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えい【栄】🔗⭐🔉
えい【栄】
①ほまれ。名誉。「―をになう」
②〔建〕家屋の軒。
えい‐い【栄位】‥ヰ🔗⭐🔉
えい‐い【栄位】‥ヰ
名誉ある地位。立派な位。「―につく」
えい‐が【栄華・栄花】‥グワ🔗⭐🔉
えい‐が【栄華・栄花】‥グワ
①世に時めき栄えること。伊勢物語「おほきおとどの―の盛りに」。「―を極める」
②清華せいがの別称。平家物語2「兼雅卿は―の人なり」
⇒えいが‐の‐ゆめ【栄華の夢】
えいが‐の‐ゆめ【栄華の夢】‥グワ‥🔗⭐🔉
えいが‐の‐ゆめ【栄華の夢】‥グワ‥
栄華の永続しないことを夢にたとえていう語。
⇒えい‐が【栄華・栄花】
えいがものがたり【栄花物語・栄華物語】‥グワ‥🔗⭐🔉
えいがものがたり【栄花物語・栄華物語】‥グワ‥
歴史物語。40巻。藤原道長の栄華を主とし、仮名文で編年体に記す。正編30巻は赤染衛門編とする説が有力で、宇多・醍醐天皇の代に筆を起こし、道長の死の翌年に至る。続編は堀河天皇の代、寛治6年(1092)2月に至る。前後15代200年。巻々に物語らしく題名をつける。世継よつぎ物語。
→文献資料[栄花物語]
えい‐かん【栄冠】‥クワン🔗⭐🔉
えい‐かん【栄冠】‥クワン
輝かしい勝利・成功などのしるしとして与えられるかんむり。転じて、栄誉。「優勝の―を獲得する」
えい‐ぐう【栄遇】🔗⭐🔉
えい‐ぐう【栄遇】
[江総の詩]光栄ある待遇。名誉ある境遇。
えい‐こ【栄枯】🔗⭐🔉
えい‐こ【栄枯】
(草木の繁ることと枯れることの意から)栄えることと衰えること。
⇒えいこ‐せいすい【栄枯盛衰】
えい‐こう【栄光】‥クワウ🔗⭐🔉
えい‐こう【栄光】‥クワウ
①かがやかしいほまれ。光栄。名誉。「勝利の―」「―に輝く」
②さいわいを約束する光。瑞光。
えいこ‐せいすい【栄枯盛衰】🔗⭐🔉
えいこ‐せいすい【栄枯盛衰】
人の一生や世の中は、盛んな時もあれば衰える時もあるということ。
⇒えい‐こ【栄枯】
えいさい【栄西】🔗⭐🔉
えいさい【栄西】
(ヨウサイとも)日本臨済宗の祖。明庵と号。備中の人。比叡山で学び台密に長ずるが、禅学の衰微を嘆いて1168年(仁安3)・87年(文治3)と2度入宋、虚庵懐敞きあんえしょうに臨済禅を受け、博多に聖福寺、京都に建仁寺を建立して禅宗の定着に努めた。著「興禅護国論」。また、宋から茶種をもたらして栽培し、「喫茶養生記」を著す。(1141〜1215)
→文献資料[喫茶養生記]
えいざん‐じ【栄山寺】🔗⭐🔉
えいざん‐じ【栄山寺】
奈良県五條市にある真言宗の寺。719年(養老3)藤原武智麻呂の開創と伝え、もと前山寺さきやまでらと称した。藤原南家との関係が深く、近世まで興福寺の子院。八角堂は奈良時代の遺構。
えい‐しゃく【栄爵】🔗⭐🔉
えい‐しゃく【栄爵】
栄誉ある高い爵位。五位のこと。今昔物語集27「―尋ねて買はむと思ひて」
えい‐しょく【栄職】🔗⭐🔉
えい‐しょく【栄職】
それに就くことが光栄である役職。
えい‐じょく【栄辱】🔗⭐🔉
えい‐じょく【栄辱】
ほまれとはずかしめ。栄誉と恥辱。
えい‐しん【栄進】🔗⭐🔉
えい‐しん【栄進】
上位の役職に進むこと。「―を重ねる」
えい‐たつ【栄達】🔗⭐🔉
えい‐たつ【栄達】
高位高官に進むこと。立身出世すること。「―を望まない」
えい‐てん【栄典】🔗⭐🔉
えい‐てん【栄典】
①光栄ある典例。
②めでたい儀式。
③名誉ある待遇。
④栄誉を表すために与えられる位階・勲章など。栄典を授けるのは天皇の国事行為の一つ。栄典には特権を伴うことなく、かつ受けた者の1代に限る。
⇒えいてん‐たいけん【栄典大権】
えい‐てん【栄転】🔗⭐🔉
えい‐てん【栄転】
職務や職場が従来よりもよい地位に移ること。「本社に―する」
