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○枚を銜むばいをふくむ🔗⭐🔉
○枚を銜むばいをふくむ
沈黙をまもり息をこらす。
⇒ばい【枚】
パイン【pine】
①松の類。
②(→)パイナップルに同じ。
ば‐いんしょ【馬寅初】
(Ma Yinchu)中国の経済学者。浙江嵊県(嵊州)の人。米国のコロンビア大学に学び、帰国後北京大学教授・国民政府立法委員などを歴任。人民共和国成立後、北京大学長。1957〜58年人口抑制論を批判され、60年解任。79年名誉回復。(1882〜1982)
バインダー【binder】
①新聞・書類などの綴込用具。表紙に留具のついたもの。
②稲・麦類の刈取結束機。リーパーの発達したもので、刈り取ったものを自動的に紐で結束して、その束を側方へ落としてゆく機械。
パイント【pint】
ヤード‐ポンド法による体積の単位。液量における1パイントは1ガロンの8分の1、イギリスでは約0.568リットル。アメリカでは約0.473リットル、乾量1パイントは約0.551リットル。記号pt
ハインリヒ【Heinrich】
①(1世)ドイツ王。オットー1世の父。919年ザクセン王家を開く。(876〜936)
②(4世)神聖ローマ皇帝。叙任権闘争で一時教皇グレゴリウス7世に屈服。反撃して対立教皇としてクレメンス3世を立てたが頓挫した。(1050〜1106)→カノッサ
ハウ【Elias Howe】
アメリカの発明家。1845年、ミシンを完成。(1819〜1867)
は・う【這う・延う】ハフ
[一]〔自五〕
①手と足とを地につけて進む。はらばう。枕草子151「三つばかりなるちごの急ぎて―・ひくる道にいとちひさき塵のありけるを」。「地を―・ってすすむ」
②獣・虫・貝などが伝うようにして前へ進む。古事記中「神風の伊勢の海の大石おいしに―・ひもとほろふ細螺しただみのい―・ひもとほり撃ちてし止まむ」。「みみずが―・う」
③まつわり伝ってゆく。はびこる。万葉集14「谷せばみ峰に―・ひたる玉かづら絶えむの心わが思はなくに」。「垣根につるばらを―・わせる」
④うろつきまわる。さすらう。源平盛衰記46「如何にも覚さん儘に―・ふ方に―・ひ給へ」
⑤腹ばいになる。「土俵に―・わせられた」
[二]〔他下二〕
①張りわたす。ひきのばす。万葉集5「墨縄を―・へたるごとく」
②懸想けそうする。いいよる。古事記中「蓴ぬなわ繰り―・へけく知らに」
⇒這えば立て立てば歩めの親心
⇒這っても黒豆
バウ【bow】
①舳へさき。船首。艇首。
②ボートで、艇首に最も近い位置の漕ぎ手。
ば・う【奪ふ】バフ
〔他四〕
(ウバウの約)無理に取る。横取りする。宇津保物語藤原君「―・ひ得つ」
バウアー【Bruno Bauer】
ドイツの哲学者。青年ヘーゲル学派の一人。その著「福音書批判」などでキリストの神性・史実性を否定。弟エトガー(Edgar B.1820〜1886)も同派の神学批判家として活躍。(1809〜1882)
パヴァーヌ【pavane フランス】
(パドヴァ風舞曲の意。一説に、孔雀の意のラテン語pavoに由来)16〜17世紀にヨーロッパで流行した宮廷舞曲。ゆっくりとして優雅な舞曲。孔雀の舞。
バヴァリア【Bavaria】
バイエルンの英語名。
パヴェーゼ【Cesare Pavese】
イタリアの小説家・詩人。孤独と社会的責務とをテーマとし、思索的な作品を書いた。アメリカ文学の翻訳も多数。自殺。詩集「働き疲れて」、小説「故郷」「月と篝火かがりび」など。(1908〜1950)
ハヴェル【Václav Havel】
チェコの劇作家・政治家。プラハ生れ。反体制運動家としてたびたび逮捕・投獄される。1989年の民主革命後、89〜92年チェコ‐スロヴァキア連邦大統領、連邦解消後の93〜2003年、チェコ共和国大統領を務める。(1936〜)
パウエル【Cecil Frank Powell】
イギリスの実験物理学者。原子核乾板を改良して陽子による中性子の散乱を研究、その後宇宙線の観測に移りパイ中間子を発見。パグウォッシュ会議の設立・運営にも寄与した。ノーベル賞。(1903〜1969)
ハウエルズ【William Dean Howells】
アメリカの小説家。勃興期のアメリカ自然主義文学の代表。作「サイラス=ラッパムの向上」など。(1837〜1920)
はう‐くず‐の【這ふ葛の】ハフ‥
〔枕〕
葛の長くはうことから、「遠長く」「行方」「後」「絶えず」などにかかる。
はう‐こ【這子】ハフ‥
⇒ほうこ
ハウサ【Hausa】
ナイジェリア北部からニジェール南部に住む民族。ヨルバ人・イボ人とともにナイジェリアの主要民族の一つ。多くはイスラム教徒。
⇒ハウサ‐ご【ハウサ語】
ハウサ‐ご【ハウサ語】
ナイジェリア北部・ニジェールで話される言語。アフロ‐アジア語族のチャド語派に属し、交易語としてアフリカで広く使用する。
⇒ハウサ【Hausa】
パウサニアス【Pausanias】
2世紀のギリシアの歴史家・旅行家。「ギリシア案内記」10巻を著し、各地の歴史・地誌・習俗のほか、宗教的・歴史的遺跡を詳しく紹介。
バウシュ【Pina Bausch】
ドイツの舞踊家・振付家。演劇的手法を取り入れたタンツテアーター(舞踊演劇)で高い評価を得る。(1940〜)
ハウジング【housing】
①住居。また、土地・住宅・家具・インテリアなどを扱う住宅関連産業の総称。
②機械装置などを囲む箱形の覆い。
ハウス【house】
①家。住宅。
②家屋。屋舎。建物。「オペラ‐―」
③ビニール‐ハウス・ハウス栽培の略。「―ものの野菜」
⇒ハウス‐キーパー【housekeeper】
⇒ハウス‐さいばい【ハウス栽培】
⇒ハウス‐ダスト【house dust】
⇒ハウス‐ドレス【housedress】
⇒ハウス‐ビル【house bill】
⇒ハウス‐マヌカン
⇒ハウス‐ワイン【house wine】
ハウス‐キーパー【housekeeper】
①雇われて家事をつかさどる者。家政婦。
②住宅や事務所の管理人。
③非合法時代の共産党の運動で、男性党員が官憲の目をくらますため、家庭の妻のように見せかけて同居した女性の党員やシンパ。
⇒ハウス【house】
ハウス‐さいばい【ハウス栽培】
ガラスまたはプラスチック‐フィルムで覆った小屋の中で行う、野菜・花卉かき・果樹などの栽培。→ビニール‐ハウス。
⇒ハウス【house】
ハウス‐ダスト【house dust】
家屋内に発生する、繊維・ダニの死骸などのほこり。気管支喘息ぜんそくなどのアレルゲンの一つとされる。
⇒ハウス【house】
ハウス‐ドレス【housedress】
女性が家庭で着る、ゆるやかで働きやすい服。ホームドレス。部屋着。
⇒ハウス【house】
ハウス‐ビル【house bill】
同一会社の本支店(特に国外店と国内店)間で振り出される為替手形。
⇒ハウス【house】
バウ‐スプリット【bowsprit】
帆船のもっとも船首側の帆(ジブ)を張るための、船首に斜めに突き出した帆柱。第一斜檣しゃしょう。遣出やりだし。
ハウス‐マヌカン
(house mannequin)ブティックなどで、自社製の服を着て販売する女性。英語で店の意の「ハウス」と、フランス語でモデルの意の「マヌカン」との合成語。
⇒ハウス【house】
ハウス‐ワイン【house wine】
レストランで、店が独自に選んで客に薦める手軽なワイン。
⇒ハウス【house】
は‐うた【端唄】
江戸で、文化・文政期に円熟し大成した小品の三味線歌曲。「春雨」「梅にも春」「槍さび」など。これから、歌沢と小唄が派生した。江戸端唄。広義の俗曲に含めることもある。
⇒はうた‐もの【端歌物・端唄物】
パウダー【powder】
①粉。粉末。
②おしろい。プードル。「―‐ケーキ」
⇒パウダー‐スノー【powder snow】
⇒パウダー‐スプレー【powder spray】
パウダー‐スノー【powder snow】
粉雪。
⇒パウダー【powder】
パウダー‐スプレー【powder spray】
粉末の化粧品・薬品等を霧状に吹き付ける器具。
⇒パウダー【powder】
はうた‐もの【端歌物・端唄物】
近世上方で発達した地歌の一種。三味線組歌と長歌物の次に起こった新様式の歌曲。自由で変化のある曲風。短い歌詞でも手事物は含めない。
▷現在は「端歌」と書いて江戸端唄と区別することが多い。
⇒は‐うた【端唄】
パウチ【pouch】
(小袋の意)食品やカードを密閉保護するプラスチック製などの袋やシート。→ポーチ
