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かた‐みち【片道】🔗🔉

かた‐みち片道】 往路か帰路かの一方。「―切符」 ⇒片道を賜る ○片道を賜るかたみちをたまわる 往路片道分の費用を沿道諸国から徴発することを許される。平家物語7「片道を賜はつてんげれば、逢坂の関よりはじめて、路次にもつてあふ権門勢家の正税、官物をもおそれず、一々にみな奪ひ取り」 ⇒かた‐みち【片道】

○片道を賜るかたみちをたまわる🔗🔉

○片道を賜るかたみちをたまわる 往路片道分の費用を沿道諸国から徴発することを許される。平家物語7「片道を賜はつてんげれば、逢坂の関よりはじめて、路次にもつてあふ権門勢家の正税、官物をもおそれず、一々にみな奪ひ取り」 ⇒かた‐みち【片道】 がた‐みつがた光】 ①刀心が柄つかに合わずがたがたするような悪刀。安物の刀。誹風柳多留8「―に付木をかつてふつてみる」 ②転じて、貧乏侍をあざけっていう。梅暦「―やアイとあくたいをついて逃げゆく」 かたみ‐づけ片身漬】 魚肉の片身を塩漬にしたもの。 ⇒かた‐み【片身】 かた‐みつわ片三輪】 女の髪の結い方。三輪髷みつわまげの片方を切りはずして若衆髷わかしゅわげのようにしたもの。 かた‐みなしご片孤】 父母のどちらか一方をなくした子。 かたみ‐に互に】 〔副〕 (「片身に」の意)互いに。かわるがわる。源氏物語若紫「あやしと思へど、―言ひ合はすべきにあらねば」 かたみ‐の‐いろ形見の色】 ①喪服の色。にび色。源氏物語「女房などもかの御―かへぬもあり」 ②思い出の色。 ⇒かた‐み【形見】 かたみ‐の‐くし形見の櫛】 斎宮が伊勢へ出発する時、天皇が形見として贈った櫛。わかれのくし。夫木和歌抄32「君にやる―は別れぢの」 ⇒かた‐み【形見】 かたみ‐の‐ころも形見の衣】 ①形見として見る衣。死んだ人の記念となる衣服。かたみの袖。万葉集15「わぎもこが―なかりせば」 ②喪服。栄華物語岩蔭「あはれなる御―は所わかずなむ」 ⇒かた‐み【形見】 かたみ‐の‐みず筐の水】 筐に汲み入れた水は漏れやすいことから、頼りにならないことにいう。 ⇒かたみ【筐】 かた‐みみ傍耳】 傍らにあって聞くこと。聞くともなしに聞くこと。小耳に挟むこと。源氏物語椎本「いとめでたかるべき事かなと―に聞きて」 かたみ‐もの形見物】 形見とした物。記念品。 ⇒かた‐み【形見】 かた‐みょうじ片名字‥ミヤウ‥ (→)片名かたな2に同じ。特に、江戸時代、書状に名字を略して書くことにいう。その場合、宛名に相手方の名字を略して一字書きにするのは尊敬の意をあらわした。 かたみ‐わけ形見分け】 死者の衣服・所有品などを親族・親友などに分け与えること。 ⇒かた‐み【形見】 かた・む固む】 〔他下二〕 ⇒かためる(下一) かだ・む 〔他四〕 控え目にする。惜しむ。また、怠ける。謡曲、鵜飼「―・みて魚はよもためじ」 かだ・む姧む・佞む】 〔自四〕 (カタムとも) ①いつわる。心がねじけまがる。続日本紀28「詐り―・める心をもちて兵を発し」 ②姦通する。孝徳紀「己が婦を他ひとに―・めりと嫌うたがひて」 かた‐むき傾き】 ①かたむくこと。また、その程度。傾斜。勾配。 ②次第にその方になって行く様子。傾向。 ③〔数〕(→)方向係数のこと。 かた‐む・く傾く】 [一]〔自五〕 (古くは、カタブク。「片向く」の意) ①一定の基準(水平または垂直)から片方へそれる。ななめになる。かしぐ。かたよる。中華若木詩抄「花の房が雨にうるほひて次第に重く成つて、房が―・きたやうな也」。「地震で建物が―・く」「船が左に―・く」 ②日や月が西方に沈みかける。平家物語灌頂「夕陽西に―・けば、御名残惜しうはおぼしけれども」 ③(首が傾くの意から)不審に思う。発心集「いと心得ぬ事のさまかなと―・きあひたれど」 ④正常な状態を失って不安定になる。衰勢に向かう。平家物語2「その時都―・いて、幽王つひにほろびにき」。日葡辞書「ヨワイカタムク」「ウンメイガカタムク」。「家運が―・く」 ⑤その傾向を帯びる。また、傾倒する。日葡辞書「アクニカタムク」。「会議は賛成に―・く」「気持が―・く」 [二]〔他下二〕 ⇒かたむける(下一) かた‐むくろ堅躯】 頑固なこと。一徹なこと。片意地なこと。浄瑠璃、心中天の網島「―の親父殿」 かた‐む・ける傾ける】 〔他下一〕[文]かたむ・く(下二) (古くは、カタブクという形が使われた) ①斜めに一方にかしがせる。傾かせる。古本説話集「仏に向かひ奉りて、すこしかうべを―・けたる人、必ず仏になる」。「傘を―・ける」 ②(首を傾ける意から)非難する。けなす。平家物語4「今度の譲位いつしかなりと誰か―・け申すべき」 ③正常な状態を失わせ不安定にする。勢いをおとろえさせる。滅亡させる。平家物語11「平氏を―・けんがために、ある時は峨々たる巌石に駿馬に鞭うつて」。「身代しんだいを―・ける」「国を―・ける」 ④(器をかたむける意から)酒などをのむ。中華若木詩抄「さらば一盃―・けんと思うて飲みたれば、めたと酔うたぞ」。「一献―・ける」 ⑤中のものを残らず出す。「蘊蓄うんちくを―・ける」 ⑥力や精神などをその方に向ける。そのことに集中させる。「全力を―・ける」「耳を―・ける」 かた‐むすび片掬び】 片手で水などをすくうこと。夫木和歌抄9「岩もる清水―せむ」 かた‐むすび片結び】 帯・紐などの結び方。片方は真っ直ぐのままにし、他方をそれにまとって輪に結ぶもの。 かため固め】 ①堅くすること。たしかにすること。また、そのもの。源氏物語桐壺「おほやけの―となりて天の下をたすくる方にて見れば」 ②警備。守護。「国の―」 ③固い約束。ちぎり。好色一代男8「その相手はと問へども、申さぬ―といふ」。「夫婦―のさかずき」 ⇒かため‐ごと【固め事】 ⇒かため‐の‐さかずき【固めの盃】 ⇒かため‐ふで【固め筆】 ⇒かため‐ぶみ【固め文】 ⇒かため‐わざ【固め技】 かた‐め片目】 ①片方の目。 ②片方の目が見えないこと。 ③(女房詞)比目魚ひらめまたは鰈かれい⇒片目が明く かだ‐め加太和布】 紀州加太浦(現、和歌山市)に産するワカメ。浄瑠璃、心中宵庚申「有難―の台引物、定めの通り御酒三献」

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