えいてん‐たいけん【栄典大権】🔗⭐🔉
えいてん‐たいけん【栄典大権】
明治憲法で、栄典を授与する天皇の大権。国務に関せず、それに関する詔勅には国務大臣の副署がなかった。栄誉権。
⇒えい‐てん【栄典】
えい‐にん【栄任】🔗⭐🔉
えい‐にん【栄任】
名誉ある任務。
えい‐めい【栄名】🔗⭐🔉
えい‐めい【栄名】
光栄ある名誉。ほまれ。
えい‐よ【栄誉】🔗⭐🔉
えい‐よ【栄誉】
ほまれ。名誉。「―に輝く」「―をたたえる」
⇒えいよ‐けん【栄誉権】
⇒えいよ‐れい【栄誉礼】
えい‐よう【栄養・営養】‥ヤウ🔗⭐🔉
えい‐よう【栄養・営養】‥ヤウ
生物が外界から物質を摂取し代謝してエネルギーを得、またこれを同化して成長すること。また、その摂取する物質。「―をとる」
⇒えいよう‐えんるい【栄養塩類】
⇒えいよう‐か【栄養価】
⇒えいよう‐がく【栄養学】
⇒えいよう‐きかん【栄養器官】
⇒えいよう‐けいしき【栄養形式】
⇒えいよう‐ざっしゅ【栄養雑種】
⇒えいよう‐し【栄養士】
⇒えいよう‐しすう【栄養指数】
⇒えいよう‐しっちょう【栄養失調】
⇒えいよう‐しょうがい【栄養障害】
⇒えいよう‐しょく【栄養食】
⇒えいよう‐せいしょく【栄養生殖】
⇒えいよう‐そ【栄養素】
⇒えいよう‐たい【栄養体】
⇒えいよう‐だんかい【栄養段階】
⇒えいよう‐はんしょく【栄養繁殖】
⇒えいよう‐ぶつ【栄養物】
⇒えいよう‐ふりょう【栄養不良】
⇒えいよう‐よう【栄養葉】
えい‐よう【栄耀】‥エウ🔗⭐🔉
えい‐よう【栄耀】‥エウ
(エヨウとも)栄えかがやくこと。栄華。転じて、派手でぜいたくなこと。狭衣物語4「もとよりこの世の―は、殊に好まずなりにし」
⇒えいよう‐えいが【栄耀栄華】
えいよう‐えいが【栄耀栄華】‥エウ‥グワ🔗⭐🔉
えいよう‐えいが【栄耀栄華】‥エウ‥グワ
はなはだしく派手でぜいたくなこと。「―を極める」
⇒えい‐よう【栄耀】
えいよう‐えんるい【栄養塩類】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐えんるい【栄養塩類】‥ヤウ‥
生物が正常な生活を営むのに必要な塩類。植物は、窒素・硫黄・燐・カリウム・カルシウム・マグネシウムの塩類を水に溶けている形で根や体表面から摂取、さらに鉄・ホウ素・亜鉛などの塩も微量にとる。動物は以上の塩を食物から摂取、その他、ナトリウムと塩素を多量にとる。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐か【栄養価】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐か【栄養価】‥ヤウ‥
食物の栄養的価値。すなわち、蛋白質・脂肪・炭水化物・ビタミン・無機質等の含量、必須アミノ酸の含量およびカロリーなどを指標とする。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐がく【栄養学】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐がく【栄養学】‥ヤウ‥
栄養について研究する学問。栄養素の代謝・所要量・過不足による病態、食品の種類・組成・調理法、疾患時の食事などについて生理学・生化学・病理学・衛生学の立場から探究。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐きかん【栄養器官】‥ヤウ‥クワン🔗⭐🔉
えいよう‐きかん【栄養器官】‥ヤウ‥クワン
生物体の栄養をつかさどる器官。動物では普通は消化器官を指すが、広くは呼吸・循環・排出の諸器官を含め、運動・生殖器官に対していう。植物体では根・茎・葉がこれに当たる。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐けいしき【栄養形式】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐けいしき【栄養形式】‥ヤウ‥