バウチズモ【bautismo ポルトガル】
(キリシタン用語)洗礼。バプテスマ。どちりなきりしたん「―を授からざるによて」
バウチャー【voucher】
特定の商品・サービスの引換券。クーポン券。
は‐うちわ【羽団扇】‥ウチハ
鳥の羽を用いて作ったうちわ。
⇒はうちわ‐かえで【羽団扇楓】
⇒はうちわ‐まめ【羽団扇豆】
はうちわ‐かえで【羽団扇楓】‥ウチハカヘデ
本州と北海道の山地に普通のカエデの一種で、落葉高木。対生する葉は円形で直径6〜12センチメートル、掌状に9〜11片に浅裂する。裂片には明瞭な鋸歯がある。春に葉腋から束状の花序を下垂し、暗紅色5弁の小花をつける。果実(翼果)の羽は鋭角に開く。紅葉が美しい。大きな葉を天狗の羽団扇にたとえて命名。
⇒は‐うちわ【羽団扇】
はうちわ‐まめ【羽団扇豆】‥ウチハ‥
マメ科の観賞用多年草。園芸上は属の学名ルピナスで呼ばれることが多い。ノボリフジ。ルーピン。→ルピナス
⇒は‐うちわ【羽団扇】
は‐う・つ【羽撃つ・羽搏つ】
〔自四〕
鳥が翼を打つ。はばたきする。太平記37「大鵬の九霄きゅうしょうの雲に―・つが如く」
ハウ‐ツー【how-to アメリカ】
(「どのように…」の意から)仕方。方法。特に、実用向きの手引・上達法。「仕事の―を身につける」
⇒ハウツー‐もの【ハウツー物】
ハウツー‐もの【ハウツー物】
実用的な技術や方法などを簡便に解説した手引書。
⇒ハウ‐ツー【how-to アメリカ】
はう‐つた‐の【這ふ蔦の】ハフ‥
〔枕〕
「別れ」にかかる。万葉集2「―別れし来れば」
ば‐うて【場打て】
その場の雰囲気に打たれて気おくれのすること。晴れ打て。浄瑠璃、曾我虎が磨「弁舌さはやか―せず」
バウ‐バイザー【bow visor】
船首にある開口部。また、ドアを波浪から守るために設ける開閉型の構造物。
バウハウス【Bauhaus】
ドイツの総合造形学校。1919年グロピウスらがワイマールに開設し、25年にベルリンとの中間にあるデッサウに移る。近代建築運動の一つがここから始まり、絵画・彫刻・デザインにも大きな影響を与えた。33年、ナチスの圧迫により最終的に解散。
ハウフ【Wilhelm Hauff】
ドイツの作家。「鵠こうのとりになったカリフの話」を含む童話集「隊商」や小説「皇帝の肖像」など。(1802〜1827)
ハウプトマン【Gerhart Hauptmann】
ドイツの作家。はじめ自然主義的戯曲「日の出前」「寂しき人々」「織工」「海狸の毛皮」など、のち新ロマン主義的・象徴主義的戯曲「ハンネレの昇天」「沈鐘」などを作った。ほかに小説「ゾアーナの異教者」など。ノーベル賞。(1862〜1946)
バウムガルテン【Alexander Gottlieb Baumgarten】
ドイツの哲学者。ウォルフ学派に属し、美学(Aesthetica ラテン)という名称を創始。感性的認識の学としての美学を確立。(1714〜1762)
バウムクーヘン【Baumkuchen ドイツ】
(「木の菓子」の意)洋菓子の一種。バター・砂糖・卵・小麦粉・コーン‐スターチなどを混ぜ合わせて、切り口が木の年輪に似た層を表すように、太い棒に少しずつ塗り重ねながら焼いた菓子。
バウムクーヘン
撮影:関戸 勇
は‐うら【羽裏】
鳥の翼の裏。
は‐うら【葉裏】
葉のうら。葉の裏面。
パウリ【Wolfgang Pauli】
スイスの理論物理学者。量子力学の建設者の一人。パウリの原理を提唱。ノーベル賞。(1900〜1958)
⇒パウリ‐の‐げんり【パウリの原理】
パウリスタ【paulista ポルトガル】
(「サンパウロの人」の意)特にブラジル‐コーヒーを客に供する喫茶店。カフェの名称としても使う。
パウリ‐の‐げんり【パウリの原理】
多数の電子を含む系において、一つの電子状態には1個しか電子が入れないという原理。1924年パウリが発見。禁制原理。排他律。
⇒パウリ【Wolfgang Pauli】
ハウリング【howling】
スピーカーから出た音が、再びマイクやピックアップから入って増幅され、大きな雑音が生じる現象。
パウル【Hermann Paul】
ドイツの言語学者。フライブルク・ミュンヘン大学教授。「ドイツ語辞典」「ドイツ語文法」を著し、ゲルマン語研究で有名。また、「言語史の原理」は青年文法学派の理論の集大成。(1846〜1921)
パウロ【Paulos ギリシア】
キリスト教をローマ帝国に普及するのに最も功の多かった伝道者。もと熱心なユダヤ教徒でキリスト教徒の迫害に加わったが、幻視の中で復活したイエス=キリストに接して回心し、生涯を伝道に捧げ、64年頃ローマで殉教。「異邦人の使徒」といわれた。信仰義認・贖罪しょくざいを説く。その書簡は新約聖書の重要な一部。パウル。パオロ。ポール。ポーロ。
⇒パウロ‐しょかん【パウロ書簡】
パウロ‐しょかん【パウロ書簡】
(Pauline Epistles)新約聖書の一部。パウロが自身の設立した教会や信徒にあてた手紙の総称。パウロの自伝のほかに贖罪論・歴史理解・神秘体験・教会論などを含む。
⇒パウロ【Paulos ギリシア】
パヴロフ【Ivan Petrovich Pavlov】
ソ連の生理学者。胃液・膵液の分泌機構を研究、条件反射を発見。人間の大脳生理学の基礎を築いた。ノーベル賞。(1849〜1936)
パヴロワ【Anna Pavlovna Pavlova】
ロシア生れの女性舞踊家。ロシア‐バレエの名手。1922年(大正11)日本にも来演。(1881〜1931)
バウンス‐さつえい【バウンス撮影】
(bounceは跳ね返る意)写真で、天井や壁などにフラッシュを反射させ、光を拡散させて撮影する技法。立体感のある撮影効果が得られる。
パウンデッジ‐フィー【poundage fee】
沿岸国が自国の経済水域で操業する外国漁船に課する単位漁獲量(たとえば1トン)当りの入漁料。
バウンド【bound】
ボールなどが地上に落ちて、はねかえること。はずむこと。
パウンド【pound】
⇒ポンド。
⇒パウンド‐ケーキ【pound cake】
パウンド【Roscoe Pound】
アメリカの法学者。プラグマティズムの立場から法律学を社会工学としてとらえ、社会学的法律学の必要性を説いた。著「コモン‐ローの精神」「法哲学入門」「法と道徳」など。(1870〜1964)
パウンド‐ケーキ【pound cake】
バターケーキの一種。主材料のバター・砂糖・卵・小麦粉を1ポンドずつの割合で混ぜたことからの名。
パウンドケーキ
撮影:関戸 勇
⇒パウンド【pound】
はえ
海中の暗礁。そね。くり。はえね。
はえ【生え】
生えること。万葉集14「柳こそ切れば―すれ」
はえ【映え・栄え】
①はえること。はえるさま。目にうつる感じのよいこと。枕草子83「つゆの―も見えぬに」
②光栄。ほまれ。「―ある伝統」
◇2は、「栄え」と書くことが多い。
はえ【掽】ハヘ
原木や米俵などを積み重ねたもの。また、それを数えるのにいう。浄瑠璃、心中宵庚申「幾―か庭に五つのたなつ物」
はえ【鮠】
(→)オイカワの別称。〈[季]春〉。〈倭名類聚鈔19〉
はえ【蠅】ハヘ
ハエ目短角亜目に属する昆虫の総称。狭義にはイエバエ科およびその近縁の科のものを指す。触角が太く短い。幼虫はいわゆる「うじ」。伝染病を媒介するものもある。はい。〈[季]夏〉。〈倭名類聚鈔19〉
はえ【南風】
(主に中国・四国・九州地方で)みなみかぜ。おだやかな順風。〈[季]夏〉。〈日葡辞書〉
は‐え【破壊】‥ヱ
やぶれこわれること。やぶりこわすこと。はかい。日本霊異記下「僧の過を説く時は、多くの人の信を―し」
はえ‐い・ず【生え出づ】‥イヅ
〔自下二〕
生い出る。出生する。生え出る。発芽する。
はえ‐いろ【映え色】
はえた色。つやのある色。新撰六帖6「岩がねはみどりもあけも―の」
はえ‐うち【蠅打ち】ハヘ‥
(→)「はえたたき」に同じ。
パエーリャ【paella スペイン】
スペインの米料理。米に魚介・鶏肉・野菜などを加え、サフランなどで風味をつけて炊き上げたもの。パエリア。
はえ‐がしら【蠅頭】ハヘ‥
①矢羽やばねの名。黒みを残して用いたもの。
②(→)疣結いぼゆいに同じ。
③擬餌鉤ぎじばりの一種。釣針の端に蠅の形に模した物を付けたもの。蚊鉤。
⇒はえがしら‐ほぞ【蠅頭枘】
はえがしら‐ほぞ【蠅頭枘】ハヘ‥
〔建〕枘ほぞの根元の周り(胴付どうつき)が材と直角でなく、斜めに切ってあるもの。
⇒はえ‐がしら【蠅頭】
はえ‐かび【蠅黴】ハヘ‥
