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かん‐いき【灌域】クワンヰキ🔗🔉

かん‐いき灌域クワンヰキ 河水の灌漑する区域。流域。

かん‐がい【灌漑】クワン‥🔗🔉

かん‐がい灌漑クワン‥ 田畑に水を引いてそそぎ、土地をうるおすこと。「―用水」

かん‐しつ【灌室】クワン‥🔗🔉

かん‐しつ灌室クワン‥ 〔仏〕灌頂かんじょうを行う部屋。

かん‐じょ【灌所】クワン‥🔗🔉

かん‐じょ灌所クワン‥ ①手を洗う所。 ②便所。閑所。

かん‐じょう【灌頂】クワンヂヤウ🔗🔉

かん‐じょう灌頂クワンヂヤウ ①インドで国王即位の時、頭頂に四大海の水をそそいだ儀式。 ②〔仏〕頭に水をそそぐこと。 ㋐法王子の灌頂。九地の菩薩が十地にのぼるときの儀式。 ㋑秘密灌頂。密教で、阿闍梨あじゃりより法を受けるときの儀式。密灌。→伝法でんぼう灌頂→結縁けちえん灌頂。 ㋒墓に水を注ぎかけること。 ③雅楽や和歌の道で秘事・極意を伝授すること。 ⇒かんじょう‐だいほうおうじ【灌頂大法王子】 ⇒かんじょう‐だん【灌頂壇】 ⇒かんじょう‐どうじょう【灌頂道場】 ⇒かんじょう‐の‐し【灌頂の師】 ⇒かんじょう‐れきみょう【灌頂歴名】

かんじょう‐だいほうおうじ【灌頂大法王子】クワンヂヤウ‥ホフワウ‥🔗🔉

かんじょう‐だいほうおうじ灌頂大法王子クワンヂヤウ‥ホフワウ‥ 密教の灌頂を受けて仏の弟子となった菩薩の尊称。 ⇒かん‐じょう【灌頂】

かんじょう‐だん【灌頂壇】クワンヂヤウ‥🔗🔉

かんじょう‐だん灌頂壇クワンヂヤウ‥ 灌頂を行う壇。 ⇒かん‐じょう【灌頂】

かんじょう‐どうじょう【灌頂道場】クワンヂヤウダウヂヤウ🔗🔉

かんじょう‐どうじょう灌頂道場クワンヂヤウダウヂヤウ 灌頂を行うための場所。宮中には灌頂の御所として真言院があった。寺院には灌頂堂が建てられた。愚管抄3「(伝教・弘法の)両人―をおこし」→真言院⇒かん‐じょう【灌頂】

かんじょう‐の‐し【灌頂の師】クワンヂヤウ‥🔗🔉

かんじょう‐の‐し灌頂の師クワンヂヤウ‥ 密教の伝法でんぼう灌頂を受けた人で、他人に灌頂を施し得る資格のある阿闍梨あじゃり。大阿闍梨。 ⇒かん‐じょう【灌頂】

かんじょう‐れきみょう【灌頂歴名】クワンヂヤウ‥ミヤウ🔗🔉

かんじょう‐れきみょう灌頂歴名クワンヂヤウ‥ミヤウ (カンジョウレキメイとも)空海筆の巻子本。1巻。京都の神護寺で灌頂を授けた最澄ら僧俗160名余の名を列記したもの。国宝。灌頂記。 ⇒かん‐じょう【灌頂】

かん‐すい【灌水】クワン‥🔗🔉

かん‐すい灌水クワン‥ 水をそそぐこと。「畑に―する」 ⇒かんすい‐よく【灌水浴】

かんすい‐よく【灌水浴】クワン‥🔗🔉

かんすい‐よく灌水浴クワン‥ 水をそそぎかけて体を洗うこと。 ⇒かん‐すい【灌水】

かん‐せん【灌洗】クワン‥🔗🔉

かん‐せん灌洗クワン‥ そそぎ洗うこと。

かん‐ちゅう【灌注】クワン‥🔗🔉

かん‐ちゅう灌注クワン‥ そそぎかけること。

かん‐ちょう【灌頂】クワンチヤウ🔗🔉

かん‐ちょう灌頂クワンチヤウ ⇒かんじょう

かん‐ちょう【灌腸・浣腸】クワンチヤウ🔗🔉

かん‐ちょう灌腸・浣腸クワンチヤウ 大便の排出を促すため、または人工栄養の手段として、肛門から薬物などを直腸または大腸内に注入すること。 ⇒かんちょう‐やく【灌腸薬】