生物の摂取する食物の種類などにより区別される栄養摂取法の類型。無機物をとる独立栄養と、有機物をとる従属栄養などに大別される。→栄養段階。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐ざっしゅ【栄養雑種】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐ざっしゅ【栄養雑種】‥ヤウ‥
雑種のうち、栄養生殖、すなわち無性生殖によって生じたもの。植物では接木つぎきによって作られるが、細胞融合の技術を用いて作られているものもある。動物では成功例はほとんどない。接木雑種。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐し【栄養士】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐し【栄養士】‥ヤウ‥
厚生労働大臣の指定する養成施設を卒業し、都道府県知事の免許を受けて、病院・学校・事業所などの給食施設などで給食運営や栄養の指導に従事する者。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐しすう【栄養指数】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐しすう【栄養指数】‥ヤウ‥
栄養の状態を表す指数。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐しっちょう【栄養失調】‥ヤウ‥テウ🔗⭐🔉
えいよう‐しっちょう【栄養失調】‥ヤウ‥テウ
食物の摂取不足、または摂取は十分でも消化・吸収の悪い時、あるいは食物の成分の不均衡、特に蛋白質の不足により現れる異常状態。体重減少・発育不良・低体温・浮腫・徐脈・貧血・下痢などを伴う。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐しょうがい【栄養障害】‥ヤウシヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐しょうがい【栄養障害】‥ヤウシヤウ‥
栄養摂取の不良、あるいは摂取した栄養素が十分に消化・吸収されず、新陳代謝が順調に行われない状態。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐しょく【栄養食】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐しょく【栄養食】‥ヤウ‥
もっぱら栄養価に主眼を置いた食品または食事。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐せいしょく【栄養生殖】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐せいしょく【栄養生殖】‥ヤウ‥
(→)栄養繁殖に同じ。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐そ【栄養素】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐そ【栄養素】‥ヤウ‥
栄養のために摂取する物質を要素としていう語。蛋白質・脂肪・炭水化物の三要素のほかに、無機質・ビタミンなど。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐たい【栄養体】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐たい【栄養体】‥ヤウ‥