接合菌類のカビで、イエバエなどに寄生して殺す。夏から秋、死んだイエバエの周囲には白色の分生子の輪ができる。
はえ‐かわ・る【生え変わる】‥カハル
〔自五〕
前に生えていたものがなくなったあとに、その代りにあたらしく生える。「歯が―・る」
はえ‐き【榱】ハヘキ
(→)「たるき(垂木)」に同じ。法華経玄賛平安中期点「梠の音は力挙反、桷ハヘキの端の木ぞ」
ば‐えき【馬疫】
馬の疫病。
はえ‐ぎわ【生え際】‥ギハ
額・襟首えりくびなどの髪の生えるきわ。
はえ‐ざ【蠅座】ハヘ‥
(Musca ラテン)南天の星座。南十字座の南隣。天の川の内にある。
はえ‐さがり【生え下り】
襟足えりあしや揉上もみあげなどの髪が生えさがること。また、その髪。おいさがり。
はえ‐ざむらい【蠅侍】ハヘザムラヒ
蠅のように取るに足りない武士。蠅武者。
はえ‐じごく【蠅地獄】ハヘヂ‥
〔植〕(→)ハエトリグサの別称。
はえ‐すべり【蠅滑り】ハヘ‥
(蠅がとまろうとしても、すべりおちるという意)はげ頭をあざわらっていう語。慶長見聞集「頭に毛のなきをば、年寄のきんかつぶり、―などとあだ名をいうて、若き人たち笑ふ」
はえ‐たたき【蠅叩き】ハヘ‥
蠅を打ち殺すのに用いる道具。はえうち。はえとり。〈[季]夏〉
はえ‐ちょう【蠅帳】ハヘチヤウ
⇒はいちょう
はえ‐つ・く【蝕え尽く】
〔自上二〕
日食・月食が皆既となる。推古紀「日―・きたること有り」
はえ・でる【生え出る】
〔自下一〕
生えて出る。発芽する。
はえ‐どくそう【蠅毒草】ハヘ‥サウ
ハエドクソウ科の多年草。林縁などに自生。高さ数十センチメートル。葉は卵状楕円形。夏、淡紫色の小唇形花を穂状に配列。根の煎汁は蠅取紙にしませて蠅を殺すのに有効。
はえ‐どまり【生え止り】
自然に生えたままでそれ以上は生えないこと。手入れをしなくとも、それよりは生えないこと。好色一代女1「額はわざとならず、自然じねんの―」
はえ‐とり【蠅取】ハヘ‥
①蠅を取ること。また、それに使う道具。〈[季]夏〉
②「はえとりぐも」の略。
⇒はえとり‐がみ【蠅取紙】
⇒はえとり‐ぐさ【蠅取草】
⇒はえとり‐ぐも【蠅捕蜘蛛】
⇒はえとり‐たけ【蠅取茸】
⇒はえとり‐なでしこ【蠅取撫子】
⇒はえとり‐むし【蠅取虫】
はえとり‐がみ【蠅取紙】ハヘ‥
とまった蠅がはりつくように、粘着性のある薬品を塗った紙。天井から釣り下げたりテーブルの上に広げたりして用いる。
⇒はえ‐とり【蠅取】
はえとり‐ぐさ【蠅取草】ハヘ‥
モウセンゴケ科の多年生食虫植物。北米カロライナ地方などの原産。葉は軍扇状の葉身と扁平な葉柄とから成る。葉の上面に敏感な3本の糸状突起があり、小虫がこの毛に触れると、葉身の両側がたたまれてその小虫を捕らえ消化吸収する。初夏、純白色の花を開く。観賞用に栽培。ハエジゴク。〈[季]夏〉
はえとりぐさ
ハエトリグサ
提供:OPO
⇒はえ‐とり【蠅取】
はえとり‐ぐも【蠅捕蜘蛛】ハヘ‥
ハエトリグモ科のクモの総称。体長2〜20ミリメートル。灰色・緑色・黄褐色などで腹部にさまざまな模様がある。前方中央の二つの眼は大きく発達。網を張らず、巧みに跳び、ハエなどを捕食。日本に100種以上生息する。
はえとりぐも
⇒はえ‐とり【蠅取】
はえとり‐たけ【蠅取茸】ハヘ‥
〔植〕(その液汁が蠅を殺すからいう)(→)テングタケの別称。
⇒はえ‐とり【蠅取】
はえとり‐なでしこ【蠅取撫子】ハヘ‥
(→)ムシトリナデシコの別称。〈[季]夏〉
⇒はえ‐とり【蠅取】
はえとり‐むし【蠅取虫】ハヘ‥
(→)カマキリの別称。
⇒はえ‐とり【蠅取】
パエトン【Phaethōn】
ギリシア神話で、太陽神ヘリオスの子。太陽神の戦車を御し損ね大地を焦がしたので、ゼウスに撃ち落とされた。
はえ‐なわ【延縄】ハヘナハ
釣漁具の一種。1条の長い幹縄に、適当な間隔を置いて多くの釣糸を取り付け、それぞれに鉤はりをつけたもの。なわづり。のべなわ。「―漁業」→浮延縄うきはえなわ
延縄
はえ‐ぬき【生え抜き】
その土地に生まれて、ずっとそこで成長したこと。また、生まれてからずっとそうであること、はじめから続けてその会社・部署に勤務していることなどにいう。きっすい。ねぬき。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―の念者ぢや」。「―の江戸っ子」「―の社員」
はえ‐の‐こ【蠅の子】ハヘ‥
ハエの幼虫。うじ。
はえ‐ばえ・し【映映し】
〔形シク〕
非常に映えている。はなやかに見ばえがする。栄華物語松下枝「墨染にて―・しきこともなし」






ひら【片・枚】🔗⭐🔉
ひら【片・枚】
うすくひらたいもの。すなわち、紙・葉・筵むしろなど。また、それを数えるのに用いる語。源氏物語梅枝「白き赤きなど、掲焉けちえんなる―は、筆取りなほし用意し給へるさまさへ」。枕草子36「あざやかなる畳一―うち敷きて」。「一―の雲」
ひらおか‐じんじゃ【枚岡神社】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
ひらおか‐じんじゃ【枚岡神社】‥ヲカ‥
東大阪市出雲井町にある元官幣大社。枚岡連の族が祖神である天児屋根命・比売神を祀ったのに起こり、のち、武甕槌たけみかずち・斎主いわいぬしの2神を併祀したという。河内国一の宮。
枚岡神社
撮影:枚岡神社

ひら‐おび【褶・枚帯】🔗⭐🔉
ひら‐おび【褶・枚帯】
律令制の礼服らいふく所用の付属具で、男は袴の上、女は裳の上につける。推古紀「諸の王・諸の臣に命みことおおせて、―着しむ」
ひらかた【枚方】🔗⭐🔉
ひらかた【枚方】
大阪府北東部の市。大阪市の衛星都市。淀川に臨む河港、京街道の宿駅として発展。人口40万4千。
ひらきき‐じんじゃ【枚聞神社】🔗⭐🔉
ひらきき‐じんじゃ【枚聞神社】
鹿児島県指宿いぶすき市開聞十町にある元国幣小社。祭神は枚聞神のほか、諸説がある。薩摩国一の宮。
ひら‐くろがね【枚鉄】🔗⭐🔉
ひら‐くろがね【枚鉄】
平たくした鉄。
ひら‐で【枚手・葉手・葉盤】🔗⭐🔉
ひら‐で【枚手・葉手・葉盤】
数枚の柏かしわの葉を、細い竹釘で刺し止め、盤のようにした器。後世ではその形の土器かわらけをいい、木製・陶製もある。神饌の祭祀具として使用。ひらすき。古事記中「箸と―とを多さわに作りて」
ひら‐の【平野・枚野】🔗⭐🔉
ひら‐の【平野・枚野】
(→)「ひら(平)」5に同じ。
ひら‐ぶみ【枚文】🔗⭐🔉
ひら‐ぶみ【枚文】
巻物にせず、1枚ずつの紙にしたためた文書。↔巻文まいぶみ
まい【枚】🔗⭐🔉
まい【枚】
①紙・板・皿など薄く平たいもの。また、それを数える語。一つ一つ。
②大判金貨および銀貨を数える語。「大―」
③田地の1区画。
④綿の数量の単位。1枚は300〜375グラム。10枚で1包。
⑤駕籠かき・役者・芸妓などの人数を数える語。
⑥相撲で、その階級の人数や席次を数える語。
⑦商品取引所での売買や受渡しの単位。小豆40俵・生糸120キログラムなどをいう。
○枚挙に遑が無いまいきょにいとまがない🔗⭐🔉
○枚挙に遑が無いまいきょにいとまがない
たくさんありすぎていちいち数えきれない。童子問「今一一枚挙するに暇まあらず」
⇒まい‐きょ【枚挙】
まい‐ぎり【舞錐】マヒ‥
腕木を上下させると皮紐がまきついたりほどけたりして、軸が回転し穿孔する錐。まわしぎり。轆轤ろくろ錐。〈日葡辞書〉
舞錐
舞錐
提供:竹中大工道具館
マイク
マイクロフォンの略。
まい・く【参来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。参上して来る。古事記下「来入り―・くれ」
まい‐ぐせ【舞曲】マヒ‥
能の曲くせで、その謡に伴ってシテ(稀に他の役)の舞うもの。↔居曲いぐせ。→曲くせ
まい‐くだり【舞い下り】マヒ‥
舞いながら都から地方へ行くこと。狂言、鴈雁金「洛中を―に致しませい」
まい‐くる・う【舞い狂う】マヒクルフ
〔自五〕
常軌を逸したようにはげしく舞う。
まい‐ぐるま【舞車】マヒ‥
祭礼の時にひきだす山車だし。
マイクロ【micro】
(微小の意のギリシア語mikrosから)100万分の1(10−6)を表す単位の接頭語。ミクロ。記号μ
⇒マイクロ‐ウェーブ【microwave】
⇒マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
⇒マイクロ‐グラム【microgramme】
⇒マイクロ‐グリッド【microgrid】
⇒マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