かんちょう‐やく【灌腸薬】クワンチヤウ‥🔗🔉

かんちょう‐やく灌腸薬クワンチヤウ‥ 灌腸用の薬剤。大便排出用のグリセリンなど。 ⇒かん‐ちょう【灌腸・浣腸】

かん‐ぶつ【灌仏】クワン‥🔗🔉

かん‐ぶつ灌仏クワン‥ ①仏像に香水こうずいをそそぎかけること。浴仏。 ②灌仏会の略。〈[季]春〉 ⇒かんぶつ‐え【灌仏会】

かんぶつ‐え【灌仏会】クワン‥ヱ🔗🔉

かんぶつ‐え灌仏会クワン‥ヱ 4月8日に釈尊の降誕ごうたんを祝して行う法会。花で飾った小堂(花御堂はなみどう)を作り、水盤に釈尊の像(誕生仏)を安置し、参詣者は小柄杓で甘茶(正しくは五色の水)を釈尊像の頭上にそそぎ、また持ち帰って飲む。日本には中国から伝わり、606年元興寺で行われたのを最初とし寺院・宮廷・民間の行事として広まる。降誕会。仏生会。竜華会。花祭。〈[季]春〉 ⇒かん‐ぶつ【灌仏】

かん‐ぼく【灌木】クワン‥🔗🔉

かん‐ぼく灌木クワン‥ ①枝がむらがり生える樹木。 ②(→)低木に同じ。↔喬木きょうぼく⇒かんぼく‐たい【灌木帯】

かんぼく‐たい【灌木帯】クワン‥🔗🔉

かんぼく‐たい灌木帯クワン‥ (→)低木帯に同じ。 ⇒かん‐ぼく【灌木】

かん‐りゅう【灌流】クワンリウ🔗🔉

かん‐りゅう灌流クワンリウ そそぎ流れること。

そそ・ぐ【注ぐ・灌ぐ】🔗🔉

そそ・ぐ注ぐ・灌ぐ】 (室町時代まではソソク) [一]〔自五〕 ①水が激しく流れる。応神紀「長瀾たかきなみ―・き湲ながる」 ②雨または雪が降る。降りかかる。源氏物語蓬生「日頃ふりつる名残の雨いま少し―・きてをかしき程に」。太平記17「風交かざまじりに降る山路の雪、甲冑に―・き」 ③涙がしきりに落ちる。新古今和歌集「声はして雲路にむせぶほととぎす涙や―・く宵のむらさめ」 ④流れ入る。流れ込む。「太平洋に―・ぐ川」 ⑤風が吹き入る。玉葉集「さらでだに身にしむ秋の夕暮に松を払ひて風―・くなり」 [二]〔他五〕 ①まきちらす。流しかける。万葉集5「いとのきて痛き疵にはから塩を―・くちふが如く」。義経記5「足は皆踏み損じ、流るる血は紅を―・くが如し」。「植木に水を―・ぐ」 ②液体をつぎこむ。くみ移す。流れ入らせる。「桶に水を―・ぐ」 ③涙をおとす。涙を流す。源氏物語須磨「酔の悲しみの涙―・く春の盃のうち」 ④もっぱらその方へ向ける。集中する。「力を―・ぐ」「愛情を―・ぐ」

[漢]灌🔗🔉

 字形 〔水(氵・氺)部17画/20画/6285・5E75〕 〔音〕カン〈クヮン〉(呉)(漢) 〔訓〕そそぐ [意味] ①水をどっと流しこむ。そそぎかける。「灌漑かんがい・灌水・灌頂かんじょう・灌仏会かんぶつえ」 ②むらがり生える。「灌木」 ▷[潅]は異体字。

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