生殖機能を持たず、もっぱら光合成などで個体の栄養を作る部分。ツクシ(生殖体)に対するスギナの本体など。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐だんかい【栄養段階】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐だんかい【栄養段階】‥ヤウ‥
エネルギーの生物界における流れを理解するための生態学上の理論的な用語。食物連鎖で無機物から有機物を合成する生産者(緑色植物)、生産者を直接食べる第一次消費者(動物)、それを捕食する第二次消費者、およびこれらの死体や排出物を分解する分解者のような区分をいう。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐はんしょく【栄養繁殖】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐はんしょく【栄養繁殖】‥ヤウ‥
栄養器官の一部が分離発育して、新しい個体を生じることをいう。広義には無性生殖に同じだが、特に高等植物で、むかご・鱗茎・塊根、また人為的な挿木・接木などによる繁殖をいう。これによって生じた個体はクローンである。栄養生殖。栄養体生殖。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐ぶつ【栄養物】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
えいよう‐ぶつ【栄養物】‥ヤウ‥
栄養素を豊富に含んだ飲食物。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐ふりょう【栄養不良】‥ヤウ‥リヤウ🔗⭐🔉
えいよう‐ふりょう【栄養不良】‥ヤウ‥リヤウ
栄養障害による身体の健全でない状態。栄養失調。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよう‐よう【栄養葉】‥ヤウエフ🔗⭐🔉
えいよう‐よう【栄養葉】‥ヤウエフ
もっぱら光合成を営み、植物の栄養機能を支える普通の葉。裸葉らよう。
⇒えい‐よう【栄養・営養】
えいよ‐けん【栄誉権】🔗⭐🔉
えいよ‐れい【栄誉礼】🔗⭐🔉
えいよ‐れい【栄誉礼】
国の賓客として迎えた他国の元首などに、敬意を表するために行う礼式。
⇒えい‐よ【栄誉】
え‐よう【栄耀】‥エウ🔗⭐🔉
え‐よう【栄耀】‥エウ
(エイヨウの約)はなやかにおごること。贅沢ぜいたく。謡曲、邯鄲かんたん「栄華にも―にも、げにこの上やあるべき」
⇒えよう‐ぐい【栄耀食い】
⇒えよう‐づかい【栄耀使い】
⇒えよう‐どうぐ【栄耀道具】
⇒栄耀に餅の皮を剥く
⇒栄耀の隠し食い
えよう‐ぐい【栄耀食い】‥エウグヒ🔗⭐🔉
えよう‐ぐい【栄耀食い】‥エウグヒ
食物にぜいたくなこと。
⇒え‐よう【栄耀】
えよう‐づかい【栄耀使い】‥エウヅカヒ🔗⭐🔉
えよう‐づかい【栄耀使い】‥エウヅカヒ
ぜいたくなむだづかい。浄瑠璃、心中重井筒「女夫めおとの中の―か」
⇒え‐よう【栄耀】
○栄耀に餅の皮を剥くえようにもちのかわをむく🔗⭐🔉
○栄耀に餅の皮を剥くえようにもちのかわをむく
むく必要のない餅の皮をむいて食べるようにおごりたかぶるさま。
⇒え‐よう【栄耀】
○栄耀の隠し食いえようのかくしぐい🔗⭐🔉
○栄耀の隠し食いえようのかくしぐい
贅沢ぜいたくをするものが、かえって、人知れずつまらないものに手を出すこと。
⇒え‐よう【栄耀】
え‐よこ【絵緯】ヱ‥
⇒えぬき