⇒マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
⇒マイクロ‐サテライト【microsatellite】
⇒マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
⇒マイクロ‐スコピック【microscopic】
⇒マイクロ‐チップ【microchip】
⇒マイクロ‐は【マイクロ波】
⇒マイクロ‐バースト【microburst】
⇒マイクロ‐バス【microbus】
⇒マイクロ‐ファラド【microfarad】
⇒マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
⇒マイクロ‐フィルム【microfilm】
⇒マイクロ‐フォン【microphone】
⇒マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
⇒マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
⇒マイクロ‐メーター【micrometer】
⇒マイクロ‐メートル【micrometer】
⇒マイクロ‐モジュール【micro module】
⇒マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロ‐ウェーブ【microwave】
(→)マイクロ波に同じ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
大規模集積回路(LSI)などのように極微細技術を用いた電子回路・素子の設計・製造・応用に関する研究開発分野や技術の総称。ME
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グラム【microgramme】
質量の単位。100万分の1グラム。ガンマともいう。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グリッド【microgrid】
電力の需要地に配置した、小さな電力系統を構成する分散電源システム。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
超小型コンピューター。CPUの機能の大部分を1個または少数個のチップに集積したもの。マイコン。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
(→)顕微手術。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サテライト【microsatellite】
DNA配列中に見られる、2〜5塩基対の単位が数個から数十個縦列に繰り返した配列。種内血縁関係の推定に利用される。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
写真複写法の一つ。文献・図面などを5分の1から40分の1ほどに縮写すること。また、そのもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐スコピック【microscopic】
微視的。顕微鏡的。↔マクロスコピック。
⇒マイクロ【micro】
マイクロソフト【Microsoft】
世界的規模のコンピューター‐ソフトウェア会社。1975年アメリカでゲイツらが創業。MS‐DOS・ウィンドウズなどのオペレーティング‐システムを開発。
マイクロ‐チップ【microchip】
きわめて小さな集積回路のチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐は【マイクロ波】
波長1メートル以下の電波。レーダーや電話、テレビの中継などに用いるほか、物質の分子構造の研究に重要な役割をする。極超短波。マイクロウェーブ。→電磁波(図)。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バースト【microburst】
小型のダウンバースト。水平規模は4キロメートル程度ながら、風速は毎秒75メートルに達する。継続時間は10分以下の場合が多い。→マクロバースト。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バス【microbus】
小型のバス。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐ファラド【microfarad】
電気容量の単位。ファラドの100万分の1。記号μF
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
多数のマイクロ写真画像を格子状に配列したカード状のフィルム。通常の大きさは105×148ミリメートル。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィルム【microfilm】
マイクロ写真に用いるフィルム。撮影用・プリント用・複製用などがある。また、その現像処理をしたもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フォン【microphone】
音波を電気信号に変換する装置。マイク。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
コンピューターの命令の実行、解釈などを専用の論理回路で行う代りに、一連の基本的命令(マイクロ命令)の組合せに分解し、プログラム的に実行する方法。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
コンピューターのCPUの主要な部分をLSI化して納めたチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メーター【micrometer】
ねじの回転と進みとの関係を利用して微小な長さを精密に測定する器具。普通には針金などの直径を測定するもの(マイクロメーター‐キャリパー)を指す。顕微鏡・望遠鏡中の映像面に装置した接眼マイクロメーターもある。測微計。測微尺。
マイクロメーター
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メートル【micrometer】
長さの単位。1メートルの100万分の1、すなわち1ミリメートルの1000分の1。ミクロン。記号μm
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐モジュール【micro module】
ハードウェアの構成部分のうち、独立性が高く追加や交換が容易にできる微小部品の構成単位。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロフィルム・マイクロフィッシュなどに縮写された文字や画像を、拡大して読んだり見たりするための映写装置。
⇒マイクロ【micro】
まい‐げ【眉毛】
マユゲの訛。〈日葡辞書〉
まい‐げつ【毎月】
月ごと。つきづき。まいつき。「―の費用」
まいげつしょう【毎月抄】‥セウ
藤原定家の書簡体歌論書。1冊。1219年(承久1)の作と伝える。十体じってい論やその中で有心うしん体を最も尊重するなど、充実したもの。一部に偽書説もある。定家卿消息。和歌庭訓。
マイケル‐ゴールド【Michael Gold】
(本名Itzok Isaac Granich)アメリカのユダヤ系作家。プロレタリア文学の父とされる。自伝風小説「金のないユダヤ人」など。(1893〜1967)
マイケルソン‐モーリー‐の‐じっけん【マイケルソンモーリーの実験】
絶対静止のエーテルに対する地球の相対運動の検出を目的とした実験。1887年に、アメリカの物理学者マイケルソン(A. A. Michelson1852〜1931)がモーリー(E. W. Morley1838〜1923)と共に行なったが、検出不能に終わった。その結果、エーテル説への疑いは深まり、後に特殊相対性理論によってエーテルの存在は否定された。マイケルソンは干渉計の研究によりノーベル賞を受賞。
まい‐こ【舞子・舞妓】マヒ‥
①舞を舞って酒宴の興を添える少女。おしゃく。はんぎょく。
舞子
撮影:関戸 勇
