⇒グラウンド‐ルール【ground rule】
⇒グラウンド‐レスリング【ground wrestling】
グラウンド‐キーパー【groundkeeper】
野球場・競技場などの整備員。
⇒グラウンド【ground】
グラウンド‐ストローク【ground stroke】
テニスで、いったん地上に落ちてはずんだボールを打つこと。→ボレー。
⇒グラウンド【ground】
グラウンド‐ゼロ【ground zero】
①核爆弾の爆心地。
②2001年の九‐一一事件による、ニューヨーク世界貿易センター‐ビルの崩壊現場。
⇒グラウンド【ground】
グラウンド‐パルプ【ground pulp】
(→)砕木パルプ。
グラウンド‐マナー【ground manner】
競技場における選手のとるべき態度。
⇒グラウンド【ground】
グラウンド‐ルール【ground rule】
競技場の状況によって定められる規則。
⇒グラウンド【ground】
グラウンド‐レスリング【ground wrestling】
レスリングの寝技ねわざ。
⇒グラウンド【ground】
くら‐おおい【鞍覆い】‥オホヒ
引き馬の鞍の上を覆う具。毛氈もうせん・緞子どんす・金襴きんらん・鹿皮・豹皮・熊皮などを用いる。馬氈。
くら‐おかみ【闇龗】
(「くら」は谷の意)高龗たかおかみと共に、水をつかさどる神。古来、祈雨・止雨の神として有名。京都の貴船きぶね神社の祭神。
くら‐おき【蔵置き】
蔵に入れて置くこと。また、そのもの。
くら‐おき【鞍置】
鞍置馬の略。
⇒くらおき‐うま【鞍置馬】
⇒くらおき‐どころ【鞍置所】
くらおき‐うま【鞍置馬】
鞍皆具くらかいぐをととのえた引き馬。
⇒くら‐おき【鞍置】
くらおき‐どころ【鞍置所】
牛馬の背の、鞍を取りつける所。くらした。
⇒くら‐おき【鞍置】
くら‐おとこ【蔵男】‥ヲトコ
酒蔵で酒造りの仕事をする男。
くら‐かいぐ【鞍皆具】
鞍橋くらぼね・鐙あぶみ・轡くつわ・手綱など一切の馬具。鞍具あんぐ。鞍具足くらぐそく。
クラカウ【Krakau ドイツ】
⇒クラクフ
クラカウア【Siegfried Kracauer】
ドイツ生れの社会学者。ナチスに追われてフランス・アメリカへ亡命。ホワイト‐カラー層の先駆的研究者。ワイマール時代の映画史を分析してナチズムの社会心理を照射。主著「カリガリからヒットラーまで」。(1889〜1966)
くら‐がえ【鞍替え】‥ガヘ
①遊女・芸者が他の店に勤めがえをすること。仕替え。
②職などをかえること。「記者から政治家に―する」
くら‐かき【蔵垣】
蔵を垣のように建て並べて家の囲いとしたもの。催馬楽、此殿の西「この殿の西の西の―春日すら」
くら‐かけ【鞍掛・鞍懸】
①鞍をかけておく4脚の台。宇治拾遺物語5「移しの鞍二十具、―にかけたりけり」
②転じて、踏台。武道伝来記「―に腰を置きて」
③鞍掛馬の略。
⇒くらかけ‐うま【鞍掛馬】
くらかけ‐うま【鞍掛馬】
①乗馬の練習をする木馬。
②木馬に乗ることを学んで、実際の馬に乗るすべを知らないこと。
⇒くら‐かけ【鞍掛・鞍懸】
くら‐かさ【鞍笠】
(→)「くらつぼ」1に同じ。謡曲、八島「鐙あぶみ踏んばり―に突つ立ち上がり」
くら‐かず【鞍数】
(馬術用語)乗馬の度数。
くら‐かた【倉方】
室町幕府の倉庫およびその出納をつかさどった者。
クラカタウ【Krakatau】
ジャワ島とスマトラ島との間のスンダ海峡内にある火山島。1883年大爆発を起こし、多量の軽石や火山灰を噴出し、噴煙の高さは70キロメートルに達した。高さ20メートルに及ぶ津波による死者3万6000人余。


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