え‐よほろ【役丁】
えだち(徭役労働)に出る成年男子。
えら【偉・豪】
(形容詞エラシの語幹)
①えらいこと。大層なこと。浄瑠璃、鎌倉三代記「夕べの働き、―じやぞへ」
②(接頭語的に)えらい、はなはだしい、の意。浄瑠璃、鎌倉三代記「褒美の金を―たくさんに下さるる」。「―さわぎ」「―ぶつ」
えら【鰓・腮・顋】
①魚類・軟体動物・環形動物・甲殻類などの水生動物のもつ呼吸器。普通は腸管壁が突出し、これに血管が多く分布して、水中の酸素をとる。櫛状または格子状を呈し、表面積を増大している。〈日葡辞書〉
②人のあご。えらぼね。「―が張った顔」
⇒鰓が過ぎる
エラー【error】
①誤り。過失。
②野球で、失策。
③誤差。
えら‐あな【鰓孔】
①鰓の後方にある水の出口。硬骨魚類では1対、サメ・エイ類では5〜7対ある。
②脊椎動物の胚で咽頭部に数対から10対以上生ずる外界との交通部。その壁が鰓となる。高等陸生動物では痕跡的に生ずる。鰓裂さいれつ。さいこう。
えら・い【偉い・豪い】
〔形〕[文]えら・し(ク)
①すぐれている。人に尊敬されるべき立場にある。「―・い先生」
②普通あるべき状態より程度が甚だしい。ひどい。浮世風呂2「―・う寒いな」。「人が―・く集まった」「―・い騒ぎ」
③思いもかけない。とんでもない。「―・いところで会ったね」「―・いことになった」
④苦しい。痛い。つらい。浄瑠璃、新版歌祭文「アツツアツツ―・いぞ―・いぞ」。「坂道を登るのが―・い」
えらい‐さん【偉いさん】
地位が高い人を茶化していう語。おえらいさん。
えら‐えらヱラヱラ
楽しみ笑うさま。万葉集19「千歳ほきほきとよもし―に仕へ奉るを」→えらく
さか・う【栄ふ】サカフ🔗⭐🔉
さか・う【栄ふ】サカフ
〔自下二〕
サカユの転。玉葉集賀「世の―・ふべき光見えける」
さかえ【栄え】🔗⭐🔉
さかえ【栄え】
さかえること。繁栄。繁昌。源氏物語薄雲「高き宿世、世の―も並ぶ人なく」。「国の―」「―あれ」
⇒さかえ‐おとめ【栄少女】
さかえ‐おとめ【栄少女】‥ヲトメ🔗⭐🔉
さかえ‐おとめ【栄少女】‥ヲトメ
若い盛りで美しい少女。万葉集13「つつじ花香少女におえおとめ桜花―汝なれをそもわれに寄すとふ」
⇒さかえ【栄え】
さか・える【栄える】🔗⭐🔉
さか・える【栄える】
〔自下一〕[文]さか・ゆ(下二)
勢いが盛んになる。繁栄する。繁昌する。万葉集6「天地の―・ゆる時にあへらくおもへば」。「町が―・える」
さか・す【栄す】🔗⭐🔉
さか・す【栄す】
〔他四〕
①盛んにする。そそる。源氏物語明石「興を―・すべき渚の苫屋とまや」
②ひけらかす。紫式部日記「さるところにて、才ざえ―・しいではべらむよ」
さか‐はえ【栄映え】🔗⭐🔉
さか‐はえ【栄映え】
栄え輝くこと。ときめくこと。万葉集18「常磐なすいや―に」
さかやか・す【栄やかす】🔗⭐🔉
さかやか・す【栄やかす】
〔他四〕
栄えさせる。栄えるようにする。平治物語「再び家を―・し給へり」
さか‐ゆ・く【栄行く】🔗⭐🔉
さか‐ゆ・く【栄行く】
〔自四〕
ますます栄えていく。徒然草「子孫を愛して―・く末を見むまでの命をあらまし」
さく‐い【栄井】‥ヰ🔗⭐🔉
さく‐い【栄井】‥ヰ
栄える井戸・泉。井戸をたたえていう語。また、井戸の神の名。祝詞、祈年祭「生く井、―、つ長井…と御名は白もうして」
さざい【栄螺】🔗⭐🔉
さざい‐がら【栄螺殻】🔗⭐🔉
さざい‐がら【栄螺殻】
サザエの貝殻。転じて、拳骨げんこつ。にぎりこぶし。浄瑠璃、大経師昔暦「たぶさを取つて―二三十くらはせ」
⇒さざい【栄螺】
さざい‐の‐ともしび【栄螺の灯火】🔗⭐🔉
さざい‐の‐ともしび【栄螺の灯火】
サザエの貝殻に油を入れた灯火。
⇒さざい【栄螺】
さざい‐ばしご【栄螺梯子】🔗⭐🔉
さざい‐ばしご【栄螺梯子】
螺旋らせん状に折れ曲がった階段。さざえばしご。