②歌舞伎若衆。男色大鑑「このほか四十五人―ありしが」
まい‐こ【毎戸】
家ごと。いえいえ。
まい‐ご【迷子】マヒ‥
(マヨヒゴの約)
①道にまよった子。連れにはぐれた子。「―になる」
②歌舞伎の下座音楽の一つ。迷子を探す鉦・太鼓をリズム化したもの。
⇒まいご‐いし【迷子石】
⇒まいご‐ふだ【迷子札】
まいご‐いし【迷子石】マヒ‥
氷河によって遠方から運ばれて来た岩塊が、氷河の融けた後に残ったもの。岩石の種類が周囲のそれと異なることから名づけられた。かつて氷床に覆われた地域に主に分布。漂石。棄子石。迷塊。
⇒まい‐ご【迷子】
まい‐ごう【毎号】‥ガウ
新聞・雑誌などの、号ごと。各号。
まい‐こつ【埋骨】
火葬にした骨を墓に埋葬すること。
まい‐ごと【舞事】マヒ‥
(能楽用語)謡なしに器楽だけで舞う部分。また、その曲。序の舞・中の舞・破の舞・早舞・男舞・神舞・楽・神楽・乱れなど。
マイコトキシン【mycotoxin】
かびの産生する有毒物質の総称。食中毒・肝障害などの原因となり、アフラトキシンなど一部は強い発癌性を持つ。真菌毒素。
まいこ‐の‐はま【舞子の浜】マヒ‥
神戸市垂水区にある約1キロメートルの白砂青松の海浜。東に須磨の浦があり、西は明石の浦に接し対岸に淡路島を望む。風光明媚。
まいご‐ふだ【迷子札】マヒ‥
迷子になった時の用心に、住所・氏名を記して子どもの腰につけておく札。
⇒まい‐ご【迷子】
マイコプラスマ【mycoplasma】
細胞壁を欠く極めて小さな細菌。大きさはウイルス程度。無細胞培地で増殖する。人・動物および植物に病原性を持つものもある。
⇒マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐ニューモニアの感染による肺炎。原発性非定型肺炎の約40パーセントを占め、青壮年者の肺炎のなかでは最も多い。発熱・咳・咽頭痛があり、予後は一般に良好であるが、時に諸種の合併症を伴う。
⇒マイコプラスマ【mycoplasma】
まい‐こ・む【舞い込む】マヒ‥
〔自五〕
①舞いながら入って来る。「落葉が―・む」
②予期しないものが不意に入って来る。また、予期しない所へ入り込む。「吉報が―・む」
マイ‐コン
マイクロ‐コンピューターの略。
まい‐さい【毎歳】
としごと。としどし。毎年。
まいさか【舞阪】マヒ‥
静岡県浜松市の地名。浜名湖南東岸に位置する。もと、舞坂と書き、東海道の宿駅。湖口の今切渡いまぎれのわたしで新居宿と結ぶ。
まい‐し【舞師・儛師】マヒ‥
①令制の雅楽寮で、日本古来の舞を専門とし、舞生まいしょうの指導に当たった者。
②一般に、舞を教える人。
まい‐し【昧死】
[戦国策趙策](「昧」は、おかすの意)死を覚悟で真実を天子に直言すること。上奏文に使用する決り文句。
まい‐じ【毎次】
そのたびごと。毎回。毎度。
まい‐じ【毎事】
事ごと。また、事件の発生するたびごと。
まい‐じ【毎時】
1時間ごと。1時間につき。「―60キロ」
まい‐しゃ【昧者】
(「昧」は、くらい、おろかの意)おろかもの。愚者。
まい‐しゅう【毎週】‥シウ
各週。どの週も。1週間ごとに。
まい‐しょうぞく【舞装束】マヒシヤウ‥
舞楽で舞人・楽人の着る装束。
まい‐しょく【毎食】
食事のたびごと。
まい‐しん【邁進】
勇み立ってひたすら進むこと。「勇往―」
マイシン
ストレプトマイシンの略。
まい‐す【売僧・売子】
(唐音)
①物売りをする僧。仏を売り仏法を商う俗僧。もと禅宗で、商行為をする僧をさげすんで言った語。〈下学集〉
②悪徳の僧。または、一般に人をののしっていう語。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「うぬが様な―めはかうして腹癒ようか」
③いつわり。うそ。日葡辞書「マイスヲイウ」
⇒まいす‐ざむらい【売僧侍】
⇒まいす‐の‐かわ【売僧の皮】
⇒まいす‐ぼうず【売僧坊主】
まい・す【参す】マヰス
〔他下二〕
(マイラスの約。のち、サ変にも活用した)進上する。たてまつる。まいらす。田植草紙「君に―・せう京絵書いたる扇を」
まい・ず【参出】マヰヅ
〔自下二〕
(マイイヅの約)参上する。まいる。万葉集6「山たづの迎へ―・でむ君が来まさば」
まい‐すう【枚数】
紙・板・皿など、その数を「枚」で数えるものの数。
まいす‐ざむらい【売僧侍】‥ザムラヒ
武士をののしっていう語。下劣な侍。
⇒まい‐す【売僧・売子】
マイスター【Meister ドイツ】
(マスターと同源)
①名人。大家。巨匠。→マエストロ。
②親方。師匠。
⇒マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
(親方歌手の意)15〜16世紀のドイツで、市井の音楽活動を行なった詩人兼音楽家。靴屋・仕立屋などの手工業者が中心で、階層的な組合(歌学校)を作り厳しい試験を経て作詩・作曲・歌唱のできるマイスター(職匠)となった。19世紀前半まで存続。職匠歌人。工匠歌人。
⇒マイスター【Meister ドイツ】
マイスナー‐こうか【マイスナー効果】‥カウクワ
超伝導の基本的性質の一つ。超伝導状態にある物質に加えた磁場は、臨界強度を越えないと、物質内部にほとんど侵入しない現象。超伝導体の浮き磁石はこの効果による。1933年にマイスナー(W. Meissner1882〜1974)とオクセンフェルト(R. Ochsenfeld1901〜1993)が発見。マイスナー‐オクセンフェルト効果。
まいす‐の‐かわ【売僧の皮】‥カハ
「売僧」を強めていう語。狂言、俄道心「これはいかなこと。出家が料理する。料理人が経を読む。―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まいす‐ぼうず【売僧坊主】‥バウ‥
(→)売僧に同じ。狂言、小傘「扨は―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まい‐せき【毎夕】
夕ごと。夜ごと。毎夜。まいゆう。
まい‐せつ【埋設】
地中に埋めてとりつけること。「水道管の―工事」「―ケーブル」
マイセン【Meissen】
ドイツ東部、ザクセン州の都市。エルベ川沿い、ドレスデンの北西方にあり、1710年ヨーロッパ最古の磁器製造所が設立された。
⇒マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセンで作られる磁器。1709年、ベトガー(J.F.Böttger1682〜1719)らがヨーロッパで初めて硬質磁器の焼成に成功。日本の柿右衛門などの影響を受けたことでも知られ、今日でも高品質の名声を保つ。
⇒マイセン【Meissen】
まい‐そう【昧爽】‥サウ
よあけ。あかつき。昧旦。未明。
まい‐そう【埋草】‥サウ
〔農〕(→)サイレージに同じ。
まい‐そう【埋葬】‥サウ
死体を土中に埋め葬ること。遺骨などを埋め葬ること。「墓地に―する」
まい‐ぞう【埋蔵】‥ザウ
主として地下にうずめかくすこと。うずもれていること。天然資源が地中にうまっていること。「石炭の―量」「―金」
⇒まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】
⇒まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】
まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】‥ザウ‥
〔法〕土地その他の物の中に埋蔵されて、その所有者を容易に判別し得なくなった動産。その発見者は遺失物法の手続きによって所有権を得る。他人の所有地、他人の物の中で発見した時は、その他人と折半する。宿蔵物。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】‥ザウ‥クワ‥
土地や水面下に埋蔵されている考古学的な遺跡・遺構・遺物のこと。本来、文化財保護法の用語。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
マイソール【Mysore】
インド南部、カルナータカ州の都市。マイスール。人口78万7千(2001)。
⇒マイソール‐おうこく【マイソール王国】
⇒マイソール‐せんそう【マイソール戦争】
マイソール‐おうこく【マイソール王国】‥ワウ‥
インド南部、カルナータカ(マイソール)地方を中心とするヒンドゥー王国。1610年成立。1760〜99年ムスリム支配者のもとにあり、イギリス保護下の王国を経て藩王国、インド独立とともにその一部。
