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あ・る【生る】🔗⭐🔉
あ・る【生る】
〔自下二〕
(神聖なものの出現に使われる)この世に出現する。現れる。転じて、生まれる。古事記中「その御子は―・れましつ」
うま・る【生る・産る】🔗⭐🔉
うま・る【生る・産る】
〔自下二〕
⇒うまれる(下一)
な・る【生る・成る・為る】🔗⭐🔉
な・る【生る・成る・為る】
〔自五〕
現象や物事が自然に変化していき、そのものの完成された姿をあらわす。
➊無かったものが新たに形ができて現れる。
①動植物などが生ずる。うまれでる。推古紀「親無しに汝なれ―・りけめや」。万葉集5「石木より―・りでし人か」
②《生》草木が実を結ぶ。みのる。万葉集18「橘の―・れるその実」。「蜜柑が―・る」
③なりわいとする。耕作する。万葉集20「防人さきむりに発たむ騒きに家の妹いむが―・るべき事を言はず来ぬかも」
➋別の物・状態にかわる。
①以前と違った状態・内容にかわる。万葉集14「後れ居て恋ひば苦しも朝狩の君が弓にも―・らましものを」。日葡辞書「ハダカニナル」「テキニナル」。「病気に―・る」
②ある状態にいたる。万葉集5「盛に咲ける梅の花散るべく―・りぬ」。竹取物語「物思ふにはかた時になむ老に―・りにけると見ゆ」。「大人に―・る」
③その時刻・時期にいたる。万葉集3「かへるべく時は―・りけり」。土佐日記「七日に―・りぬ」。源氏物語桐壺「右近の司の宿直奏もうしの声聞ゆるは、丑に―・りぬるなるべし」。「夜に―・る」
④あるものの用を果たす。また、ある役を演ずる。「失敗がいい薬に―・る」「ハムレットに―・る」
⑤なり果てる。平家物語2「当家傾けうとする謀叛の奴が―・れる姿よ」
⑥将棋で、王・金以外の駒こまが敵陣に入り、また敵陣から動いて裏返しになり、飛車と角行は元来の力のほかに金・銀の資格を併せ持ち、他の駒は全部金の力を得ることをいう。
➌行為の結果、完成する。
①できあがる。しあがる。万葉集14「むろがやの都留の堤の―・りぬがに児ろは言へども未だ寝なくに」。「研究が―・る」「なせば―・る」
②組み立てられている。成立する。「三つの段落から―・る文章」
③望みがかなう。成功する。源氏物語須磨「御門のお前に夜昼さぶらひ給ひて、奏し給ふ事の―・らぬはなかりしかば」。「志が―・る」
④恋愛で成功する。万葉集14「池の堤に刺す楊―・りも―・らずも汝と二人はも」。好色一代女1「人なほ―・らぬに気をなやみてこがれ死もありける」
⑤できる。することができる。狂言、皹あかがり「茶の湯などとあれば、掃除に気をつくるといふが、汝はさやうのことは―・るまいな」。「辛抱が―・るほどならば」
⑥匹敵する。狂言、八句連歌「扨も扨も見事な御手跡で御座るが、…こなたには、―・らせられますまい」
⑦差支えない。堪え得る。狂言、笠の下「師匠より譲られた笠でござるによつて、雨露にうたせても、又は人に誘はれても―・りませぬほどに」。日葡辞書「セイデナラヌ」
⑧暮しがたつ。浮世草子、好色敗毒散「されども別れし女房が明暮しほたらと―・らぬ世帯に、世話をやき死にせし事を思ひ出せば」
➍(そのことが自然に生ずる意から)
①高貴の人の行為をあらわす。平家物語1「上皇つひに崩御―・りぬ」。平家物語6「かしこへ行幸―・つて紅葉を叡覧―・るに」
②(動詞の連用形、動作を表す漢語に、「お(御)…に―・る」の形で付いて)行為者に対する敬意を表す。「お聞きに―・る」「御覧に―・る」
⇒なっていない
⇒成らぬうちが楽しみ
⇒成らぬ堪忍するが堪忍
⇒成るはいやなり思うは成らず
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