⇒さざい【栄螺】
さざえ【栄螺・拳螺】🔗⭐🔉
さざえ【栄螺・拳螺】
リュウテンサザエ科の巻貝。貝殻は厚く拳こぶし状、多くは棘とげ状の突起があるが、内海産でそれを欠くものもある。殻高約8センチメートル。外面は暗緑褐色、内面は平滑で真珠光沢がある。殻口は円く大きく、蓋ふたは石灰質で硬く渦巻状。肉は壺焼などにし、貝殻は貝ボタンをつくる。日本近海に多く、海藻を食う。水産業上の重要種。〈[季]春〉。出雲風土記「気多嶋…鮑あわび・―・蕀甲蠃うにあり」
さざえ
⇒さざえ‐どう【栄螺堂】
⇒さざえ‐の‐つぼやき【栄螺の壺焼】
⇒さざえ‐ばしご【栄螺梯子】
⇒さざえ‐わり【栄螺割】

さざえ‐どう【栄螺堂】‥ダウ🔗⭐🔉
さざえ‐どう【栄螺堂】‥ダウ
仏堂で、内部の階段を螺旋らせん状に造ったもの。
⇒さざえ【栄螺・拳螺】
さざえ‐の‐つぼやき【栄螺の壺焼】🔗⭐🔉
さざえ‐の‐つぼやき【栄螺の壺焼】
サザエを殻のまま火の上であぶり焼き、醤油などで味を付けた料理。また、前もって身を取り出し、切り刻んでかまぼこ・ギンナン・ミツバなどと共に殻に入れて焼いたもの。
⇒さざえ【栄螺・拳螺】
さざえ‐ばしご【栄螺梯子】🔗⭐🔉
さざえ‐ばしご【栄螺梯子】
⇒さざいばしご。
⇒さざえ【栄螺・拳螺】
さざえ‐わり【栄螺割】🔗⭐🔉
さざえ‐わり【栄螺割】
〔動〕ネコザメの別称。歯が強いのでいう。
⇒さざえ【栄螺・拳螺】
はい‐あい【映合・栄合】‥アヒ🔗⭐🔉
はい‐あい【映合・栄合】‥アヒ
(ハエアイの訛)映え合うこと。うつること。狂言、麻生「下には紅梅の御小袖。上には段々の御熨斗目。御上下は浅黄に若松をちらしましたが、ハア―が能う御ざる」
はえ【映え・栄え】🔗⭐🔉
はえ【映え・栄え】
①はえること。はえるさま。目にうつる感じのよいこと。枕草子83「つゆの―も見えぬに」
②光栄。ほまれ。「―ある伝統」
◇2は、「栄え」と書くことが多い。
は・える【映える・栄える】🔗⭐🔉
は・える【映える・栄える】
〔自下一〕[文]は・ゆ(下二)
(「生える」と同源)
①光を映して美しく輝く。反映する。源氏物語槿「をかしげなる姿、頭つきども月に―・えて」。「夕日に―・える山」
②(他の事物のために)目に立つようになる。勢いを得る。盛んになる。源氏物語常夏「まことや、暮れにも参りこむと思う給へ立つは、厭ふに―・ゆるにや」。「話が―・えない」
③周囲のものとの映り具合がよい。引き立つ。「このネクタイがよく―・える」
④立派に見える。目立つ。「―・えない男」
◇「栄」は、4で使うことが多い。
はやし【栄・料】🔗⭐🔉
はやし【栄・料】
美しくさせるもの。装飾の材料。万葉集16「わがつのはみ笠の―」
はや・す【栄やす・映やす】🔗⭐🔉
はや・す【栄やす・映やす】
〔他四〕
①映えるようにする。源氏物語初音「何事もさしいらへし給ふ御光に―・されて、色をも音をもますけぢめ、ことになむ分れける」
②わきからほめそやす。万葉集16「七重花咲く八重花咲くと申し―・さね申し―・さね」
ようさい【栄西】ヤウ‥🔗⭐🔉
ようさい【栄西】ヤウ‥
⇒えいさい
[漢]栄🔗⭐🔉
栄 字形
筆順
〔木部5画/9画/教育/1741・3149〕
[榮] 字形
〔木部10画/14画/6038・5C46〕
〔音〕エイ(漢)
〔訓〕さかえる・はえる・はえ (名)ひで・てる
[意味]
①花が咲く。草木がさかんに茂る。「栄華・栄枯」
②さかんになる。さかえる。出世する。「栄達・栄進・繁栄・清栄・共存共栄」
③はなやかさ。名誉。はえ(ある)。「優勝の栄をになう」「栄光・栄誉・栄冠・光栄・虚栄・余栄」
[解字]
形声。音符「
」(=円形にとりまく)+「木」。[
]は異体字。
[難読]
栄螺さざえ





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