⇒マイソール【Mysore】
マイソール‐せんそう【マイソール戦争】‥サウ
1767〜99年、マイソール王国とイギリス東インド会社との間で、4回にわたって行われた戦争。イギリスが勝利し南インドにおける支配権を確立。アングロ‐マイソール戦争。
⇒マイソール【Mysore】
まい‐そく【埋塞】
埋もれふさがること。特に、川や道路などが土砂に埋まること。
まい‐ぞめ【舞初め】マヒ‥
新年になって初めて舞を舞うこと。特に、仕舞を舞うこと。〈[季]新年〉
マイ‐タイ【mai tai】
(タヒチ語で最上の意)アルコール飲料の一種。ラムをベースに、キュラソー、オレンジ・レモン・パイナップルの果汁を加えて攪拌したカクテル。パイナップルなどを飾ったグラスで供する。
まい‐たけ【舞茸】マヒ‥
担子菌類のきのこ。朽木などに生える。分岐した多数の扁平な菌体が重なり合って大きな塊状となり、全体は重さ数キログラムに達する。名の由来は、全体の姿が舞っているように見えるから、あるいは見つけると思わず舞うほど珍重するからという。表面は灰白色または淡褐色。食用。今昔物語集28「其れより後、此の茸をば―といふなりけり」
まい‐た・つ【舞い立つ】マヒ‥
〔自五〕
舞うようにさっと広がりながら上がる。舞い上がる。「鶴が―・つ」「ほこりが―・つ」
まいた・る【参到る】マヰ‥
〔自四〕
(マイイタルの約)参りいたる。参りつく。仏足石歌「幸さきはひの厚き輩ともがら―・りて正目まさめに見けむ足跡あとのともしさ」
まい‐たん【毎旦】
まいあさ。朝ごと。毎朝。
まい‐たん【昧旦】
よあけ。あかつき。昧爽。
ま‐いちもんじ【真一文字】
一の字のようにまっすぐなこと。まっすぐに突き進むこと。一直線。太平記10「稲村が崎の遠干潟を―にかけとほりて」。「―に口を結ぶ」
まい‐ちょう【毎朝】‥テウ
まいあさ。朝ごと。毎旦。
マイツ【麻逸】
(Mait)黒人国の意。フィリピン諸島ミンドロ島の古名の漢字音訳。
まい‐つき【毎月】
つきづき。月ごと。まいげつ。どの月も。
まいっ‐た【参った】マヰ‥
①柔道・剣道で、負けた時の合図の声。
②(「負けた」の意の掛声から)相撲を指す。狂言、文相撲「間に―を致しまする」
まい‐づる【舞鶴】マヒ‥
①舞い遊ぶ鶴。
②紋所の名。鶴が翼を円く張った形を描いたもの。
③元禄(1688〜1704)頃、京都で最上の銘酒。一名、さざれ石。
⇒まいづる‐そう【舞鶴草】
まいづる【舞鶴】マヒ‥
京都府北部、舞鶴湾に臨む市。もと京極氏・牧野氏3万5000石の城下町。かつては東湾は軍港、西湾は商港。旧称、田辺。人口9万2千。
まいづる‐そう【舞鶴草】マヒ‥サウ
ユリ科の多年草。亜高山針葉樹林の林下に群生し、高さ10センチメートル。通常2枚の心臓形の葉がある。夏、白色の小六弁花を総状花序に付け、液果は赤く熟す。
⇒まい‐づる【舞鶴】
まい‐て【況いて】
〔副〕
マシテの音便。枕草子3「正月一日は―空のけしきもうらうらとめづらしう霞みこめたるに」
まいで・く【参出来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。まいる。もうでく。参上する。古事記中「何しかも汝いましの兄いろせは、朝夕の大御食おおみけに―・こざる」
まい‐ど【舞戸】マヒ‥
くるる、または蝶番ちょうつがいなどによって開閉する戸。開き戸。
まい‐ど【毎度】
①そのたびごと。いつも。「遅刻は―のことだ」「―ありがとうございます」
②(北陸地方で)家を訪ねる時の挨拶。こんにちは。
まい‐どうろう【舞灯籠】マヒ‥
(→)「回り灯籠」に同じ。
まい‐とし【毎年】
年ごと。としどし。まいねん。どの年も。
マイトネリウム【meitnerium】
(オーストリア生れでスウェーデンの女性物理学者マイトナー(Lise Meitner1878〜1968)の名に因む)超アクチノイド元素の一つ。元素記号Mt 原子番号109の放射性元素。1982年、ビスマスに鉄イオンを照射して合成された。
まい‐どの【舞殿】マヒ‥
神楽堂かぐらどう。神楽殿かぐらでん。
マイトマイシン【mitomycin】
放線菌ストレプトミセス‐ケスピトーススから得られる抗菌性・抗癌性の抗生物質。生体内で変化し、DNAポリメラーゼ反応、有糸分裂を阻害する。
マイナー【minor】
①小さいさま。重要でないさま。「―な小説家」
②〔音〕短調。マイナー‐キー(minor key)の略。
↔メジャー。
⇒マイナー‐チェンジ【minor change】
⇒マイナー‐リーグ【Minor League】
マイナー‐チェンジ【minor change】
小さな手直し。自動車などで、部分的なモデル‐チェンジ。
⇒マイナー【minor】
マイナー‐リーグ【Minor League】
大リーグの下位にあるリーグの総称。AAA・AA・A・ルーキー‐リーグの4階級がある。小リーグ。
⇒マイナー【minor】
まい‐ない【賂】マヒナヒ
①礼として物をおくること。また、その物。贈物。太平記5「献芹の―」
②利益を得る目的で要路の者にひそかに財物を贈ること。また、その財物。賄賂わいろ。
まいな・い
〔形〕
(青森県津軽地方で)だめだ。いけない。
まい‐な・う【賄ふ】マヒナフ
〔他四〕
(「幣まい」に接尾語ナウの付いたもの)謝礼や依頼のために贈物をする。三蔵法師伝延久点「後に累載に捜さぐり購マヒナヒて」
マイナス【minus】
①引き去ること。減ること。
②〔数〕減号または負の数の符号、すなわち「−」。
③陰・陽に分けられるものの、陰の方。「―極」
④ある性質を欠くこと。陰性。「反応は―だった」
⑤不足。赤字。欠損。「収支が―になる」
⑥不利益なこと。悪いこと。「子供の教育にとって―だ」「―材料」
↔プラス。
⇒マイナス‐イメージ
⇒マイナス‐シーリング
マイナス‐イメージ
(和製語minus image)よくない印象。不利な印象。
⇒マイナス【minus】
マイナス‐シーリング
(和製語minus ceiling)各省庁からの予算の概算要求を前年度予算額より少なくして歳出を抑制すること。→ゼロ‐シーリング
⇒マイナス【minus】
まい‐にち【毎日】
日ごと。ひび。にちにち。どの日も。「―通う道」
まいにち‐しんぶん【毎日新聞】
①日本の主要新聞の一つ。1876年(明治9)創刊の「大阪日報」を母体に88年「大阪毎日新聞」として発足。大毎と略称。原敬・本山彦一らが社長となり発展。1911年「東京日日新聞」を買収し、43年(昭和18)「毎日新聞」に統合。
②「東京横浜毎日新聞」(1870年創刊の「横浜毎日新聞」を79年改称したもの)が、86年に改称した日刊紙。1906年「東京毎日新聞」と再び改称、のち報知新聞社の経営に移る。13年(大正2)、「毎夕新聞」に合併。
まい‐にん【舞人】マヒ‥
⇒まいびと
まい‐ねずみ【舞鼠】マヒ‥
ハツカネズミの飼養変種。白色で、平面をくるくるまわる習性がある。独楽鼠こまねずみ。
まい‐ねん【毎年】
年ごと。としどし。まいとし。毎歳。どの年も。「―の行事」
まい‐の‐し【舞の師】マヒ‥
舞楽の教授を専門とする者。舞師。源氏物語紅葉賀「―どもなど世になべてならぬをとりつつ」
まい‐の‐て【舞の手】マヒ‥
舞のてぶり。舞の所作。
まい‐の‐は【蟠車】マヒ‥
(→)舞羽まいばに同じ。
まい‐のぼ・る【参上る】マヰ‥
〔自四〕
まいる。参上する。万葉集6「―・る八十氏人やそうじびとの」
まい‐の‐ほん【舞の本】マヒ‥
幸若舞こうわかまいの詞章集。読み物にも転用され、江戸時代に出版された。
マイノリティー【minority】
少数派。少数民族。↔マジョリティー
まい‐ば【舞羽】マヒ‥
糸を巻く器具。短い竿を立て、上に枠わくを添えて回すもの。蟠車まいのは。
まい‐ば【舞葉】マヒ‥
茎についたまま枯れて赤くなったタバコの古葉。近世、京坂で産した独特の辛みのある名葉、舞留まいとめの中等品。
まい‐はぎ【舞萩】マヒ‥
マメ科の木質多年草。インドの原産。茎は約1メートル。葉は3小葉から成る複葉で、2枚の側小葉は周期的に半円を描く運動をするので有名。
まい‐はだ【槙皮・槙肌】
(マキハダの音便)ヒノキやマキの内皮を砕き、柔らかい繊維としたもの。舟・桶などの水漏れを防ぐため、合せ目または接ぎ目に詰めこむ。のみ。のめ。
まい‐ばたらき【舞働】マヒ‥
能・狂言の囃子事はやしごとの一つ。竜神・天狗・鬼などの勇壮な舞に用いる短い曲。歌舞伎・浄瑠璃の囃子でも奏される。はたらき。
まい‐ばやし【舞囃子】マヒ‥
「囃し2」参照。
まいばら【米原】
(マイハラとも)滋賀県北東部の市。琵琶湖東岸に臨み、中世には湖港朝妻・筑摩が栄え、今は市域の南西部は鉄道・国道・高速道路の分岐点として交通の要衝。人口4万1千。
まい‐ばん【毎晩】
夜ごと。毎夜。どの夜も。
まい‐びと【舞人】マヒ‥
舞を舞う人。特に雅楽でいう。まいにん。まいうど。宇津保物語梅花笠「陪従、―らの装束」
まい‐ひめ【舞姫】マヒ‥
(古くはマイビメとも)
①舞を舞う女。ぶき。
②五節ごせちの舞に出る少女。枕草子90「五節。…―はすけまさのうまのかみの女むすめ」
③男舞おとこまい・白拍子しらびょうしなどの称。
まいひめ【舞姫】マヒ‥
小説。森鴎外の処女作。1890年(明治23)1月「国民之友」に発表。ドイツに留学した若い官吏と踊り子との悲恋に託して、状況に流されていく知識人の苦悩を描く。
→文献資料[舞姫]
まい‐びょう【毎秒】‥ベウ
1秒ごと。1秒あたり。「―10メートルの速さ」
マイ‐ブーム
(和製語my boom)世間の流行(ブーム)とは関係なく、個人的に熱中していることがら。
マイ‐フェア‐レディ【My Fair Lady】
ブロードウェー‐ミュージカル。原作はG.B.ショーの戯曲「ピグマリオン」。作詞ラーナー(A. J. Lerner1918〜1986)、作曲ロウ(F. Loewe1901〜1988)。
まい‐ふく【埋伏】
うずもれかくれること。かくれひそむこと。まちぶせすること。
まい‐ぶみ【巻文】
巻紙に書いて巻いた文書。まきぶみ。↔枚文ひらぶみ
まい‐ぶり【舞振り】マヒ‥
舞を舞う様子。舞で、手や足の動かし方。
マイ‐ペース
(和製語my pace)自分の自由な進度で仕事などを行うこと。「彼は万事―だ」
まい‐べん【買辧・買弁】
(マイは「買」の中国音)
⇒ばいべん
マイ‐ホーム
(和製語my home)
①借家に対して、持ち家。
②自分の家庭。「―主義」
まい‐ぼつ【埋没】
①埋れかくれること。埋れて見えなくなること。また比喩的に、あることにひたりこんでしまうこと。「地中に―する」「研究に―する」
②世の人に知られないでいること、また、知られなくなること。「市井に―する」
⇒まいぼつ‐げんか【埋没原価】
⇒まいぼつ‐こく【埋没谷】
⇒まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
まいぼつ‐げんか【埋没原価】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐こく【埋没谷】
平野の地下にある、沖積層で埋めたてられた過去の谷。もとは海面低下期に陸上で作られたもの。海面上昇により海面下に溺れ、その後沖積層が堆積して平野となる。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まい‐まい【舞舞】マヒマヒ
①幸若舞こうわかまいを舞うことを業とした者。また、幸若舞の呼称。のち、門付けの一つの称。世間胸算用1「其ひがし隣には―住けるが」
②舞舞蛾の略。
③舞舞螺つぶりの略。〈[季]夏〉
④舞舞虫の略。〈[季]夏〉
⇒まいまい‐が【舞舞蛾】
⇒まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】
⇒まいまい‐つぶり【舞舞螺】
⇒まいまい‐むし【舞舞虫】
まい‐まい【毎毎】
たびたび。いつも。毎度。そのたびごと。
まいまい‐が【舞舞蛾】マヒマヒ‥
ドクガ科のガ。開張は、雄約5センチメートル、雌約8センチメートルで、雄は暗褐色、雌は帯褐白色。7月ごろ現れ、雄は昼間に飛ぶ。幼虫は「ぶらんこけむし」と呼ばれて、口から糸を吐き、ぶらさがって移動しながら、多くの植物の葉を食う。日本では法定の森林害虫。世界各地に分布。
マイマイガ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】マヒマヒ‥
オサムシ科の甲虫。体長3〜6センチメートル。左右の上翅は癒着し、後翅は退化。地方による体色の変化が多く、北日本産のものは美しい。成虫・幼虫ともカタツムリやミミズを食う。カタツムリの殻に頭をさしこんで食うのでこの名がある。日本固有。
まいまいかぶり
マイマイカブリ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
マイマイ‐チェン【買売城】
(地名)アルタン‐ブラクの旧称。マイマチン。
まいまい‐つぶり【舞舞螺】マヒマヒ‥
蝸牛かたつむりの別称。まいまいつぶら。まいまいつぶろ。
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐むし【舞舞虫】マヒマヒ‥
ミズスマシの別称。〈書言字考節用集〉
⇒まい‐まい【舞舞】
ま‐いみ【真忌】
荒忌あらいみの期間のうち、神事にたずさわる人が最も厳重にする潔斎。真忌の間は祭事以外は何も行わない。致斎。和泉式部集「あらいみ―きよまはるとも」
マイム【mime】
(→)パントマイムに同じ。
マイム【MIME】
(Multipurpose Internet Mail Extension)電子メールで、テキストを記述した言語の種類や画像・音声・動画などデータのタイプや形式を区別して扱うための規格。
まい‐もど・る【舞い戻る】マヒ‥
〔自五〕
もとのところへもどる。「故郷に―・る」
マイモニデス【Maimonides ラテン】
ユダヤの哲学者・医師。スペインのコルドバ生れ。カイロのユダヤ教団を主宰。ユダヤ教神学の合理的体系を確立。著「迷える人びとの導き」など。イブン=マイムーン。(1135〜1204)
まい‐や【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいよ。
マイヤー【Julius Robert von Mayer】
ドイツの医師・物理学者。エネルギー保存の原理を定式化し、熱の仕事当量を論じた。(1814〜1878)
マイヤー【Otto Mayer】
ドイツの公法学者。フランス流の自由主義的行政法理論を導入して、ドイツ行政法の体系化に努めた。(1846〜1924)
マイヤー【Conrad Ferdinand Meyer】
スイスのドイツ語系詩人・小説家。長編歴史物語詩「フッテン最後の日々」、歴史小説「ペスカラの誘惑」など。(1825〜1898)
マイヤー【Julius Lothar Meyer】
ドイツの化学者。1869年にメンデレーエフとは独立に元素の周期律を発見し、固体状または液体状の単体について原子容が原子量と共に周期的に変化することを示した。(1830〜1895)
マイヤー【Viktor Meyer】
ドイツの有機化学者。揮発性化合物の蒸気密度測定法(ヴィクトル=マイヤー法)の考案、不純なベンゼンからのチオフェンの発見、有機化合物の反応における立体障害の研究など多くの業績がある。(1848〜1897)
マイヤー‐ひゃっかじてん【マイヤー百科事典】‥ヒヤククワ‥
(Meyers Lexikon ドイツ)ドイツの代表的百科事典の一つ。ヨゼフ=マイヤー(Joseph M.1796〜1856)が創始、1840〜52年に初版を「会話大辞典」46巻として刊行。
マイヤーベーア【Giacomo Meyerbeer】
(本名Jakob Liebmann Meyer Beer)ドイツの作曲家。フランスで活躍。グランド‐オペラの大成者。作「ユグノー教徒」「預言者」など。(1791〜1864)
マイヤーホーフ【Otto Fritz Meyerhof】
ドイツ生れのアメリカの生理化学者。筋肉の収縮が主として解糖作用のエネルギーによることを解明。ノーベル賞。(1884〜1951)
まい‐ゆう【毎夕】‥ユフ
夕方ごと。夜ごと。まいせき。
まい‐よ【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいや。
まい‐よう【毎葉】‥エフ
(「葉」は、薄く平らなものの意)各葉。1枚ごと。
まいよう‐し【枚葉紙】‥エフ‥
(→)平判ひらばんに同じ。
マイヨール【Aristide Maillol】
フランスの彫刻家。ロダン・ブールデルとともに近代フランスの彫刻界を代表する巨匠。ギリシア彫刻の要素を消化し、豊かな女性美を表す人体作品が多い。作「地中海」など。(1861〜1944)
マイラー【miler】
競馬で、1マイル前後の中距離競走を得意とする競走馬。
マイ‐ライン
電話会社事前登録制。電話をかけるとあらかじめ登録した通信事業者の回線が選択されるサービス。商標名。
まいら・す【参らす】マヰラス
〔他下二〕
①さし上げる。進上する。たてまつる。源氏物語夕顔「御くだものなど―・す」
②他の動詞の連用形に添えて、謙譲の意を表す。…して差し上げる。お…申し上げる。源氏物語橋姫「さだかに伝へ―・せん」
まいらせ‐そろ【参らせ候】マヰラセ‥
①(近世、女性の手紙文に丁寧語として用いられた慣用句)ます。ございます。
参らせ候
②成行きまかせで物事をいいかげんにすること。そろべく候。
③恋文。誹風柳多留20「つれづれの外に―も書き」
まいら‐ど【舞良戸】マヒ‥
住宅の建具の一つ。框かまちの間に綿板わたいたを張り、その表面に舞良子まいらこと称する細い桟さんを横に小間隔に取り付けた引き戸。桟を縦に取り付けたものもある。
舞良戸
まいり【参り】マヰリ
①行くこと、来ることの謙譲語。参上。蜻蛉日記中「年月の勘事こうじなりとも、今日の―には許されなん」
②高貴の人のところ、特に宮中に行くこと、また、仕えること。参上。参内。源氏物語少女「東の院には―の夜の人々の装束せさせ給ふ」
③社寺に参詣すること。また、その人。「宮―」「お百度―」
⇒まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】
⇒まいり‐げこう【参り下向】
⇒まいり‐ざかな【参り肴】
⇒まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】
⇒まいり‐もの【参り物】
まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】マヰリ‥ジヤウ
雅楽で、諸員の登場する時に奏する音楽。また、舞人の登場する時に奏する音楽。今は後者の意に使用。久米舞などにある。↔退出まかで音声。
⇒まいり【参り】
まいり・く【参り来】マヰリ‥
〔自カ変〕
参上する。もうでく。落窪物語1「いつしか―・こんとて」
まいり‐げこう【参り下向】マヰリ‥カウ
①参上と下向。
②神仏に参詣して帰ること。また、その人。狂言、富士松「峰から谷、谷から峰まで―の人々はおびただしいことでござる」
⇒まいり【参り】
まいり‐ざかな【参り肴】マヰリ‥
式三献しきさんこんの肴に対して、普通の食膳の肴。
⇒まいり【参り】
まいり‐つ・く【参り着く】マヰリ‥
〔自五〕
到着する。参着する。
まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】マヰリ‥
両墓制で、死者を埋葬した墓とは別に、少し離れたところに供養のために石塔を建てる墓。墓参はこちらにする。引墓ひきはか。↔埋墓うめばか。
⇒まいり【参り】
まいり‐もの【参り物】マヰリ‥
食物の尊敬語。召し上がり物。源氏物語玉鬘「―なるべし折敷おしき手づから取りて」
⇒まいり【参り】
マイル【mile・哩】
①ヤード‐ポンド法による長さの単位。1マイルは1760ヤードで、約1.6093キロメートル。英里。記号milまたはmi
②海里かいり(sea mile)の略。
⇒マイル‐ストーン【milestone】
まい・る【参る】マヰル
[一]〔自五〕
(マヰ(参)イ(入)ルの約)
➊高貴の所へ行く。
①宮廷または身分の高い人の所に行く。参上する。万葉集2「一日には千たび―・りしひむかしの大き御門を入りかてぬかも」。伊勢物語「内へ―・り給ふに」。「宮中に―・る」
②入内する。また、宮仕えなどに上がる。宇津保物語俊蔭「御娘の春宮に―・り給ふべき御料」。枕草子184「宮にはじめて―・りたるころ、もののはづかしきことの数知らず」
③神社・仏閣などにもうでる。参詣さんけいする。更級日記「清水にねむごろに―・りつかうまつらましかば」。「善光寺に―・る」
④物などが貴人の所などに到来するのにいう。源氏物語若菜上「古き世の一の物と名ある限りは、みなつどひ―・る御賀になむあめる」
⑤行く。行く先を敬っていう。転じて、聞き手へのへりくだりの気持をこめて、「行く」「来る」の意。また、一般的に、重々しい口調でいう時にも使う。おあん物語「おれが兄様は、折々山へ鉄鉋うちに―・られた」。「只今お宅の方へ―・ります」「御一緒に―・ります」「電車が―・ります」「地下鉄で―・ります」
➋相手に屈する。
①降参する。負ける。狂言、文相撲「取手、打こかして、―・つたのと云うて引込む」
②閉口する。「彼の毒舌には―・る」
③弱る。へたばる。また、「死ぬ」を、ややいやしめていう語。「さすがの彼も大分―・って来た」「とうとう―・ったか」
④心が奪われる。愛に溺れる。「彼女にすっかり―・っている」
➌「まゐらす(下二)」の形で、動詞の連用形に接続して謙譲の意を添える。→参らす2。
[二]〔他五〕
①身分の尊い人の手もとに差し上げる。(何かの仕事を)してさし上げる。伊勢物語「親王みこに馬の頭かみ大御酒―・る」。源氏物語胡蝶「人々御硯など―・りて御かへり疾くと聞ゆれば」
②「食う」「飲む」などの動作を表す尊敬語。召し上がる。また一般に、下位者の奉仕する行為をお受けになる。なさる。源氏物語帚木「火あかくかかげなどして御果物ばかり―・れり」。源氏物語葵「御湯―・れなどさへ扱ひ聞え給ふを」。源氏物語若紫「今宵は、なほしづかに加持など―・りて出でさせ給へ」
③「する」を重々しい口調でいうのに使う。狂言、文相撲「相撲…一番―・らう」
④女の手紙の脇付に用いる語。浄瑠璃、心中天の網島「行灯あんどんにて上書見れば、小春様―・る、紙屋内さんより」
マイル‐ストーン【milestone】
里程標。里標石。
⇒マイル【mile・哩】
マイルド【mild】
口当りが柔らかいさま。
マイレージ【mileage】
総マイル数。車の走行距離。
⇒マイレージ‐サービス
マイレージ‐サービス
(和製語mileage service)航空会社が顧客獲得のために供するサービスの一つ。自社便を利用する客に対し、累積搭乗距離に応じて特典を提供すること。
⇒マイレージ【mileage】
ま‐いろ【間色】
「間色かんしょく」の訓読。
まいろ‐し
(「前櫓師」か)東京湾で、漁船の炊事係。かしき。
ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】‥イハヒ
(「ま」は運)
①大漁があった漁業主が関係者などを招いて祝宴を開くこと。大漁祝。
②間祝着まいわいぎのこと。また、そのような染めもの。木下杢太郎、地下一尺集「例の―を着た人々のぞろぞろと街頭を通り過ぐるのに遭遇した」
⇒まいわい‐ぎ【間祝着】
まいわい‐ぎ【間祝着】‥イハヒ‥
間祝で配る、鯛とか鶴亀などめでたい文様を染めつけた漁師の祝着。
⇒ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】
ま‐いわし【真鰯】
ニシン科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。全体青灰色で、体側に数個の青黒色紋がある。冬、特に美味。重要な水産魚で肥料ともなる。イワシ。ヒラゴ。ナナツボシ。〈[季]秋〉
マイワシ
提供:東京動物園協会
マイン【Main】
ドイツ、ライン川の支流。バイエルン州北部を西へ流れ、マインツでライン川に合流。長さ523キロメートル。沿岸にフランクフルト・ヴュルツブルクなどの都市がある。水運に利用され、マイン‐ドナウ運河を経てドナウ川の支流と接続。
マインツ【Mainz】
ドイツ西部、ラインラント‐ファルツ州の州都。ライン川左岸に沿う。商工業の中心。葡萄ぶどう酒の集散










まい‐すう【枚数】🔗⭐🔉
まい‐すう【枚数】
紙・板・皿など、その数を「枚」で数えるものの数。
まいよう‐し【枚葉紙】‥エフ‥🔗⭐🔉
まいよう‐し【枚葉紙】‥エフ‥
(→)平判ひらばんに同じ。
[漢]枚🔗⭐🔉
枚 字形
筆順
〔木部4画/8画/教育/4371・4B67〕
〔音〕マイ(呉) バイ(漢)
[意味]
①一つ一つ数える。「枚挙」
②平たいものを数える語。「一枚看板・金子きんす百枚・大枚」▶もとは平たいものに限らず、「個」「箇」と同様に、一般に物を数える語であった。
③声を立てないように人馬の口にくわえさせる木片。「枚ばいを銜ふくむ」
[解字]
会意。「木」+「攵」(=攴。手に持つ)。手に持つ木製のむちやつえの意。
[難読]
枚方ひらかた


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